「そして、長三郎がやってきた。」「1ブックマーク」
長三郎が食材を切り刻んでいく。
そのさまはあまりにも華麗で、見る者全てを魅了した。
ところで、長三郎が食材を切るのはこれが初めて。
それどころか、これまで食材に触ることさえ許されていなかった
なぜそんな芸当ができたのだろう?
※SPいただいた甘木さん、牛削りさん、本当にありがとうございました!
※Special thanks!: オリオンさん
そのさまはあまりにも華麗で、見る者全てを魅了した。
ところで、長三郎が食材を切るのはこれが初めて。
それどころか、これまで食材に触ることさえ許されていなかった
なぜそんな芸当ができたのだろう?
※SPいただいた甘木さん、牛削りさん、本当にありがとうございました!
※Special thanks!: オリオンさん
14年11月21日 20:45
【ウミガメのスープ】 [ぽんぽこぺん]
【ウミガメのスープ】 [ぽんぽこぺん]
初出題!
解説を見る
ある日、カメオは料理人の父親から一つの包丁を渡された。
「おとうさん、これなあに??」
「カメオ、これは包丁だよ。」
「ほうちょう?」
「そうだ。とっても危ないものだけど、仲良くなれれば、素敵な料理人になれるんだ。」
「ふぅん。 よし、今日からお前は包丁太郎だ!」
カメオは包丁太郎とともに厳しい修行を積み、立派な料理人となった。
しかし、カメオが自分の店を持つ頃には、包丁太郎にも傷みが目に付くようになってきた。
「さすがにそろそろ替え時かな。」
そして、次に使い始めた包丁は、包丁次郎と名付けられた。
「おい、長次郎知らないか?」
「あ、カメオさん!長次郎なら、自分が砥いでそこに置いておきました!」
「おう。さんきゅ。」
いつの日からか、ラテシン亭の厨房では、包丁次郎は「長次郎」と呼ばれるようになっていた。
「包丁次郎」は長くて呼びずらいし、弟子たちの前でそう呼ぶのもなんだかこっぱずかしい。
そう思ったカメオが「長次郎」などと呼び始めたのだが、これがなんだかカッコよくて気に入ってしまったのだ。
カメオの弟子たちからも、カメオの包丁は尊敬の念を込めて「長次郎」と呼ばれていた。
カメオと長次郎の活躍で、ラテシン亭は常連客の絶えない素敵なお店となっていた。
そんな長次郎も、カメオが自分の子供に包丁を与える頃にもなると、
ついに役目を終えることとなった。
「長次郎、これまでよくやってくれたな。ありがとう。」
そして、長三郎がやってきた。
「こいつ、なかなかやるな。」
カメオは呟いた。
「お前となら、いい仕事ができそうだ。」
「おとうさん、これなあに??」
「カメオ、これは包丁だよ。」
「ほうちょう?」
「そうだ。とっても危ないものだけど、仲良くなれれば、素敵な料理人になれるんだ。」
「ふぅん。 よし、今日からお前は包丁太郎だ!」
カメオは包丁太郎とともに厳しい修行を積み、立派な料理人となった。
しかし、カメオが自分の店を持つ頃には、包丁太郎にも傷みが目に付くようになってきた。
「さすがにそろそろ替え時かな。」
そして、次に使い始めた包丁は、包丁次郎と名付けられた。
「おい、長次郎知らないか?」
「あ、カメオさん!長次郎なら、自分が砥いでそこに置いておきました!」
「おう。さんきゅ。」
いつの日からか、ラテシン亭の厨房では、包丁次郎は「長次郎」と呼ばれるようになっていた。
「包丁次郎」は長くて呼びずらいし、弟子たちの前でそう呼ぶのもなんだかこっぱずかしい。
そう思ったカメオが「長次郎」などと呼び始めたのだが、これがなんだかカッコよくて気に入ってしまったのだ。
カメオの弟子たちからも、カメオの包丁は尊敬の念を込めて「長次郎」と呼ばれていた。
カメオと長次郎の活躍で、ラテシン亭は常連客の絶えない素敵なお店となっていた。
そんな長次郎も、カメオが自分の子供に包丁を与える頃にもなると、
ついに役目を終えることとなった。
「長次郎、これまでよくやってくれたな。ありがとう。」
そして、長三郎がやってきた。
「こいつ、なかなかやるな。」
カメオは呟いた。
「お前となら、いい仕事ができそうだ。」
「ご先祖様の鍋」「1ブックマーク」
四代前くらいだろうか?先祖の日記が今、目の前にある。
その最後のページには次のようにある。古いものなので虫食いがあるが、読める範囲で現代語訳するとこうなった。
友人の亀夫が変なものを手にいれたそうだ。
だがそれを見せてくれない。 彼は笑って拳を突き出してこういった。
「何を持っているのか、その名前がわかったら見せてやろう。 ヒントくらいはやるよ」 そして次のように言った。
『【虫食いにより解読不能】を、水でなく動物で満たせ。そして、鍋でも食え』
どういうことだ?
