「動機」「7ブックマーク」
男が幼児を殴り、死亡させる事件が起こった。
躊躇も何も無い、あまりに悲惨な痕跡。
極悪非道の事件のようにも思われた。
しかし警察が駆けつけた時、男は幼児を抱きかかえ泣いていた。
さて、その隠された動機は何だろう?
躊躇も何も無い、あまりに悲惨な痕跡。
極悪非道の事件のようにも思われた。
しかし警察が駆けつけた時、男は幼児を抱きかかえ泣いていた。
さて、その隠された動機は何だろう?
11年05月09日 23:22
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
解説を見る
男は人生の岐路に立たされていた。
夢を追い続けるか、家族を守るか、道はただひとつ。
その岐路で男はバットを振り続ける。
弱小野球部の4番、そのマネージャー。
男がその妻と出逢う、ささやかではないきっかけ。
二人の原点。
男も女も夢は同じ。
だがお互いの夢のために、3年間汗を流し続けた。
夢は甲子園、そしてメジャーリーグ。
努力は実り、三年目に甲子園出場。
そしてもう一粒、実る。
「赤ちゃんが……出来たの」
男は女と、もう一粒の命のため、女もまた同じ。
ひたすら一本の細長い道を、4本の脚でがしがし駆け登る。
優勝は逃した。
だが功績が認められ、男はプロの道へ。
二人は喜びに満ち溢れていた。
細長い道の先に、眩い光が差し込んだ。
そんな気がしていた。
女が病に倒れる。
そして男は一度目の岐路に立たされた。
子供の誕生か、女の延命か。
男が決断することはなかった。
女の即答、その強い思い。
男はそれに委ねてしまった。
男は選ぶことが出来なかった。
女は死ぬ。
男は4本の頼りない脚で、そろそろと歩み出す。
不幸は続く。
早産を理由に、子供に脳障害が。
一人では生きてゆけない。
男は二本の腕で子供を抱きかかえ、二本の脚でのそりのそりと歩み出す。
そして男はこの岐路へとたどり着いた。
女の夢、メジャーリーグへの道。
男の歩み続けた努力が、ついに形になった。
だが、男は躊躇う。
子供を慣れない環境へ連れまわす。
考えられない。
施設に預けるなどありえない。
だが、だが、メジャーは男だけの夢ではないのだ。
失ってしまうには、惜しい。
男は子供を連れ、公園へと足を運ぶ。
無心にバットを降り続ける。
目線はうつろ。
手応えのない素振り。
男は見えないボールを捉えようとしていた。
そんな父親をじっと観察していた子供は、すでに何かを捉えていたようだ。
父親の元へ、ゆっくりと歩みよる。
大好きだった女の夢か、守らなければならない息子か。
始めはあてもなくふらついていたスイングも、少しづつ何かにむかって鋭くなりつつある。
振るたびに蘇る女との思い出。
二人で必死で積み上げたもの。
その結晶。
結晶?それはどっちだ?
その時ふいに、女の言葉を思い出す。
「赤ちゃんが……出来たの」
「本当か……やったあああああああ!!」
「クスクスクス」
「これからは生まれてくるこいつのためにも、二人で頑張らなきゃな!」
「うん。"三人"でがんばろーねー」
「僕は……お前が大事だ。お前に死んで欲しくない。……でも、いや……うん」
「……今まで一緒にいてくれて、ありがとね。最後まで夢を追いかけられなかったのは辛いけれど。でも、でも、この子を最後に残せたのは、私にとって最高に幸せなことなんだよ」
「ああ、そっか。うん」
「この二人の"結晶"。絶対守ってね。約束だよ」
結晶。
二人の汗の結晶は、夢、じゃないのかもな。
子供を守ろう。
そしてでっかい奴に育ててやろう。
メジャーは……こいつに託せばいいじゃないか。
男の目に、歩むべき道が光と共に向かってくるような、そんな気がした。
目指すものは見えた。
しっかり見据えながらテイクバック。
やっと確かなものが見えたんだ。
俺はこれからはこれを捉えて離さない。
絶対にだ。
そして男は、それを真芯に捉え……振り切った。
ぱきん
手応えは充分だった。
充分すぎた。
骨の砕ける音がした。
何故だろう。
男の守るべきものが、男のその手によって、壊された。
男自身も混乱している。
何故、何故?
