「誰が為に服は買う」「4ブックマーク」
ラテコは、いつもジーパンTシャツ(冬はトレーナー)の
飾り気のない女の子でした。
恋人のラテオは、そんなラテコを大好きでしたが、
たまには女の子らしい格好をして欲しいな…
と思っておりました。
そこで、その年のクリスマスに、
可愛いワンピースをプレゼントすることを
思い付きました。
ラテオは一生懸命バイトをして、
3万円のワンピースを買いました。
ラテオにはファッションはわかりませんでしたが、
レースや飾りのある、とても可愛いワンピースだと思いました。
クリスマス当日、プレゼントを渡すとラテコは
「こんな綺麗な服、着たことない!」と大喜び。
そんなラテコを見てラテオも嬉しくなり、
二人はとても楽しいクリスマスを過ごせました。
ところが…その後、ラテコがその服を着てくれません。
ラテコに着て欲しくて買ったのに…
#big5#何故、ラテコはその服を着ないのでしょうか?#/big5#
※知識は不要だと思いますが、本気で全く全然洋服なんて気にしたことがない方には難しいかと…
※それ以外の方には瞬殺だと思います。おやつスープをどうぞ^^
飾り気のない女の子でした。
恋人のラテオは、そんなラテコを大好きでしたが、
たまには女の子らしい格好をして欲しいな…
と思っておりました。
そこで、その年のクリスマスに、
可愛いワンピースをプレゼントすることを
思い付きました。
ラテオは一生懸命バイトをして、
3万円のワンピースを買いました。
ラテオにはファッションはわかりませんでしたが、
レースや飾りのある、とても可愛いワンピースだと思いました。
クリスマス当日、プレゼントを渡すとラテコは
「こんな綺麗な服、着たことない!」と大喜び。
そんなラテコを見てラテオも嬉しくなり、
二人はとても楽しいクリスマスを過ごせました。
ところが…その後、ラテコがその服を着てくれません。
ラテコに着て欲しくて買ったのに…
#big5#何故、ラテコはその服を着ないのでしょうか?#/big5#
※知識は不要だと思いますが、本気で全く全然洋服なんて気にしたことがない方には難しいかと…
※それ以外の方には瞬殺だと思います。おやつスープをどうぞ^^
14年11月13日 17:15
【ウミガメのスープ】 [-ドク-]
【ウミガメのスープ】 [-ドク-]
解説を見る
いつまで経ってもプレゼントした服を着てくれないので、
とうとうラテオはラテコに尋ねました。
ラテコ「ごめんなさい、あの服はまだ着られないの」
ラテオ「なんで?ウエストが小さかった?あ、バストが大きかった?」
ラテコ「殺すぞ。サイズはちょうど良かったの。胸も。胸も。」
ラテオ「じゃあ、本当は気に入らなかった?」
ラテコ「違うの…靴がないの。」
ラテオ「靴?いつも履いてるじゃないか」
ラテコ「あれはスニーカーじゃない。あと、鞄もないし…」
ラテオ「?????いつもリュック持ってるよね…?」
ラテコは、ファッションのファの字も知らないラテオに、
一晩かけてトータルコーディネートの何たるかを叩き込みました。
正座で。殺す気で。
その甲斐があり、明け方ごろにはラテオにも
「綺麗なワンピースには綺麗な靴とか鞄を合わせないといけないらしい」
ということが、おぼろげに分かってきました。
そして、プレゼントのワンピースを着てデートするのは、
来月のバイト代で、ラテコがパンプスと鞄を買い、
ラテオがジャケットと革靴を買ってから、
ということになりました。
「女の子らしくするのって、お金かかって大変なんだな…」
