動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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過去の投票一覧

項目についての説明はラテシンwiki
トリック部門】『【世界田中奇行】田中「1、2、3、4、5、7!」
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「サイコロというアイテムに対し我々が抱いている二つの先入観を巧妙に利用している。すなわち、「サイコロは6面である」と「サイコロの面には点で数が表現されている」である。言われてみれば、この二つの思い込みに関して少なくない例外が存在することなど誰でも知っている。それなのに初見でその例外に思い至ることができないのは、「サイコロの6の面に点を一つ付け加えた」というシンプルながら絶妙な言い回しに思考を縛られてしまうからである。このたった1行の短文には、これほどの工夫が詰め込まれているのである。」
2017年09月19日22時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『悪を孕むは無垢の愛
「共感ってどういうことか。もし同じ状況に立たされたとき、思わず主人公と同じセリフを吐いてしまうのであれば、共感度は100%と言っていいと思う。僕は具体的なアイテムは異なるものの、趣旨としては全く同じ状況によく立たされ、その度に主人公と同じく、「○○なんてこの世から消えてしまえばいいのに」と心の中で呟いている。納得せざるを得ないとはこのこと。」
2017年08月14日20時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『夏の終わり
「非常にオーソドックスなどんでん返し。過去に何度このトリックが使われてきたことか。水戸黄門の印籠のような、いわば黄金のワンパターン。当問題はその印籠に恥じぬ、すっきりと筋の通った綺麗な作り。格式を感じる。」
2017年08月14日20時 牛削り 投票一覧
20の扉部門】『【ABCD】
「言ってしまえば単なる4つの物当て問題である。だがその4つをこのように重ねてしまう斬新さには恐れ入る。単純なようで、言葉への関心と観察力を強く持っていなければ、この問題は作れまい。そして二度と同じ驚きをもってこのタイプの問題を出題することはできまい。」
2017年08月14日20時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『味覚探偵
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「問いの後に付された、ついでのような注意書き。ウミガメのスープを解くに当たって、普通この部分は「出題者が別解排除のために仕方なく入れた文言だろう」と思って無視される。ところが当問題においては、まさにそのついでのような付記こそが、問題の核心であったのである。ヒントをふんだんに出しつつも、それをヒントだと気付かせないというのは非常に難しく華麗なテクニックである。歴代の出題者はそれを成し遂げるために、「言い方」に気を遣ってきた。この問題では「位置」を工夫することで、ヒントを我々の盲点にさりげなく置き去ったのである。これは手品だ。てじなーにゃ。」
2017年08月14日20時 牛削り 投票一覧
20の扉部門】『愚行権
「「人類の偉業を示すある言葉が、人類の愚行を示す言葉となる」というこの問題。まったく同じ文字列に、ここまで対極の意味が見出せるというのはひとつの大発見だ。たった一言のセリフが、その背後にある壮大な物語を指し示している。物語部門で投票したい問題である。」
2017年08月14日20時 牛削り 投票一覧
20の扉部門】『宇宙の神秘
「何か題材となる事象を選んだとき、「その事象のどの部分を切り取るか」ということは、出題者にとって重要な問題である。当問題の切り取り方は非常に斬新で、「事象のうちのどこか一部分を切り取る」という発想を軽く飛び越えてしまっているように思う。問題文に示された2つの事柄と、解説に示された1つの事柄が、それぞれ自らの意味を誇るように屹立し、綺麗な正三角形を形作っているような印象を受ける。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
20の扉部門】『グラフ当ての扉
「グラフの形から何のデータかを当てるという斬新な形式の20の扉。知識や推理力や常識感覚など、総合的な知力が試され、参加していて非常に楽しい問題である。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
20の扉部門】『【30画の扉】
「「それじゃなくてもいいのに、あえてそれ」というのをやらせたら、この出題者の右に出るものはいないだろう。物事の切り取り方が空前絶後の大胆さである。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『命の水
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「トリックというのは、ずらしたり、ねじったり、隠したり、というテクニックだが、当問題に用いられているのは、非常にダイナミックな「逆転」である。問題文から想像される光景は、解説において180度逆転する。あらゆる意味で。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
