項目についての説明はラテシンwiki!
【総投票数 8681票】
【チャーム部門】『風が吹くと桶屋が儲かる』
「「状況を補完せよ」という問いかけが嫌われるのは、「参加者が何を答えればいいのかわかりづらいから」である。「状況を補完せよ」で締められている当問題は、しかしそんなことは一切無い。問題文は「風が吹いた」から始まる4つの状況を表す4文で構成されている。そのすべてが1本の因果の線で結ばれており、一つ一つを解き明かしていくことが真相に繋がるのだとすぐに了解できる。この問題は「何故」ではダメだ。「状況を補完せよ」だからこそ生きてくる貫禄あるチャームである。」
2017年02月21日22時
【牛削り 投票一覧】
【20の扉部門】『オイラーの数列』
「一見暗号に見える数列ですが、暗号を解読する、というよりはむしろ水平思考が解くカギになっています。シンプルな問題文ですが聞き方も工夫されており、解決後の納得感への細かい工夫が光る一作だと思います。」
2017年02月21日21時
【蓮華 投票一覧】
【チャーム部門】『金メダル男』
「考えてみれば当たり前の結論。しかしこの事象を不思議な状況に(それもさりげない表現で)見せてしまうテクニックが素晴らしい。「「雑誌の付録」」、「パンを食べたい」などと同じタイプの、高品質なチャームに溢れる作品だ。」
2017年02月21日21時
【牛削り 投票一覧】
【伏線・洗練さ部門】『貴方の命を私に紅?』
「水平思考における芸術の域に達しています。問題文にトリックのためのわざとらしさ・不自然感が無く、それなのに強烈な違和感があり、解説を読んだときの納得感も素晴らしい、完璧な問題の一つです。」
2017年02月21日21時
【蓮華 投票一覧】
【トリック部門】『カメオの考え』
「ラテシンで名作に出会うと、「なるほどそんな方向もあったのか」と唸らされることがある。考えていた方向とはまるで別の方向に答えがある場合である。この問題を読むと、今まで出会ってきた「方向違い」の問題が、いずれも同次元内での方向違いに過ぎなかったのだと気付かされる。解説はそれほど意外な、言ってみれば異次元の方向へと飛躍している。ラテシンはまだまだ終わらないと思わせてくれる1作だ。」
2017年02月21日21時
【牛削り 投票一覧】
【20の扉部門】『っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっj』
「「っっっ……j」とあり、その後「足りないものは?」と問われれば、どうしたって思考は「無意味に見える文字列に何かを足すと意味がわかるのだろうか」という方向に誘導される。素晴らしいトリックだが、トリックがメインではないだろう。この意味不明な文字列は、あるあるネタを実行した結果である。そして「足りないものは?」という簡素な問い掛けは、実はそのあるあるネタを当てろという問いだったのだ。状況を具体的に想像し、「足りないもの」について考えれば、答えは自ずと出てくる、そういう仕組みになっている完成度の高いパズルである。」
2017年02月21日21時
【牛削り 投票一覧】
【20の扉部門】『広告学概論Ⅰ』
「解説は0文字。ある広告が評価された理由と、設置されていた場所を答えさせる問題であるが、解説にはその答えが書かれていない。示されているのは一つのシンプルな図のみ。この図だけで万人が納得できるという事実それ自体が、まさしく当問題の答えである。いわば納得感の入れ子構造。タイトルの無機質さもセンスフル。」
2017年02月21日21時
【牛削り 投票一覧】
【納得感部門】『NO MILK NO LIFE』
「「牛乳を飲む為に生きてる」のに牛乳が好きなわけじゃないってどういうことだ。とてもチャーミングな解説を読めば納得、大好きな問題。」
2017年02月18日16時
【ゴトーレーベル 投票一覧】
【チャーム部門】『手違いは誰にでもある』
「不穏な問題文。しかしその実、タイトルどおり「誰にでもある手違い」でした。不穏さを醸し出す問題文表現がすばらしいです。」
2017年02月18日16時
【ゴトーレーベル 投票一覧】
【チャーム部門】『【半分に切った1万円】』
「見るからに奇怪な行動。そしてその奇怪さと対極にある合理的理由。短く切れ味のいい、納得感のある好編です。」
2017年02月18日16時
【ゴトーレーベル 投票一覧】
【チャーム部門】『もう、毛が!』
「王道の風桶系問題の構造ですが、「因」はチャームを、「果」はミスリードを見事に兼ねており、さらにどちらの要素も状況設定に対して不自然さが一切ない。非常に高度なことを、なかなかそうとは気づけないほどにさらっとやっているところに、小慣れたかっこよさを感じます。」
2017年02月16日17時
【letitia 投票一覧】
【トリック部門】『【世界田中奇行】宇宙田中帰港』
「田中紀行シリーズがついに宇宙へ。当問題にある二つのトリックのうち、一つは比較的目立っており、誰もがそこに食いつくのだが、それに隠されるようにさり気ない、あることにすら気づかせない二つ目のトリックが素晴らしい。一つの問題に複数トリックを仕込むという難関を、この問題ではそれぞれのトリックにバランスと役割を持たせることでクリアしている。複雑で重厚なのに完璧に整理されていて、こんな問題文を書いてみたいと心から思う。」
2017年02月16日16時
【letitia 投票一覧】
【亀夫君部門】『メッセージ』
「さりげなく張られた伏線、しっかりとしたストーリー性。亀夫君問題の醍醐味である「ベールをはがして物語の情報が明らかにしていく過程」の魅力がより楽しめます。」
2017年02月14日21時
【甘木 投票一覧】
【20の扉部門】『その問題を解いたなら』
「基本的に参加者は「解く」ために参加しているのであって、「騙される」ためではない。だから、情報を隠したり言い換えたりするのではなく、「騙すために余計な要素(出題者の言葉を借りれば、善玉ノイズ)を付け加えること」は、ときに参加者にアンフェアだと感じさせるリスクがある。しかし、この問題は誰が見ても「ベストな善玉ノイズ」を用いることと、用意されている真相の爽やかな読後感で、参加者に「気持ちよく騙された」という満足感を与えてくれます。」
2017年02月11日16時
【letitia 投票一覧】
【納得感部門】『他人のお茶うめぇ』
「初めて見たとき、脳に電撃が走りました。面白い!不思議に思ったこともない「あたりまえ」を、気づき、問題にできること。そしてその問題の表現を、細部まで完璧に仕上げること。高度でそして、非常に王道な良問です。」
2017年02月11日16時
【letitia 投票一覧】