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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのGood

吾輩は泥である。
一体なぜ?



※当問題は虹色アイスさんの【吾輩は泥である】のオマージュです。
 虹色アイスさん、ありがとうございます。

15年04月20日 23:45
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]



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当問題を出題している今現在、
ラテシン内に【虹色アイス】さんというユーザーも
【吾輩は泥である】という問題も存在しておりません。



皆さん本当に申し訳ありません、僕は嘘つきです。



『嘘つきは泥棒の始まり』



“泥棒” の始まりは 【泥】



嘘つきな吾輩は、【泥】である。



キーンコーンカーンコーン

「では、『ロンリ学』第一回の講義を始めます。
 私は講師の根室理世(みちよ)です。
 ……って、あら、受講者は一人だけですか」
「あ、僕、久松っていいます。よろしくお願いします」
「久松君、よろしく。さっそくだけど、本題に入りますね。
 当講義では、みんなが陥りやすいロンリの罠について学んでいきます」
「ロンリの罠?」
「そう。筋道だてて話しているつもりでも、論理的に正しくないということは多々あります。
 それを私は、"ロンリの罠"と呼んでいます。例えば、次の例を見てみましょう」


(A)
#b#都築は冷たい牛乳を飲んだ翌日には、お腹が痛くなるという。#/b#
#b#では都築のお腹が痛くなる原因は何だろうか?#/b#


「これ、わかるかしら」
「え、これ普通に答えていいんですか?」
「どうぞ」
「えっと、牛乳でお腹を下すから?」
「久松君、それが、ロンリの罠なんです」
「え?」
「こんな条件を加えてみましょう」


(B)
#b#都築は毎日お腹が痛くなっている。#/b#


「そんな人いるんですか?」
「いるんです」
「はあ。でもこの条件で、何か変わりますか?」
「わかりませんか?
 この条件なら、牛乳を飲んだ翌日だろうとそれ以外の日だろうと、必ずお腹が痛くなることになります」
「ああそうか、牛乳が原因とは言えなくなる!」
「もちろん、牛乳が原因である可能性も残っていますけどね。
 論理的に語りたいのであれば、隠された条件についてもしっかり追及することが大事です。
 条件を明らかにできないのであれば、断定は避けるべきでしょう」
「なるほどなあ。あ、じゃあ先生、こうすれば牛乳が原因だと断定できそうですね」


(C)
#b#都築は冷たい牛乳を飲んだ翌日には、お腹が痛くなるという。#/b#
#b#そしてお腹が痛くなった日の前日には、冷たい牛乳を飲んでいる。#/b#
#b#彼は毎日牛乳を飲むわけではない。#/b#
#b#では都築のお腹が痛くなる原因は何だろうか?#/b#


「……久松君」
「はい、先生」
「まんまと掛かったわね」
「え、まさか……」
「実はこの都築という人は、私の知り合いなんです。
 そして彼は、まさしくあなたの作ってくれた(C)の文章通りの状況を抱えています。
 でも、彼に関していえば、#b#牛乳が原因だというのは明らかに間違えています#/b#」
「え、そんな……」
「久松君、これがロンリの罠です」


(C)に、ロンリの罠を回避しつつ回答せよ。
15年11月26日 01:39
【ウミガメのスープ】 [牛削り]

新シリーズ開幕?




