「【要知識問題】『逆視』」「1Good」
男が自意識過剰に万能アピールしたので、
女は完全に右上に見えるランドルト環を指し、こう言った。
『じゃあ、あなたの場合はランドルト環が左下に見えるのでしょうね。』
これは一体どういう事だろうか?
女は完全に右上に見えるランドルト環を指し、こう言った。
『じゃあ、あなたの場合はランドルト環が左下に見えるのでしょうね。』
これは一体どういう事だろうか?
15年08月15日 23:47
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
解説を見る
男『俺の辞書に不可能という文字はない。』
女は自身が所有している辞書を開き、
だいぶ終盤の、とあるページの冒頭(右上)を指差した。
そこには、【ランドルト環】という言葉の説明がなされている。
『あなたの辞書に【不可能】という文字がないのなら、
50音順による、その後の語彙は1つずつズレ込んで、
きっとこの【ランドルト環】も “前ページの最後の位置、
左下に表記されている” のでしょうね。』
女は自身が所有している辞書を開き、
だいぶ終盤の、とあるページの冒頭(右上)を指差した。
そこには、【ランドルト環】という言葉の説明がなされている。
『あなたの辞書に【不可能】という文字がないのなら、
50音順による、その後の語彙は1つずつズレ込んで、
きっとこの【ランドルト環】も “前ページの最後の位置、
左下に表記されている” のでしょうね。』
「消えた女」「1Good」
その部屋に確かに女が入った。
その部屋の扉は一つしかなく
その部屋の出入り口もその扉だけなのに
しかもその扉は俺が開けるまでずっと閉まっていたのに
その部屋に女の姿はなかった。
一体何があったのでしょう?
その部屋の扉は一つしかなく
その部屋の出入り口もその扉だけなのに
しかもその扉は俺が開けるまでずっと閉まっていたのに
その部屋に女の姿はなかった。
一体何があったのでしょう?
13年04月09日 18:53
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]

ですがどうぞ楽しんでいってください
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扉を開けたそこには
#big5#鶴がはたを織っていた。 #/big5#
「あれほど開けるなと言ったのに
#big5#見ぃたぁああなあああああ #/big5#
鶴は怒るとそのまま飛び去ってしまった。
#big5#鶴がはたを織っていた。 #/big5#
「あれほど開けるなと言ったのに
#big5#見ぃたぁああなあああああ #/big5#
鶴は怒るとそのまま飛び去ってしまった。
「壊れた時計の方程式」「1Good」
日付が変わったころの深夜に発見された他殺死体。
そのかたわらには、#red#血に染まった置時計#/red#が壊れて転がっていた。
駆けつけた警察の見立てでは推定死亡時刻は2~3時間前であり、それは止まった置時計が示した時刻と合致した。
ならば犯行時刻は時計が示した時刻……と誰でも思うところだが、実はほぼ30分ずれていた事実が後になって判明した。
#red#しかしそれが判明したとき、捜査関係者は誰もそれを意外に思わなかったという。#/red#
いったいなぜか。
なお、犯行時刻に物音や様子を聞いたり見たりした証人がいたわけではない。
そのかたわらには、#red#血に染まった置時計#/red#が壊れて転がっていた。
駆けつけた警察の見立てでは推定死亡時刻は2~3時間前であり、それは止まった置時計が示した時刻と合致した。
ならば犯行時刻は時計が示した時刻……と誰でも思うところだが、実はほぼ30分ずれていた事実が後になって判明した。
#red#しかしそれが判明したとき、捜査関係者は誰もそれを意外に思わなかったという。#/red#
いったいなぜか。
なお、犯行時刻に物音や様子を聞いたり見たりした証人がいたわけではない。
17年06月08日 23:02
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]

