「【急募】ネタバレを気にせず作品を楽しむ方法」「4ブックマーク」
推理小説を読もうとしたら、友人に犯人の名前を言われてしまった。
でも、特に興を削がれることもなく私はその小説を読了することができた。
私はネタバレを気にするタイプだし、倒叙もの(犯人視点から描かれる)でもないのに、一体なぜ?
でも、特に興を削がれることもなく私はその小説を読了することができた。
私はネタバレを気にするタイプだし、倒叙もの(犯人視点から描かれる)でもないのに、一体なぜ?
15年07月19日 11:27
【ウミガメのスープ】 [黒井由紀]
【ウミガメのスープ】 [黒井由紀]
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その友人は、こう言ったのである。
「あ、それ、『此岸島殺人事件』じゃないか。確か、登場人物は、江戸川エド、二階堂香衣、高屋敷孝也、阿河内亜子、一文字一、……(中略)……、安田宮ヤス、小田巻真紀、百合原友莉だっけ」
友人は、読もうとしている推理小説の登場人物の名前を、全て挙げて見せたのだ。もちろん、中には犯人の名前も含まれている。
でも、登場人物が全員挙げられていたから、特に犯人特定の手がかりになるはずもなく、私は普通にその推理小説を読了することができたのだった。
「あ、それ、『此岸島殺人事件』じゃないか。確か、登場人物は、江戸川エド、二階堂香衣、高屋敷孝也、阿河内亜子、一文字一、……(中略)……、安田宮ヤス、小田巻真紀、百合原友莉だっけ」
友人は、読もうとしている推理小説の登場人物の名前を、全て挙げて見せたのだ。もちろん、中には犯人の名前も含まれている。
でも、登場人物が全員挙げられていたから、特に犯人特定の手がかりになるはずもなく、私は普通にその推理小説を読了することができたのだった。
「夕方の出来事(実話)」「4ブックマーク」
男
は言った
アザゼル君、昨日の雨は凄かったな。京都は凄かったやろ?
この河も59年前の大雨で大変やったんや
でもな、この大阪市民を守る堤防は絶体に壊れたりせぇへんのや。何でか分かるか?
なんでやと思う?
【参加ルール・方言で質問してね】
は言った
アザゼル君、昨日の雨は凄かったな。京都は凄かったやろ?
この河も59年前の大雨で大変やったんや
でもな、この大阪市民を守る堤防は絶体に壊れたりせぇへんのや。何でか分かるか?
なんでやと思う?
【参加ルール・方言で質問してね】
13年09月17日 19:59
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
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淀
川の堤防は大阪市側(東)は高く頑丈に 反対側(西)の堤防は少し低く作ってあるんや!
だから必ず先にこちら(西)側の堤防が先に決壊して 結果、圧が下がった大阪市側(東)は守られとるんや!
どう思う?
川の堤防は大阪市側(東)は高く頑丈に 反対側(西)の堤防は少し低く作ってあるんや!
だから必ず先にこちら(西)側の堤防が先に決壊して 結果、圧が下がった大阪市側(東)は守られとるんや!
どう思う?
「幻ノ女」「4ブックマーク」
ん?……題名に見覚えがあるだって?
そうだな、この世界は名著「幻の女」を下敷きにして創られたらしいからな。だが、心配は要らない。この世界とあの世界の本質は全く異なっている。むしろ本質的にはこの世界は……いや、これを私の口から言うのは野暮だろう。おしゃべりなのは私の悪い癖でね。これ以上余計な事を口走る前に……
さあ観劇を始めよう。
…………………………………………………………………
やあ、はじめまして。俺の名前はロンバートだ。よろしく頼むよ。
実は今ちょっとやっかいな事件に巻き込まれていてね。
親友のスコットがある事件の容疑者として連行されてしまった。
事件のあらましはこうだ。
スコットは夜のニューヨークを独りさまよい歩いていた。なんでも妻と喧嘩をしたとかで、彼は夜更けすぎまで家には帰らなかったらしい。
だが、スコットが留守にしている間に彼の妻マーセラが自宅で殺されていてね、まあつまりはスコットが妻殺しの犯人として疑われているというわけだ。
しかも、引っ立てられたスコットの供述が要領を得ないようで、どうやら少し記憶がいかれちまっているらしい。
精神鑑定士が聞き出した話によれば、スコットは"俺はやってない"とか"俺は大きな帽子を目深にかぶった女と一緒に居た"というような発言をしているらしく、この帽子の女の証言があればアリバイが成立するようなんだが、困ったことに刑事さんたちの聞き込みの甲斐なく帽子の女の目撃情報は得られていない。まさに幻の女ってわけだな。
結局スコットの話は信用されず、死刑判決が下されてしまった。
しかしね、バージェスっていう刑事さんがどうもこの事件に納得がいってないようでね、警察としてはこれ以上の捜査は出来ないが、代わりにスコットのために動いてくれる探偵は居ないか、ということで俺に白羽の矢が立ったというわけ。
もちろん俺も親友スコットがマーセラを殺したなんて微塵も思っちゃいないし、全力で捜査してスコットの無実を証明してやりたいと思っている。
バージェス刑事のはからいで、俺はいくらでも現場に入れるし、好きなときにスコットと面会できる。が、いかんせん探偵の経験はないのでね、どのように捜査したら無実を証明できるものか……どうかおまえさん方、俺の捜査を手伝ってくれないか?
