「悲しみと喜び」「4ブックマーク」
ユウトは、同じ高校に通っている兄弟同士は仲が悪いものだと思い込んでいる。
彼にカウンセリングを施して、その思い込みの奥深くにある理由を探ってほしい。
なお、彼はキーとなる情報をすべて持っているが、思い込みが強固なため、適切に関連づけられない場合があることに用心してほしい。
彼にカウンセリングを施して、その思い込みの奥深くにある理由を探ってほしい。
なお、彼はキーとなる情報をすべて持っているが、思い込みが強固なため、適切に関連づけられない場合があることに用心してほしい。
15年09月17日 00:30
【亀夫君問題】 [牛削り]
【亀夫君問題】 [牛削り]
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ユウトは2人兄弟の長男である。
弟はミキオといい、#red#年齢は8つ離れている#/red#。
両親は2歳差くらいの兄弟を計画していたのであるが、#red#ユウトとミキオの間に、3回の流産を経験した#/red#という。
諦め掛けた時、やっと生まれてきたのがミキオであった。
このことは、酒が飲める年齢になって、親と飲んでいる時に聞いた。
幸いにして、8歳差の兄弟は健康に成長した。
母親のコトノには、昔から口癖があった。
#red#「あんたたちは8歳も離れてて喧嘩にもならないから、すごく仲が良いよね」#/red#
幼い時分からそう言い聞かされていれば、事実は後からついてくる。
俺たちは8歳差だから仲が良いんだ。それは半ば自己暗示であった。
コトノの発言が正しかったのかどうかはわからないが、少なくとも正しく「なった」ことは確かである。
思えば3回の流産は、コトノの心を静かに蝕んでいたのだろう。
彼女はユウトとミキオの間に生まれて消えた#red#3つの命を無駄なものにしたくなかった#/red#。
#red#空白の8年間には何か意味があったはず。そう思いたかった#/red#のだろう。
その切なる願いが、彼女をして、無意識に「8歳差の兄弟は仲が良い」という信念を抱かせた。
そして#red#それを聞かされ続けたユウトが、「年齢が近い兄弟は仲が悪くなる」と思い込んでしまうのも無理はない#/red#のである。
改めて自らの出自を振り返り、母親の感じてきた悲しみや喜びを想ったユウト。
このシルバーウィークは、久々に実家に顔を出そう。
彼はそう思った。
弟はミキオといい、#red#年齢は8つ離れている#/red#。
両親は2歳差くらいの兄弟を計画していたのであるが、#red#ユウトとミキオの間に、3回の流産を経験した#/red#という。
諦め掛けた時、やっと生まれてきたのがミキオであった。
このことは、酒が飲める年齢になって、親と飲んでいる時に聞いた。
幸いにして、8歳差の兄弟は健康に成長した。
母親のコトノには、昔から口癖があった。
#red#「あんたたちは8歳も離れてて喧嘩にもならないから、すごく仲が良いよね」#/red#
幼い時分からそう言い聞かされていれば、事実は後からついてくる。
俺たちは8歳差だから仲が良いんだ。それは半ば自己暗示であった。
コトノの発言が正しかったのかどうかはわからないが、少なくとも正しく「なった」ことは確かである。
思えば3回の流産は、コトノの心を静かに蝕んでいたのだろう。
彼女はユウトとミキオの間に生まれて消えた#red#3つの命を無駄なものにしたくなかった#/red#。
#red#空白の8年間には何か意味があったはず。そう思いたかった#/red#のだろう。
その切なる願いが、彼女をして、無意識に「8歳差の兄弟は仲が良い」という信念を抱かせた。
そして#red#それを聞かされ続けたユウトが、「年齢が近い兄弟は仲が悪くなる」と思い込んでしまうのも無理はない#/red#のである。
改めて自らの出自を振り返り、母親の感じてきた悲しみや喜びを想ったユウト。
このシルバーウィークは、久々に実家に顔を出そう。
彼はそう思った。
「振られた男と振った女と」「4ブックマーク」
男に振ってくれ、と女は頼まれた。
女は男の望み通りに振ってやった。
男は女に感謝し、喜んだ。
一体どういう事なのだろう?
女は男の望み通りに振ってやった。
男は女に感謝し、喜んだ。
一体どういう事なのだろう?
