「違うんです!私じゃないんです!」「4ブックマーク」
毎
朝毎晩、女から弁明を受ける亀辰。
#red#しかし許す気は毛頭無いという。#/red#
#b#一体何故?#/b#
亀辰が引っ越すと晩の弁明は無くなり、
健康に気を遣うようになると朝の弁明も無くなった。
彼が許したから、というわけでないとすると、
#b#一体何故?#/b#
※女は人間ですか?とか女は生きてますか?とかいう質問は
何だか答えにくいので訊かないでください。
訊かれても誤魔化します。
朝毎晩、女から弁明を受ける亀辰。
#red#しかし許す気は毛頭無いという。#/red#
#b#一体何故?#/b#
亀辰が引っ越すと晩の弁明は無くなり、
健康に気を遣うようになると朝の弁明も無くなった。
彼が許したから、というわけでないとすると、
#b#一体何故?#/b#
※女は人間ですか?とか女は生きてますか?とかいう質問は
何だか答えにくいので訊かないでください。
訊かれても誤魔化します。
16年01月05日 22:06
【ウミガメのスープ】 [春雨]
【ウミガメのスープ】 [春雨]
解説を見る
…
職場。
1
2
3
4
5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#
家。
1
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5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#
職場。
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5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#
家。
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5 チーン
#b#エレベーター(女の声)「誤解です!」#/b#
「足りない店」「4ブックマーク」
テーブルに並ぶ料理の数々を見て、男は「足りない…」と呟いた。
足りなかったせいで、その店の店主はクビになった。
どういうことだろう?
足りなかったせいで、その店の店主はクビになった。
どういうことだろう?
15年02月08日 21:58
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
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スープおかわりします?
解説を見る
注文してから数分で、続々と料理が運ばれてくる。スピードが売りのファミリーレストランとは言え、これはあまりにも早すぎる。
男は並べられたメニューをひとつひとつ確認しながら、想定される調理時間を計算する。この店のキッチンの広さも、調理器具やコンロの数も、この時間に雇われている店員の人数も、男にはわかっていた。
「足りない…」
どう考えても、こんなにたくさんの料理をつくる時間なんてないはずだ。この短時間でつくるには、焼き時間を短縮していないと説明がつかないが、でてきた料理はきちんと火が通っている。
……つまり。
「店長を呼んでくれ」
男は店員にそう声をかけた。困惑した様子の店員は、それでもすぐに店長を連れてきた。店長の方も、戸惑いながら挨拶をする。
「私が店長ですが……いかがいたしましたか?」
「料理が出てくるのが大変早かったので、驚きました。これは、今作ったのですか?」
「え、は、はい……今、作りましたが……」
歯切れの悪い返事だ。男はすっと名刺を取り出した。
「私はこの店の調査をしに来た、本社の者です。注文してからすぐに出てくると評判なようですが、生野菜や生魚が新鮮ではなかったというクレームも来ていまして」
店長は男の言葉の意味を理解し、さっと青ざめた。
「軽く計算してみましたが、どんなに手際が良くても、これらの料理をこの速さで提供するには、『調理の時間が足りません』。つまり、余裕のある時間帯に作り置きをしておき、温かい料理はオーダーが入ってから電子レンジで温めていますね?」
