「【猛者のスープ】髪の長きは七難隠す」「7ブックマーク」
お見合いパーティーのために、美容院で髪を整え、華やかなドレスで着飾ったカメコ。
一目で高価と分かるその服は、会場の皆の注目を集め、たくさんの男性から声をかけられた。
しかし、カメコは美容院で髪を切らなければ、もっとよい出会いがあったかもと後悔した。
一目で高価と分かるその服は、会場の皆の注目を集め、たくさんの男性から声をかけられた。
しかし、カメコは美容院で髪を切らなければ、もっとよい出会いがあったかもと後悔した。
16年09月24日 21:00
【ウミガメのスープ】 [ポトフ]
【ウミガメのスープ】 [ポトフ]
解説を見る
カメコは、新しいドレスの値札をうっかり切り忘れてパーティーに行ってしまった。
首元に値札が付けっぱなしだったので、誰の目にもその値段は一目瞭然、
お金目当てのたくさんの男がカメコに声をかけてきた。
値札を切り忘れるような抜けた人はちょっと……と敬遠した男性もいたかもしれないし、
髪を切っていなければ、髪で値札が隠れて、もっと良い男性に巡り会えたかもしれないのに、と後悔したのだった。
首元に値札が付けっぱなしだったので、誰の目にもその値段は一目瞭然、
お金目当てのたくさんの男がカメコに声をかけてきた。
値札を切り忘れるような抜けた人はちょっと……と敬遠した男性もいたかもしれないし、
髪を切っていなければ、髪で値札が隠れて、もっと良い男性に巡り会えたかもしれないのに、と後悔したのだった。
「覚えられない暗証番号」「7ブックマーク」
【初出題】不手際がありましたらご容赦下さいm(__)m
カメコはあきれてカメオを見ている。
カメコ「まだ暗証番号覚えてないの?」
カメオ「そういうわけじゃないんだけど…」
カメオが理由を説明するとカメコは納得した。
状況を補完して下さい。
カメコはあきれてカメオを見ている。
カメコ「まだ暗証番号覚えてないの?」
カメオ「そういうわけじゃないんだけど…」
カメオが理由を説明するとカメコは納得した。
状況を補完して下さい。
16年03月25日 16:54
【ウミガメのスープ】 [アーバンホームズ]
【ウミガメのスープ】 [アーバンホームズ]
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カメオ・カメコ夫妻がこのマンションに引っ越してきたのは6か月前。
ここのメールボックスは0から9まで10個の数字の書かれたボタンのうち4つのボタンを押して開けるタイプだった。
ただこのタイプのメールボックスはいつも押すボタンが決まっているため、新しいうちはいいが使い続けていくと暗証番号で押すべきボタンの数字だけが擦れて表示が薄くなってきてしまい、容易に暗証番号が推測できるようになってしまう。
そこで心配性なカメオは暗証番号と同じように他の番号の表示も薄くなるようにわざと暗証番号以外のボタンも押してはリセットしてから開けるようにしていた。
その意図を知らないカメコはカメオが何度もボタンを押し直しているのを見て、6か月も経っているのに、カメオがまだ暗証番号を覚えていないと思ってあきれてしまったが、理由を聞いて納得したのだった。
ここのメールボックスは0から9まで10個の数字の書かれたボタンのうち4つのボタンを押して開けるタイプだった。
ただこのタイプのメールボックスはいつも押すボタンが決まっているため、新しいうちはいいが使い続けていくと暗証番号で押すべきボタンの数字だけが擦れて表示が薄くなってきてしまい、容易に暗証番号が推測できるようになってしまう。
そこで心配性なカメオは暗証番号と同じように他の番号の表示も薄くなるようにわざと暗証番号以外のボタンも押してはリセットしてから開けるようにしていた。
その意図を知らないカメコはカメオが何度もボタンを押し直しているのを見て、6か月も経っているのに、カメオがまだ暗証番号を覚えていないと思ってあきれてしまったが、理由を聞いて納得したのだった。
「そこに山があるから」「7ブックマーク」
あなたはある日、山を登っていた。
頂上まで登り切ったと思ったら、実はそこは頂上ではなく、本当の頂上は更に登ったところにあるらしかった。
さて、あなたはこの後どうする?
