動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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過去の投票一覧

項目についての説明はラテシンwiki
トリック部門】『ハンドメイドボックス
「木箱に花を彫る夫と、花が増える度に悲しくなる妻。当問題が映し出す情景を、普通は想像したことがないと思うことだろう。ところがそれは問題文の巧みな表現によって曲げられた情景であり、解説で示されるのは、我々がよく知る有名な場面であった。状況の全体をまったく別の状況に摩り替えるという荒業をここまでスマートにやってのけるトリックの素晴らしさ。」
2016年04月29日20時 牛削り 投票一覧
物語部門】『ハンドメイドボックス
「解説の中盤にある言い回しは、独立した名作問題としうるほどに上質な叙述トリックとなっている。素晴らしい物語は、読む者の感情を弄ぶ。当解説は短い中で何度、読者を感情の両極に振り切らせることだろう。素敵な物語をありがとう、尻の人。」
2016年04月29日20時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『クールガイカメオ
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「当問題の納得感が高いのは、誰もが抱いたことのある"不信感"を主人公に抱かせ、それを解説にて肯定的な方向で解決しているからであろう。「あるある」による納得感はもちろんのこと、当問題が与えてくれる希望が、これが真実であると願わせ、真実であると錯覚させ、そこに余剰の納得感を付加していくのである。」
2016年04月29日20時 牛削り 投票一覧
亀夫君部門】『わかってほしいこと
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「ラテシンの問題評価でよく使われる「先入観」という言葉。当問題は先入観をトリックではなくテーマとして掲げ、語り手とともに真相を探ることで、世に蔓延る先入観の根深さを参加者にも考えさせるという構成となっている。人が人を理解すること。そこにはきっと僕らが思うよりもずっと厄介な先入観が立ちはだかっているのだろう。そんなことに気付かせてくれる名作だ。」
2016年04月29日20時 牛削り 投票一覧
その他部門】『せかいのはじめ
「問題文での比喩表現の多用は好ましくない。これは通説であり、ほぼすべての場合に当てはまる教訓だが、当問題に関しては、多用される比喩表現こそが魅力と納得感と物語性を格段に高めているのである。ウミガメの定石を大胆に破って大成した、稀有な名作だ。」
2016年04月09日20時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『これであなたも名探偵
「解説から想像される情景は、問題文から想像されるそれとほとんど差はない。ただし解説によって、前者にはある重要な意味合いが付け足されている。それはほんのわずかの違いなのだが、ただそれだけで、不可思議さは霧消してしまう。我々を真相から遠ざけていたものの些少さこそが、当問題の納得感を飛躍的に引き上げている魔法の正体である。」
2016年04月09日20時 牛削り 投票一覧
チャーム部門】『これであなたも名探偵
「300ページ以上ある推理小説の、最初の数十ページだけを読んで犯人がわかったという男。場面が具体的に想像できるだけに、一体どんな魔法を使えばそんなことができるのか、と、動き始めた好奇心が止まろうとしない。」
2016年04月09日20時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『楽譜あるよ
「解説を読んでから問題文を読み直せば、短文の中の一つ一つの表現が、アンフェアにならないように、より納得感を高められるように、と細心の注意が払われているのがわかるだろう。」
2016年04月09日20時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『貧乏性
「無料で食べたものが高級品だったと知り、憤慨する男。高級品「なのに」何故、と思うでしょう? 解説を読めばあなたは、高級品「だから」か、と納得してしまうはず。問題文では逆接に見えていた事象同士の関係が、実は順接だったと気付くこの驚きを体験しないのはもったいない。」
2016年04月09日20時 牛削り 投票一覧
物語部門】『奇妙な料理コンテスト
「解説は、オーソドックスな発想の逆転を核とした、ブラックユーモア溢れる面白い小噺になっている。」
2016年03月29日19時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『奇妙な料理コンテスト
「野菜消費拡大のための料理コンテストで優勝したのはビーフステーキだという。真相にはオーソドックスともいえる綺麗な発想の逆転が用いられており、丁寧に構築された問題文にはこんな意味が込められていたのかと納得できる。」
2016年03月29日19時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『明日天気になるさ