虫食い部分と、亀夫の手に入れた珍品を、それぞれ当てて欲しい。
※SPは黒井由紀さんです。ありがとうございます。
その最後のページには次のようにある。古いものなので虫食いがあるが、読める範囲で現代語訳するとこうなった。
友人の亀夫が変なものを手にいれたそうだ。
だがそれを見せてくれない。 彼は笑って拳を突き出してこういった。
「何を持っているのか、その名前がわかったら見せてやろう。 ヒントくらいはやるよ」 そして次のように言った。
『【虫食いにより解読不能】を、水でなく動物で満たせ。そして、鍋でも食え』
どういうことだ?
虫食い部分と、亀夫の手に入れた珍品を、それぞれ当てて欲しい。
※SPは黒井由紀さんです。ありがとうございます。
14年11月05日 20:40
【20の扉】 [Thinker]
【20の扉】 [Thinker]
SPは黒井由紀さんです。
解説を見る
もう一冊日記を見つけた。 そこには次のように書かれている。
結局あのときはわからなかったが、昨日寝ずに考えてやっとわかった。
「答えは、ボタンだろ?」
まったく変なことを考えたものだなあいつも。
渚を「水でなく動物で満たせ」
そうすればどうなるかちょっと考えればわかる。
猪だ。動物とは獣のことだものな。
猪の鍋といえば勿論、ぼたん鍋だ。
幸い、西洋にボタンなるものがあることは知っていた。
しかし、ボタンとはあんなに変なものだったのか。
なるほど、虫食いの部分は渚で、珍品はボタンか。
結局あのときはわからなかったが、昨日寝ずに考えてやっとわかった。
「答えは、ボタンだろ?」
まったく変なことを考えたものだなあいつも。
渚を「水でなく動物で満たせ」
そうすればどうなるかちょっと考えればわかる。
猪だ。動物とは獣のことだものな。
猪の鍋といえば勿論、ぼたん鍋だ。
幸い、西洋にボタンなるものがあることは知っていた。
しかし、ボタンとはあんなに変なものだったのか。
なるほど、虫食いの部分は渚で、珍品はボタンか。
「【正解を創りだす】ドラム缶に入った男【ウミガメ】」「1ブックマーク」
#b#以下問題文 #/b#
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
#b#ある男が車に乗っていた。#/b#
#b#車から降りた後、男はドラム缶に入った。#/b#
#b#一体何故?#/b#
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
#b#【正解を創りだすウミガメ】第11弾です!!#/b#
この問題には解説を用意しておりません。皆様の質問がストーリーを作っていきます。
前回に引き続き、 今回のストーリー作成の質問(要素)の数の制限は無しにします。
(15個出た時点で締め切ります。)
質問の採用・非採用も前回に引き続き、私の独断と偏見で行います。
※ただし、矛盾が発生した場合は、条件に合致していても早いものを優先します。
例)田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね?等
その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェイズとします。
解説投稿フェイズでは、要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。
ネタ設定ももちろん大歓迎です。#b#ネタ設定ももちろん大歓迎です。#/b##big5#ネタ設定ももちろん大歓迎です。 #/big5#
いや強制じゃないですよ。何でもいいんです。逆にめっちゃシリアスとかでもいいんですよ。それはそれでおもしろそうだしw
とにかく、みんなで様々なストーリーを考え、みんなで楽しみましょう!
※説明が不十分な部分がありますが、過去の「正解を創り出す」もぜひご覧ください。
魅力のある名作揃いにきっと興味が湧いてくること請け合いです。
※チャットルーム ルームキー「正解を創りだす」もご参照ください。
#b#■時間割#/b#
#b#・要素募集期間#/b#
#b#出題~15個要素が揃うまで。#/b#
#b#・投稿期間#/b#
#b#15個揃ったあと~10月1日(火)22:00#/b#
#b#・投票期間#/b#
#b#10月1日(火)22:00~10月03日(木)22:00#/b#
そして今回は、以下3賞をご用意いたしました。
なお、見事シェチュ王になられた方には、次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題お願いします。
#b#■最も好きな解説に投票#/b#
#b#・最優秀作品賞(投稿毎 別々にカウント)#/b#
#b#・シェチュ王(投稿者毎 でまとめてカウント)#/b#
#b#■最も組み込むのが難しかった要素(もしくは投稿してない人は、難しそうな要素)に投票#/b#
#b#・最難関要素賞 (最も票を集めた要素に与える賞)#/b#
なお、質問欄の文字数制限は全角300文字?のようです。
それでは、今回もたくさんのご参加お待ちしております!
この企画ももう11回目なんですねー。最近では参加者の方も増えてかなり盛り上がっており、本当に楽しい企画だと思います。
質問した人は、できるだけ解説の作成と投票にも参加してみてください。
難しそうに感じるかもしれませんが、やってみると意外と何とか創り出せるものです。
普段の問題の出題や質問では味わえない楽しみを味わってみましょう!
※注意
・あまりにも解説の幅が狭まる質問はご遠慮下さい。
(例)ノンフィクションですか?
