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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのGood

契約破棄「2Good」

メオには、どうしても叶えたい望みがある。
何を犠牲にしても、絶対に叶えたいと切望していた。

そんな執念を嗅ぎつけた悪魔が、カメオの前に現れた。
悪魔は、寿命と引き換えに願いを叶えてくれるという。

カメオの望みは、叶える事が可能な望みであり、
お互い契約条件に納得している。

喜んだカメオは、悪魔と契約しなかった。
一体なぜ?
15年10月12日 19:21
【ウミガメのスープ】 [みん]

キングオブコント2015、うしろシティのネタからの着想です




解説を見る
*

【要約】

カメオの望みは、特別な日に起こる事を見届ける事。
医者からの余命宣告で、その日まで生きられないと聞き、
悪魔に何が起こるか見せてもらおうと思ったが、
代償の寿命3年は、悪魔によるときちんと回収できるという。
それなら、特別な日まで生きられるので、契約する必要がなくなった。

(代償が寿命の為、寿命を伸ばす事になる願いは叶えられない)







カメオの息子は才能あるアスリートで、
次期オリンピックでの活躍も期待されていた。

オリンピック出場。
それは、アスリート時代のカメオの悲願だった。

自分が成し得なかった夢を息子に託し、
カメオは、息子を全力でバックアップした。


そんな最中、カメオは病に倒れた。
息子の事にかまけて、自身の異変に気づかなかったらしい。

余命3ヶ月。
それがカメオの寿命なのだという。

カメオは、死ぬのは怖くなかった。
それなりに幸せな生涯だった。

ただ一つ、心残りなのは息子の事。
オリンピックまで、1年きった。

あと少し、
もう少しなのに…

それさえ叶えば、他に何もいらない。
だから、お願いです。

どうか、どうか…
息子の勇姿を、私の夢を見届けさせてください。


「お前の願い叶えてやろう」

「だ…誰だ!?」

急に聞こえたくぐもった低い声。
声のする方は陰になっていて、よく見えない。

逃げ出したくなるような重苦しい空気に、冷や汗が吹き出す。
だが首から下は、床に縫い付けられたように動かなかった。

声の主は、悪魔と名乗った。
本当かはわからないが、只者ではない事は確かだ。


「息子の金メダルを望むのか?」

「いや、私は息子を信じている!それだけの実力はあるんだ。
大事なのは、自分の力で結果を出す事だ。不正はいかん!」

「では、何が望みだ?」

「病気を治したい」

「それは駄目だ。寿命を伸ばすような願いは叶えられない」


カメオは絶望した。
悪魔にさえ、叶える事ができないとは…


「それ以外なら、そうだな…未来を見せる事もできるぞ。
今すぐ、時期オリンピックの日の、息子の様子を見せてやろうか?」

「本当か!? 」


その提案に飛びつきそうになったカメオは、
ふと我に返った。

相手は悪魔だ。慎重にならなくては…


「…そういえば代償は何だ? ないという事はあるまい」

「ふむ…もちろん条件はある。お前の寿命と引き換えだ」

「こんなわずかな寿命でいいのか……よし、条件を飲む!」


カメオの余命は、オリンピックまで持たない可能性が高い。
すぐ死んでも構わないから、自分の夢を見届けたかった。

カメオは、悪魔と契約する事に決めた。


「では、未来のビジョンを見せる代わりに、寿命を3年貰い受けるぞ」

「わかった。…………ん?3…年?」

「ああ、3年だ。なんだ、今更怖気づいたか?」


カメオの寿命は、医者の見立てでは3ヶ月。
3年なんてあるはずなかった。


「私の寿命は3年もない…。これじゃ、契約できないじゃないか…」

「何を言ってる。ないものを代償にするわけなかろう。
お前の寿命は3年減っても余る。僅かだがな」

「!?……本当か?」

「いくら悪魔といえども、嘘は好まぬ」

「……」

「では、未来のビジョンを…」

「いや、待ってくれ!やっぱり契約しない!なしにしてくれ!
3年生きられるのなら、自分の目で見たい」

「……余計な口を滑らせたようだ…」


残念そうな呟きを残し、嫌な気配は消えた。



今では、あれが夢だったのか現だったのかもわからない。
だが、カメオは3ヶ月を過ぎた今も生き長らえている。
医者も奇跡だと驚いていた。

流石に、3年も持つかは疑問だった。
劇的な何かが起きなければ、到底無理だろう。

だが、明日からついに、オリンピックが開幕する。
息子の活躍さえ見れれば、充分だ。

カメオは、息子の健闘を祈った。
500円弁当の謎「2Good」
コンビニでお弁当を買ったカメオ。
彼は車の中でそれをビニール袋から取り出して、じっと見つめると、製造元を訴えようと思った。
#b#見た目やニオイに異常があったわけではない#/b#らしい。
どうしてだろう?
15年02月13日 20:46
【ウミガメのスープ】 [離学部生]



