「白い手紙を贈る人」「4ブックマーク」
カメオは一世一代の決意で、ラテコに手紙を送った。
その手紙には返事は『はい』か『いいえ』でお願いしますと添えた。
それからしばらくして、カメオの元に手紙が届く。
そしてカメオはその手紙を開き、言葉に詰まる。
カメオが読んだ手紙は、#b#真っ白だったのだ#/b#。
しかしカメオはその手紙を抱きしめて、涙を流した。
どうして?
その手紙には返事は『はい』か『いいえ』でお願いしますと添えた。
それからしばらくして、カメオの元に手紙が届く。
そしてカメオはその手紙を開き、言葉に詰まる。
カメオが読んだ手紙は、#b#真っ白だったのだ#/b#。
しかしカメオはその手紙を抱きしめて、涙を流した。
どうして?
15年02月22日 01:39
【ウミガメのスープ】 [にころ]
【ウミガメのスープ】 [にころ]
解説を見る
拝啓 ラテコ様
寒さがまだまだ引いていかない今日このごろ、ラテコ様におかれましてはいかがお過ごしですか。
私は寒さにも負けず毎日仕事に勤しんでおります。
さてこの度、突然私が筆を執ったのには理由があります。
いえ、正確に申し上げるならば、ラテコさんにお伝えしなければならないことがあるのです。
ラテコさん、私カメオは貴女を誰よりも愛しております。
……私は貴女が側にいてくれればそれだけで幸せです。
貴女にもその幸せをお分けいたします。
私は貴女を幸せにしてみせます。
ですから、どうか私と結婚してください。
……ラテコさんの目を楽しませるような気の利いた言葉が思いつかず申し訳ありません。
ですが、これが私の嘘偽りのない気持ちです。
#red#たとえラテコさんとの結婚生活が、たった1日で終わってしまったとしても#/red#私はラテコさんを幸せにしてみせます。
どうか『はい』とお返事をください。ただそれだけで構いません。私の一世一代のお願いです。
……ですが、もし私の思いを受け取った上で、うなずけないという場合は『いいえ』とお返事をください。
ラテコさんが私の気持ちを受け止めてくれたのと同じように、私もラテコさんのお気持ちを受け止めたいと思います。
……乱文失礼いたしました。
まだまだラテコさんには辛い日々が続きますが、どうかお身体にお気をつけて。
ラテコさんからのお返事、心よりお待ちしております。 敬具
ラテコさんを誰よりも愛するカメオより
・
・
・
この手紙を受け取ったラテコは、
#red#病床の身だった。#/red#
余命は後わずか。
治療方法もなく、ただ死を待つばかりだった。
どうにか返事を書こうと筆を執るが、答えに迷い、なかなか書くことが出来ない。
そうしている数日の間にもラテコの病状は悪化していき――そして返事を書き終えることなくラテコは息を引き取った。
カメオの元に届いたのは、#red#ラテコの迷いと涙が滲んだ#/red#白紙の手紙。
その手紙をそっと抱きしめ、カメオはとめどなく涙を流すのであった。
要約:病気で死んだ恋人はカメオへの返事を書こうとして間に合わなかった。カメオはそんな恋人の思いが詰まった白紙の手紙を受け取り、涙を流した。
寒さがまだまだ引いていかない今日このごろ、ラテコ様におかれましてはいかがお過ごしですか。
私は寒さにも負けず毎日仕事に勤しんでおります。
さてこの度、突然私が筆を執ったのには理由があります。
いえ、正確に申し上げるならば、ラテコさんにお伝えしなければならないことがあるのです。
ラテコさん、私カメオは貴女を誰よりも愛しております。
……私は貴女が側にいてくれればそれだけで幸せです。
貴女にもその幸せをお分けいたします。
私は貴女を幸せにしてみせます。
ですから、どうか私と結婚してください。
……ラテコさんの目を楽しませるような気の利いた言葉が思いつかず申し訳ありません。
ですが、これが私の嘘偽りのない気持ちです。
#red#たとえラテコさんとの結婚生活が、たった1日で終わってしまったとしても#/red#私はラテコさんを幸せにしてみせます。
どうか『はい』とお返事をください。ただそれだけで構いません。私の一世一代のお願いです。
……ですが、もし私の思いを受け取った上で、うなずけないという場合は『いいえ』とお返事をください。