確かに捉えたはずの道、何故まったく逆の選択に繋がったのか。
何故、息子が目の前にいたのか。
息子に駆け寄る男。
「なんで、なんで……、どうしてなんだ!」
「おとー、さん。がんばれー、がん、ばれー……」
男は理解した。
息子は自ら選んだのだ。
家族が進むべき道を。
自らの命よりも、大好きなお父さんの夢を。
優しい子供。
お母さんにそっくりだ。
「お前を守ると決めたのに!!……なんでお前らはそんなに優しすぎるんだ。俺を置いて行かないでくれ。頼む、頼む」
「が、ばれ、おと……」
警察と病院が駆けつけると、子供の悲惨な死体と、血塗れでそれを抱きかかえる男の姿があった。
男はまた選ぶことが出来なかった。
今回の事件によって、白紙になったメジャー行き。
球界に残ることが出来るかさえ危ぶまれた男。
しかし追随を許さない努力と実力で、再び手に入れる。
異国の地で数々の実績や賞をものにし、世界一のプレーヤーとなる。
男は笑わない。
二歩の脚でズンズン進む光の道は、そこでもう行き止まり。
一人ぼっちで歩むのは、その虚しさに追いつかれ、喰われてしまいそうだから。
もうこの道で、逃げ続けるしかないのだから。
夢を追い続けるか、家族を守るか、道はただひとつ。
その岐路で男はバットを振り続ける。
弱小野球部の4番、そのマネージャー。
男がその妻と出逢う、ささやかではないきっかけ。
二人の原点。
男も女も夢は同じ。
だがお互いの夢のために、3年間汗を流し続けた。
夢は甲子園、そしてメジャーリーグ。
努力は実り、三年目に甲子園出場。
そしてもう一粒、実る。
「赤ちゃんが……出来たの」
男は女と、もう一粒の命のため、女もまた同じ。
ひたすら一本の細長い道を、4本の脚でがしがし駆け登る。
優勝は逃した。
だが功績が認められ、男はプロの道へ。
二人は喜びに満ち溢れていた。
細長い道の先に、眩い光が差し込んだ。
そんな気がしていた。
女が病に倒れる。
そして男は一度目の岐路に立たされた。
子供の誕生か、女の延命か。
男が決断することはなかった。
女の即答、その強い思い。
男はそれに委ねてしまった。
男は選ぶことが出来なかった。
女は死ぬ。
男は4本の頼りない脚で、そろそろと歩み出す。
不幸は続く。
早産を理由に、子供に脳障害が。
一人では生きてゆけない。
男は二本の腕で子供を抱きかかえ、二本の脚でのそりのそりと歩み出す。
そして男はこの岐路へとたどり着いた。
女の夢、メジャーリーグへの道。
男の歩み続けた努力が、ついに形になった。
だが、男は躊躇う。
子供を慣れない環境へ連れまわす。
考えられない。
施設に預けるなどありえない。
だが、だが、メジャーは男だけの夢ではないのだ。
失ってしまうには、惜しい。
男は子供を連れ、公園へと足を運ぶ。
無心にバットを降り続ける。
目線はうつろ。
手応えのない素振り。
男は見えないボールを捉えようとしていた。
そんな父親をじっと観察していた子供は、すでに何かを捉えていたようだ。
父親の元へ、ゆっくりと歩みよる。
大好きだった女の夢か、守らなければならない息子か。
始めはあてもなくふらついていたスイングも、少しづつ何かにむかって鋭くなりつつある。
振るたびに蘇る女との思い出。
二人で必死で積み上げたもの。
その結晶。
結晶?それはどっちだ?