そうだな、この世界は名著「幻の女」を下敷きにして創られたらしいからな。だが、心配は要らない。この世界とあの世界の本質は全く異なっている。むしろ本質的にはこの世界は……いや、これを私の口から言うのは野暮だろう。おしゃべりなのは私の悪い癖でね。これ以上余計な事を口走る前に……
さあ観劇を始めよう。
…………………………………………………………………
やあ、はじめまして。俺の名前はロンバートだ。よろしく頼むよ。
実は今ちょっとやっかいな事件に巻き込まれていてね。
親友のスコットがある事件の容疑者として連行されてしまった。
事件のあらましはこうだ。
スコットは夜のニューヨークを独りさまよい歩いていた。なんでも妻と喧嘩をしたとかで、彼は夜更けすぎまで家には帰らなかったらしい。
だが、スコットが留守にしている間に彼の妻マーセラが自宅で殺されていてね、まあつまりはスコットが妻殺しの犯人として疑われているというわけだ。
しかも、引っ立てられたスコットの供述が要領を得ないようで、どうやら少し記憶がいかれちまっているらしい。
精神鑑定士が聞き出した話によれば、スコットは"俺はやってない"とか"俺は大きな帽子を目深にかぶった女と一緒に居た"というような発言をしているらしく、この帽子の女の証言があればアリバイが成立するようなんだが、困ったことに刑事さんたちの聞き込みの甲斐なく帽子の女の目撃情報は得られていない。まさに幻の女ってわけだな。
結局スコットの話は信用されず、死刑判決が下されてしまった。
しかしね、バージェスっていう刑事さんがどうもこの事件に納得がいってないようでね、警察としてはこれ以上の捜査は出来ないが、代わりにスコットのために動いてくれる探偵は居ないか、ということで俺に白羽の矢が立ったというわけ。
もちろん俺も親友スコットがマーセラを殺したなんて微塵も思っちゃいないし、全力で捜査してスコットの無実を証明してやりたいと思っている。
バージェス刑事のはからいで、俺はいくらでも現場に入れるし、好きなときにスコットと面会できる。が、いかんせん探偵の経験はないのでね、どのように捜査したら無実を証明できるものか……どうかおまえさん方、俺の捜査を手伝ってくれないか?
14年10月11日 18:34
【亀夫君問題】 [nattu]
【亀夫君問題】 [nattu]
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家に近づくあやしい奴は一人もいない。良かったよ、無事に何事も無く終わりそうだ。しかし、犯人がいつ来るかは定かではないからな。俺が自ら家にお邪魔してボディーガードを務めたほうがいいだろう。
チャイムを押して待っているとドアが開いた。
ドアが開くと、そこには恐ろしい形相をして包丁を構えたマーセラがいた。
「やっぱり手紙の通りだった!!あなたが私を殺しにきたのね!!」
わけも分からないまま俺は襲われる。身の危険を感じた俺は彼女から包丁を奪おうとする。もみあっているうちに彼女の手からふっと力が抜けた。あたかも俺の手が押し込むようにして、彼女の胸に包丁の刃先は吸い込まれていった。マーセラは静かに倒れた。
殺してしまった。俺が殺してしまったのだ。いくら正当防衛だとはいえ……
……外から足音が聞こえる。そういえばそろそろスコットが帰ってくる時間だ。どうしたって言い逃れできないこの状況。
なぜだ!!なぜこんな状況になっている!!まさか……俺がマーセラを殺した犯人だというのか!?確かめなければ……現代に……もう一度……!!