ラテオは一つ賢くなりました。
とうとうラテオはラテコに尋ねました。
ラテコ「ごめんなさい、あの服はまだ着られないの」
ラテオ「なんで?ウエストが小さかった?あ、バストが大きかった?」
ラテコ「殺すぞ。サイズはちょうど良かったの。胸も。胸も。」
ラテオ「じゃあ、本当は気に入らなかった?」
ラテコ「違うの…靴がないの。」
ラテオ「靴?いつも履いてるじゃないか」
ラテコ「あれはスニーカーじゃない。あと、鞄もないし…」
ラテオ「?????いつもリュック持ってるよね…?」
ラテコは、ファッションのファの字も知らないラテオに、
一晩かけてトータルコーディネートの何たるかを叩き込みました。
正座で。殺す気で。
その甲斐があり、明け方ごろにはラテオにも
「綺麗なワンピースには綺麗な靴とか鞄を合わせないといけないらしい」
ということが、おぼろげに分かってきました。
そして、プレゼントのワンピースを着てデートするのは、
来月のバイト代で、ラテコがパンプスと鞄を買い、
ラテオがジャケットと革靴を買ってから、
ということになりました。
「女の子らしくするのって、お金かかって大変なんだな…」
ラテオは一つ賢くなりました。
「悪魔との契約」「4ブックマーク」
大悪魔アザゼルさんψ(^・ω・^)ξは悪魔との契約によって
願いを叶えてやった女性の人生を奪い取った。
しかし彼女は80歳まで何不自由なく生きていた。
一体なぜ?
願いを叶えてやった女性の人生を奪い取った。
しかし彼女は80歳まで何不自由なく生きていた。
一体なぜ?
16年07月16日 23:15
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
長いのでFA条件だけ知りたい人は下の太文字を見ることをお勧めします
彼女はとても怒っていた。
愛する彼が自分を騙し浮気をしていたのだ。
いや、実際には彼女の方が浮気相手で彼女にバレて捨てられたのだ。
まったく、私の人生はいつもついていないと彼女は大いに荒れていた。
いつもいつも貧乏くじを引いてしまう最悪の星の生まれでないかと全てが憎らしくなった。
っ゚д゚)っ お困りなのですか?
話しは聞きましたのです。彼に復讐したいのですね?(゚д゚)
私に任せるのですよ~(゚д゚)ゞ
良く分からないが相当頭にきていたし
つい軽はずみに、私を裏切った彼を許せないから仕返しをお願いするわっと言ってしまった。
了解なのです(゚д゚)ゞ
☆三 ヾ(゚д゚)ラテカル ラテラル カニバレロ~
不思議な呪文を唱えると
終わりましたのです。(゚д゚)ゞ
っと報告を受けた。
えっ?何が?今なにしたの?
(゚д゚)oh~彼を殺害したのですよ?
許せないって言ったじゃないですか~ (゚д゚)?
さて、そんなことより報酬を頂くのです (゚∀゚)
ほ、報酬?
得意なことはタダでするな(゚д゚)
いや~お腹が空いていて困っていたのですよ(°Д°)
ちょうど良いところに困っている人がいて助かったのです(゚w゚)
こうして彼女は腎臓一個、左側の肺、心筋の二割、動脈五本、静脈三本、肝臓の半分、胃の四分の三
そして右腕と左足と弟の全身を持って行きました。( ゚ w゚)ご馳走様なのです
やっぱり私の人生ろくなことが無い
私の人生はいつだって他人に利用されて摂取されるんだ・・・
嘆き苦しんだ彼女
その苦しみの声を聞いて悪魔が契約を求めてきました。
ψ(^・ω・^)ξおいっす
身体を取り戻したい?ψ(^・ω・^)ξえぇで!
