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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【世界田中奇行】喜ばれる注文変更(問題ページ

日の昼食時、客がいないうどん屋「ラテシン軒」に、客の田中が昼食を食べにやってきた。
「店長、きつねうどんをくれ」
注文を終えると、田中はおとなしく出来上がるのを待っていた。しかし、いざもうすぐきつねうどんが出来上がろうとした時に、
「すまん、やっぱり親子丼に変えてくれ」
と注文を変更した。
店長は渋々親子丼を作ったがが、親子丼が出来上がろうとしていた時に田中は、
「すまん、やっぱりゴボウ天うどんに変えてくれ」
と注文を変更した。

さぞかし店長も迷惑しているのかと思いきや、店長は田中のやさしさに感動しているという。

一体何故?
16年06月14日 11:07
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [フィーカス]



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くの生首マネキン工場で働いていた田中は、昼休みになったのでラテシン軒に向かった。相変わらず、ここは客がいないようだ。

店長「いらっしゃいませ……って、あんたかよ」
田中「悪かったな、他の客じゃなくて。しかし、相変わらず客がいないな」
店長「12時前に昼休みになるとかあんたのところくらいだよ。で、今日は何にする?」
田中「そうだな……じゃあ、きつねうどんをくれ」

田中が注文すると、店長はきつねうどんを作り始める。

田中「いやーそれにしてももう少しマンガ置いてくれないかねぇ。これだけだと、子供が退屈するだろう」
店長「子供なんかそんなに来ないよ。大体来るのは昼時のサラリーマンとか、一人暮らしのOLとかそんなもんさ」
田中「へぇ、OL来るのか。店長、そのOLを見て鼻の下を伸ばしながら飯を作ってるんじゃないのかい?」
店長「そんなことしないよ。ってか話しかけるな。麺のゆで時間間違える」

そうこうしているうちに、もう一人客がやってきた

客1「店長、きつねうどんをくれ」
店長「あいよ、ちょいと待っててくれ」

その様子を見た田中。

田中「店長、すまん、やっぱり親子丼に変えてくれ」
店長「へ? もう出来るのに変えるのかよ。ったく……」

店長は渋々、親子丼を作る準備を始めた。と同時に、きつねうどんを仕上げて最初の客に出した

店長「はい、きつねうどん、どうぞ。そいつが注文してたんだがキャンセルしやがったから、さっき出来たばっかりだよ」

あまりの早さに驚く客だったが、客は田中をちらりと見ると、一礼してきつねうどんに箸をつけた。
そうこうしているうちに、さらに別の客がやってきた

客2「店長、親子丼を頼む」
田中「あ、店長、すまん、気が変わったんだ。やっぱりゴボウ天うどんに変えてくれ」

既に親子丼も仕上げ段階。店長はようやく田中の思惑を察した。

店長「はい、お先に親子丼。ちょうどこいつがキャンセルしたところだから、出来立てだよ」

2人目の客もあまりの早さに驚いていたが、田中に一礼すると親子丼に箸をつけた。

店長「どうしたんだい? いつもは他の客なんか気にしてないのに」
田中「まあまあ、今日はたまたま時間があるからさ。店長とも話したいしね」
店長「よく言うよ。うちとしては助かるんだが、どういう風の吹き回しなんだか」

自分の注文を他の客に譲るなんてやけに優しいな、と思いながらも、店長はゴボウ天を揚げ始めた。

要約:田中が頼んだメニューが次に来た客とかぶっており、田中が自分の注文をキャンセルしてそのメニューを客に譲っていたから

しばらくすると、また別の客がやってきた。

客3「店長、ゴボウ天うどん頼む」
田中「すまん、やっぱりカツ丼が喰いたいからカツ丼に変えてくれ」
店長「お前はエスパーか!」
総合点:1票  納得感:1票  


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納得感部門牛削り
投票一覧
「当問題では、主人公がうどん屋の店長に対して行ったある気配りの内容を問うものであるが、これは実際に実行しうる行動である。日常生活で実行しうるというのは、納得感を高める何よりの要素である。優しさがテーマの問題ゆえ、優しい人ならばすぐに解けるのだろうが、出題者が気合いを入れて出題した力作をすんなりスナイプしてしまったオリオンさんはたぶん優しくない。」
2016年07月19日20時

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