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「「西日が綺麗に見えると翌日は晴れる」というよく知られた言い伝えが、絶妙な言い回しによって巧く活用されている。それを端緒として展開される因果の流れも非常に自然だ。ある状況をどう表現するか、ということに細心の注意が払われていることがよくわかる。奇想天外の仕掛けというわけではないが、因果の流れの自然さを保ちながら原因と結果の見かけ上の関連性をなくさせるテクニックを、トリック部門で評価したい。」
2016年03月29日19時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『明日天気になるさ
「シンプルでありながら、これまでに使われたことのない斬新さも併せ持つ論理構成。真相を知れば、問題文の表現の仕方について、「だからこの言い回しなのか」と納得がいくはずである。」
2016年03月29日19時 牛削り 投票一覧
20の扉部門】『法則当ての扉
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「出題者の設定した法則を当てるという奇抜な問題。ある有名な故事になぞらえた法則なのだが、そのなぞらえ方が一分の隙もないほど緻密である。参加者の誰もが、出題者の考えていた「その法則を適用する理由」まで当てることができなかった。仮にその理由などなくても、面白い着眼点の名作と評価できるのだが、裏設定まで気を抜かず用意していることで、納得感が格段に上がっている。」
2016年03月29日19時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『【一目惚れ、一目バレ】※要知識
「誰かが部屋に入ってきた瞬間に、自分とその人が秘密を共有していることを確信するという状況が示されている。秘密の内容について触れられておらず、ベールが厚いようにも思えるが、実は「秘密の内容がなんであろうと普遍的に成り立つ」ということだったのである。今の時代であれば誰もが共感できるであろうある事象を効果的に用いており、また先に述べたとおり普遍性も抜群なので、納得感は非常に高い。」
2016年03月29日18時 牛削り 投票一覧
チャーム部門】『11人いた
「愛と死。それは古今東西、あらゆる創作において、その魅力を一気に引き上げるために使われてきた増強剤。それゆえ、安易な使用は読者を白けさせてしまうことにもなるだろう。本作においては、愛と死の両方が、これ以上ないほどストレートに結び付けられ、問われている。何故、男は愛ゆえに女を殺すのか。面白い、そこにどんな物語を紡げるのか、見届けてやろうではないか。」
2016年03月18日20時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『11人いた
「この美しい物語をウミガメのスープとして結実させるには、このトリックをおいて他にないだろう。解説に長い物語が組み込まれている場合にありがちな、単にベールをかけただけではない問題文。そこには非常にオーソドックスな、先入観を鋭く突いた発想の逆転的トリックが仕込まれていた。そしてこのトリックがあるからこそ、物語の叙情性がより生きてくるのだと思う。」
2016年03月18日20時 牛削り 投票一覧
チャーム部門】『ウィル・オ・ウィスプ・ガール
「一行目で語られる、妖しく魅惑的な舞台設定。不気味でありながらも、あえて一歩踏み込んでみたい誘惑に駆られてしまう。四行目で語られるこの地域のルールは、物語の奥行きを想像させるに十分な、奇妙な味わいを持っている。元祖ウミガメに匹敵する、古典的なチャームの溢れる逸品だ。」
2016年03月18日20時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『おいしいごはんをつくろう!
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「問題文だけを読めば何やらすごい秘密が隠されていそうな気がするが、解説を読んでから問題文を読むと、「何を当たり前のことを言っているんだ?」と突っ込みたくなる。これは、有名な故事「 コロンブスの卵」に似ているように思う。解説を読む前の自分の心理状態が信じられなくなるような、凶暴な納得感をぜひ。」
2016年03月18日20時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『おいしいごはんをつくろう!
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「「何も仕掛けない」というトリックをここに見た。本作には嘘も、騙しも、紛らわしい表現も、ウミガメのスープ用の問題文を作るにあたって多少なりとも意識するはずのテクニックが何一つ使われていない。ただ、あるがままに事実を語っているだけで、読む側が勝手に誤解するのである。この、ノントリックというトリックの鮮やかさは、「けして放棄ではない!」以来だと思う。」
2016年03月18日20時 牛削り 投票一覧