その時ふいに、女の言葉を思い出す。
「赤ちゃんが……出来たの」
「本当か……やったあああああああ!!」
「クスクスクス」
「これからは生まれてくるこいつのためにも、二人で頑張らなきゃな!」
「うん。"三人"でがんばろーねー」
「僕は……お前が大事だ。お前に死んで欲しくない。……でも、いや……うん」
「……今まで一緒にいてくれて、ありがとね。最後まで夢を追いかけられなかったのは辛いけれど。でも、でも、この子を最後に残せたのは、私にとって最高に幸せなことなんだよ」
「ああ、そっか。うん」
「この二人の"結晶"。絶対守ってね。約束だよ」
結晶。
二人の汗の結晶は、夢、じゃないのかもな。
子供を守ろう。
そしてでっかい奴に育ててやろう。
メジャーは……こいつに託せばいいじゃないか。
男の目に、歩むべき道が光と共に向かってくるような、そんな気がした。
目指すものは見えた。
しっかり見据えながらテイクバック。
やっと確かなものが見えたんだ。
俺はこれからはこれを捉えて離さない。
絶対にだ。
そして男は、それを真芯に捉え……振り切った。
ぱきん
手応えは充分だった。
充分すぎた。
骨の砕ける音がした。
何故だろう。
男の守るべきものが、男のその手によって、壊された。
男自身も混乱している。
何故、何故?
確かに捉えたはずの道、何故まったく逆の選択に繋がったのか。
何故、息子が目の前にいたのか。
息子に駆け寄る男。
「なんで、なんで……、どうしてなんだ!」
「おとー、さん。がんばれー、がん、ばれー……」
男は理解した。
息子は自ら選んだのだ。
家族が進むべき道を。
自らの命よりも、大好きなお父さんの夢を。
優しい子供。
お母さんにそっくりだ。
「お前を守ると決めたのに!!……なんでお前らはそんなに優しすぎるんだ。俺を置いて行かないでくれ。頼む、頼む」
「が、ばれ、おと……」
警察と病院が駆けつけると、子供の悲惨な死体と、血塗れでそれを抱きかかえる男の姿があった。
男はまた選ぶことが出来なかった。
今回の事件によって、白紙になったメジャー行き。
球界に残ることが出来るかさえ危ぶまれた男。
しかし追随を許さない努力と実力で、再び手に入れる。
異国の地で数々の実績や賞をものにし、世界一のプレーヤーとなる。
男は笑わない。
二歩の脚でズンズン進む光の道は、そこでもう行き止まり。
一人ぼっちで歩むのは、その虚しさに追いつかれ、喰われてしまいそうだから。
もうこの道で、逃げ続けるしかないのだから。
「【世界田中奇行】an田中」「7ブックマーク」
手打ちうどん処「田中」
ここのお勧めはあんかけうどん。
主人である田中はそのポスターを手づくりしていた。
用紙に「あんかけうどん」の「あ」を丁寧に書き終えた後、次に「ん」を
#b#用紙を裏返して、その裏一面に大きく書きはじめた。#/b#
一体なぜ?
ここのお勧めはあんかけうどん。
主人である田中はそのポスターを手づくりしていた。
用紙に「あんかけうどん」の「あ」を丁寧に書き終えた後、次に「ん」を
#b#用紙を裏返して、その裏一面に大きく書きはじめた。#/b#
一体なぜ?