#big5#それでは開催いたします!#/big5#
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
#b#ある男が車に乗っていた。#/b#
#b#車から降りた後、男はドラム缶に入った。#/b#
#b#一体何故?#/b#
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
#b#【正解を創りだすウミガメ】第11弾です!!#/b#
この問題には解説を用意しておりません。皆様の質問がストーリーを作っていきます。
前回に引き続き、 今回のストーリー作成の質問(要素)の数の制限は無しにします。
(15個出た時点で締め切ります。)
質問の採用・非採用も前回に引き続き、私の独断と偏見で行います。
※ただし、矛盾が発生した場合は、条件に合致していても早いものを優先します。
例)田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね?等
その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェイズとします。
解説投稿フェイズでは、要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。
ネタ設定ももちろん大歓迎です。#b#ネタ設定ももちろん大歓迎です。#/b##big5#ネタ設定ももちろん大歓迎です。 #/big5#
いや強制じゃないですよ。何でもいいんです。逆にめっちゃシリアスとかでもいいんですよ。それはそれでおもしろそうだしw
とにかく、みんなで様々なストーリーを考え、みんなで楽しみましょう!
※説明が不十分な部分がありますが、過去の「正解を創り出す」もぜひご覧ください。
魅力のある名作揃いにきっと興味が湧いてくること請け合いです。
※チャットルーム ルームキー「正解を創りだす」もご参照ください。
#b#■時間割#/b#
#b#・要素募集期間#/b#
#b#出題~15個要素が揃うまで。#/b#
#b#・投稿期間#/b#
#b#15個揃ったあと~10月1日(火)22:00#/b#
#b#・投票期間#/b#
#b#10月1日(火)22:00~10月03日(木)22:00#/b#
そして今回は、以下3賞をご用意いたしました。
なお、見事シェチュ王になられた方には、次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題お願いします。
#b#■最も好きな解説に投票#/b#
#b#・最優秀作品賞(投稿毎 別々にカウント)#/b#
#b#・シェチュ王(投稿者毎 でまとめてカウント)#/b#
#b#■最も組み込むのが難しかった要素(もしくは投稿してない人は、難しそうな要素)に投票#/b#
#b#・最難関要素賞 (最も票を集めた要素に与える賞)#/b#
なお、質問欄の文字数制限は全角300文字?のようです。
それでは、今回もたくさんのご参加お待ちしております!
この企画ももう11回目なんですねー。最近では参加者の方も増えてかなり盛り上がっており、本当に楽しい企画だと思います。
質問した人は、できるだけ解説の作成と投票にも参加してみてください。
難しそうに感じるかもしれませんが、やってみると意外と何とか創り出せるものです。
普段の問題の出題や質問では味わえない楽しみを味わってみましょう!
※注意
・あまりにも解説の幅が狭まる質問はご遠慮下さい。
(例)ノンフィクションですか?
#big5#それでは開催いたします!#/big5#
13年09月23日 22:11
【新・形式】 [ゲッシュ]
【新・形式】 [ゲッシュ]
終了しました!皆さんご参加いただき、ありがとうございました!
解説を見る
たくさんのご参加ありがとうございました!仕事の関係とかで時間がとられてしまい、対応が遅れたりしてすいませんでした。
それでは結果発表をしたいと思います!
まずは、最難関要素賞ですが・・・
Takaさんの
#b#「黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃします。」#/b#
です!
今回は、難しい要素が多かったように思います。まあ、全部選んだのは私なんですけどね、すいませんねw次からはもうちょっとバランス考えて選ぼうと思いますw
この要素は選んだときには、「何か」というのが全然具体的に決まっていないので、解説を創り出す自由度が高くなるかなあと思ったんですが、逆に曖昧すぎて難しかったみたいですね。私も実際やってみて難しかったように思いますw失礼しましたwとりあえずTakaさんおめでとうございます!
続きまして、最優秀作品賞ですが・・・
tsunaさんの
#b#「支店への行き方説明の話」#/b#
です!
単体作品の面白さも十分にありましたが、3つの解説を1まとめにするという今までにない斬新な方法で創り出した点でも高い評価を得られていました!確かにこの発想はなかったなあw素晴らしかったです!最後は結局ナポリタンだしwおめでとうございます!
最後に、今回総合で最多の票を獲得し見事シェチュ王に輝いたのは・・・・
輝いたのは・・・・
・・・・
#big5#tsunaさんです!#/big5#
計8票中、6票を獲得というダントツの結果となりました!文句なしの受賞ですね!おめでとうございました!
というわけで次回の司会はtsunaさんに行ってもらいたいと思います!
今回の創り出すでは今までにない新しい感じの解説が出てきて、個人的にはおもしろいなーと思いました。先ほどのtsunaさんの3つで1つの作品、という続き物形式もあれば、ノックスRさんのまさかの感動話も出てきたりしてましたからね。他の皆さんの作品も相変わらず面白く、楽しかったです!