ラテコさんが私の気持ちを受け止めてくれたのと同じように、私もラテコさんのお気持ちを受け止めたいと思います。
……乱文失礼いたしました。
まだまだラテコさんには辛い日々が続きますが、どうかお身体にお気をつけて。
ラテコさんからのお返事、心よりお待ちしております。 敬具
ラテコさんを誰よりも愛するカメオより
・
・
・
この手紙を受け取ったラテコは、
#red#病床の身だった。#/red#
余命は後わずか。
治療方法もなく、ただ死を待つばかりだった。
どうにか返事を書こうと筆を執るが、答えに迷い、なかなか書くことが出来ない。
そうしている数日の間にもラテコの病状は悪化していき――そして返事を書き終えることなくラテコは息を引き取った。
カメオの元に届いたのは、#red#ラテコの迷いと涙が滲んだ#/red#白紙の手紙。
その手紙をそっと抱きしめ、カメオはとめどなく涙を流すのであった。
要約:病気で死んだ恋人はカメオへの返事を書こうとして間に合わなかった。カメオはそんな恋人の思いが詰まった白紙の手紙を受け取り、涙を流した。
「冬眠カツ丼」「4ブックマーク」
タカシは冬になるとカツ丼を食べるのが遅くなる。
何故だろうか?
何故だろうか?
15年02月14日 22:20
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
解説を見る
行きつけのそば屋でタカシがいつも注文するのは、「#red#カツ丼とそばのセット#/red#」。
セットのそばは冷たいものと温かいものから選べるが、
当然、暑い季節は冷たいそば、寒い季節は温かいそば選択する。
温かいそばの場合、汁に浸かっているため#red#早く食べなければ伸びてしまう#/red#。
先にそばを食べるため、必然的に、冬はカツ丼を食べ始めるのが#red#後回しに#/red#(=遅く)なるのである。
セットのそばは冷たいものと温かいものから選べるが、
当然、暑い季節は冷たいそば、寒い季節は温かいそば選択する。
温かいそばの場合、汁に浸かっているため#red#早く食べなければ伸びてしまう#/red#。
先にそばを食べるため、必然的に、冬はカツ丼を食べ始めるのが#red#後回しに#/red#(=遅く)なるのである。
「寄り道のススメ」「4ブックマーク」
男は会社帰り、特に用もないのに必ず本屋に寄り道して、なかなか家に帰らない。
新婚だというのに、どういうことだろう?
新婚だというのに、どういうことだろう?
15年02月12日 22:15
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
道草入りスープ
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ドアを開けると、美味しそうな匂いが漂ってきた。パタパタとスリッパが立てる音が近づく。
「ただいま、遅くなって悪かったね」
「お帰りなさい! ううん、ごはん、ちょうどできたのよ」
嬉しそうに笑う妻が、食卓を指し示す。温かそうな食事が、綺麗に並べられていた。
「美味しそうだ、ありがとう」
これならそろそろ、もう数分は早く帰れそうだな、とちらりと時計を確認する。
結婚したばかりの頃は、とにかく手際が悪くて、夕食をつくるのに相当な時間が必要だった。
作ってくれるだけありがたいのだけれど、妻はそうは思わないようで、夕食が遅くなったことを謝ってばかりだった。
そこで、男は考えた。自分が遅く帰ってくればいいのだと。
こうして男は、仕事が忙しくなった、と言い訳して、寄り道して時間を潰し、家に遅く帰るようになった。
自分の帰宅に食事が間に合うと、妻も自信を持って料理に励むようになった。
この頃は少しずつ手際も良くなっているようだし、レパートリーも増えてきた。
1年くらい経てば、寄り道しないで帰れるようになるだろうか……。
食事を我慢していたためにぐうぐう鳴っている腹をさすりながら……しかしそれを悟られぬよう、男は妻に「いただきます」と満面の笑みを浮かべるのであった。
END
#b#料理の苦手な妻が、自分が帰ってくる前に料理を仕上げられるように、わざと遅く帰るために寄り道をしていた。#/b#
「ただいま、遅くなって悪かったね」