腕時計を操作すると同時にロンバートの頭に激痛が走り、視界に一瞬入った古びた帽子を中心に周りの風景がゆがんでいった。
To be continued.
チャイムを押して待っているとドアが開いた。
ドアが開くと、そこには恐ろしい形相をして包丁を構えたマーセラがいた。
「やっぱり手紙の通りだった!!あなたが私を殺しにきたのね!!」
わけも分からないまま俺は襲われる。身の危険を感じた俺は彼女から包丁を奪おうとする。もみあっているうちに彼女の手からふっと力が抜けた。あたかも俺の手が押し込むようにして、彼女の胸に包丁の刃先は吸い込まれていった。マーセラは静かに倒れた。
殺してしまった。俺が殺してしまったのだ。いくら正当防衛だとはいえ……
……外から足音が聞こえる。そういえばそろそろスコットが帰ってくる時間だ。どうしたって言い逃れできないこの状況。
なぜだ!!なぜこんな状況になっている!!まさか……俺がマーセラを殺した犯人だというのか!?確かめなければ……現代に……もう一度……!!
腕時計を操作すると同時にロンバートの頭に激痛が走り、視界に一瞬入った古びた帽子を中心に周りの風景がゆがんでいった。
To be continued.
「さあスイッチを押すのです!」「4ブックマーク」
小さな部屋の中、男の目の前には3つのスイッチがあった。
男は長い時間をかけてようやく2つのスイッチを押すと、
その後安心しきった表情で部屋の中から出てきた。
そして男は、一番初めに別のスイッチを押せばよかったと後悔した。
状況を説明せよ。
男は長い時間をかけてようやく2つのスイッチを押すと、
その後安心しきった表情で部屋の中から出てきた。
そして男は、一番初めに別のスイッチを押せばよかったと後悔した。
状況を説明せよ。
14年07月03日 23:35
【ウミガメのスープ】 [霧崎波来]
【ウミガメのスープ】 [霧崎波来]
救いようのない話って、結構好きです
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『じゃあもう一回説明しようか!』
小さな部屋の中、男は緊張にだらだらと汗を流していた。
『その3つのスイッチのうち1つは、
猛毒のガスを、君がいる部屋に噴射するスイッチだ!』
3分の1、たった3分の1の確率で、
このスイッチは男を殺す凶器になるのだ。
『2つ押してここからガスが噴射しなければ扉は開くよ♪
さあさあ!なんなら3つとも押してもいいんだよ?』
この快楽殺人者の言葉に苛立ちを感じつつも、
絶対に死んではいけない、妻子のためにも…!
男は震える指先でスイッチに手を伸ばした―――
「―――やったっ!死んでない、死んでないぞ!ざまあみやがれ!」
恐怖と緊張で吐きそうになりながらも押した2つのスイッチは、
男の部屋に毒ガスを噴射するものではなかった。
『おめでとう!約束通り扉を開こうじゃないか!』
男はこんなところに1秒足りとも長くいたくないと、すぐ部屋を出た。
そこにあったのは、1台のテレビ。画面にはこの犯人の憎たらしいニヤケ顔が映っている。
男が何か言う前に、画面の男は勝手に話し始める。
『じゃあ、ここでスペシャルゲストを紹介しようか!VTR、どうぞ!』
いきなり何を言い出すんだ、と思った瞬間画面が切り替わる。
画面は半分で区切られ、2つの部屋が映っている。
『じゃじゃーん!君の奥さんと娘さんだよ!』
椅子に縛られ、部屋の真ん中にいるのは奴の言うとおり―――
そこで、テレビの中の部屋に音声が入る。
[彼が君たちを選ぶかお金を選ぶか、見ものだねぇ♪]
[ふざけないでください…!彼はそんな人ではないです…!]
「―――おい!まさかっ…」
[もし君たちを選べば君もお母さんも助かるけど…
お金を選べば君たちは毒ガスで死んじゃうね!]
[私はお父さんをしんじてるもん!]
『3つのうち1つは、毒ガスを「君のいる部屋」に噴射するって言ったじゃん?
―――つまり残り2つは別の部屋に噴射されるスイッチでした!わーぱちぱち♪』
「ふ、ふざけるなぁぁぁ!!!
