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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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縁距離(問題ページ

ちゃいちゃしながらくっついて歩く凸凹コンビを近所で見かけたことがあった。
おそらく交際しているのであろうが……。
男の方は見た目が派手だし聞こえて来る会話からして性格が軽そう。
いわゆるチャラ男だ。女の肩に手をかけている。
逆に女は地味な見た目で真面目な印象。
少しうつむきかげんだが、幸せそうな表情をしている。

安藤は同じ女性としてその女の事がとても心配になった。
もしかしたら男は真剣に女の事を好きではないのかも知れない、と。

けれども今日久しぶりに見かけたその二人は会話しながら歩いてはいるものの、
べったりとくっついてはいなかったために、安藤は幾らか安堵した。

なぜ安藤は安堵したのだろう?
16年06月18日 19:05
【ウミガメのスープ】 [さるぼぼ]



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夏の日差しがあたたかい公園で、安藤は久しぶりにその凸凹コンビを見かけた。

二人はその日、少しだけ距離をとって離れて歩いていた。
真ん中に幼い子供を連れていたのである。
仲良く手を繋ぎ、我が子を見つめる二人の眼差しはあたたかな愛に溢れていた。


真剣に付き合っていたんだね……疑ってごめん、チャラ男さん。
次に見る時にはまた子供が増え、隙間が広がっているのかも知れない。
でも、これ以上の「幸福な距離」というものを私は未だに知らないのだ。
総合点:3票  物語:3票  


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物語部門からす山
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「温かい遠距離・縁距離物語です。」
2017年10月09日15時
物語部門牛削り
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「暖かな物語は語られるのではない。二つの素朴な光景によって示されるのである。」
2016年08月03日00時
物語部門エリム
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「男が女の肩に手を回さなくなった理由・・・敢えて当事者の視点から描かず第三者の目を通しているからこそ、距離の空いた2人に流れる安心感がより強調されているように思います。」
2016年06月22日01時

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