15年12月05日 22:28
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
解説を見る
手打ちうどん処「田中」
この店舗は道路側に面した箇所に大きな窓ガラスがあり、
田中はその道路を通行する人たちにも店のお勧めがわかるよう、
その窓に大きなポスターを貼ろうと考えた。
道路側からわかるようにするにはできるだけ大きいほうが良いが大きな紙は扱いにくい。
田中はA4のポスター用紙にお勧めの「あんかけうどん」の文字を一文字ずつ大きく書いて
7枚並べて貼ることにした。
しかしどうせ窓に貼るのなら店内側にも見えるほうがよい。
むしろそうしないと店内側からはポスターの裏だけ見えてかっこ悪い。
まず一枚目の「あ」をA4用紙いっぱいに丁寧に書き終えた田中は
その紙の裏も利用し、両面見えるポスターにしようと考えた。
「あ」の裏に同じく「あ」を書こうとペンを取ったが、
それだと7枚全てを窓に貼ったとき、道路側はきちんと左から右に向けて「あんかけうどん」になるが
店内側は逆向き「んどうけかんあ」になってしまう。
田中は「あ」の裏側に「ん」を書いた。
「あ」⇔「ん」
「ん」⇔「ど」
「か」⇔「う」
「け」⇔「け」
「う」⇔「か」
「ど」⇔「ん」
「ん」⇔「あ」
都合7枚の両面のポスターを作成して窓に添付したのであった。
その2ヵ月後。
潰れました。
この店舗は道路側に面した箇所に大きな窓ガラスがあり、
田中はその道路を通行する人たちにも店のお勧めがわかるよう、
その窓に大きなポスターを貼ろうと考えた。
道路側からわかるようにするにはできるだけ大きいほうが良いが大きな紙は扱いにくい。
田中はA4のポスター用紙にお勧めの「あんかけうどん」の文字を一文字ずつ大きく書いて
7枚並べて貼ることにした。
しかしどうせ窓に貼るのなら店内側にも見えるほうがよい。
むしろそうしないと店内側からはポスターの裏だけ見えてかっこ悪い。
まず一枚目の「あ」をA4用紙いっぱいに丁寧に書き終えた田中は
その紙の裏も利用し、両面見えるポスターにしようと考えた。
「あ」の裏に同じく「あ」を書こうとペンを取ったが、
それだと7枚全てを窓に貼ったとき、道路側はきちんと左から右に向けて「あんかけうどん」になるが
店内側は逆向き「んどうけかんあ」になってしまう。
田中は「あ」の裏側に「ん」を書いた。
「あ」⇔「ん」
「ん」⇔「ど」
「か」⇔「う」
「け」⇔「け」
「う」⇔「か」
「ど」⇔「ん」
「ん」⇔「あ」
都合7枚の両面のポスターを作成して窓に添付したのであった。
その2ヵ月後。
潰れました。
「AT THE BAR」「7ブックマーク」
じ
ゃあ、そろそろ帰るよ。」
旅先のバーで長居しすぎた。
ポケットから紙幣を取り出し席をたつ。
その時目の前に見慣れないカクテルが置かれた。
「新作だ。感想を聞かせてくれ。」
帰り際に新しい酒を出すとは、俺を帰す気がないようだ。
グラスを洗うわけでもなく、音楽に耳を傾けている。
勘定をしてくれる気配も全くない。
いったいなぜだか考えてくれないか?
これは亀夫君問題です。
Yes/Noで答えられるもの以外の質問もOKです。
ただし、回答するのは問題文の「俺」です。
彼は答えを知りません。回答もわかるところまでになります。
行動を指示することもできます。
因みに「THE BEACH FAMOUS FOR」の続きです。
ゃあ、そろそろ帰るよ。」
旅先のバーで長居しすぎた。
ポケットから紙幣を取り出し席をたつ。
その時目の前に見慣れないカクテルが置かれた。
「新作だ。感想を聞かせてくれ。」
帰り際に新しい酒を出すとは、俺を帰す気がないようだ。
グラスを洗うわけでもなく、音楽に耳を傾けている。
勘定をしてくれる気配も全くない。
いったいなぜだか考えてくれないか?
