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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのブックマーク

助けてもらえなかった男「1ブックマーク」
初めまして、奈々といいます。(当たり前ですが、本名でないのであしからず)ぜひ、ご参加下さい!





ウミガメ問題-助けてもらえなかった男―


あるとき、男は悲鳴を上げていた。

「助けてくれ~!!」

男は、たしかに声に出したはずなのに、悲鳴を聞いて男を見に来た人は、男を見るなりさっさと、帰ってしまった。
男は、倒れていたのにもかかわらずに。
そして、男の声は途絶え、真っ暗の中、何も言わなくなった。





さて、なぜ男は、助けてもらえなかったのでしょう?

些細なことでも、いろいろご質問下さい!
10年12月06日 14:09
【ウミガメのスープ】 [奈々]



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男は、睡眠中であった。

そして、男は奇妙な寝言を、発言したのである。

さすがに、悲鳴のような寝言を聞き心配した、家内が様子を見たところ、案外ぐっすりと寝ていたので、そのままにしたのであった。
【ラテクエPrimera】赤い手形「1ブックマーク」
「せっかくですが、お断りします」
相手は、がっかりしたが、その後、喜んだ。
状況を説明せよ。
10年11月27日 21:15
【ウミガメのスープ】 [あらすとる]



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「B」ことロバートの日記より

〇月☓日 晴れのち曇り

今日は修学旅行。僕達はアメリカがキタキュー州に行くことになった。
僕は少し遅れてバスに乗ったため、空いている席は極わずか。そしてよく見ると愛しのエカトリーヌちゃんの隣の席が空いていた。
(ラッキー!)、そう思って彼女に『隣に座っていいですか?』と歯をキラーンと輝かせながら聞いてみたが、返事は『せっかくですが、お断りします』だった。
がっかりしながら車内を探してみると、クラスメイトのティファニーちゃんが袖を引っ張りながら『ここ…空いてるよ』、と頬を染めながら言ってくれた。彼女の隣に座って、バスは出発した。
かなり恥ずかしがりやな彼女は最初はあまり話さなかったが次第に会話が弾む様になり、意外と楽しい旅行になっていた時に事件が起きた。先ずはこの図を見てもらおう。

窓 窓 窓 窓 窓 窓 窓 窓
人 人 人 人 人 人 テ 人   運
人 人 人 人 人 人 僕 人


人 人 空 人 人 人 人 人
人 人 エ 人 人 人 人 人
窓 窓 窓 窓 窓 窓 窓 窓

そしてもう一つ注目していただきたいのが、エカトリーヌちゃんの席の隣の空席、つまり僕が座りたかった席の肘掛が壊れていた事。

さて、この状況でバスが右に急カーブを曲がることになり、慣性によりみんな左に倒れこむことになった。そして僕は思った。(もしエカトリーヌちゃんの隣に座ることが出来ていたら今はバスの廊下に落ちていて、しかも怪我をしたかもしれなかった)、そう考えると僕は喜びざるを得なかった。え?隣のティファニーちゃんのFカップに着陸できたことも関係あるだろうって?愚問ですね、当たり前ですよ。

そうして、僕は残された長旅を楽しむのだった。ティファニーちゃんの感触と赤い手形をひりひりさせる左頬をなでながら…
医学の権威の失態「1ブックマーク」
医学の権威の失態

今年で還暦を迎える医学の権威、松浦教授。
今日の講演会もたくさんの関係者がつめかけている。

だがこの後、彼を慕う者が激減してしまう。
みんな会場から出ていってしまった。

一体何が起こったのだろうか?
10年11月23日 21:20
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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松浦教授の講演会には勤勉な学生や、医療関係者、財界の大物などたくさんの方が熱心に耳を傾けている。

「……。私も今年で還暦を迎えます。
この歳までやってこられたのはたくさんの方々に支えられてきたおかげであります。
皆様方も感謝を忘れずに、頑張って下さいね。
御静聴ありがとうございました。」