というわけでもう終わりたいんですが、恒例なので出題者の解説も貼っときます。今回は私自身の時間があまりなくて、出来栄えは保障できないので、おまけ程度で見といてくださいw
では、次回の【正解を創りだすウミガメ】でまた会いましょう!
各地を転々として生きる旅人、タカ君はある日、久しぶりに旧友である田中に会うため故郷に戻っていた。お金が無いのでヒッチハイクで車に乗せてもらい、とりあえず待ち合わせ場所である駅前で田中を待つ。
旅人、なんて言うと聞こえはいいが実際には就職活動に失敗し、両親に顔向け出来ないと家出をしていただけである。こんな生活は望んでいなかった。とりあえずは大好物のケチャップ、それを食べるためのスプーン、持ってたら旅人っぽくてカッコよくなると思ったナイフをポケットにつめ、家代わりのドラム缶を背負い、後は旅人としてやっていくというちっぽけな勇気さえあればなんとかなるだろうと思い、家を飛び出した。
でも実際やってみるとやっぱりしんどい。ポケットはパンパンで動きにくいしナイフでポケットの底は破れるし、ドラム缶の中でなんか寝にくいし、そもそもドラム缶背負ってたら重いし、1週間で嫌になった。で、友人の田中に頼み込み、田中の家に居候させてもらおうと思ったわけである。
駅前で田中が来る間、大好物のケチャップをスプーンで堪能するタカ君。大好物すぎて、駅前の花壇にちょびっとこぼしてしまったケチャップさえもスプーンで食べようとするくらいだ。花壇がちょっと掘れてしまったがそんなことよりケチャップが大事だ。それくらい好きなのだ。
そんな事をして田中を待っていると、突如、すさまじい悪寒を感じた。何かがタカ君に近づいていた。咄嗟に背負っていたドラム缶に入って身を隠した。それだけでは不安に感じたので、持ってたケチャップを頭から浴びてカモフラージュした。これでタカ君の姿は相手からは見えない。完璧だ。でも外の様子が気になったので持ってたナイフでドラム缶に穴をちょっとだけあけた。
外を見ると、凄まじい威圧感を出しながら歩いている女がいた。タカ君は知らないが、ヒラリー夫人という人物である。一般の男性と結婚した後、ある日何故か突如として格闘に興味を持ち、ちょっと練習してたらめっちゃ強くなった奴だ。今では世界中の名だたるファイター達とストリートファイトするという、その世界では有名な戦闘狂であった。ヒラリー夫人は、直感で強そうな奴がどこに現れるのかがわかる。今日は駅前でそれを感じたらしい。相手が現れるのをじっと待っていた。
タカ君(おいおい、勘弁してくれよ。おっかねーよ。てか早く田中来いよー。)
と、思ってたら田中が来た。これでやっとこの場から逃げられる・・・と思っていた。が、予想外の事が起きた。なんと女(ヒラリー夫人)が田中の方に歩いていくのだ。それはもう嬉しそうに。一方の田中、イヤホンつけて本を読み、「良い国作ろう鎌倉幕府!!」と叫んでる。
タカ君(そういやアイツ、学校のテスト近いとか言ってたんだ。アイツ、テスト前になると頭の中勉強ばっかになるんだった!英語のリスニングしながら歴史の勉強してる!これはヤバい。逃げろ田中!)
だが田中は一切気づいていない。そしてヒラリー夫人は田中に近づき、間髪入れず、いきなり田中に右フックを仕掛けた!が・・・なんと、気付いてないにも関わらず田中はそれをかわした。ヒラリー夫人も驚き、何回も攻撃した。が、結果は同じ。ヒラリヒラリとかわすだけである。それどころか田中の方がヒラリー夫人を攻撃した!しかも、まだ気づいておらず、「鳴くよウグイス平安京!!」とか叫んでいた。
実は、田中は今のような勉強モードになると、勉強に集中するあまり、邪魔する者を反射的にかわし、反射的に攻撃して排除するという事が出来るのだ。しかもその間、田中は敵の存在を全く知らない。全て体がオートで動く。どうやらヒラリー夫人は、今日だけ限定で強い田中の存在を嗅ぎ付けたようだ。
その後も田中は、「なんと(710年)立派な平城京!!」、「白紙(894年)に戻そう遣唐使」と叫びながら攻撃を仕掛ける。一方のヒラリー夫人は田中に押され気味だった。そして何とかこの状況を打開しようとした結果、田中の方法を真似してみる事にした。
実はヒラリー夫人、日本語にも詳しく、田中の言ってる事が歴史の年号の語呂合わせである事を理解していた。なので、ヒラリー夫人も何か学校の勉強で習った覚えのある言葉を技名っぽく言ったらいいんじゃない?と思ったらしい。で、ちょっと考えた結果、こうなった。
「イリーガルユースオブハンズ!!!」(かかと落とし)
ヒラリー夫人は中学校の時に習ったスポーツの用語を技名っぽく言ったら強くなる気がしたらしい。確かこれはバスケットボールの反則の用語だった気がする。用語と実際にやってる事は全然関係ない。でも、なんかちょっと本当に技名っぽくなってカッコよくなった。
その後は、