やめろ!!やめろぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
男はテレビに殴りかかるが、防護ガラスはびくともしなかった。
ビデオは進む。
「信じてたのにっ!信じてたのに!嫌っ!嫌ぁ!死にたくない!助けて!ゲホッ!ゴホッ!ああ!嫌っ、嫌っ!あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛っっ!!!!」
進む。
「お父さん!おとーさん!おとーざん゛!!苦し゛い゛よ!!だすげで!痛い、いだい!い゛た゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」
『おめでとう♪君の選択の結果、2人を犠牲にして生き残ることに成功しました!
いやあ、あなたを恨む悲鳴や罵声が気持ちいいね!』
いつの間にか画面に戻っていた男が言うが、彼は聞いていなかった。
「俺が…れば…ブツブツ…は…ったのに…ボソボソ…が…いんだ…」
男はフラフラと、部屋の中に入っていった。
そして、残ったスイッチを、押した。
小さな部屋の中、男は緊張にだらだらと汗を流していた。
『その3つのスイッチのうち1つは、
猛毒のガスを、君がいる部屋に噴射するスイッチだ!』
3分の1、たった3分の1の確率で、
このスイッチは男を殺す凶器になるのだ。
『2つ押してここからガスが噴射しなければ扉は開くよ♪
さあさあ!なんなら3つとも押してもいいんだよ?』
この快楽殺人者の言葉に苛立ちを感じつつも、
絶対に死んではいけない、妻子のためにも…!
男は震える指先でスイッチに手を伸ばした―――
「―――やったっ!死んでない、死んでないぞ!ざまあみやがれ!」
恐怖と緊張で吐きそうになりながらも押した2つのスイッチは、
男の部屋に毒ガスを噴射するものではなかった。
『おめでとう!約束通り扉を開こうじゃないか!』
男はこんなところに1秒足りとも長くいたくないと、すぐ部屋を出た。
そこにあったのは、1台のテレビ。画面にはこの犯人の憎たらしいニヤケ顔が映っている。
男が何か言う前に、画面の男は勝手に話し始める。
『じゃあ、ここでスペシャルゲストを紹介しようか!VTR、どうぞ!』
いきなり何を言い出すんだ、と思った瞬間画面が切り替わる。
画面は半分で区切られ、2つの部屋が映っている。
『じゃじゃーん!君の奥さんと娘さんだよ!』
椅子に縛られ、部屋の真ん中にいるのは奴の言うとおり―――
そこで、テレビの中の部屋に音声が入る。
[彼が君たちを選ぶかお金を選ぶか、見ものだねぇ♪]
[ふざけないでください…!彼はそんな人ではないです…!]
「―――おい!まさかっ…」
[もし君たちを選べば君もお母さんも助かるけど…
お金を選べば君たちは毒ガスで死んじゃうね!]
[私はお父さんをしんじてるもん!]
『3つのうち1つは、毒ガスを「君のいる部屋」に噴射するって言ったじゃん?
―――つまり残り2つは別の部屋に噴射されるスイッチでした!わーぱちぱち♪』
「ふ、ふざけるなぁぁぁ!!!
やめろ!!やめろぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
男はテレビに殴りかかるが、防護ガラスはびくともしなかった。
ビデオは進む。
「信じてたのにっ!信じてたのに!嫌っ!嫌ぁ!死にたくない!助けて!ゲホッ!ゴホッ!ああ!嫌っ、嫌っ!あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛っっ!!!!」
進む。
「お父さん!おとーさん!おとーざん゛!!苦し゛い゛よ!!だすげで!痛い、いだい!い゛た゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」
『おめでとう♪君の選択の結果、2人を犠牲にして生き残ることに成功しました!
いやあ、あなたを恨む悲鳴や罵声が気持ちいいね!』
いつの間にか画面に戻っていた男が言うが、彼は聞いていなかった。
「俺が…れば…ブツブツ…は…ったのに…ボソボソ…が…いんだ…」
男はフラフラと、部屋の中に入っていった。
そして、残ったスイッチを、押した。
「月はロミオの肩越しか」「4ブックマーク」
月はロミオの肩越しか、あるいはジュリエットの肩越しか。
それがなかなか定まらないため、ひまわりがひとつ完成した。
もちろんこの「ひまわり」というのはあるものの暗喩なのだが、さて、この問題文が示しているのはどのような状況なのだろうか?
それがなかなか定まらないため、ひまわりがひとつ完成した。
もちろんこの「ひまわり」というのはあるものの暗喩なのだが、さて、この問題文が示しているのはどのような状況なのだろうか?