会場が拍手の嵐に包まれた。
中には感動のあまり泣き出す者も。
教授は暖かく見守られながら、会場を後にするのだった。
ピンマイクを外すことなく。

講演会の後しばらくは、参加者同士の交流のため、多くの方々がその場で歓談をしていた。
が、その瞬間、騒がしかった会場は静まりかえった。

「ん、じょろじょろじょろじょろ………。
ふぅー、危なかったー。」

ざわざわ…ざわわ。

「ピッ、もしもしミミちゃん?うん、ぼく~。
今日はお店に寄ってくから、その前にどっかでお茶しない?
お爺ちゃんまたなでなでしてほしいなぁ~。」

会場に失笑の木枯らしが吹いた。
中には失望のあまり吐き出す者も。
教授は冷たく同情されていることも知らず、この言葉を口にするのであった。

「あー、ウン○してぇ。」

参加者はパニックになり、皆駆け足で逃げ出した。
会場では虚しく破裂音が響きわたった。
こんにちは、あらちゃん「1ブックマーク」
こんにちは、あらちゃん

栄作とB作は高身長でハンサムなハーフ、木村アラストルに嫉妬していた。
そこである嫌がらせをした。

その嫌がらせとは一体なんだろう?
10年11月19日 19:14
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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あらさん「ゴメンね~。僕高身長でハンサムだから~。ゴメンね~。」
二人はムカついた。
ムカついたので嫌がらせをした。

三人は同じクラスの親友同士であり、たまたま席が一直線となっていた。
前から栄作、イケメン、B作の順である。

命名「安楽棄奪取」
この技は相手が高身長であり、なおかつこの陣形のみで行える禁断の秘技だ。
授業中栄作は着席中余った足を後ろに組む。
B作は足を前に伸ばす。これだけでいい。

イケメンは足の置き場を失い、膝に重い負担を負うことになる。
猛者はM字開脚か、おかま座りをすることによって回避しようとするかもしれない。
だが十中八九教師に目をつけられてしまう。
実際このイケメンも大胆なM字開脚を教師に見せつけ、男性教諭に目をつけられてしまった。
アレな意味で。 

何はともあれなんとなく嫌がらせは成功した。
だが二人は気づいていない。
この一件によって小さな恋物語が始まったことに。
誰がとは言わないが。誰ととも言わないが。

陶酔願望「1ブックマーク」
陶酔願望

少女が失明した。
それはほんの些細な悪意から起こった。
どんな状況か?
10年10月17日 17:11
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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帰宅途中の会社員の男はとにかく疲れていた。

使えない部下、喚く上司、お茶の味を褒めただけでセクハラ扱いの女性社員、片付かない仕事、相手側のミスにより帰ってきた仕事……。
疲れた。ニコチン欲しい。

煙草に火をつける。人通りの多い交差点で人に揉まれ、イライラしていた。
嫌な顔をして通り過ぎる連中もいるが構いやしない。
他人なんか気にする余裕なんてない、俺は疲れているんだ。

ふと前を見据えると、いい女がいる。
これから夜の街へ稼ぎにいくのだろうか。
なんだあの服、誘いやがっ……ジュっと音がした。

手元をみる。
女の子の目に煙草の火が突き刺さっている。
焦げる匂いがした。

女の子は泣き叫んだ。その母親も泣き叫んだ。
俺はというと突っ立ていた。
さっきまで格好つけていた妄想の自分と、現実とは信じ難い現実に情けなく動揺する自分。
その落差に脳みそが止まっていた。

私の人生はもうこれで取り返しがつかないだろう。
仕事場の信頼は無くなる。家族も離れて行くだろう。
この親子からも金をむしり取られるのだろうか。
……頭が冷静になった。
この状況になっても俺は自分のことしか考えられないのか……

この件が落ち着いたら死のう。貯金も財産も全てこの子に渡して死のう。
火の消えた煙草の置き場を思いながら、男の目はひどく濁っていた。