ヒラリー夫人「オフサイド!!!」(エルボー) 田中「一夜むなしく(1467年)、応仁の乱!!」(エルボー)
ヒラリー夫人「トラベリング!!!」(回し蹴り)田中「以後、世に(1542年)広まる鉄砲伝来!!」(回し蹴り)
ヒラリー夫人「クラウチングスタート!!!」(ヘッドバット)田中「ヒーローおっさん(1603年)徳川家康が征夷大将軍!!」(ヘッドバット)
もう2人ともずっとこの調子である。2人とも勉強しながらの技のかけあい。そしてその近くにケチャップの匂いがするドラム缶(タカ君)。傍から見てたらもう意味がわからない。
かれこれ1時間は経過していた。2人は相変わらず戦っている。途中、お腹がすいたのでカップ麺とバナナを買ってドラム缶の中で食べた。ちょっと冷めかけてきてもひとつまみ程度のケチャップを入れたら問題ない。タカ君にとってケチャップ=おかんの味=おかんの愛情なのだ。ケチャップを入れたら偶然の化学反応で、黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃしだした。気持ち悪くなったのでスープは諦め、バナナをデザートとして食べた。めんどうなのでカップ麺の器とバナナの皮はドラム缶の中に放置した。
相変わらず戦い続ける2人。見ているうちにタカ君は2人が羨ましくなってきた。2人とも一生懸命なのだ。ヒラリー夫人は戦いに。田中は勉強に。めちゃくちゃ生き生きしてて、いい顔だった。ちょっと2人に混ぜてもらおうと思い、自分にも何か自慢できるような特技は無いか考えながらドラム缶を被ったまま2人に近づいた。
タカ君「なあなあ!2人とも見てみろよ!俺、親指がすんごい後ろの方まで曲がるんだぜ!すげーだ・・・。」
ヒラリー夫人「インフィールドフライ!!!」(アッパー)
田中「人はむなしい(1867年)大政奉還!!」(アッパー)
ドオオーーン!!
タカ君が自分の親指について得意げに自慢しながら近づいたタイミングと2人が強烈なアッパーを繰り出したタイミングが偶然重なってしまった。結果、タカ君はドラム缶を被ったまま2人のアッパーによって空高く打ち上げられてしまった。ヒラリー夫人は一瞬不思議な顔をしたがすぐに戦闘に戻った。田中は相変わらず勉強しながらオートで戦っていた。タカ君は自分がアッパーで上空高くにいる間、(こんなひどい目にあったのも、何もかもが就職難のせいだ!!なんてこった!こんなのやってられっか!疲れたし、とりあえず寝よ。)という事でドラム缶に身を預けながら上空で寝る事にした。中々強靭な精神力をもってるようだ。
で、ドラム缶とタカ君は何とか地上に着地し、帰還した。着地したのがなんと偶然にもタカ君の母校である高校の野球グラウンドのマウンドだった。なんという偶然。この光景を見たタカ君は、自分の高校時代を思い出していた。
タカ君(ああ、懐かしいなあ・・・。そうだ、俺は高校生の頃、野球部でピッチャーをしてたんだ。あの頃は楽しかったなあ。必死に夢を追っかけてた。甲子園目指して、あわよくばプロにもなろうとしてたなあ。あの頃に戻りたい・・・。)
タカ君はグラウンドに落ちてたボールを拾った。久しぶりのこの感覚。タカ君は無人のバッターボックスに向かって思いっきりボールを投げた。得意のフォークボールだ。うん、変わってない。これだけならプロも真っ青な球だ。タカ君はもう一度、夢、追っかけてみようかな、と思った。親指が曲がるとかそんなのどうでもいい。一生懸命に生きてみたいと思ったのだ。そこにはいい顔をしたタカ君が立っていた。
数年後、とあるニュースにて遅咲きのプロ野球ピッチャーが野球界で大活躍している報道がなされた。このピッチャーは試合の時、いつもドラム缶を背負っていくという。何故か、と問われると決まってこう答えるらしい。
「このドラム缶は自分がプロになるきっかけなんです。中を見てください。ほらゴミだらけでしょ。特にバナナの皮なんて腐ってちょっと匂うんですけどね(笑)まあ、初心忘るべからずってやつです。」
彼の夢は、まだ始まったばかりなのだ。
でもバナナの皮は流石に捨てようよ。
(終わり)
それでは結果発表をしたいと思います!
まずは、最難関要素賞ですが・・・
Takaさんの
#b#「黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃします。」#/b#
です!
今回は、難しい要素が多かったように思います。まあ、全部選んだのは私なんですけどね、すいませんねw次からはもうちょっとバランス考えて選ぼうと思いますw
この要素は選んだときには、「何か」というのが全然具体的に決まっていないので、解説を創り出す自由度が高くなるかなあと思ったんですが、逆に曖昧すぎて難しかったみたいですね。私も実際やってみて難しかったように思いますw失礼しましたwとりあえずTakaさんおめでとうございます!