店員がきょとんとしている。おそらく、この店ではそれが当たり前だったのだろう。
「衛生面の問題から、作り置きはするなという指示だったはずですが、どういうことでしょうか?」
チェーン店には、細かな規則がたくさんある。どの店でも同じレベルの料理が出せるように、ということもあるが、一番はやはり衛生面の問題だ。どこか一店舗でも食中毒を出せば、チェーン全体に影響が出てしまう。
「さて、まずはキッチンを見せてもらいましょうか」
青白くなった店長は、しかし男の指示に従うしかなかった。
実際の現場や店員からの証言により、店長が意図的かつ常習的に作り置きを支持していたことがわかり、クビになった。
もちろん、料理を早く提供することは、お客様のためでもある。けれど、それで食中毒などお客様に迷惑をかけるような事態になってしまっては、元も子もないのだ。
悪人ではないが……男は、新店長を迎え再スタートを切るその店を、外から眺めながら思う。
お客様に対する配慮も、頭の方も、少し足りない店長であった、と。
END
#b#料理が出てくるが早すぎることから、覆面調査役の男は、調理の時間が「足りない」=料理を作り置きしていることに気付く。チェーン店の規約違反なので、店長はクビになった。#/b#
男は並べられたメニューをひとつひとつ確認しながら、想定される調理時間を計算する。この店のキッチンの広さも、調理器具やコンロの数も、この時間に雇われている店員の人数も、男にはわかっていた。
「足りない…」
どう考えても、こんなにたくさんの料理をつくる時間なんてないはずだ。この短時間でつくるには、焼き時間を短縮していないと説明がつかないが、でてきた料理はきちんと火が通っている。
……つまり。
「店長を呼んでくれ」
男は店員にそう声をかけた。困惑した様子の店員は、それでもすぐに店長を連れてきた。店長の方も、戸惑いながら挨拶をする。
「私が店長ですが……いかがいたしましたか?」
「料理が出てくるのが大変早かったので、驚きました。これは、今作ったのですか?」
「え、は、はい……今、作りましたが……」
歯切れの悪い返事だ。男はすっと名刺を取り出した。
「私はこの店の調査をしに来た、本社の者です。注文してからすぐに出てくると評判なようですが、生野菜や生魚が新鮮ではなかったというクレームも来ていまして」
店長は男の言葉の意味を理解し、さっと青ざめた。
「軽く計算してみましたが、どんなに手際が良くても、これらの料理をこの速さで提供するには、『調理の時間が足りません』。つまり、余裕のある時間帯に作り置きをしておき、温かい料理はオーダーが入ってから電子レンジで温めていますね?」
店員がきょとんとしている。おそらく、この店ではそれが当たり前だったのだろう。
「衛生面の問題から、作り置きはするなという指示だったはずですが、どういうことでしょうか?」
チェーン店には、細かな規則がたくさんある。どの店でも同じレベルの料理が出せるように、ということもあるが、一番はやはり衛生面の問題だ。どこか一店舗でも食中毒を出せば、チェーン全体に影響が出てしまう。
「さて、まずはキッチンを見せてもらいましょうか」
青白くなった店長は、しかし男の指示に従うしかなかった。
実際の現場や店員からの証言により、店長が意図的かつ常習的に作り置きを支持していたことがわかり、クビになった。
もちろん、料理を早く提供することは、お客様のためでもある。けれど、それで食中毒などお客様に迷惑をかけるような事態になってしまっては、元も子もないのだ。
悪人ではないが……男は、新店長を迎え再スタートを切るその店を、外から眺めながら思う。
お客様に対する配慮も、頭の方も、少し足りない店長であった、と。
END
#b#料理が出てくるが早すぎることから、覆面調査役の男は、調理の時間が「足りない」=料理を作り置きしていることに気付く。チェーン店の規約違反なので、店長はクビになった。#/b#
「とびっきりラヴァーズ」「4ブックマーク」
少し遅く起きた実家住まいの山村カナエは、
ゴミ箱の中身が少ないのを見て、
今日のデートは映画館かなと思った。
カナエの推理過程を辿れ。