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#b#無添加・保存料未使用#/b#と書かれた弁当を買い、暑い夏の車内にそれを放置したカメオ。
それなりに長時間放置したのにも関わらず、弁当には#red#カビが生えておらず、異臭もしなかった#/red#。
保存料を使用していないと謳っている弁当が、真夏の車内で放置して腐敗しない訳がない、と考えたカメオは食品表示の偽装で製造元を訴えようと考えたのだ。
死を呼ぶアンケート「2Good」
「アンケートにご協力いただきありがとうございました!」
女のアンケートに協力した男は、泣きながら死んでしまった。

一体何故だろう?
12年11月01日 01:13
【ウミガメのスープ】 [なさ]



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友人に裏切られ全財産を失い、荒れた暮らしで体を壊し不治の病に冒され、 ひとり寂しく死の床についている男がいた。
突然、目の前に美しい妖精が現れてこう言った。
「どんな願い事でも構いませんので、あなたがかなえたい事を3つ言ってください」
男は即答した。
「友情と財産と健康が欲しい!」
そして、感激し泣きながら男は続けて言った。
「本当にありがとう! もう何と言ってよいのか...」
妖精は答えた。
「いいえ、どういたしまして」
そしてさらに続けてこう言う。
「こちらこそ、アンケートに御協力いただきありがとうございました!」

※数秒後男は泣きながらショック死しました。
わからない「2Good」
俺は彼女の行動の理由がわからず悩んでいた。
友達に相談すると、「それは嫉妬させるためだ」と言われた。
でも、それが違うことは確実なんだ。

どういうことだろう?
14年06月06日 21:18
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

材料不明スープ




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人の心なんてわかるはずない。
 気まぐれで複雑で何の規則もない。自分の心さえあやふやでうまく表現できないときがあるくらいなのに、どうやって人の心を見分けろって言うんだ。

 立入禁止の学校の屋上で、友達と二人、俺はコンクリートに座り込んでいた。やたらと腹が立って、苛立ち紛れに足元の小石を蹴飛ばした。友達は転がる石を目で追いつつも、俺のイライラの理由を聞きたがっているようで、そわそわしている。
 俺も誰かにこのイライラを聞いてもらいたかったから、吐き出すように言った。

「嬉しそうに笑ってても内心は怒ってるとか、反則だろ? 嫉妬させるためにわざと他の男と仲良くするとかさ、見抜けるわけないっての」

「……あれ? お前、そういうこと悩んでるわけ?」

「そりゃ悩むだろ」

 溜息をつく俺に、友達は意外そうに目を丸くする。

「他の男と毎日一緒に帰る彼女の心境、とか、本当にわからないよ……」

「うわ、えげつないな。お前ってそんな苦労してたのか」

「ほんと、俺はどうしたらいいんだ?」

「まあ、女心は確かに難しい。しかしだ」

 こんなとき普段なら率先して俺のことを馬鹿にする友達が、今日は何故か優しくしてくれる。慰めるように俺の肩を軽く叩いた。

「落ち込むなよ。だってそれこそ、嫉妬させるためなんじゃないか? 頑張れよ」

「ああ、俺もそう思ったんだけどさ」

 だってもうそれしかないと思ったのに、違ったんだ。

「それは選択肢になかっただろ?」

「は?」

「それで俺、結局二番にしちゃったんだけど、お前は?」

「……ちょっと待て」

 突然友達が眉をひそめて真剣な顔をする。それから、納得したように膝を打った。

「それ、今日の国語のテストの話?」

「他に何があるんだよ」

 END

#b#俺が彼女の行動の理由を相談した友人は、俺が恋愛で悩んでいると思って「(俺を)嫉妬させるためだ」と言ってくれた。俺は国語のテストの問題に悩んでいただけで、嫉妬は選択肢になかったので、それが彼女の行動の理由ではないことは確実だった。#/b#
サクラトレードオフ「2Good」
東大を目指していた桜木先輩の#b#サクラが咲いた#/b#から、2年2組の#b#サボテンの花は咲かなかった#/b#。

どういうことだろうか?
15年04月06日 20:31
【ウミガメのスープ】 [牛削り]



解説を見る
県立水平高校は、偏差値でいえば地域4番目という至極平凡な高校である。
中の下ほどの成績だった桜木先輩は2年生の秋に一念発起し、東大を目指し勉強を始めた。
彼の頑張りはすごかった。それこそ、血の滲むような努力をした。
いつしかそれは周囲を巻き込み、学校中の教師や生徒が彼の合格を願うようになった。

そして、今年3月。
彼から担任のもとに一本の電話が入った。

「先生、サクラ、咲きました!」

高校始まって以来の快挙だった。
職員室にいた教師たちは皆立ち上がり、電話の向こうの彼に盛大な拍手を送った。
生活指導の小林先生の指示で若手教師が屋上に走り、用意していた#red#巨大な垂れ幕を校舎に掛けた#/red#。

#big5#『祝・桜木君 東京大学合格おめでとう!』#/big5#

その#red#垂れ幕の陰になる部分に、2年2組の教室があった#/red#。
#red#窓際のサボテンは日光を遮断され#/red#、皆が期待していた花をつけることはなかった。
しかし、桜木先輩を責める者は一人としていなかった。



#big5#【要約解説】#/big5#
#b#桜木先輩の東大合格を祝い、校舎に垂れ幕が下がった。#/b#
#b#それが2年2組の窓を覆い、日光を遮断されたサボテンの生長を阻害した。#/b#