男はこんな質問を投げかけ、相手の反応を見るのだった。
どういうことなの?
頂上まで登り切ったと思ったら、実はそこは頂上ではなく、本当の頂上は更に登ったところにあるらしかった。
さて、あなたはこの後どうする?
男はこんな質問を投げかけ、相手の反応を見るのだった。
どういうことなの?
14年10月10日 22:41
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
頂上でスープを飲みましょう
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緊張した面持ちがズラリと並ぶ様子を見るのは、あまり心地よくはない。
おまけに全員が全員、似たようなスーツを着込み、似たような髪型に揃え、地味で無難なネクタイを締めている光景は、もう見飽きていた。
しかしこれが私の仕事だ。仕方ない。
「これから、集団面接を始めます。質問には、答えられる準備ができた人から答えてください。順番は特に決めません」
私と、他にもう2人。
この3人で、就職試験を受けに来た若者を10名ずつ面接していく。
筆記試験は既に終えており、次の個人面接に進めるかどうかは、この集団面接をパスできるかどうかにかかっている。
そう。私は、就職面接を担当する、人事部の人間なのだ。
他の面接官が、当たり障りのない、面接マニュアルに載っているような質問をしていく。この業界への志望動機、なぜ我が社なのか、我が社でどんな仕事をしたいのか、学生時代に頑張っていたことは何か……
もちろん、こういった質問に対しては、就活生の方も準備をしてきている。出来不出来の違いは多少あるが、全員がそれなりの答え――つまり、間違ってはいないが、面白みのない答え――を用意できていた。
基本的な質問が済み、他の2人が私の方をちらりと見る。軽く頷いて、私は就活生に対して、初めて口を開いた。
「あなたはある日、山を登っていた。
頂上まで登り切ったと思ったら、実はそこは頂上ではなく、本当の頂上は更に登ったところにあるらしかった。
さて、あなたはこの後どうする?」
一瞬、彼らの頭上に疑問符が見えた。
どういった類の質問か、困っているのだろう。
しばらくすると、ポツポツと手が上がり始める。
「私はその新たな頂上を目指して登ります! 目標というのは、常に同じとは限りません。目標を達成したからこそ、新たな目標が現れるのです!」
「私なら、その山に登る価値があるかどうか考えます。とにかくやみくもに登ればいいというわけではないと思います。価値のありそうな山であれば、もちろん全力で登ります」
案の定、彼らは勘違いをしている。
山を高い目標の比喩と捉えてしまうのだ。
9人が似たり寄ったりの回答を済ませた。最後の10人目は、腕を組んでまだ悩んでいる。どうにか、他の人とかぶらない回答を出そうとしているのだろうか。
「あなたはどうですか?」
話しかけて見ると、ぱっと顔を上げ、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「あの……すみません」
「どうしましたか? 思いつきませんか?」
「いえ、そうではなくて、その……」
するりと組んでいた腕をほどき、私の方をじっと見つめる。
「あの、質問をしてもよろしいでしょうか?」
「どういった質問でしょうか」
「その……たくさんあるのですが……」
他の就活生9人が、ぱっと彼の方に視線をやった。
「……ほう。どういうことでしょうか?」
「いえ、状況が全然わからないので。その新しい頂上までどれくらいの距離がありそうなのか、そのとき私は疲れ切っている状態なのか、誰かと一緒に登っているのか、もう夜になりそうなのか、次の日は休日なのか、そもそも登山が好きな人を想定すればいいのか、どういった経緯でその山に登ることになったのか……」
「なるほど。わかりました。では私からの質問は終わりにします」
10人の表情はわかりやすかった。
他の9人は、しめた、という顔をしていた。ライバルが1人減ったと思ったのだろう。