ゴミ箱の中身が少ないのを見て、
今日のデートは映画館かなと思った。
カナエの推理過程を辿れ。
15年02月08日 17:44
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
解説を見る
#red#2月の初め#/red#、日曜日の朝。
「おはよう」
山村カナエは、目をこすりながらリビングの椅子を引いた。
「おはよう。あんた、今日お出かけなんでしょ?」
洗い物を終えた母親のチエが、手を拭きながら言った。
「うん、午後から。あれ?」
カナエはテーブルの上の紙箱に目をやった。
チラシを折って作ったもので、簡易のゴミ箱として使っている。
今日は、ゴミはほとんど入っていない。
「症状、軽いみたいだね」
鼻を指差しながら、カナエは言った。
母親は向かいの椅子に腰掛けた。
「そうなのよ、最近酷かったから、今日はちょっとハッピー」
#red#チエは重度の花粉症#/red#である。
2月に入ってから、#red#ゴミ箱は毎日、チエの使ったティッシュのゴミで溢れかえっていた#/red#。
今日は花粉の量が少ないらしく、チエは気持ち良さそうに鼻呼吸をしている。
外では雨が降っているのかな、と、カナエは思った。
#red#雨の日は花粉の飛散量が少ない#/red#のである。
──雨かあ、残念。
今日は最近付き合い始めた恋人・佐藤タクトとのデートの日なのである。
仕事の都合がなかなか合わない2人。久々のデートだった。
──公園デートが良かったけど、雨降りなら映画館かな。けど。
「あんた何? ニヤニヤして、気持ち悪いわね」
チエが訝しげに覗き込んでくる。
カナエは片手をひらひらさせて、それをいなす。
──けど、大好きな彼と一緒なら、どこだっていいや。
#big5#簡#/big5#易解説
#b#花粉症の同居家族がいつもはゴミ箱をティッシュでいっぱいにするが、今日はゴミが少ない。#/b#
#b#雨が降ると花粉の飛散量が減るため、今日は天気が悪いと推測した。#/b#
#b#今日のデートは屋外ではなく屋内、例えば映画館デートになりそうだと思った。#/b#
「おはよう」
山村カナエは、目をこすりながらリビングの椅子を引いた。
「おはよう。あんた、今日お出かけなんでしょ?」
洗い物を終えた母親のチエが、手を拭きながら言った。
「うん、午後から。あれ?」
カナエはテーブルの上の紙箱に目をやった。
チラシを折って作ったもので、簡易のゴミ箱として使っている。
今日は、ゴミはほとんど入っていない。
「症状、軽いみたいだね」
鼻を指差しながら、カナエは言った。
母親は向かいの椅子に腰掛けた。
「そうなのよ、最近酷かったから、今日はちょっとハッピー」
#red#チエは重度の花粉症#/red#である。
2月に入ってから、#red#ゴミ箱は毎日、チエの使ったティッシュのゴミで溢れかえっていた#/red#。
今日は花粉の量が少ないらしく、チエは気持ち良さそうに鼻呼吸をしている。
外では雨が降っているのかな、と、カナエは思った。
#red#雨の日は花粉の飛散量が少ない#/red#のである。
──雨かあ、残念。
今日は最近付き合い始めた恋人・佐藤タクトとのデートの日なのである。
仕事の都合がなかなか合わない2人。久々のデートだった。
──公園デートが良かったけど、雨降りなら映画館かな。けど。
「あんた何? ニヤニヤして、気持ち悪いわね」
チエが訝しげに覗き込んでくる。
カナエは片手をひらひらさせて、それをいなす。
──けど、大好きな彼と一緒なら、どこだっていいや。
#big5#簡#/big5#易解説
#b#花粉症の同居家族がいつもはゴミ箱をティッシュでいっぱいにするが、今日はゴミが少ない。#/b#
#b#雨が降ると花粉の飛散量が減るため、今日は天気が悪いと推測した。#/b#
#b#今日のデートは屋外ではなく屋内、例えば映画館デートになりそうだと思った。#/b#
「【世界田中奇行】折神田中。」「4ブックマーク」
田中は長方形の紙を折り、五角形にしたことでタカ君の彼女を怒らせることに成功した。
何故そんなことをしたのだろうか?
何故そんなことをしたのだろうか?