13年02月05日 10:31
【ウミガメのスープ】 [カゲリ]
【ウミガメのスープ】 [カゲリ]
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【ふりがなをふる】
「おかあさん、おかあさーん!」
もうすぐ小学校にあがる息子が母親の元へ駆け寄ってきた。
手には鉛筆と一枚のチラシを持っている。チラシは恐らく今朝の新聞に挟んであったものだろう。
母親がなあに、と優しく問うと、息子は持っていたチラシを差し出した。真っ白な裏には怪獣の絵がでかでかと描かれている。
「これなんてよむのー?」
息子はチラシの表を指さした。
そこには『これで男もイチコロ!』とこれまたでかでかと謳い文句がかかれている。ちなみに化粧品の広告だ。更に言えば口紅の謳い文句だ。
「これはね、“おとこ”って読むのよ」
そういいながら母親は息子の持っていた鉛筆でふりがなを振ってやった。
すると息子はパァッと笑顔になり、これは?これは?と広告に書かれている漢字をどんどん指していった。好奇心旺盛な息子はまた一つ賢くなった気がして嬉しいのだ。
そんな息子の行動が嬉しくて微笑ましくて、母親は息子の指す漢字にふりがなを振ってやった。
「じゃあじゃあ、おかあさんもこれつければ、おとうさんイチコロ?」
「ふふっ、そうね。イチコロね」
「イチコロー!」
ニコニコ楽しそうな息子を微笑ましく思いながら、母親はチラシに目を移した。
…男もイチコロ、か…。
これを身に付ければ、夫も昔のように積極的なってくれるだろうかと、母親が真剣に考え始めた事を、息子は知らない。
「おかあさん、おかあさーん!」
もうすぐ小学校にあがる息子が母親の元へ駆け寄ってきた。
手には鉛筆と一枚のチラシを持っている。チラシは恐らく今朝の新聞に挟んであったものだろう。
母親がなあに、と優しく問うと、息子は持っていたチラシを差し出した。真っ白な裏には怪獣の絵がでかでかと描かれている。
「これなんてよむのー?」
息子はチラシの表を指さした。
そこには『これで男もイチコロ!』とこれまたでかでかと謳い文句がかかれている。ちなみに化粧品の広告だ。更に言えば口紅の謳い文句だ。
「これはね、“おとこ”って読むのよ」
そういいながら母親は息子の持っていた鉛筆でふりがなを振ってやった。
すると息子はパァッと笑顔になり、これは?これは?と広告に書かれている漢字をどんどん指していった。好奇心旺盛な息子はまた一つ賢くなった気がして嬉しいのだ。
そんな息子の行動が嬉しくて微笑ましくて、母親は息子の指す漢字にふりがなを振ってやった。
「じゃあじゃあ、おかあさんもこれつければ、おとうさんイチコロ?」
「ふふっ、そうね。イチコロね」
「イチコロー!」
ニコニコ楽しそうな息子を微笑ましく思いながら、母親はチラシに目を移した。
…男もイチコロ、か…。
これを身に付ければ、夫も昔のように積極的なってくれるだろうかと、母親が真剣に考え始めた事を、息子は知らない。
「役名:ヴァンパイア」「4ブックマーク」
テレビの企画で無人島に泊まっていた芸能人のカメオは、
テントから出て浜辺で朝日を浴びた瞬間、自分が#red#死んでしまうのではないか#/red#と思った。
撮影スタッフによって身の安全は確保されていたのだが、
一体何故?
テントから出て浜辺で朝日を浴びた瞬間、自分が#red#死んでしまうのではないか#/red#と思った。
撮影スタッフによって身の安全は確保されていたのだが、
一体何故?
17年06月11日 19:41
【ウミガメのスープ】 [YOUSUN]
【ウミガメのスープ】 [YOUSUN]

わーい
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カメオは異常なほどに縁起を担ぎたがる人間だった。
その日、ラテシン島の砂浜にテントを張ってその中で眠りについたカメオは、
翌朝テントから出て朝日を浴びた瞬間、あることに気づいた。
ついさっきまでカメオは仰向けに寝ていたのだが、その体勢での体の左側が、今眺めている太陽の方向に当たるのだ。
太陽が昇るのは東の方角、よってカメオが寝ているとき頭を向けていた方角は北ということになる。
無人島に泊まるという初めての経験で気が回っていなかったためだろう。
産まれて以来ずっと避けてきた北枕でうっかり寝てしまったカメオは、
これから自分の身に降りかかるであろう不幸を想像し、死の恐怖に震えた。
【要約】
朝日の方向から自分が北枕で寝ていたことに気づき、
不幸なことが起こって死んでしまうのではないかと思った。
その日、ラテシン島の砂浜にテントを張ってその中で眠りについたカメオは、
翌朝テントから出て朝日を浴びた瞬間、あることに気づいた。
ついさっきまでカメオは仰向けに寝ていたのだが、その体勢での体の左側が、今眺めている太陽の方向に当たるのだ。
太陽が昇るのは東の方角、よってカメオが寝ているとき頭を向けていた方角は北ということになる。
無人島に泊まるという初めての経験で気が回っていなかったためだろう。
産まれて以来ずっと避けてきた北枕でうっかり寝てしまったカメオは、
これから自分の身に降りかかるであろう不幸を想像し、死の恐怖に震えた。
【要約】
朝日の方向から自分が北枕で寝ていたことに気づき、
不幸なことが起こって死んでしまうのではないかと思った。
「ろくでもない男」「4ブックマーク」
なんという粗暴な男なのだろう、男は私の兄を罵りおもいっきり蹴った。
私がキッと睨みつけると男は気まずそうに退散していった。
・・・・ああ、私はなんてバカなんだろう。
一分後私は後悔し、兄を罵った。
何故だとおもう?