「お帰りなさい! ううん、ごはん、ちょうどできたのよ」
嬉しそうに笑う妻が、食卓を指し示す。温かそうな食事が、綺麗に並べられていた。
「美味しそうだ、ありがとう」
これならそろそろ、もう数分は早く帰れそうだな、とちらりと時計を確認する。
結婚したばかりの頃は、とにかく手際が悪くて、夕食をつくるのに相当な時間が必要だった。
作ってくれるだけありがたいのだけれど、妻はそうは思わないようで、夕食が遅くなったことを謝ってばかりだった。
そこで、男は考えた。自分が遅く帰ってくればいいのだと。
こうして男は、仕事が忙しくなった、と言い訳して、寄り道して時間を潰し、家に遅く帰るようになった。
自分の帰宅に食事が間に合うと、妻も自信を持って料理に励むようになった。
この頃は少しずつ手際も良くなっているようだし、レパートリーも増えてきた。
1年くらい経てば、寄り道しないで帰れるようになるだろうか……。
食事を我慢していたためにぐうぐう鳴っている腹をさすりながら……しかしそれを悟られぬよう、男は妻に「いただきます」と満面の笑みを浮かべるのであった。
END
#b#料理の苦手な妻が、自分が帰ってくる前に料理を仕上げられるように、わざと遅く帰るために寄り道をしていた。#/b#
「殺人を無罪にする方法」「4ブックマーク」
完遂直前といったところで完全犯罪が崩れたおかげで殺人の罪で捕まった私。
法に照らし合わせての裁きの結果は死刑。
だが別にこれで全てた終わったというわけではない。
次の裁きを前にして私は
【無罪にすることだってできるはずだ】
そう自信を深めていた。
なぜ?
法に照らし合わせての裁きの結果は死刑。
だが別にこれで全てた終わったというわけではない。
次の裁きを前にして私は
【無罪にすることだってできるはずだ】
そう自信を深めていた。
なぜ?
15年02月11日 18:13
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
解説を見る
完全犯罪。
もしあれが完遂されていたらおそらくはこうなっていただろう
「私」は「奴」に殺され
「奴」がその犯人であるという犯行動機や凶器などの証拠などはなにもなくアリバイ作りもバッチリ
おそらく、「奴」が犯人であるということを知りえるのは殺された「私」だけ
こうして、「奴」は疑われることすらなく「私」を殺しえていただろう。
が、実際はこうなった
完全犯罪完成直前、「私」を殺そうとした「奴」を私は返り討ちにした。
・・・が「完全犯罪」は完成直前まで行われていたのだった・・
そう、「奴」が「私」を殺す動機やその方法は見事に消しされてていて・・
残った事実は、客観的に見れば
「私」が「奴」を殺した
ということだけ。
こうして私は殺人犯としてつかまり、
「完全犯罪」が「完遂直前」であったせいで、
「奴」が「私」を殺そうとしていたということは証明できず
「私」の【正当防衛である】
という主張は認められず、私には死刑判決がくだされた。
:
:
数年後、控訴審、上告審ともに判決は覆らず死刑執行がなされた。
・・・・・・
??「ほほぅ・・無罪を主張するとな?」
私「はい」
??「ふむ。死者の行ってきたことを全て把握しているという、この【閻魔】の前でか?」
私「はい」
閻魔「仕方ないのぉ。ではおヌシのやってきたことを確認するとするかの」
・・・
閻魔「ふむ。やはり殺人をしておるのじゃ。では地獄行k」
私「お待ちください!!」
・・そう、ここは地獄と天国の分かれ道、閻魔大王の法廷である。
私「閻魔様は、死者の行ってきたことを全てお見通しとか?」
閻魔「そうじゃが・・何じゃ?」
私「で・・では、先にこちらに来た【奴】の行ったこともご存知かと!?」
閻魔「あーー・あの不完全完全犯罪をやった奴のターゲットはオヌシじゃったか・・」
私「はい!」
閻魔「では、正当防衛ということで無罪とするかのぉ。天国へ行ってよし!」
こうして私は死後、やっと無罪を勝ち取ったのだった。
:
:
:
私「ところで・・閻魔様ってあんな、金髪小五ロリみたいな見た目だったんだなぁ・・」
そんな感想を残しつつわたしは天国へと登っていった。
終わり。
もしあれが完遂されていたらおそらくはこうなっていただろう