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キーンコーンカーンコーン

「あら、もう休み時間のようですね。
 では手短に解説します」
「お願いします」
「私の知り合いの都築氏は、趣味で#red#筋トレ#/red#をやっているのです。
 趣味の範囲だから、毎日みっちりってほどではないけどね。
 で、筋トレの直後には、必ず#red#プロテインを飲む#/red#ことにしています。
 プロテインの推奨される飲み方は、#red#牛乳に溶かすこと#/red#。
 当然、彼もそれに従ってプロテイン牛乳を飲むわけです。
 別に牛乳が好きってわけじゃないから、それ以外で牛乳を飲むことはほとんどないそうよ」
「ははあ、じゃあ#red#都築さんが牛乳を飲むのは、筋トレをした日#/red#ってことですか」
「そういうこと。
 で、彼はメタボ気味なのが気になっているようで、筋トレメニューには必ず#red#腹筋運動#/red#を入れているそうです。
 つまり……」
「そうか、#red#筋肉痛#/red#だ!」
「そう、"お腹が痛くなる"というのは、#red#腹筋の筋肉痛#/red#を表していたのです。
 筋肉痛の原因は、牛乳ではあり得ないわね」
「なるほどなあ。
 でも先生、そうすると、あることがあることの原因だと断定できるのは、どんな時なんでしょう?」
「久松君、実はね、#b#事実についてのどんな観察結果があろうと、本当の意味で原因を断定することは不可能#/b#なんです。
 せいぜい、Aが起きた後にBが起きることが多いから、次にAが起きたらBも起きるんじゃないかな、と予想できるくらいです」
「ええ!? な、なんだか、身も蓋もないですね……」
「そんなことはないわよ。
 間違いの可能性をしっかり理解した上で考察を重ねていくこと。
 その先には必ず、価値のあるものが待っています」
「ほへー。奥が深いですねえ」
「時に久松君、きみ、もてないでしょ」
「え? なんでわかるんですか?」
「こんな簡単なロンリの罠に掛かるようでは、もてないはずです」
「せ、先生、それさっそく、原因の取り違えじゃ……」
「では、次の講義でお会いしましょう」



#big5#【要約解説】#/big5#
#b#都築が牛乳を飲むのは、筋トレをした後にプロテインを摂取するためである。#/b#
#b#筋トレをした翌日には、腹筋が筋肉痛になる。つまり、お腹が痛くなる。#/b#
#b#腹筋の筋肉痛の原因は、牛乳ではなく筋トレであると考えるのが普通である。#/b#
ヒットしたかな?「2Good」
若手漫才コンビ「スイへイシコウズ」の海雄と亀男。
彼らは自分たちのコンビ名、「スイヘイシコウズ」をたびたびネットで検索している。
ここまでは若手芸人に良くある光景だが、彼らは「スイヘイシコウズ」のヒット件数が多いことを残念に思っている。
特に誹謗中傷が見つかるわけでもなく、大抵は彼らの漫才に好意的な意見なのだが、一体どういう事だろうか?
14年05月10日 23:19
【ウミガメのスープ】 [甘木]

SPは脳内カーニバルさん、ディダムズさんです。感謝!そしてまさかの超眼力・スナイパーにやられた!




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若手漫才コンビ「スイへイシコウズ」の海雄と亀男。
彼らは自分たちのコンビ名#red#と#/red#、「スイヘイシコウズ」#red#という言葉#/red#をたびたびネットで検索している。

海雄と亀男は自分たちのコンビ名である「スイ#red#へ#/red#イシコウズ」という単語をインターネットで完全一致検索した。
漫才の評価や噂などは問題ではない。重要なのはヒットした数である。
続いて、彼らは「スイへイシコウズ」で完全一致検索をした。
今度はぐんと検索結果件数が増えた。

海雄「う~ん、やっぱりまだカタカナの方が多いな……。」
亀男「まだまだ知られていないってことだ……。」

実は彼らの「スイへイシコウズ」というコンビ名、「へ」だけがひらがななのである。
TV番組や営業で機会さえあればこのネタを言ってはいるのだが、未だ正確なコンビ名が広まっていない。
つまり、まだまだ自分たちが売れていない証拠なのだと二人は考えたのだった。
「2Good」
蟻を俺が踏み潰したことによって、
彼は踏み潰されて死んでしまった。
俺に原因があるのだが、
誰にも責められることもなく、当然罪にも問われなかった。
俺自身も後々になって、俺の行動が原因だと分かったぐらいだ。
だが、俺が蟻を踏み潰さなければ、彼はあの時死なずに済んだと思う。

状況を補完してください。
13年01月20日 22:34
【ウミガメのスープ】 [ぜらちんべると]