私がキッと睨みつけると男は気まずそうに退散していった。
・・・・ああ、私はなんてバカなんだろう。
一分後私は後悔し、兄を罵った。
何故だとおもう?
15年03月22日 22:58
【ウミガメのスープ】 [ゴルム]
【ウミガメのスープ】 [ゴルム]

この問題にろくでもない男は何人登場するでしょう?
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私の兄は自販機のジュースの補充係をしている。
近所の自販機も兄の担当だ。
ここまでは前置き。
それはちょっとのどが渇いてジュースが飲みたくなり自販機まで買いに行った時のことだった
見知らぬ男が「クソ間抜けな馬鹿野郎が!」と叫びながら自販機を蹴ったのを目撃した。
よく使う自販機を蹴られていい気はしない、私は男を睨みつけた。
なんという粗暴で常識のない奴だ、私はろくでもない男がきらいだ!
男が気まずそうに立ち去った後、自販機からお目当てのジュースを買・・・・・・おしるこだコレ!!!
クソ兄貴があああああああああああああああ
補充するもん間違えてんじゃねーよ!!
なんという適当で雑な仕事・・・・私はろくでもない男がきらいだ!
そもそもあの男が自販機蹴ってる時に気づくべきだった。
こんなことでもなきゃ普通蹴らないよな・・・・
少し考えを巡らせれば避けられた事態だったのに
私のバカ・・・・・
近所の自販機も兄の担当だ。
ここまでは前置き。
それはちょっとのどが渇いてジュースが飲みたくなり自販機まで買いに行った時のことだった
見知らぬ男が「クソ間抜けな馬鹿野郎が!」と叫びながら自販機を蹴ったのを目撃した。
よく使う自販機を蹴られていい気はしない、私は男を睨みつけた。
なんという粗暴で常識のない奴だ、私はろくでもない男がきらいだ!
男が気まずそうに立ち去った後、自販機からお目当てのジュースを買・・・・・・おしるこだコレ!!!
クソ兄貴があああああああああああああああ
補充するもん間違えてんじゃねーよ!!
なんという適当で雑な仕事・・・・私はろくでもない男がきらいだ!
そもそもあの男が自販機蹴ってる時に気づくべきだった。
こんなことでもなきゃ普通蹴らないよな・・・・
少し考えを巡らせれば避けられた事態だったのに
私のバカ・・・・・
「徒歩で10分、ヘリなら1分」「4ブックマーク」
不運にも交通事故に遭ってしまったタロウ君。
事故の起きた場所が病院から歩いて10分の場所にも関わらず、
#red#タロウ君を運ぶためにヘリコプターが使われた。#/red#
一体何故だろう?
事故の起きた場所が病院から歩いて10分の場所にも関わらず、
#red#タロウ君を運ぶためにヘリコプターが使われた。#/red#
一体何故だろう?
15年08月18日 21:11
【ウミガメのスープ】 [離学部生]
【ウミガメのスープ】 [離学部生]
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タロウ君は交通事故で頭を強く打ち、脳死になってしまった。
生前より、彼は臓器提供の意思表示をしており、
各地のレシピエント(臓器提供を受ける人)に彼の臓器が提供されることとなった。
しかし、タロウ君とレシピエントが同じ病院にいるとは限らない。
ドナーより取り出した臓器は数時間で寿命を迎えてしまうものもある。
当然、臓器は飛行機で運ばれることとなったが、空港との
陸路でのアクセスが悪い病院にもレシピエントはいた。
そのため、その区間をヘリで空輸したのだった。
要約:
脳死になり臓器提供をすることとなったタロウ君、彼の臓器を素早く空港から病院に届けるためにヘリが使われた。
生前より、彼は臓器提供の意思表示をしており、
各地のレシピエント(臓器提供を受ける人)に彼の臓器が提供されることとなった。
しかし、タロウ君とレシピエントが同じ病院にいるとは限らない。
ドナーより取り出した臓器は数時間で寿命を迎えてしまうものもある。
当然、臓器は飛行機で運ばれることとなったが、空港との
陸路でのアクセスが悪い病院にもレシピエントはいた。
そのため、その区間をヘリで空輸したのだった。
要約:
脳死になり臓器提供をすることとなったタロウ君、彼の臓器を素早く空港から病院に届けるためにヘリが使われた。