最後に答えた彼は、少し残念そうな顔でこちらを見ていたが、それ以上話すつもりはないらしく、「はい」とだけ答えた。
私は結局、その質問しかしなかった。それまでの彼らの回答なぞほとんど覚えていなかったが、それで十分だった。
面接試験が終わり、10人の就活生が部屋を出てから、他の2人の面接官が、私の方をちらりと見た。
「意地が悪いですね、あれだと落ちたと思うでしょう」
「まあ、もっと可哀そうなのは他の9人ですがね」
私のやり方を知っている2人は、そうは言いつつも、どこか楽しげだ。
「あらゆる事態を想定できること、状況に応じて臨機応変な対応を想像できること、そして何より……固定概念に囚われないこと。我が社に必要なのは、そんな人間だ」
「仰る通りで」
「ごもっとも」
最後に質問を返してきた彼の名前にだけ○をつけた私達は、すぐに次の就活生の面接準備に取り掛かった。
END
#b#男は就職面接の面接官。水平思考ができる人間かどうかを見極めるために、その質問を投げかけていたのだった#/b#
おまけに全員が全員、似たようなスーツを着込み、似たような髪型に揃え、地味で無難なネクタイを締めている光景は、もう見飽きていた。
しかしこれが私の仕事だ。仕方ない。
「これから、集団面接を始めます。質問には、答えられる準備ができた人から答えてください。順番は特に決めません」
私と、他にもう2人。
この3人で、就職試験を受けに来た若者を10名ずつ面接していく。
筆記試験は既に終えており、次の個人面接に進めるかどうかは、この集団面接をパスできるかどうかにかかっている。
そう。私は、就職面接を担当する、人事部の人間なのだ。
他の面接官が、当たり障りのない、面接マニュアルに載っているような質問をしていく。この業界への志望動機、なぜ我が社なのか、我が社でどんな仕事をしたいのか、学生時代に頑張っていたことは何か……
もちろん、こういった質問に対しては、就活生の方も準備をしてきている。出来不出来の違いは多少あるが、全員がそれなりの答え――つまり、間違ってはいないが、面白みのない答え――を用意できていた。
基本的な質問が済み、他の2人が私の方をちらりと見る。軽く頷いて、私は就活生に対して、初めて口を開いた。
「あなたはある日、山を登っていた。
頂上まで登り切ったと思ったら、実はそこは頂上ではなく、本当の頂上は更に登ったところにあるらしかった。
さて、あなたはこの後どうする?」
一瞬、彼らの頭上に疑問符が見えた。
どういった類の質問か、困っているのだろう。
しばらくすると、ポツポツと手が上がり始める。
「私はその新たな頂上を目指して登ります! 目標というのは、常に同じとは限りません。目標を達成したからこそ、新たな目標が現れるのです!」
「私なら、その山に登る価値があるかどうか考えます。とにかくやみくもに登ればいいというわけではないと思います。価値のありそうな山であれば、もちろん全力で登ります」
案の定、彼らは勘違いをしている。
山を高い目標の比喩と捉えてしまうのだ。
9人が似たり寄ったりの回答を済ませた。最後の10人目は、腕を組んでまだ悩んでいる。どうにか、他の人とかぶらない回答を出そうとしているのだろうか。
「あなたはどうですか?」
話しかけて見ると、ぱっと顔を上げ、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「あの……すみません」
「どうしましたか? 思いつきませんか?」
「いえ、そうではなくて、その……」
するりと組んでいた腕をほどき、私の方をじっと見つめる。
「あの、質問をしてもよろしいでしょうか?」
「どういった質問でしょうか」
「その……たくさんあるのですが……」
他の就活生9人が、ぱっと彼の方に視線をやった。
「……ほう。どういうことでしょうか?」
「いえ、状況が全然わからないので。その新しい頂上までどれくらいの距離がありそうなのか、そのとき私は疲れ切っている状態なのか、誰かと一緒に登っているのか、もう夜になりそうなのか、次の日は休日なのか、そもそも登山が好きな人を想定すればいいのか、どういった経緯でその山に登ることになったのか……」