しかし取り戻した暁にはきちんと代償を支払ってもらいますけどねψ(*^・ω・^*)ξ
身体を取り戻したかった私は痛みで考えることの出来ない頭で悪魔の言葉を聞き流しながらうなずいてしまいました。
ほら返せψ(#^・ω・^)ξ(´゚д゚`)悪かった、悪かったのです
覚えてろよ~なのです(゚д゚`) 三 ψ(^・ω・^)ξ ふぅ
身体も無事取り戻せたことやし、早速代償を支払ってもらいますぜψ(^・ω・^)ξ
貰うのはお前の人生やψ(^・ω・^)ξ
人外や悪魔と出会った部分の人生をお前から奪い取るψ(^・ω・^)ξ
これからは悪魔の囁きに惑わされるなやψ(^・ω・^)ξ
ほなな、幸せに生きなψ(^・ω・^)ξ
彼女の中から悪魔たちの関わった記憶が無くなって行った。
あの悪魔が奪ったのはこれからの人生ではなくこれまでの人生だったのかもしれない
もう私は自分が今まで何をしていたのか思い出せなかった。
頭がボーっとする
お酒を飲み過ぎたせいか・・・・・
そうだ、愛する彼が死んでしまったせいだ。
#b#彼がいなくなってしまったから#/b#
私はこんなにも悲しんでいるのだろう
あぁ全く涙が止まらなかった
#big5#FA条件:アザゼルさんの奪った彼女の人生とは彼女の生きて来たマイナス部分の人生だったからこれまでの最悪の人生が嘘のように幸せになりました。#/big5#
#red#天童魔子 じゃなくて 天邪鬼#/red#
彼女はとても怒っていた。
愛する彼が自分を騙し浮気をしていたのだ。
いや、実際には彼女の方が浮気相手で彼女にバレて捨てられたのだ。
まったく、私の人生はいつもついていないと彼女は大いに荒れていた。
いつもいつも貧乏くじを引いてしまう最悪の星の生まれでないかと全てが憎らしくなった。
っ゚д゚)っ お困りなのですか?
話しは聞きましたのです。彼に復讐したいのですね?(゚д゚)
私に任せるのですよ~(゚д゚)ゞ
良く分からないが相当頭にきていたし
つい軽はずみに、私を裏切った彼を許せないから仕返しをお願いするわっと言ってしまった。
了解なのです(゚д゚)ゞ
☆三 ヾ(゚д゚)ラテカル ラテラル カニバレロ~
不思議な呪文を唱えると
終わりましたのです。(゚д゚)ゞ
っと報告を受けた。
えっ?何が?今なにしたの?
(゚д゚)oh~彼を殺害したのですよ?
許せないって言ったじゃないですか~ (゚д゚)?
さて、そんなことより報酬を頂くのです (゚∀゚)
ほ、報酬?
得意なことはタダでするな(゚д゚)
いや~お腹が空いていて困っていたのですよ(°Д°)
ちょうど良いところに困っている人がいて助かったのです(゚w゚)
こうして彼女は腎臓一個、左側の肺、心筋の二割、動脈五本、静脈三本、肝臓の半分、胃の四分の三
そして右腕と左足と弟の全身を持って行きました。( ゚ w゚)ご馳走様なのです
やっぱり私の人生ろくなことが無い
私の人生はいつだって他人に利用されて摂取されるんだ・・・
嘆き苦しんだ彼女
その苦しみの声を聞いて悪魔が契約を求めてきました。
ψ(^・ω・^)ξおいっす
身体を取り戻したい?ψ(^・ω・^)ξえぇで!
