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【総投票数 655票】
【納得感部門】『サイコパス』
「僕たちは基本的に「殺しの理由」に納得してはいけない。どんなに恨めしい人であろうと、殺すことは絶対にタブーだ。しかし当問題の解説で展開される動機は、もはやそんな倫理観など超越してしまっている。ただ合理的で冷徹な計算だけがそこにあるのだ。「殺しの理由」に納得しない僕たちも、「計算結果」には納得せざるを得ない。」
2016年09月16日22時
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【チャーム部門】『サイコパス』
「「殺しの理由」を問う問題。単なる殺しではなく、せっかく異文化コミュニケーションが図れるようになった男による民族皆殺し。殺しにいたるまでの物語による矛盾の演出と、皆殺しという結果の重大さ。そしてホワイダニット形式が期待させる解説の深い物語。これらが相俟って、チャームの高さは計り知れない。」
2016年09月16日22時
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【納得感部門】『音鉄カルマ』
「シンプルな謎は、やはりシンプルな真相によって解決される。当問題では、ベールのかかっている「あるもの」さえ見つけることができれば、たちどころに誰もが納得する真相が頭を出す。」
2016年09月16日22時
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【チャーム部門】『音鉄カルマ』
「「奇行」は、ありふれた行動や場面がいかに予想外な組み合わさり方をしているかによって、チャームの高低が決まると言っても過言ではないだろう。当問題では、「改札」という見慣れたアイテムと、「何かに耳を近づける」というシンプルな行動が合わさり、ひとつの奇行を構成している。問題文は飾り気のない短文で、そのつれなさが好奇心旺盛な参加者を引き寄せる。」
2016年09月16日22時
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【伏線・洗練さ部門】『腕が!!!(ドン!)』
「「先程まで元気だった男の手足が転がっている」のを見て、「チャンス」だと思う主人公。解説で展開される光景を「チャンス」と解釈するのには、実は発想の転換的な推理が不可欠である。「転がっている人間の手足」というアイテムに「この意味」を与えたのは、地味ながらとても斬新である。」
2016年09月16日22時
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【20の扉部門】『ウソツキミステリートレイン』
「嘘回数が無制限で、嘘をつく法則も存在しない。答えは選択肢が35個しかない単なる記号。そして解法は発想の転換があるでもない、ただ考えつくした先にある論理操作。当問題はまじりっけなし、純粋無垢な論理パズルである。それも、よくある「天使と悪魔の論理パズル」の最高難易度版といえよう。20の扉における「嘘ルール」の意義について問題提起した、挑戦的作品である。」
2016年09月16日21時
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【物語部門】『てのひら』
「ウミガメのスープとは、一場面のみを提示してそこに隠された理由や物語を読み解く遊びである。当問題が示したのは、目を閉じている女と、彼女の愛の深さ。解説は簡素だが、参加者が読み取る物語はどこまでも深い。」
2016年09月10日01時
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【チャーム部門】『深夜のランニング・マン』
「捕まえた2人の男のうち、足の速い方を釈放する警察官。事実だけをさらっと書いてある問題文は、気を抜くと何も違和感を覚えないくらい自然な印象だが、ちょっと立ち止まると、実に奇妙なことが起きていることに気付く。無味乾燥な問題文はパズル的で、奇妙さの裏側に強固な合理性が隠れていることを予感させる。」
2016年09月10日01時
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【チャーム部門】『この映画を作ったのは誰だ!?』
「映画がつまらなかったらすぐにでも映画館を出て行きそうなものだが、この主人公は出て行かない。しかもその理由は、「映画がつまらなかったから」だという。この矛盾しているように見える奇行に、合理的な説明はありうるのか? 解説に期待が高まる。」
2016年09月10日01時
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【チャーム部門】『降雪魔法「トビラツケカエ」』
「「A、するとB」というような不思議な因果関係を問う問題において、AもBもそれぞれ不思議だという問題は珍しい。しかもどちらの事象も光景を想像しやすいシンプルなものであり、非常に挑戦意欲をくすぐられる。」
2016年09月10日00時
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【納得感部門】『深夜のランニング・マン』
「容疑者のうち、足の遅い方を捕まえる理由とは? 非常によくできた論理パズルであるとともに、解説に示されるのは、実際に活用できる素晴らしいテクニックである。スナイプされているが、たった2行で誠実に手がかりを提示できたことを誇っていいと思う。」
2016年08月28日11時
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【納得感部門】『私、脱いだらすごいんです。』
「大嫌いなカメコがプールに行くと聞き、風邪を押してプールに行くカメオ。「大嫌いなのに」は単なるチャーム出しのための付け加え的な説明ではなく、問題に不可欠の要素であった。「なのに」が「だから」に転換する爽快感がたまらない。」
2016年08月28日11時
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【物語部門】『殉教者』
「信仰ゆえに棄教するという矛盾の解決。「【狂信者はかく語りき】」という有名な過去問がこれにひとつの答えを与えているが、当問題はまったく別方向の物語を紡ぎ出している。先例がサイコサスペンスであるならば、こちらは深い愛の物語。信仰していた宗教を棄てた彼の決断に震えろ。」
2016年07月19日20時
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【納得感部門】『殉教者』
「我々のほとんどは、宗教というものに馴染みがない。したがって、宗教を信じる人の論理というものを、受け入れることができないと感じることは多々ある。当問題はまさに、信仰者の論理を問う問題であるが、信じている内容と背景にある事情とをしっかりと説明することで、全く価値観の違うはずの人間に感情移入することができるのだ。そして彼の思考が、信仰という観点に立ったとき、間違いなく論理的であるということを思い知るであろう。」
2016年07月19日20時
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【納得感部門】『【世界田中奇行】喜ばれる注文変更』
「当問題では、主人公がうどん屋の店長に対して行ったある気配りの内容を問うものであるが、これは実際に実行しうる行動である。日常生活で実行しうるというのは、納得感を高める何よりの要素である。優しさがテーマの問題ゆえ、優しい人ならばすぐに解けるのだろうが、出題者が気合いを入れて出題した力作をすんなりスナイプしてしまったオリオンさんはたぶん優しくない。」
2016年07月19日20時
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