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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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いっぬっの~おまわりさん!「1ブックマーク」
お巡りさんが迷子の女の子を保護して聞きました
「お名前を教えて?」「分からないの…」
「あなたのお家はどこ?」「分からないの…」
泣いてばかりいる女の子に困ってしまったお巡りさん
お巡りさんはもう1度女の子に名前とお家の場所を聞いてみました
女の子から返ってきた答えはやはりわからない、といったものでしたが
お巡りさんは泣き出してしまいました。

どうして?
17年10月16日 22:49
【ウミガメのスープ】 [kirakoku]



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☆ある少女のお話

その女は子供がいませんでした
学生時代に妊娠してしまい、相手には認知してもらえず
堕胎したくないと家を出て、勝手に出産しようとし
結果は流産、実家からは勘当され、二度と子供を産めない体になりました。

女は暫くは呆然とただ息をして過ごしていましたが
やがて死ぬ場所を求めて街を出歩くようになりました
女性はベビーカーで眠る、本当に幼い赤ん坊を見ました
どうしてか、その娘が産まれて来るはずだった自分の娘に見えて仕方がないのです

ある幸せだった夫婦の生活は、途端に灰色になりました。
ほんの少し、ほんの少し目を離した間に、愛する娘は攫われてしまいました
目撃証言もなく、あるのは不鮮明な監視カメラの映像だけ
やっと産まれた念願の子供でした。
ただただ娘が帰ってきて欲しいだけの毎日でした

女は幸せでした。
生活は苦しく大変だったけど、愛する娘のためならどんなことも頑張れました
不甲斐ない自分のせいで、他の人の胎から産まれてきてしまったけれど
それでも自分の愛する娘です。そして私はこの娘の母親なのだと。
世界は鮮やかに色付いて、幸せな日々が続きました。

少女は幸せでした。
お家は貧乏だけど、誰よりも自分を愛してくれるお母さんがいるから大丈夫でした
お母さんと血が繋がってないのは知っていたけれど、事情があるんだろうと思って聞きませんでした。
私のことを娘として愛してくれている。だからお母さんはお母さんいいんです。

少女の幸せな生活は壊れました
お母さんが逮捕されたのです。何か酷い事をしてしまったからではありません。
私が、私がお母さんの娘だから、お母さんは捕まってしまうというのです
カウンセラーの先生に連れられて、知らない家に入りました。
今日からここで暮らすのだと、本当の家で、本当の家族と暮らせるのだと。
初めて見る人達が、知らない名前を呼びました。私のことを呼んでると気付いたのは、その人達に抱きしめられてからでした
ここが私の本当の家…違う
これが私の本当の名前…違う
この人達が私の本当の家族…違う!
私にとっての本当はーーー

3日目の朝、誰よりも早く起きた私はこっそりと家を抜け出しました。


「わかんない…わかんないよ!
私の名前ってなに?私は○○○○じゃないよ!私は×××なの!
私のお家はどこ?あんな広くて寂しいところじゃない…小さいけれど、暖かかったんだよ!
私の家族は…あの人たちじゃないよ…、お母さんが悪い人っていうのは何回も聞かされたけど…それでも私のお母さんはお母さんだけなの…
私は…○○○○じゃない…私は…私は…、誰なの…?」

警察官としての職務を全うしただけだった
少ない情報からよく特定したと表彰されもした
目の前の泣き続けている少女を見る
ああ、自分にいま泣いている資格はあるのか

彼女の「母親」を逮捕したのは…#b#私だ#/b#
危険ですのでおやめください「1ブックマーク」
友達のカメコがペットの自慢をしてきたのが羨ましかった。
だからカメオは家の中のあるものを壊してしまった。

カメコが自慢したペットとカメオが壊したあるものが何か答えなさい。
17年08月22日 23:00
【20の扉】 [松神]

ごゆっくりどうぞ




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ペット……ひよこ
あるもの……電子レンジ

友達のカメコがペットのひよこを自慢してきたのでどうしてもカメオはひよこが欲しくなってしまい、市販の卵を暖めて卵からひよこを孵すことにした。
そう、電子レンジで温めて。
うさぎおいしいかの山「1ブックマーク」
「夜に見かけた蜘蛛は必ず殺せ」
彼の故郷の村ではそう伝えられている。
年寄りほどその言い伝えを忠実に守り、
見かけるや否や親の仇のようにたたき殺す。
それが哀れで彼はこっそり見逃がしたりもしていたのだが、
三十年ぶりに村に帰って以来、彼もまた言い伝えを守るようになった。
なぜだろう?
17年07月09日 20:31
【ウミガメのスープ】 [娘虎]