15年02月07日 21:11
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
解説を見る
田中が折った長方形の紙は縦10cmに対し横が100m。つまりこれ、トイレットペーパー。
田中は浮気相手のタカ君ん家でトイレを借りた後、トイレットペーパーの先を二回折って長方形を五角形にした。
つまりこれ、よくデパートのトイレで見かける「次の人が取り出しやすいように先を三角に折る」あの行為である。
もちろんタカ君はそんな気遣いはしない。
田中が帰った後にタカ君の彼女が部屋を訪れた際そのトイレットペーパーを見て、
彼女はタカ君以外の第三者がこのトイレを使用したと確信した。
そしてこれが自分に対する宣戦布告なのだと。
とりあえず彼女はタカ君を殴った。トイレを出た後、手を洗わずに殴った。
田中は浮気相手のタカ君ん家でトイレを借りた後、トイレットペーパーの先を二回折って長方形を五角形にした。
つまりこれ、よくデパートのトイレで見かける「次の人が取り出しやすいように先を三角に折る」あの行為である。
もちろんタカ君はそんな気遣いはしない。
田中が帰った後にタカ君の彼女が部屋を訪れた際そのトイレットペーパーを見て、
彼女はタカ君以外の第三者がこのトイレを使用したと確信した。
そしてこれが自分に対する宣戦布告なのだと。
とりあえず彼女はタカ君を殴った。トイレを出た後、手を洗わずに殴った。
「君の心の中の音」「4ブックマーク」
ベートーヴェン『交響曲第5番 ハ短調 作品67』、通称『運命』。
あの凄まじい旋律を、私は再び聴くことができるだろうか……
できる方に賭けたため、私はオフィスで皆の注目を集めることになった。
どういうことだろうか?
あの凄まじい旋律を、私は再び聴くことができるだろうか……
できる方に賭けたため、私はオフィスで皆の注目を集めることになった。
どういうことだろうか?
15年02月04日 21:14
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
解説を見る
#big5#ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン!!!!#/big5#
「……うるさいなぁ」
私はベッドから手を伸ばし、ケータイの目覚ましを止める。
どうせ10分後にはまた鳴るよう設定してあるのだ。
もう少し寝たっていいだろう。
……
#big5#ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン!!!!#/big5#
「……あーもう」
また止める。
と、ここで少し不安になる。
#red#──これ、止めるの何回目だっけ?#/red#
#red#目覚ましの設定は5回分しかしていないから、もしこれが5回目であれば、もう次は鳴らない#/red#。
このまま眠り込んでしまえば、遅刻は確定である。
今朝何度止めたか思い出そうとするが、まどろみの中の行動を逐一覚えているはずもない。
──4回だ、きっと。#red#きっともう一度鳴るはず!#/red#
目を覚ますと14時だった。
慌てて会社に飛び込んだ私を、#red#社員たちは作業を止め、まじまじと見つめるのであった#/red#。
課長が近づいてきて肩を叩く。
「君、今日の午前中が全社会議だって知ってた?」
その時、#b#私の心の中で、いつにない大音量であの曲が流れた──#/b#
#b#──ベートーヴェン『交響曲第5番 ハ短調 作品67』、通称『運命』#/b#。
「……うるさいなぁ」
私はベッドから手を伸ばし、ケータイの目覚ましを止める。
どうせ10分後にはまた鳴るよう設定してあるのだ。
もう少し寝たっていいだろう。
……
#big5#ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン!!!!#/big5#
「……あーもう」
また止める。
と、ここで少し不安になる。
#red#──これ、止めるの何回目だっけ?#/red#
#red#目覚ましの設定は5回分しかしていないから、もしこれが5回目であれば、もう次は鳴らない#/red#。
このまま眠り込んでしまえば、遅刻は確定である。
今朝何度止めたか思い出そうとするが、まどろみの中の行動を逐一覚えているはずもない。
──4回だ、きっと。#red#きっともう一度鳴るはず!#/red#
目を覚ますと14時だった。
慌てて会社に飛び込んだ私を、#red#社員たちは作業を止め、まじまじと見つめるのであった#/red#。
課長が近づいてきて肩を叩く。
「君、今日の午前中が全社会議だって知ってた?」
その時、#b#私の心の中で、いつにない大音量であの曲が流れた──#/b#
#b#──ベートーヴェン『交響曲第5番 ハ短調 作品67』、通称『運命』#/b#。