「なるほど。わかりました。では私からの質問は終わりにします」
10人の表情はわかりやすかった。
他の9人は、しめた、という顔をしていた。ライバルが1人減ったと思ったのだろう。
最後に答えた彼は、少し残念そうな顔でこちらを見ていたが、それ以上話すつもりはないらしく、「はい」とだけ答えた。
私は結局、その質問しかしなかった。それまでの彼らの回答なぞほとんど覚えていなかったが、それで十分だった。
面接試験が終わり、10人の就活生が部屋を出てから、他の2人の面接官が、私の方をちらりと見た。
「意地が悪いですね、あれだと落ちたと思うでしょう」
「まあ、もっと可哀そうなのは他の9人ですがね」
私のやり方を知っている2人は、そうは言いつつも、どこか楽しげだ。
「あらゆる事態を想定できること、状況に応じて臨機応変な対応を想像できること、そして何より……固定概念に囚われないこと。我が社に必要なのは、そんな人間だ」
「仰る通りで」
「ごもっとも」
最後に質問を返してきた彼の名前にだけ○をつけた私達は、すぐに次の就活生の面接準備に取り掛かった。
END
#b#男は就職面接の面接官。水平思考ができる人間かどうかを見極めるために、その質問を投げかけていたのだった#/b#
「気に入った本を破る男」「7ブックマーク」
太郎は本を読み終え、内容が気に入ると、その本を破る。
なぜ?
なぜ?
14年07月21日 11:53
【ウミガメのスープ】 [3000才]
【ウミガメのスープ】 [3000才]
解説を見る
太郎の部屋には、本の置き場所があまりない。
気に入った本だと、ページをきれいに破ってスキャナーで連続取り込みを行い、PCに保存する。
気に入らない本は中古屋に売る。
気に入った本だと、ページをきれいに破ってスキャナーで連続取り込みを行い、PCに保存する。
気に入らない本は中古屋に売る。
「一杯の酒」「7ブックマーク」
とある街に、小さいけれど地元の人間が集う酒場があり、そこには人々に慕われるマスターがいた。
ある日、マスターは、「おう、あんたはこの酒だったな。」と、静かに一杯の酒を置いた。
ところが、その酒は一口も飲まれることなく、マスターは突然相手に水をかけた。
しばらくの沈黙を経た後、「またな。」と一言残し、マスターは外へ出ていった。
いったいは何が起こったのだろうか?
ある日、マスターは、「おう、あんたはこの酒だったな。」と、静かに一杯の酒を置いた。
ところが、その酒は一口も飲まれることなく、マスターは突然相手に水をかけた。
しばらくの沈黙を経た後、「またな。」と一言残し、マスターは外へ出ていった。
いったいは何が起こったのだろうか?
10年09月11日 20:02
【ウミガメのスープ】 [ディダムズ]
【ウミガメのスープ】 [ディダムズ]
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ある日、マスターはとある墓地を訪れます。
この墓地には酒場の常連であり、マスターの親友であった男が眠っていました。
マスターは彼の墓の前まで行くと、生前彼の好きだった酒を取り出し、杯に注いで墓前に供えました。
墓石に水をかけ、手を合わせて目を閉じると、彼との思い出が蘇ります。
やがてマスターはゆっくりと目を開き、親友に別れを告げると、静かに墓地から去って行きました。
そう、これは"酒場"ではなく、"墓場"での物語だったのです。
この墓地には酒場の常連であり、マスターの親友であった男が眠っていました。
マスターは彼の墓の前まで行くと、生前彼の好きだった酒を取り出し、杯に注いで墓前に供えました。
墓石に水をかけ、手を合わせて目を閉じると、彼との思い出が蘇ります。
やがてマスターはゆっくりと目を開き、親友に別れを告げると、静かに墓地から去って行きました。
そう、これは"酒場"ではなく、"墓場"での物語だったのです。