チャーム部門】『命の水
「水の入った鍋を傾けまいと抱える男と、目前に迫る彼の死。前者に登場する鍋は日常的なアイテムで、どこか滑稽な光景である。引き換え、後者は突然シリアスになる。この極端なコントラストが、「何故そうなるのだ、何が起こっているのだ」という好奇心を刺激し、真相を推理せざるを得なくなる。これがチャームである。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『残り物には毒がある
「同じ立場に置かれたとき、どれだけの人が同じ行動を取るか。問題の納得感を測る指標のひとつだろう。当問題ではロシアンルーレットで最初に選んだ方がいいと主人公が感じた理由が問われているが、解説を読めばこう思う。「その状況ならば誰だってそう思う!」と。納得の最上級表現だ。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
伏線・洗練さ部門】『TVshow
「自分で独自のルールを作り、そのルールの中で説得力ある問題を展開させる、というのは、非現実問題にも通ずる難しい手法である。当問題ではしりとりの独自ルールが問題文で説明されている。隙のないルールにするため多少問題文は長くなってしまっているのだが、解説はそれとは対称的に、たった一言。そのたった一言で、問題文で設定した独自のルールをしっかり使い切っているのが素晴らしい。文章の長さは違えど完全につり合っている問題文と解説のバランスに洗練さを感じる。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『時は金なり
「短いが隙のない問題文は、示される情報と隠される情報とのバランスがとても上手く取れている。いわゆる風桶系の問題だが、「時計が止まる」と「部屋を出る時にお金を払う」の間に挟まる事象に無理がなく、因果の流れがスマートな一直線となっている。解説に登場するすべての事象が自然に繋がっているから、納得できない部分が無いのである。」
2017年05月18日20時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『フレッシュマンカメオ
「具体的な部分がないとチャームが低くなる、とはよく言われるが、当問題は一見、一般的な言葉ばかりを用いて具体的な出来事に切り込んでいないように感じる。ところが実はそれがトリックなのである。とても具体的な出来事が語られているのに、この社会に慣れてしまった私たちにはそれが具体的であると感知できない。先入観を打破できないまま解説を見たら、何を言っているのかよくわからない、という人もいるのではなかろうか。もう一度、目を皿のようにして問題文を読んでみるといい。」
2017年04月28日21時 牛削り 投票一覧
トリック部門】『勝利の拳を握りしめ
「「絶対に負けられない勝負に勝った」という言い回しにはとても綺麗に騙される。ここで騙されたままだと「ヒゲを伸ばし始めた」という男の行動についても見方を誤ってしまうが、ひとたび前半のトリックを見破ることができれば、連鎖的に「ヒゲを伸ばす」に掛けられていた魔法が解けていく。因果の列から中盤を取り去って原因と結果に意外性を持たせる風桶系の問題に見えるが、当問題の原因と結果はそう遠くない。実は因と果を遠ざけていたのは取り去られた中盤ではなく、因に仕掛けられたクールなトリックだったのである。」
2017年04月28日21時 牛削り 投票一覧
伏線・洗練さ部門】『いつだって思い出すのは太陽のようにきらめくあなたの笑顔
「伏線含有率87%の脂っこい問題。問題文には句点と読点と疑問符がひとつずつあるが、それらで区切られた3つの部分全てが、連想すべき何かへの手がかりとなっている。糸口を手探りで掴んでいく感じは、ベールが厚いながらもヒントが豊富なこの問題ならではの快感である。」
2017年04月28日21時 牛削り 投票一覧
納得感部門】『ヴェルタースオリジナル
「おそらくほぼ全ての人が、これと同じことを経験しているのではなかろうか。しかしこの強烈な納得感は、それだけが理由ではない。「多くの人が経験している」事象を見つけ出すのはそう難しいことではないが、この解説のように、「(それがあるあるネタだとは)気付かなかった!」という要素があると、それが納得感を押し上げるように思う。きっと、問題文で示される謎の解決そのものの納得感と、「何故この問題を出したのか、何故この形の問い掛けになったのか」というメタな好奇心まで満たしてくれる納得感とが二重で得られるからだろう。」
2017年03月17日22時 牛削り 投票一覧
チャーム部門】『ヴェルタースオリジナル
「「目覚まし時計の部品を大切に保存しているのに、それを使う予定はない」という構造は、名作『「雑誌の付録」』の、「付録が付いているから雑誌を買ったのに、付録を捨ててしまう」や、『パンを食べたい』の「カレーが入っていることを知ってカレーパンを求めたのに、カレーが入っていることを知ったため食欲がなくなる」などという構造とよく似ている。「ある行動が示され、その行動の動機は自然に察せられるのに、想定される動機とは矛盾する事実もまた示されている」という構造は、非常に強く好奇心を惹起するようである。」
2017年03月17日21時 牛削り 投票一覧
物語部門】『『まぬけ誘拐犯 逃亡資金ゼロ 人質自力脱出』
「短い解説の中で、騙し騙されの知的なクライムサスペンスが展開されている。誘拐もののミステリを1冊読みきったような満足感を得られるストーリーだ。」
2017年03月17日20時 牛削り 投票一覧