項目についての説明はラテシンwiki!
【総投票数 655票】
【チャーム部門】『『まぬけ誘拐犯 逃亡資金ゼロ 人質自力脱出』』
「淡白な事実の報告の後に、「ところで本問のタイトルはこの翌日の新聞記事なのだが、どうにも問題文の事実と食い違っているようだ。」という挑発的な一文が書かれている。「解説を読んだら絶対驚くよ」という出題者の自信がよくあらわれており、安心して身を任せられる問題である。」
2017年03月17日20時
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【20の扉部門】『おもちゃやめぐり』
「淡々と語られる「それ」の性質をヒントに、それが何であるかを当てる問題。問い掛けの形としてはとてもオーソドックスだ。解説も非常に淡白に語られているのだが、解説を読んだあと答えを問題文に代入して読んでみると、「それはきっと悲しいことだろう」というフレーズが心に刺さる。優しい眼差しによる発想の転換。この問いに、ここまで深い物語要素が隠されていようとは思いもよらない。」
2017年02月27日22時
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【物語部門】『お手洗いとは言い得て妙か』
「トイレの何かに驚き、自殺する男。彼が「何に」驚いたのか。そして「何故」それに驚いたのか。そこには深い深い物語が隠されている。ベール系問題とはこういうことを言うのか、と非常に勉強になった一作。参加者に探索していく満足感を十分に与えることのできる良問題。「魔術師の選択」「ジョーカー上がり」が好きならこれも好きだと思う。」
2017年02月27日22時
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【チャーム部門】『風が吹くと桶屋が儲かる』
「「状況を補完せよ」という問いかけが嫌われるのは、「参加者が何を答えればいいのかわかりづらいから」である。「状況を補完せよ」で締められている当問題は、しかしそんなことは一切無い。問題文は「風が吹いた」から始まる4つの状況を表す4文で構成されている。そのすべてが1本の因果の線で結ばれており、一つ一つを解き明かしていくことが真相に繋がるのだとすぐに了解できる。この問題は「何故」ではダメだ。「状況を補完せよ」だからこそ生きてくる貫禄あるチャームである。」
2017年02月21日22時
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【チャーム部門】『金メダル男』
「考えてみれば当たり前の結論。しかしこの事象を不思議な状況に(それもさりげない表現で)見せてしまうテクニックが素晴らしい。「「雑誌の付録」」、「パンを食べたい」などと同じタイプの、高品質なチャームに溢れる作品だ。」
2017年02月21日21時
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【トリック部門】『カメオの考え』
「ラテシンで名作に出会うと、「なるほどそんな方向もあったのか」と唸らされることがある。考えていた方向とはまるで別の方向に答えがある場合である。この問題を読むと、今まで出会ってきた「方向違い」の問題が、いずれも同次元内での方向違いに過ぎなかったのだと気付かされる。解説はそれほど意外な、言ってみれば異次元の方向へと飛躍している。ラテシンはまだまだ終わらないと思わせてくれる1作だ。」
2017年02月21日21時
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【20の扉部門】『っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっj』
「「っっっ……j」とあり、その後「足りないものは?」と問われれば、どうしたって思考は「無意味に見える文字列に何かを足すと意味がわかるのだろうか」という方向に誘導される。素晴らしいトリックだが、トリックがメインではないだろう。この意味不明な文字列は、あるあるネタを実行した結果である。そして「足りないものは?」という簡素な問い掛けは、実はそのあるあるネタを当てろという問いだったのだ。状況を具体的に想像し、「足りないもの」について考えれば、答えは自ずと出てくる、そういう仕組みになっている完成度の高いパズルである。」
2017年02月21日21時
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【20の扉部門】『広告学概論Ⅰ』
「解説は0文字。ある広告が評価された理由と、設置されていた場所を答えさせる問題であるが、解説にはその答えが書かれていない。示されているのは一つのシンプルな図のみ。この図だけで万人が納得できるという事実それ自体が、まさしく当問題の答えである。いわば納得感の入れ子構造。タイトルの無機質さもセンスフル。」
2017年02月21日21時
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【20の扉部門】『【問い掛け無き扉】『解説を本来より1文字多い7文字で述べよ』』
「世界は複雑に入り組んでいる。無数に存在する言葉たちは、あちらで出会い、こちらで別れる。絡み合ってできるのは、多くは無意味な、屑のような塊だ。しかしごく稀に、運命としか思えないような、神がかった符合が生まれることがある。この問題を読んだ者は、世界のあちらこちらに隠されている奇跡のひとつを目撃することになるだろう。あなたを幸福に導く不朽の名作。」
2017年01月31日21時
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【トリック部門】『【解説は6文字】』
「「ビンタされたので、大切な存在に気付けた」に含まれる一つ一つの言葉選びが実によく考えられている。「ビンタ」と「大切な存在に気付く」という組み合わせから受ける印象とは、180度違う解説が待っている。叙述トリックというわけではないが、この印象操作はひとつのトリックと言えると思う。」
2017年01月31日21時
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【伏線・洗練さ部門】『【解説は6文字】』
「簡素な問題文とたった6文字の解説が物語る情景には思わず笑ってしまう。質疑を読まずに解説を読むと、すぐには理解できないかもしれない。しかし書かれている内容を頭の中で丹念に再生すると、問題文も解説もこれで必要十分なのだと気付かされるのである。よくできた一コマ漫画のような完成度。」
2017年01月31日21時
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【納得感部門】『逆再生』
「面白いあるあるネタとは何か。誰もが「自分もそういうことある」と思えるというだけでは足りない。それが他人にも起こり得ることだと容易に気付けるような内容ではダメなのである。面白いあるあるネタとは、確かに経験しているのに、それをあるあるだと認識していなかったようなこと、なのである。当問題の核となっているあるあるネタは、まさしくそれである。これに先に気付いて、問題にしたかった!」
2017年01月31日20時
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【20の扉部門】『愛・シンディ教』
「丁寧な問題文に対して、どこか投げやりな印象も受けてしまう簡素な解説。何故この問いに対してこの解説なのか。解説を読んだ人は、もう一度問題文を読み返すことだろう。そして空白を自ら補って、心の中でこう呟く。「アアソウカ!」。納得させるタイミングをあえてワンテンポずらすことで、強く押し込めたバネが一気に伸張するがごとく、納得したときの爽快感が何倍にも跳ね上がっている。読者の推理力をよく理解し、信頼しなければ、ここまでクールには決められないだろう。」
2016年12月30日02時
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【物語部門】『ブラックサンタ』
「問題文、解説ともに短文でありながら、しっかりとしたオチのあるお話となっている。物語単体でも十分に面白いが、そのオチを参加者に推理させるウミガメのスープという形式を借りて、衝撃が倍増している。」
2016年12月26日00時
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【トリック部門】『ブラックサンタ』
「「お願いしたものが枕元にある」という絶妙な言い回し! 「サンタクロースが枕元にプレゼントを置いてくれる」という題材を、これ以上ないくらい完璧に活用しきっている。」
2016年12月26日00時
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