しかし取り戻した暁にはきちんと代償を支払ってもらいますけどねψ(*^・ω・^*)ξ
身体を取り戻したかった私は痛みで考えることの出来ない頭で悪魔の言葉を聞き流しながらうなずいてしまいました。
ほら返せψ(#^・ω・^)ξ(´゚д゚`)悪かった、悪かったのです
覚えてろよ~なのです(゚д゚`) 三 ψ(^・ω・^)ξ ふぅ
身体も無事取り戻せたことやし、早速代償を支払ってもらいますぜψ(^・ω・^)ξ
貰うのはお前の人生やψ(^・ω・^)ξ
人外や悪魔と出会った部分の人生をお前から奪い取るψ(^・ω・^)ξ
これからは悪魔の囁きに惑わされるなやψ(^・ω・^)ξ
ほなな、幸せに生きなψ(^・ω・^)ξ
彼女の中から悪魔たちの関わった記憶が無くなって行った。
あの悪魔が奪ったのはこれからの人生ではなくこれまでの人生だったのかもしれない
もう私は自分が今まで何をしていたのか思い出せなかった。
頭がボーっとする
お酒を飲み過ぎたせいか・・・・・
そうだ、愛する彼が死んでしまったせいだ。
#b#彼がいなくなってしまったから#/b#
私はこんなにも悲しんでいるのだろう
あぁ全く涙が止まらなかった
#big5#FA条件:アザゼルさんの奪った彼女の人生とは彼女の生きて来たマイナス部分の人生だったからこれまでの最悪の人生が嘘のように幸せになりました。#/big5#
#red#天童魔子 じゃなくて 天邪鬼#/red#
「【いい音色だろ?】」「4ブックマーク」
風鈴が綺麗に鳴ったので
英夫は「買ったのばかりなのに」と腹を立てた
いったいなぜ?
英夫は「買ったのばかりなのに」と腹を立てた
いったいなぜ?
16年06月26日 15:59
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]
解説を見る
※#b#【新築のマイホームを買った英夫】#/b#
昼間はベランダに風鈴を飾って、夜は部屋の中に吊るしておく(夜に鳴るとうるさいので)
ところが、その夜、風鈴が鳴ったのだ。【空調もつけていない部屋の中で】
・・・・・・#b#すきま風が入ってきている#/b#
#big5#この家買ったのばかりなのに!#/big5#
昼間はベランダに風鈴を飾って、夜は部屋の中に吊るしておく(夜に鳴るとうるさいので)
ところが、その夜、風鈴が鳴ったのだ。【空調もつけていない部屋の中で】
・・・・・・#b#すきま風が入ってきている#/b#
#big5#この家買ったのばかりなのに!#/big5#
「金と銀と落し物」「4ブックマーク」
金の斧の泉を訪れるのは嘘つきばかり。
一体なぜ?
一体なぜ?
16年04月18日 21:34
【ウミガメのスープ】 [苔色]
【ウミガメのスープ】 [苔色]
解説を見る
あなたが落としたのは金の斧ですか?銀の斧ですか?
それは一人の木こりが泉に斧を落としたところから始まった。
“泉に物を落とし、ごく簡単な受け答えをするだけで金銀が手に入る”
噂は瞬く間に国中に広まり、金に目のくらんだ人々が殺到した。
投げ込むものは何であろうと、石臼や馬車までが純金に変わるのだ。
国には大量の金銀が出まわるようになり、たちまち金銀の価値は暴落した。
以前から財産を金に変えていた金持ちは路頭に迷い、多くの自殺者が出た。
そこで国王はお触れを出した。
“今後誰も泉から金銀を採ってはならない”
泉の周りには塀がめぐらされ、番兵が24時間見張ることになった。
無理に進入するものが後を絶たなかったが、皆厳罰に処された。
そして長い年月が流れ……
「あなたが落としたのは、金の大量の生ごみですか? それとも銀の大量の生ごみですか?」
「あなたが落としたのは、金の事故車ですか? それとも銀の事故車ですか?」
「あなたが落としたのは、金の放射性廃棄物ですか? それとも銀の放射性廃棄物ですか?」
今日も泉の精は質問を続ける。
しかし人間の返事はいつも嘘ばかり。