「私」は「奴」に殺され
「奴」がその犯人であるという犯行動機や凶器などの証拠などはなにもなくアリバイ作りもバッチリ
おそらく、「奴」が犯人であるということを知りえるのは殺された「私」だけ
こうして、「奴」は疑われることすらなく「私」を殺しえていただろう。
が、実際はこうなった
完全犯罪完成直前、「私」を殺そうとした「奴」を私は返り討ちにした。
・・・が「完全犯罪」は完成直前まで行われていたのだった・・
そう、「奴」が「私」を殺す動機やその方法は見事に消しされてていて・・
残った事実は、客観的に見れば
「私」が「奴」を殺した
ということだけ。
こうして私は殺人犯としてつかまり、
「完全犯罪」が「完遂直前」であったせいで、
「奴」が「私」を殺そうとしていたということは証明できず
「私」の【正当防衛である】
という主張は認められず、私には死刑判決がくだされた。
:
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数年後、控訴審、上告審ともに判決は覆らず死刑執行がなされた。
・・・・・・
??「ほほぅ・・無罪を主張するとな?」
私「はい」
??「ふむ。死者の行ってきたことを全て把握しているという、この【閻魔】の前でか?」
私「はい」
閻魔「仕方ないのぉ。ではおヌシのやってきたことを確認するとするかの」
・・・
閻魔「ふむ。やはり殺人をしておるのじゃ。では地獄行k」
私「お待ちください!!」
・・そう、ここは地獄と天国の分かれ道、閻魔大王の法廷である。
私「閻魔様は、死者の行ってきたことを全てお見通しとか?」
閻魔「そうじゃが・・何じゃ?」
私「で・・では、先にこちらに来た【奴】の行ったこともご存知かと!?」
閻魔「あーー・あの不完全完全犯罪をやった奴のターゲットはオヌシじゃったか・・」
私「はい!」
閻魔「では、正当防衛ということで無罪とするかのぉ。天国へ行ってよし!」
こうして私は死後、やっと無罪を勝ち取ったのだった。
:
:
:
私「ところで・・閻魔様ってあんな、金髪小五ロリみたいな見た目だったんだなぁ・・」
そんな感想を残しつつわたしは天国へと登っていった。
終わり。
「違うんです!私じゃないんです!」「4ブックマーク」
毎
朝毎晩、女から弁明を受ける亀辰。
#red#しかし許す気は毛頭無いという。#/red#
#b#一体何故?#/b#
亀辰が引っ越すと晩の弁明は無くなり、
健康に気を遣うようになると朝の弁明も無くなった。
彼が許したから、というわけでないとすると、
#b#一体何故?#/b#
※女は人間ですか?とか女は生きてますか?とかいう質問は
何だか答えにくいので訊かないでください。
訊かれても誤魔化します。
朝毎晩、女から弁明を受ける亀辰。
#red#しかし許す気は毛頭無いという。#/red#
#b#一体何故?#/b#
亀辰が引っ越すと晩の弁明は無くなり、
健康に気を遣うようになると朝の弁明も無くなった。
彼が許したから、というわけでないとすると、
#b#一体何故?#/b#
※女は人間ですか?とか女は生きてますか?とかいう質問は
何だか答えにくいので訊かないでください。
訊かれても誤魔化します。
16年01月05日 22:06
【ウミガメのスープ】 [春雨]
【ウミガメのスープ】 [春雨]
解説を見る
…
職場。
1
2
3
4
5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#
家。
1
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3
4
5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#
職場。
1
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4
5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#
家。
1
2
3
4
5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#