17年10月24日 22:48
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
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文化祭を明日に控え、準備中の一年五組。
このクラスは模擬店ではなく、体育館のステージでオリジナル#red#演劇#/red#「ロミオとジュリエットと隆史」を演じることになっている。
準備は順調に進んだ。
立ち位置や大道具の置き場所が決まると、各々、その下に色つきテープを貼ってバミっていく。
ところがあるシーンについて、意見の対立が起きた。
ジュリエットがロミオに「あなたは何故ロミオなの?」と尋ね、隆史はその隣でシャドーボクシングに精を出すという重要なシーンだ。
#red#満月を背負う上手にロミオを置くか、あるいはそちらにはジュリエットを立たせるか#/red#。
それによって、必然的に隆史の立ち位置も変わってくる。
隆史だけでなく、二人を中心とした色々なものの位置も定まらない。
「観客はセリフの多いジュリエットの方を見るのだから、満月はそちら側にあるほうがいい」
「いや、ジュリエットが満月を見ながら感傷的になっているという設定は譲れない」
「隆史は赤パンツの方が映えるのではないか」
議論はしばらく続き、その間、みなの作業は中断する。
ただひとり、野村を除いては。
野村は何をしていたか。
#red#バミリ用の黄色テープを適当な長さに切って、近くの丸テーブルに貼っていく作業#/red#だ。
皆は丸テーブルからテープを剥がし、それぞれの持ち場にバミっていく。
野村の働きにより各自のテープを切る作業が省けて、効率的になるのである。
立ち位置決めが紛糾していても、野村はペースを変えずにテープを切り続けた。
#red#消費が止まったまま供給され続ける黄色テープは、やがて丸テーブルの円周を埋め尽くした#/red#。
それはさながら、悲恋の二人と隆史を優しげに見守るひまわりのようであった。
【要約解説】
演劇の登場人物の立ち位置が決まらないため、バミリ用テープを予め切って手近な場所に貼っておく作業ばかりが進行し、それを使う作業が滞った。
その結果、黄色のテープが丸テーブルの円周いっぱいに貼られ、ひまわりのようになった。
【解説の解説】
「バミる」とは、演劇などで、立ち位置や道具の置き場所にテープなどで印をつけておくことをいう。
このクラスは模擬店ではなく、体育館のステージでオリジナル#red#演劇#/red#「ロミオとジュリエットと隆史」を演じることになっている。
準備は順調に進んだ。
立ち位置や大道具の置き場所が決まると、各々、その下に色つきテープを貼ってバミっていく。
ところがあるシーンについて、意見の対立が起きた。
ジュリエットがロミオに「あなたは何故ロミオなの?」と尋ね、隆史はその隣でシャドーボクシングに精を出すという重要なシーンだ。
#red#満月を背負う上手にロミオを置くか、あるいはそちらにはジュリエットを立たせるか#/red#。
それによって、必然的に隆史の立ち位置も変わってくる。
隆史だけでなく、二人を中心とした色々なものの位置も定まらない。
「観客はセリフの多いジュリエットの方を見るのだから、満月はそちら側にあるほうがいい」
「いや、ジュリエットが満月を見ながら感傷的になっているという設定は譲れない」
「隆史は赤パンツの方が映えるのではないか」
議論はしばらく続き、その間、みなの作業は中断する。
ただひとり、野村を除いては。
野村は何をしていたか。
#red#バミリ用の黄色テープを適当な長さに切って、近くの丸テーブルに貼っていく作業#/red#だ。
皆は丸テーブルからテープを剥がし、それぞれの持ち場にバミっていく。
野村の働きにより各自のテープを切る作業が省けて、効率的になるのである。
立ち位置決めが紛糾していても、野村はペースを変えずにテープを切り続けた。
#red#消費が止まったまま供給され続ける黄色テープは、やがて丸テーブルの円周を埋め尽くした#/red#。
それはさながら、悲恋の二人と隆史を優しげに見守るひまわりのようであった。
【要約解説】
演劇の登場人物の立ち位置が決まらないため、バミリ用テープを予め切って手近な場所に貼っておく作業ばかりが進行し、それを使う作業が滞った。
その結果、黄色のテープが丸テーブルの円周いっぱいに貼られ、ひまわりのようになった。
【解説の解説】
「バミる」とは、演劇などで、立ち位置や道具の置き場所にテープなどで印をつけておくことをいう。