続きまして、最優秀作品賞ですが・・・
tsunaさんの
#b#「支店への行き方説明の話」#/b#
です!
単体作品の面白さも十分にありましたが、3つの解説を1まとめにするという今までにない斬新な方法で創り出した点でも高い評価を得られていました!確かにこの発想はなかったなあw素晴らしかったです!最後は結局ナポリタンだしwおめでとうございます!
最後に、今回総合で最多の票を獲得し見事シェチュ王に輝いたのは・・・・
輝いたのは・・・・
・・・・
#big5#tsunaさんです!#/big5#
計8票中、6票を獲得というダントツの結果となりました!文句なしの受賞ですね!おめでとうございました!
というわけで次回の司会はtsunaさんに行ってもらいたいと思います!
今回の創り出すでは今までにない新しい感じの解説が出てきて、個人的にはおもしろいなーと思いました。先ほどのtsunaさんの3つで1つの作品、という続き物形式もあれば、ノックスRさんのまさかの感動話も出てきたりしてましたからね。他の皆さんの作品も相変わらず面白く、楽しかったです!
というわけでもう終わりたいんですが、恒例なので出題者の解説も貼っときます。今回は私自身の時間があまりなくて、出来栄えは保障できないので、おまけ程度で見といてくださいw
では、次回の【正解を創りだすウミガメ】でまた会いましょう!
各地を転々として生きる旅人、タカ君はある日、久しぶりに旧友である田中に会うため故郷に戻っていた。お金が無いのでヒッチハイクで車に乗せてもらい、とりあえず待ち合わせ場所である駅前で田中を待つ。
旅人、なんて言うと聞こえはいいが実際には就職活動に失敗し、両親に顔向け出来ないと家出をしていただけである。こんな生活は望んでいなかった。とりあえずは大好物のケチャップ、それを食べるためのスプーン、持ってたら旅人っぽくてカッコよくなると思ったナイフをポケットにつめ、家代わりのドラム缶を背負い、後は旅人としてやっていくというちっぽけな勇気さえあればなんとかなるだろうと思い、家を飛び出した。
でも実際やってみるとやっぱりしんどい。ポケットはパンパンで動きにくいしナイフでポケットの底は破れるし、ドラム缶の中でなんか寝にくいし、そもそもドラム缶背負ってたら重いし、1週間で嫌になった。で、友人の田中に頼み込み、田中の家に居候させてもらおうと思ったわけである。
駅前で田中が来る間、大好物のケチャップをスプーンで堪能するタカ君。大好物すぎて、駅前の花壇にちょびっとこぼしてしまったケチャップさえもスプーンで食べようとするくらいだ。花壇がちょっと掘れてしまったがそんなことよりケチャップが大事だ。それくらい好きなのだ。
そんな事をして田中を待っていると、突如、すさまじい悪寒を感じた。何かがタカ君に近づいていた。咄嗟に背負っていたドラム缶に入って身を隠した。それだけでは不安に感じたので、持ってたケチャップを頭から浴びてカモフラージュした。これでタカ君の姿は相手からは見えない。完璧だ。でも外の様子が気になったので持ってたナイフでドラム缶に穴をちょっとだけあけた。
外を見ると、凄まじい威圧感を出しながら歩いている女がいた。タカ君は知らないが、ヒラリー夫人という人物である。一般の男性と結婚した後、ある日何故か突如として格闘に興味を持ち、ちょっと練習してたらめっちゃ強くなった奴だ。今では世界中の名だたるファイター達とストリートファイトするという、その世界では有名な戦闘狂であった。ヒラリー夫人は、直感で強そうな奴がどこに現れるのかがわかる。今日は駅前でそれを感じたらしい。相手が現れるのをじっと待っていた。
タカ君(おいおい、勘弁してくれよ。おっかねーよ。てか早く田中来いよー。)
と、思ってたら田中が来た。これでやっとこの場から逃げられる・・・と思っていた。が、予想外の事が起きた。なんと女(ヒラリー夫人)が田中の方に歩いていくのだ。それはもう嬉しそうに。一方の田中、イヤホンつけて本を読み、「良い国作ろう鎌倉幕府!!」と叫んでる。
タカ君(そういやアイツ、学校のテスト近いとか言ってたんだ。アイツ、テスト前になると頭の中勉強ばっかになるんだった!英語のリスニングしながら歴史の勉強してる!これはヤバい。逃げろ田中!)