「私が落としたのは金の○○です」
「あなたは嘘つきですね。嘘つきには何も返してあげません」
今日も泉の精は怒りながら、何をどれだけ投げ入れようと水位の変わらない泉へ潜っていく。
昔々国中を騒がせた泉は、国一番の廃棄物処理場となった。
【一行解説】
ゴミを投げ入れて引き取ってもらうため。
それは一人の木こりが泉に斧を落としたところから始まった。
“泉に物を落とし、ごく簡単な受け答えをするだけで金銀が手に入る”
噂は瞬く間に国中に広まり、金に目のくらんだ人々が殺到した。
投げ込むものは何であろうと、石臼や馬車までが純金に変わるのだ。
国には大量の金銀が出まわるようになり、たちまち金銀の価値は暴落した。
以前から財産を金に変えていた金持ちは路頭に迷い、多くの自殺者が出た。
そこで国王はお触れを出した。
“今後誰も泉から金銀を採ってはならない”
泉の周りには塀がめぐらされ、番兵が24時間見張ることになった。
無理に進入するものが後を絶たなかったが、皆厳罰に処された。
そして長い年月が流れ……
「あなたが落としたのは、金の大量の生ごみですか? それとも銀の大量の生ごみですか?」
「あなたが落としたのは、金の事故車ですか? それとも銀の事故車ですか?」
「あなたが落としたのは、金の放射性廃棄物ですか? それとも銀の放射性廃棄物ですか?」
今日も泉の精は質問を続ける。
しかし人間の返事はいつも嘘ばかり。
「私が落としたのは金の○○です」
「あなたは嘘つきですね。嘘つきには何も返してあげません」
今日も泉の精は怒りながら、何をどれだけ投げ入れようと水位の変わらない泉へ潜っていく。
昔々国中を騒がせた泉は、国一番の廃棄物処理場となった。
【一行解説】
ゴミを投げ入れて引き取ってもらうため。
「光と闇」「4ブックマーク」
僕は一橋塔留(イチハシ・トール)。一橋でも塔留でも好きに呼んでくれ。
さて、今日みんなを呼んだのは他でもない。
僕が最近作ったイチバチタワーっていうタワーがあるんだけど、客足が伸びないんだ。
せっかく駅からタワーまでの一本道を整備したってのに・・・。
一体どうしたら、タワーの客は増えるんだろうか?
一緒に考えてくれ!頼む!
(SP:KUZUHARAさん、ありがとうございます。)
さて、今日みんなを呼んだのは他でもない。
僕が最近作ったイチバチタワーっていうタワーがあるんだけど、客足が伸びないんだ。
せっかく駅からタワーまでの一本道を整備したってのに・・・。
一体どうしたら、タワーの客は増えるんだろうか?
一緒に考えてくれ!頼む!
(SP:KUZUHARAさん、ありがとうございます。)
16年04月16日 13:41
【亀夫君問題】 [よしろぎ]
【亀夫君問題】 [よしろぎ]

初カメオ。お手柔らかにおなしゃす。
解説を見る
若者の街サイビアにあるイチバチタワーは、人気のアミューズメントスポットだ。普通のゲームもあるにはあるが、一か八かの運試しをテーマにしたものが多く導入されており、またタワー内には、丸一日遊んでも困らないよう、飲食や休憩のできるスペースが至る所に存在している。
最寄駅としてサイビアステーションを臨むこのタワー型遊戯施設は、広く整備された地下道により、駅からは一本道で行くことができるよう繋がっている。
これは、更なる若年層顧客の獲得を目指す上で、客が人混みに揉まれたり、迷ってしまったりしないように、との意見を踏まえてのことだった。
…しかし、広く整備された地下道であるが故に、この地下道はサイビアの至る所に潜むホームレスたちの格好の餌食となってしまう。
いつしか、若者が歩くようにと作られたこの地下道は、皮肉なことに、年老いたホームレスたちの拠点と化していた。
寒い日は一日中ホームレスがいることも多くなり、タワーのゴミ収集所は荒らされ、イメージも収益も右肩下がりで落ちてゆくばかり…