お久しぶりです




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ある交差点で、俺と彼は信号待ちをしていた。
何となく足元を見ると、蟻の行列。何気なしに俺は一歩を踏み出し、蟻を踏みにじった。
すると隣の彼が歩き出す。信号が変わったのかと思ったが、赤のままだ。
彼の手元にはスマートフォン。視線もそこに集中していて、周囲に向いていない。
「おい、危な…」
俺の制止は間に合わず、彼はトラックに踏み潰されて死んでしまった。
何故、彼は歩き出したのか?
あの時、俺が蟻を踏み潰した『一歩』。あれにつられたと分かったのは、事故からだいぶ経ってからだった。

皆さんも、スマートフォンのいじりすぎには注意を。
あ#big5#ああああああああああああああああああああああああああああああああ#/big5#

男がひらがなの「あ」を33個続けて書いた。
この男の計画が崩壊することになる理由を述べよ。
ただし、具体的な計算は省略してよい。
16年09月30日 21:18
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

スープスープスープスープスープスー……




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俳#b#句(5・7・5)の全パターンを書き上げようとしているが、その数はとても生きている間に書き切れるものではないので、男の計画は必ず崩壊する。#/b#
男は「あ」を33個書いたあと、34文字目には「い」を書く。その次にはまた「あ」を16個書いたあとに、「う」と書く。
つまり33個の「あ」というのは、前半17個が1つめの俳句、後半16個が2つめの俳句の途中までということだ。


※以下、蛇足的なコラムです。爬虫類だけに。

#red#■俳句の全パターンはどれだけあるか?(数学スープ解説)#/red#
実際のところ、俳句のパターンは何通りできるだろう?
字余りや字足らずを考えず、濁音半濁音促音を無視したとしても、46種類のひらがな(ゐ、ゑは除く)を、重複を許して17文字使うことになる。1文字目は46通り、2文字目も46通り、3文字目も……と考えていくと、そのパターンは46×46×……と46を17回かけ算したもの、すなわち46の17乗通りになる。
46の17乗は、桁が大きすぎて電卓で計算できない。こういうときはExcelを使うと良い(Googleでも検索窓に数式を入れると計算できる)。Excelの計算結果は1.85E+28などと出てくるが、この「E+28」という部分は10の28乗を表している(ちなみに「E-10」などとマイナス記号が出てくる場合は、10の-10乗、すなわち1/10の10乗を表す)。「1.85E+28」というのは、1.85かける10の28乗という意味だ。10の28乗は桁数でいうと29桁で、「1穣(じょう)」という。
つまり、俳句の全パターンは「約1穣通り」というわけだ。

ただ、この計算結果を見てもどれだけの数がピンと来ないので、もう少しわかりやすく、1秒に1句書けたとして計算してみよう。
1年間を365日とすると1年間は365×24×60×60=31536000(秒)。46の17乗を31536000で割る計算をExcelで試してみると「5.9E+20」。10の20乗は「1垓(がい)」、つまり1秒に1句ずつ書いたとしても「約6垓年」かかる!
……いや、まだよくわからない数なので、コンピュータなんかを使って1秒にかなりの数の俳句を書けたとしよう。1秒に1億句ずつ俳句を書き上げていったとして、かかる年数は「約6兆年」。1秒に1兆句ずつ書いたとしても「約6億年」。
恐ろしい数である。

ここに先ほど除いた字余り、字足らず、濁音半濁音促音なんかを加味していくと、更にパターン数は増える。無理。もう無理。

さて、そんなすごい数になる俳句のパターンだが、本当にすべてのパターンを書き上げられたとしても、そこに意味はあるのだろうか。俳句のすべてを網羅したといっても、その全パターンの中から俳句として認められるようなものを、どうやって探すというのだろう。
俳句のパターンは確かに有限個ではあるが、「俳句はもう創り尽くしたので、新しい俳句はつくれません!」なんて状態にはならないだろう。
言葉は、だから面白いのだ。