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「ごくごく自然に隠した問題文の真相、構成がお見事です！」

「実はサイコロが20面体であったというトリックもさることながら、問題文の「6の面に点を一つ付け加えた」という表現が解説でスッキリと腑に落ちます。問題文もたった一行で綺麗に纏まっており、しっかりとしたトリックが確立されています。」

「「肩まで砂に埋まった状態」という表現がなんともニクい。解説を読んでから問題文を読み返すと、「そういうことか！」と気持ちよく騙されたことに気付きます。」

「先入観トリックは、その特性からしばしば問題文を単調にし、チャームに欠く危険を伴う。しかし、本文の描写は決してそうはさせない。一見突飛に見える問題文の状況に加え、とりわけ「西側の砂」の発する強烈な違和感が、チャーム向上とともに、トリック本体の目くらましとして機能している。その問題構成力に脱帽。」

「たかだか忘れ物でビジネスホテルに泊まる…通常ではあり得ないシチュエーションですが、解説を見て納得です。貴重なものだからということではなく（もちろん貴重なものなのですが）、それを身から外したということが別の意味を持っているというのが本問の核心。素晴らしい問題だと思います。」

「ご本人が古典的ベール問題と評する通り、強烈とまではいかないまでも程よいチャームがあり探索の醍醐味を存分に楽しめる問題。『力士が降ってくる』という視覚的な面白さも相まって納得感抜群に仕上がっていると思います。」

「問題文が全力でミスリードを誘い、じゃんけんの情景しか浮かびません。しかし、解説で「紙」「石」に込められた意外な事実がスッキリと入ってくる絶妙な一品です。」

「鳩ノ巣原理(というらしいですね) の考え方とサイズ感のトリックを利用した面白い構成の問題。明確な謎と、それによる、現実では不可能じゃないかと思えてしまうチャームも秀逸です。」

「「芝居」という言葉が絶妙で、あくまでフェアな問題文なのにだまされてしまいます」

「作中作というのはありふれた手ではありますが、細かな描画からそれを悟らせないように工夫されています。その上で「明かりは六人の姿を照らしだしている。」「永遠にも思える十数秒」「失敗したな」といった参加者を翻弄する言葉のチョイスがまあなんとも絶妙でニクい。」

「名作【遅効性の毒】においても同じことが言えますが，毒というアイテムに新たな可能性を見出せる問題でした．」

「亀夫君問題は、問題文にない情報を質疑で明らかにしていくのがメインの楽しみである。しかし当問題のように大きな発想の転換を求められる場合、その”核”に近づくためのクルーが問題文に含まれていると、納得感は飛躍的にあがる。「妙な静けさに不安を感じる」「姿が無い」「どうやら〜らしい」そして「見えない何かを恐れるように」。些細な表現の一つ一つは、一見それがクルーであることにも気づかせない。質疑が進むにつれて、少しずつ繊細な表現が浮き上がり、当てずっぽうでなく参加者は確信を持って”核”に迫ることができる。」

「童話をモチーフにしたウミガメの中でも、特にスマートな仕上がり。ファンタジーな問題文を粉々にブレイクする解答に、最後のオチまで秀逸で、あらゆる要素において洗練されている。」