だが田中は一切気づいていない。そしてヒラリー夫人は田中に近づき、間髪入れず、いきなり田中に右フックを仕掛けた!が・・・なんと、気付いてないにも関わらず田中はそれをかわした。ヒラリー夫人も驚き、何回も攻撃した。が、結果は同じ。ヒラリヒラリとかわすだけである。それどころか田中の方がヒラリー夫人を攻撃した!しかも、まだ気づいておらず、「鳴くよウグイス平安京!!」とか叫んでいた。
実は、田中は今のような勉強モードになると、勉強に集中するあまり、邪魔する者を反射的にかわし、反射的に攻撃して排除するという事が出来るのだ。しかもその間、田中は敵の存在を全く知らない。全て体がオートで動く。どうやらヒラリー夫人は、今日だけ限定で強い田中の存在を嗅ぎ付けたようだ。
その後も田中は、「なんと(710年)立派な平城京!!」、「白紙(894年)に戻そう遣唐使」と叫びながら攻撃を仕掛ける。一方のヒラリー夫人は田中に押され気味だった。そして何とかこの状況を打開しようとした結果、田中の方法を真似してみる事にした。
実はヒラリー夫人、日本語にも詳しく、田中の言ってる事が歴史の年号の語呂合わせである事を理解していた。なので、ヒラリー夫人も何か学校の勉強で習った覚えのある言葉を技名っぽく言ったらいいんじゃない?と思ったらしい。で、ちょっと考えた結果、こうなった。
「イリーガルユースオブハンズ!!!」(かかと落とし)
ヒラリー夫人は中学校の時に習ったスポーツの用語を技名っぽく言ったら強くなる気がしたらしい。確かこれはバスケットボールの反則の用語だった気がする。用語と実際にやってる事は全然関係ない。でも、なんかちょっと本当に技名っぽくなってカッコよくなった。
その後は、
ヒラリー夫人「オフサイド!!!」(エルボー) 田中「一夜むなしく(1467年)、応仁の乱!!」(エルボー)
ヒラリー夫人「トラベリング!!!」(回し蹴り)田中「以後、世に(1542年)広まる鉄砲伝来!!」(回し蹴り)
ヒラリー夫人「クラウチングスタート!!!」(ヘッドバット)田中「ヒーローおっさん(1603年)徳川家康が征夷大将軍!!」(ヘッドバット)
もう2人ともずっとこの調子である。2人とも勉強しながらの技のかけあい。そしてその近くにケチャップの匂いがするドラム缶(タカ君)。傍から見てたらもう意味がわからない。
かれこれ1時間は経過していた。2人は相変わらず戦っている。途中、お腹がすいたのでカップ麺とバナナを買ってドラム缶の中で食べた。ちょっと冷めかけてきてもひとつまみ程度のケチャップを入れたら問題ない。タカ君にとってケチャップ=おかんの味=おかんの愛情なのだ。ケチャップを入れたら偶然の化学反応で、黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃしだした。気持ち悪くなったのでスープは諦め、バナナをデザートとして食べた。めんどうなのでカップ麺の器とバナナの皮はドラム缶の中に放置した。
相変わらず戦い続ける2人。見ているうちにタカ君は2人が羨ましくなってきた。2人とも一生懸命なのだ。ヒラリー夫人は戦いに。田中は勉強に。めちゃくちゃ生き生きしてて、いい顔だった。ちょっと2人に混ぜてもらおうと思い、自分にも何か自慢できるような特技は無いか考えながらドラム缶を被ったまま2人に近づいた。
タカ君「なあなあ!2人とも見てみろよ!俺、親指がすんごい後ろの方まで曲がるんだぜ!すげーだ・・・。」
ヒラリー夫人「インフィールドフライ!!!」(アッパー)
田中「人はむなしい(1867年)大政奉還!!」(アッパー)
ドオオーーン!!
タカ君が自分の親指について得意げに自慢しながら近づいたタイミングと2人が強烈なアッパーを繰り出したタイミングが偶然重なってしまった。結果、タカ君はドラム缶を被ったまま2人のアッパーによって空高く打ち上げられてしまった。ヒラリー夫人は一瞬不思議な顔をしたがすぐに戦闘に戻った。田中は相変わらず勉強しながらオートで戦っていた。タカ君は自分がアッパーで上空高くにいる間、(こんなひどい目にあったのも、何もかもが就職難のせいだ!!なんてこった!こんなのやってられっか!疲れたし、とりあえず寝よ。)という事でドラム缶に身を預けながら上空で寝る事にした。中々強靭な精神力をもってるようだ。
で、ドラム缶とタカ君は何とか地上に着地し、帰還した。着地したのがなんと偶然にもタカ君の母校である高校の野球グラウンドのマウンドだった。なんという偶然。この光景を見たタカ君は、自分の高校時代を思い出していた。
タカ君(ああ、懐かしいなあ・・・。そうだ、俺は高校生の頃、野球部でピッチャーをしてたんだ。あの頃は楽しかったなあ。必死に夢を追っかけてた。甲子園目指して、あわよくばプロにもなろうとしてたなあ。あの頃に戻りたい・・・。)
タカ君はグラウンドに落ちてたボールを拾った。久しぶりのこの感覚。タカ君は無人のバッターボックスに向かって思いっきりボールを投げた。得意のフォークボールだ。うん、変わってない。これだけならプロも真っ青な球だ。タカ君はもう一度、夢、追っかけてみようかな、と思った。親指が曲がるとかそんなのどうでもいい。一生懸命に生きてみたいと思ったのだ。そこにはいい顔をしたタカ君が立っていた。