これは亀夫君問題です。
Yes/Noで答えられるもの以外の質問もOKです。
ただし、回答するのは問題文の「俺」です。
彼は答えを知りません。回答もわかるところまでになります。
行動を指示することもできます。
因みに「THE BEACH FAMOUS FOR」の続きです。
13年11月29日 21:56
【亀夫君問題】 [ikoano]
【亀夫君問題】 [ikoano]
ご参加ありがとうございました。
解説を見る
目
が見えないのか。」
うなずくマスターの目はよく見れば微かに濁っていた。
「以前外国人に目が見えないことを言ったら、100ドルと言われて10ドル札を出されたことがあったんだ。」
そりゃ俺が疑われても仕方ないよな。
しかし、よくこんな美味い酒が出せるものだ。
ドアの向こう側から足音が聞こえる。
マスターの奥さんだろう。
これでやっと帰れるな。
Special Thanks : tsuna様
が見えないのか。」
うなずくマスターの目はよく見れば微かに濁っていた。
「以前外国人に目が見えないことを言ったら、100ドルと言われて10ドル札を出されたことがあったんだ。」
そりゃ俺が疑われても仕方ないよな。
しかし、よくこんな美味い酒が出せるものだ。
ドアの向こう側から足音が聞こえる。
マスターの奥さんだろう。
これでやっと帰れるな。
Special Thanks : tsuna様
「お酢のお陰です」「7ブックマーク」
学校一#b#勉強が出来ない#/b#と評判だった男の成績が最近ぐんぐん伸びている。
男に成績が上がった理由を尋ねると
男は#b#「毎日これを飲んでいるからだ」#/b#と言って#b#お酢#/b#を見せた。
コレは一体どう言う事なのだろうか?
男に成績が上がった理由を尋ねると
男は#b#「毎日これを飲んでいるからだ」#/b#と言って#b#お酢#/b#を見せた。
コレは一体どう言う事なのだろうか?
15年02月27日 23:19
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
解説を見る
男は学校中でバカにされるのに嫌気がしていた。
そこでどうにかして頭が良くなりたいと近所に住む博士に相談すると、
博士は普通のお酢と頭が良くなる薬だと言って処方し、こう言った。
「この薬を毎日飲んでから勉強しなさい。そうしたら学校一勉強が出来るようになるよ」と言われたのを真に受けた男はプラセボ効果もあいまってぐんぐん成績が伸びた。
のだが、前述の通り男は頭の良くなる薬a.k.a.お酢のおかげだと信じているのでそう言いました。
#b#要約#/b#
男は毎日勉強をしているから成績が上がったのだが、お酢のおかげで成績が上がったと思いこんでいるたから。
そこでどうにかして頭が良くなりたいと近所に住む博士に相談すると、
博士は普通のお酢と頭が良くなる薬だと言って処方し、こう言った。
「この薬を毎日飲んでから勉強しなさい。そうしたら学校一勉強が出来るようになるよ」と言われたのを真に受けた男はプラセボ効果もあいまってぐんぐん成績が伸びた。
のだが、前述の通り男は頭の良くなる薬a.k.a.お酢のおかげだと信じているのでそう言いました。
#b#要約#/b#
男は毎日勉強をしているから成績が上がったのだが、お酢のおかげで成績が上がったと思いこんでいるたから。
「赤き偽りの愛を」「7ブックマーク」
『きっともう、長くは持たない』
病気なんだと言って悲しそうに笑う彼女の顔を見て
僕はなにも言えず告白を飲み込むしかなかった
翌日彼女は倒れ、長いこと生死の境をさ迷った
手術が終わると僕は彼女の病室を訪れ
真っ赤なルージュと白いワンピースを見せた
彼女は僕の胸ぐらを掴むと「ありがとう」と言った
なぜ?