そこでどうにかこの現状を打破しようと日夜頭を捻っていた、イチバチタワー創始者であり管理人の一橋塔留は、ある日一つの解決案を思いついた。
イチバチタワーの中は飲食店も多く、日々新鮮な食品が搬入されるが、その多くは消費されず廃棄処分され、搬入の際のダンボールもほとんどが収集所行きである。
このことに目を向け、その廃棄される予定の食品を炊き出しとして提供し、ダンボールを寝床としてホームレスへ配布する。そしてそのかわりに、地下道の利用時間を決めるのである。
イチバチタワーの営業時間は10:00〜22:00までであるが、ホームレスたちへは、その前後数時間までを考慮した8:00〜24:00の間を使用禁止とした。その後、寝床用のダンボールは毎日24:00に配布し、翌朝8:00にそのダンボールと交換で炊き出しを配る。この際、地下道やタワー周辺のゴミなどを拾ってくれば、炊き出しに+1本ジュースを追加することも付け加え、更に炊き出しには、今まで2日以上で廃棄としていた食品の期間を、数日前倒しし、それを使用する。
これらの対策により、周辺環境は見違え、タワー内の食品も今まで以上に新鮮なものを提供でき、客も増えるのではないか…。
…この一橋の策は大成功をおさめ、客が利用する時間帯の地下道にはホームレスはいなくなり、対策費用を上回る収益をあげ、経営難を乗り越えたイチバチタワーは、遂にはこの国1番の人気スポットとなった。
一橋塔留はこう語る。
「障害があったとき、どう排除するかではなく、どう利用するかが、上手に生きていくコツだ。」と。
(解説文推敲:友人、ありがとうでした。)
最寄駅としてサイビアステーションを臨むこのタワー型遊戯施設は、広く整備された地下道により、駅からは一本道で行くことができるよう繋がっている。
これは、更なる若年層顧客の獲得を目指す上で、客が人混みに揉まれたり、迷ってしまったりしないように、との意見を踏まえてのことだった。
…しかし、広く整備された地下道であるが故に、この地下道はサイビアの至る所に潜むホームレスたちの格好の餌食となってしまう。
いつしか、若者が歩くようにと作られたこの地下道は、皮肉なことに、年老いたホームレスたちの拠点と化していた。
寒い日は一日中ホームレスがいることも多くなり、タワーのゴミ収集所は荒らされ、イメージも収益も右肩下がりで落ちてゆくばかり…
そこでどうにかこの現状を打破しようと日夜頭を捻っていた、イチバチタワー創始者であり管理人の一橋塔留は、ある日一つの解決案を思いついた。
イチバチタワーの中は飲食店も多く、日々新鮮な食品が搬入されるが、その多くは消費されず廃棄処分され、搬入の際のダンボールもほとんどが収集所行きである。
このことに目を向け、その廃棄される予定の食品を炊き出しとして提供し、ダンボールを寝床としてホームレスへ配布する。そしてそのかわりに、地下道の利用時間を決めるのである。
イチバチタワーの営業時間は10:00〜22:00までであるが、ホームレスたちへは、その前後数時間までを考慮した8:00〜24:00の間を使用禁止とした。その後、寝床用のダンボールは毎日24:00に配布し、翌朝8:00にそのダンボールと交換で炊き出しを配る。この際、地下道やタワー周辺のゴミなどを拾ってくれば、炊き出しに+1本ジュースを追加することも付け加え、更に炊き出しには、今まで2日以上で廃棄としていた食品の期間を、数日前倒しし、それを使用する。
これらの対策により、周辺環境は見違え、タワー内の食品も今まで以上に新鮮なものを提供でき、客も増えるのではないか…。
…この一橋の策は大成功をおさめ、客が利用する時間帯の地下道にはホームレスはいなくなり、対策費用を上回る収益をあげ、経営難を乗り越えたイチバチタワーは、遂にはこの国1番の人気スポットとなった。
一橋塔留はこう語る。
「障害があったとき、どう排除するかではなく、どう利用するかが、上手に生きていくコツだ。」と。
(解説文推敲:友人、ありがとうでした。)