動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのGood

私達の村の近くにある、『出る』と噂の不気味な林道。
そこにはある一つのルールが存在する。

その林道で、
『もし一人ぼっちで歌う少女を見かけたら、絶対に関わってはいけない』
というものだ。

なぜそんなルールが存在するのだろう?
14年08月22日 21:37
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]



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私達の村に住む一人の少女。
病気の母のために、毎日朝早くに街に働きに出て、夜遅くに帰ってくる。

その不気味な林道は、街に続く唯一の道だが、
近くには墓もあり、死んだ村人達の幽霊が出るともっぱらの噂だった。

幼い少女が夜遅くに一人でその林道を通るのは、相当な勇気がいることだろう。
だから、少女は怖さを紛らわすために陽気な歌を歌う。泣きそうになりながら歌う。

あまりにも健気でかわいそうなので、#red#その林道に出る『村人の幽霊』である私達#/red#は、
少女を怖がらせないために、彼女が通る間は視界の届かない場所に隠れることに決めたのだった。

おかげで少女は幽霊を見たことはなく、仕事に支障をきたしたこともない。
お母ちゃん、早く良くなるといいね。
酔っ払いの戯言「7Good」
合宿所に酒やツマミを持ち込んでの打上げ中のこと。

「ポテチ余ってる?」
向こうで飲んでいたエイキチが顔を覗かせた。
「おう、どれでも持っていきな」
ジュンペイはそう返した。
開封済みのポテチも中身はほとんど残っていたが、エイキチは開けていない方を持って行こうとした。

#b#するとジュンペイは慌てて止めた。#/b#
何故だろう?
15年03月15日 08:53
【ウミガメのスープ】 [牛削り]



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#big5#「お前、そっち側を掴んだら中身がこぼれるだろ!」#/big5#

エイキチは、#red#開封済みのポテチの開けていない側#/red#を掴んで持っていこうとしたのであった。
水平思考「5Good」
美しいシマ模様の高級なコップを買ったカメオ。
そのシマ模様があまりにも美しく、キチンとした模様だったため、カメオは高い買い物で大損をしたことに気付いた。
一体どういうことだろう?
15年10月31日 00:24
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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カメオはシマ模様の#b#ガラス#/b#コップを買った。
カメオは早速そのコップに飲み物を入れてテーブルに置いた時、違和感に気付いた。
#b#横から見た時、入れた液体の表面とコップのシマ模様が水平になって“いない”ように見えるのだ。#/b#

カメオ「買う前に確認した時、確かにコップの模様はキチンと水平になっていたはず……。それなのに中の液体が傾いているように見えるということは……?」

不安になったカメオはその液体が入ったコップを床に直接置いたり、別の部屋に置いたりと何度も#red#水平#/red#具合を確かめるべく#red#試行#/red#を繰り返した。その結果……

#b#カメオ「やっぱり!家の床全体が微妙に傾いているんだ!」#/b#

カメオは大金を出して買った家が欠陥住宅だと知り、大損をしたことに気付いたのだ。
神様の四割引「5Good」
その日、カメオがおつかいに行ったらいつもの洗剤が広告の品で四割引きだったことを、カメオは十年後に奇跡だと感じ、一生感謝することになった。なぜ?
15年06月28日 23:43
【ウミガメのスープ】 [芳香]



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身体が悪くなってまともに家事ができない、どころかまともに生活していけない。単身赴任した夫は忙しく、相談すらできない。

そんな状況に耐えかねて、カメオの母は死のうとしていた。

その日、カメオが本来「おつかい」で頼まれていたのは、いつものものではない洗剤だった。
家にあるいつものお風呂用『アルカリ性』洗剤と、カメオが買ってくるはずの「『酸性』洗剤」とを混ぜて有毒ガスを発生させ、母は自殺しようと考えていたのだ。

だが、幼いカメオが買ってきたのはいつもどおりの洗剤だった。
間違えてしまったのだろうか、と母が失望しながら理由を訊くと、カメオは言った。

「だってね、すごいんだよ! このいつものやつ、『4わりびき』だったんだ! すごいでしょ! やすかったからこっちにしちゃった! おかあさん、うれしい?」

まだ子供ながらに母を喜ばせようと、褒めてもらおうと嬉しげなカメオを見て、母は我に返り、涙した。
自分はなんてことをしようとしていたのだろう。こんなに幼い、いい子の、かわいいカメオに自分の親が死ぬための道具を買わせようとするなんて。

「ごめんね、ごめんねカメオ、ありがとう。……きっと神様が、まだ死ぬなって言ってくれてるのね」

当時のカメオには意味がわからなかったが、十年後、化学の授業を受けていたときに理解した。
あのとき、いつもの洗剤が四割引ではなかったら、カメオは母に頼まれた通りのものを買ってきていただろう。家にある洗剤と混ぜれば毒ガスの発生してしまう洗剤を。

カメオは十年前の真実に気付いて恐怖し、それから深く感謝をした。他でもないあの日に、自分にいつもどおりの洗剤を選ばせてくれた「神様」の奇跡に。


要約解説
いつもの洗剤が通常価格の四割引で売られていたことで、幼いカメオはそれに惹かれ、母から頼まれた違うタイプの「いつものものと混ぜると毒ガスの出る」洗剤を買わずに済んだ。そのため母は希望を取り戻し、当時はなにがなんだかわからなかったカメオは、十年後、化学の授業ですべてに気が付き感謝した。


ざっくり言うと、母の「死」を免れたのだ。「四」割引だけに。(重要ではありません)
ABC高校の、織田先生が顧問を務める数学同好会では、
去り行く三年生が最後に必ず解かされる問題があるという。
その問題の答えは何だろうか?
16年03月15日 23:49
【20の扉】 [牛削り]



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三月の終わり。

桜の咲き始めた校舎への道を、織田先生は複雑な気持ちで歩いていた。
今日は大好きな教え子たちの旅立ちの日であり、お別れの日だ。
彼らの新しい人生を喜ばなければならないのに、別れの悲しさだけが募っていく。

毎年思うことだ。
どうせすぐに別れなければならないのだから、好きにならなければいい。
教える人と教わる人。ビジネスライクな関係でいればいい。
しかし織田先生は、いつもその自戒を破ってしまうのだった。

自分が顧問を務めている数学同好会での活動を振り返る。
駒野は数字を偏執的に愛していて、五桁未満の素数には全てニックネームをつけている。
菅原は大学受験の武器にしたいという動機で入部したくせに、すでに大学院レベルの問題にまで手を伸ばしている。
反町はイケメンだ。
鵜飼は数学で世界を救えると本気で信じている。
米澤の実家では、それは見事なホルスタインを飼っている。

彼らはみな、希望の大学への入学を決めている。
明日になれば、もうしばらくは、会うこともないだろう。

#red#卒業式#/red#を終えて、三年生が玄関から出てきた。
織田先生は彼らに一列に並ぶよう指示し、鞄から#red#カメラ#/red#を取り出した。

駒野、菅原、反町、鵜飼、米澤。
素晴らしい生徒達だった。

込み上げてくる涙をこらえて、織田先生は彼らに、最後の問題を出した。

#big5#「いちたすいちはー?」#/big5#


織田先生の目の前に、希望に満ちた五つの笑顔が並んだ。




#big5#【解答】#/big5#
#b#織田先生が最後に出す問題とは、写真撮影の際の合図である、#/b#
#b#「1+1は?」という計算問題である。#/b#
#b#したがって当問題の答えは、1+1の計算結果である「2」となる。#/b#