病気なんだと言って悲しそうに笑う彼女の顔を見て
僕はなにも言えず告白を飲み込むしかなかった
翌日彼女は倒れ、長いこと生死の境をさ迷った
手術が終わると僕は彼女の病室を訪れ
真っ赤なルージュと白いワンピースを見せた
彼女は僕の胸ぐらを掴むと「ありがとう」と言った
なぜ?
14年08月10日 21:00
【ウミガメのスープ】 [アマレット]
【ウミガメのスープ】 [アマレット]
ありがとうございました!!!
解説を見る
夕暮れの公園に佇む男と女、男の告白を遮って女が叫ぶ
「待って!それ以上は言っちゃダメだ・・・
今度こそ上手くいくと思ってたんだけど、きっともう君との関係も"長くは持たない"んだな、、、」
"実は僕は性同一性障害なんだ"、だから女として愛しちゃダメだったんだよ
と悲しそうに笑う彼女を見て、"僕は口先まで出かかっていた言葉を飲み込んだ"
七夕の短冊に男友達の親友が欲しいと書いた彼女
スカートを履くことをとても嫌がっていた彼女
自分の事を僕と呼ぶ彼女・・・
今まで不思議に思っていた行動の答えが見つかったと同時に僕はとても戸惑い悩んだ
その翌日、彼女は『僕がこの世で唯一欲しかった親友が消えた。この世界では僕の夢は叶わない』と書き置きを残し"自殺未遂をした"
彼女は意識不明の重体で何ヵ月も目を覚まさなかった
悩み抜いた末に僕は女として彼女の側にずっと居ることを決断した
"性転換手術を受けた僕は真っ赤なルージュにふわふわワンピース、とびっきりのお洒落をして
意識を取り戻した病室の彼女の前に現れた"
「僕は君に一生の友愛を誓うよ
これで信じてくれるだろ?」
僕は血のように赤い唇で偽りの愛を伝えた
彼女はとても驚いた顔で、君はバカなのか!
と激昂し"僕に掴みかかった"
彼女は僕の胸の柔らかさに気づくと
僕の身体がもう後戻りできなくなっていることを知った
そして彼女は
「ばか、、、ばかね本当に、、、『ありがとう』」
と消え入りそうな声で呟いた
※設定元ネタ:幽麗塔、Baroque(SoundHorizon)
「待って!それ以上は言っちゃダメだ・・・
今度こそ上手くいくと思ってたんだけど、きっともう君との関係も"長くは持たない"んだな、、、」
"実は僕は性同一性障害なんだ"、だから女として愛しちゃダメだったんだよ
と悲しそうに笑う彼女を見て、"僕は口先まで出かかっていた言葉を飲み込んだ"
七夕の短冊に男友達の親友が欲しいと書いた彼女
スカートを履くことをとても嫌がっていた彼女
自分の事を僕と呼ぶ彼女・・・
今まで不思議に思っていた行動の答えが見つかったと同時に僕はとても戸惑い悩んだ
その翌日、彼女は『僕がこの世で唯一欲しかった親友が消えた。この世界では僕の夢は叶わない』と書き置きを残し"自殺未遂をした"
彼女は意識不明の重体で何ヵ月も目を覚まさなかった
悩み抜いた末に僕は女として彼女の側にずっと居ることを決断した
"性転換手術を受けた僕は真っ赤なルージュにふわふわワンピース、とびっきりのお洒落をして
意識を取り戻した病室の彼女の前に現れた"
「僕は君に一生の友愛を誓うよ
これで信じてくれるだろ?」
僕は血のように赤い唇で偽りの愛を伝えた
彼女はとても驚いた顔で、君はバカなのか!
と激昂し"僕に掴みかかった"
彼女は僕の胸の柔らかさに気づくと
僕の身体がもう後戻りできなくなっていることを知った
そして彼女は
「ばか、、、ばかね本当に、、、『ありがとう』」
と消え入りそうな声で呟いた
※設定元ネタ:幽麗塔、Baroque(SoundHorizon)