数年後、とあるニュースにて遅咲きのプロ野球ピッチャーが野球界で大活躍している報道がなされた。このピッチャーは試合の時、いつもドラム缶を背負っていくという。何故か、と問われると決まってこう答えるらしい。
「このドラム缶は自分がプロになるきっかけなんです。中を見てください。ほらゴミだらけでしょ。特にバナナの皮なんて腐ってちょっと匂うんですけどね(笑)まあ、初心忘るべからずってやつです。」
彼の夢は、まだ始まったばかりなのだ。
でもバナナの皮は流石に捨てようよ。
(終わり)
「【ラテクエ温故知新1】がっかりするのもオイシイ」「1ブックマーク」
「せっかくですが、お断りします」
相手は、がっかりしたが、その後、喜んだ。
状況を説明せよ。
※この問題はラテクエ1の問題文です。解説に被りはないはずです。あったらすみません
相手は、がっかりしたが、その後、喜んだ。
状況を説明せよ。
※この問題はラテクエ1の問題文です。解説に被りはないはずです。あったらすみません
14年10月17日 23:08
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
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とある海の見えるレストランにて
客「店員さんこの店のオススメは何ですか?」
店員「この【男は冷めかけたスープに、ほんのひとつまみの愛情を隠し味として入れます】と言う料理です」
客「それってどういう料理なのですか?」
店員「ただのボルシチです」
客「oh~ 私ボルシチ嫌いなので、せっかくですが、お断りします」
店員「それは残念」とがっかり
客「ん~では、ナポリタンを下さいなのです」
店員「はい喜んで~」
客「店員さんこの店のオススメは何ですか?」
店員「この【男は冷めかけたスープに、ほんのひとつまみの愛情を隠し味として入れます】と言う料理です」
客「それってどういう料理なのですか?」
店員「ただのボルシチです」
客「oh~ 私ボルシチ嫌いなので、せっかくですが、お断りします」
店員「それは残念」とがっかり
客「ん~では、ナポリタンを下さいなのです」
店員「はい喜んで~」
「殺意なき殺人」「1ブックマーク」
彼はナイフを刺した。
そのせいで老人は死んだ。
だが、彼は老人を殺すつもりはまったくなかったのだ。
いったい、どういうことだろう?
そのせいで老人は死んだ。
だが、彼は老人を殺すつもりはまったくなかったのだ。
いったい、どういうことだろう?
13年03月12日 16:59
【ウミガメのスープ】 [+チック]
【ウミガメのスープ】 [+チック]
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「
おじいちゃん来たよ!」
小さな少年が元気よく病室へ入ってきた。
数ヶ月前、心筋梗塞を患い病院へ運ばれた亀助。なんとか一命を取り留めたが入院生活を余儀なくされていた。
週に一度やってくる孫の顔を見るのがわずかな楽しみだった。
「おお、よく来たな、亀夫よ」
「ねえ、これしようよ!黒ヒゲ危機一髪」
「なんじゃこれは、知らないなあ」
「遊び方教えてあげるから、一緒に遊ぼう!」
「よっしゃ、いいぞ」
こうして、遊び始めたのはいいのだが……。
「ほら、次はおじいちゃんだよ」
「よしよし……ここじゃ」
おもちゃのナイフをそれに刺したが何も反応はしなかった。
「じゃあ、次、僕ね」
彼がナイフを指すと、なんと黒ヒゲが大きく飛び上がった。
そのとき、亀助の状態が急変した。突然飛び上がったそれにあまりにも驚いたことで、病状が悪化したのだ。
「おじいちゃん?ねえ、おじいちゃん?」
黒ヒゲ危機一髪をしたことを最期に亀助は帰らぬ人となった。
何が起きたのか、幼い亀夫には理解できなかったのでした。
おじいちゃん来たよ!」
小さな少年が元気よく病室へ入ってきた。
数ヶ月前、心筋梗塞を患い病院へ運ばれた亀助。なんとか一命を取り留めたが入院生活を余儀なくされていた。
週に一度やってくる孫の顔を見るのがわずかな楽しみだった。
「おお、よく来たな、亀夫よ」
「ねえ、これしようよ!黒ヒゲ危機一髪」
「なんじゃこれは、知らないなあ」
「遊び方教えてあげるから、一緒に遊ぼう!」
「よっしゃ、いいぞ」
こうして、遊び始めたのはいいのだが……。
「ほら、次はおじいちゃんだよ」
「よしよし……ここじゃ」
おもちゃのナイフをそれに刺したが何も反応はしなかった。
「じゃあ、次、僕ね」
彼がナイフを指すと、なんと黒ヒゲが大きく飛び上がった。
そのとき、亀助の状態が急変した。突然飛び上がったそれにあまりにも驚いたことで、病状が悪化したのだ。
「おじいちゃん?ねえ、おじいちゃん?」
黒ヒゲ危機一髪をしたことを最期に亀助は帰らぬ人となった。
何が起きたのか、幼い亀夫には理解できなかったのでした。