 




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村についたのはもう日も暮れた頃だった。

(なんだかやけに蜘蛛が多いな)

三十年ぶりに村に帰った彼の感想はこれであった。
記憶の底から、蜘蛛を叩き潰す親や村の大人たちの鬼の形相が浮かんでくる。

(夜に見かけた蜘蛛は必ず殺せ、だっけな)

古い言い伝えやしきたりが根強く残るこの村で、それに囚われて生きることが嫌で逃げだした。
そんな村の子供は彼だけではなく、村はすっかり高齢化が進んでしまった。
蜘蛛を殺す人間もまた、少なくなってしまっているのだろう。

(この機会に、戻って畑耕すのもありかなあ。うるさい爺さんたちももうほとんどいないんだし)

ところで、先人が口うるさく言うことには、意味があることも多い。
例えば、この村に固有の夜行性の蜘蛛の話とか。
人差し指ほどの、不気味な大きさを持つその蜘蛛は、生き物の死体に産卵する習性があった。
子供の食料を確保するためで、その子供の数は尋常でなく多い。そしてまた、孵化が早いのだ。
ほんの一匹残っていたらしくて自分の親が……村の年寄りたちはそんな惨状を見てきたからこそ、
きちんと駆除をしないと死後の自分がその被害にあうとよく知っていたのだ。

さて、彼はようやく実家についた。
明りの消えた家を寂しく思いながら電気をつけ、母親の遺体と対面し、それがびっしりと子蜘蛛に覆われているのを見て……。
以降、彼は夜中に見かけた蜘蛛はためらうことなく鬼の形相でたたき殺すようになったのである。
恋の行き着く先「1ブックマーク」
通勤時、いつもカメオの近くに座る女性に対し、カメオはひそかな好意を抱いていた。

彼女が、カメオが降りるA駅より手前のB駅で下車していて、
カメオは自らの想いを伝えることもなく、ただ毎日彼女が下車する姿を見送っていた。

ところが、ある日彼女がB駅で降りずにA駅まで来た上、なんと携帯電話を取り出し、カメオに対し「あの・・・」と声をかけてきた。

それなのにカメオは、その必要はないと彼女の言葉を遮り、連絡先を交換することもなく、彼女とはその場で分かれてしまった。

いったいなぜ?
17年05月13日 22:52
【ウミガメのスープ】 [m-akr]



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バスの運転手のカメオは、毎朝B駅を経由してA駅に至る路線バスを運転している。

彼女は、大抵運転席のすぐ後ろ、最前列の席に座っていて、カメオはミラー越しに彼女の姿を見るのを毎朝の密かな楽しみにしていた。

ある日、疲れていたのか、彼女は席に着くなり眠りに落ち、B駅に着いても起きる気配がない。カメオとしても、すぐに次の停留所に向かわねばならず、彼女に声をかける余裕はなかった。

結局、彼女は終点のA駅でようやく目を覚まし、慌てた様子でB駅までの定期券と携帯電話を取り出しながら、「あの・・・」とカメオに声をかけてきた。

乗り越し分を電子マネーで清算しようとしているのだろうと察したカメオが、「乗り過ごしですよね?清算は結構ですので、そのまま降りてくださっていいですよ。」と言って彼女の言葉を遮ると、彼女は「ありがとうございます!」とお礼の言葉を残し、バスの外へと駆け出した。
不快関係「1ブックマーク」
ある夫婦の主張。

旦那「ウチの妻と言ったら、料理はド下手!!片づけはできない!それらがまったくダメな奴なんです!」

妻「ウチの旦那ったら!ハゲでデブで、まるでバケモノみたいな容姿なんです!」

この夫婦二人の言い分を聞いて、カメオは二人が心の底から信頼し合っているのだと確信した。
一体なぜ?
17年05月05日 21:36
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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殺人事件でアリバイのない夫婦がカメオ刑事に事情聴取をされているとき、真っ先に自分よりも先に相手のアリバイを証明することを優先したから。


旦那「だから、プロの料理人が作ったと見せかけた料理に毒をもって、現場に証拠を残さずに去るなんて出来っこない!」

妻「だから、薄暗い部屋でシルエットだけ見たとしても、他の人と間違いようがありません!あの人が犯人であるわけがない!」