初闇スープ。おつきあいいただきありがとうございました!いろいろ不手際申し訳ありませんでした!
解説を見る
殺害現場は時計屋であり、被害者は店主であった。
周囲には#red#10時10分前後を指したまま止まった時計#/red#が所狭しと並んでおり、壊れた時計が指している時刻もまた同じであった。
これでは「壊れた時計だけが事件当時も動いていた」とは、最初から誰も考えなかったのは当然である。
まめちしき:
時計屋さんの時計や通販サイトの時計画像が10時10分前後を指しているのは、
・左右対称で美しいから。
・メーカーロゴが12時の下あたりにあることが多いから。
などの理由があるそうです。
---
画像素材提供:
https://prcm.jp/album/gazou1ro1ro/pic/53777144
周囲には#red#10時10分前後を指したまま止まった時計#/red#が所狭しと並んでおり、壊れた時計が指している時刻もまた同じであった。
これでは「壊れた時計だけが事件当時も動いていた」とは、最初から誰も考えなかったのは当然である。
まめちしき:
時計屋さんの時計や通販サイトの時計画像が10時10分前後を指しているのは、
・左右対称で美しいから。
・メーカーロゴが12時の下あたりにあることが多いから。
などの理由があるそうです。
---
画像素材提供:
https://prcm.jp/album/gazou1ro1ro/pic/53777144
「彼女が僕にくれたもの」「1Good」
彼女が僕にくれたもの
倍にしてお返ししたら
「ばかみたい」
って笑われた。
なんでかな?
倍にしてお返ししたら
「ばかみたい」
って笑われた。
なんでかな?
14年11月24日 22:31
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
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エリさんと付き合い始めたことは、クラスのみんなにはまだ内緒だ。
教室内では無関心を装い、互いに声もかけないようにしていた。
でもどうしても気になって、授業中、よくエリさんの方に目が向いてしまう。
そんな時、エリさんもこちらを見ていることが多く、互いに苦笑いして目を背けるのだ。
今日は数学の授業中にそれが起こった。
エリさんはその時、さりげなく僕に#red#ウィンクを送ってくれた#/red#。
その仕草にドキッとした。
#red#お返しに僕もウィンクをした#/red#。
するとエリさんは突然笑い出した。
「あはは何そればかみたいー」
……どうやら、#red#僕のウィンクは両目になってしまっていた#/red#らしい。
「こらお前ら、授業中にいちゃつくな!」
数学の谷山が怒鳴った。
これをきっかけに、僕らの関係は白日の下に晒されてしまった。
ま、授業中も堂々と見つめ合えるようになったからいいけどね。
教室内では無関心を装い、互いに声もかけないようにしていた。
でもどうしても気になって、授業中、よくエリさんの方に目が向いてしまう。
そんな時、エリさんもこちらを見ていることが多く、互いに苦笑いして目を背けるのだ。
今日は数学の授業中にそれが起こった。
エリさんはその時、さりげなく僕に#red#ウィンクを送ってくれた#/red#。
その仕草にドキッとした。
#red#お返しに僕もウィンクをした#/red#。
するとエリさんは突然笑い出した。
「あはは何そればかみたいー」
……どうやら、#red#僕のウィンクは両目になってしまっていた#/red#らしい。
「こらお前ら、授業中にいちゃつくな!」
数学の谷山が怒鳴った。
これをきっかけに、僕らの関係は白日の下に晒されてしまった。
ま、授業中も堂々と見つめ合えるようになったからいいけどね。
「これからの日々」「1Good」
引越し先へ向かう電車の車窓から、
「カナエ、また会おうね」
と書かれた横断幕と、それを持って手を振るクラスメイトたちの姿を見つけた山村カナエ。
彼女は感激し、すぐに窓際の席を離れた。
カナエのこの行動は、ある推理に基づいたものであるが、それはいったいどんな推理だろう?
「カナエ、また会おうね」
と書かれた横断幕と、それを持って手を振るクラスメイトたちの姿を見つけた山村カナエ。
彼女は感激し、すぐに窓際の席を離れた。
カナエのこの行動は、ある推理に基づいたものであるが、それはいったいどんな推理だろう?
17年10月28日 19:35
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]

最後のウミガメ問題
解説を見る
亀山中学校で受ける最後の授業が終わると、山村カナエはその足で駅へ向かった。
親の仕事の都合での転校。仕方ないと思いつつも、やりきれない思いが残るのは、それだけこの学校での日々が濃密だったからだろう。
友人たちとの最後の挨拶は、軽めに済ませた。そうでないと、泣いてしまうから。駅まで行く気力がきっと萎えてしまうから。
両親はすでに転居先へ行っている。
「みんなとちゃんとお別れしてから来なさい」
母親からは朝、そう言われていた。
一人で電車に乗り込み、窓際の席に座った。プシューと音がして、ドアが閉まる。電車がのろのろと動き出す。
車窓に、見慣れた風景が映し出された。
あの本屋へは、ケイちゃんとよく学校帰りに寄った。
あの公園では、イッちゃんやタケ君とドッヂボールをした。
あのカフェで、マーちゃんの悩み相談に乗ってあげた。
車窓から見える街並みのあちこちに、思い出があった。
ちゃんお別れしてくればよかったな。
いまさらながら、カナエはちょっと後悔した。
その時だった。
#big5#「カナエ、また会おうね」#/big5#
視界にその文字が飛び込んできた。
横断幕をこちらに見せながら、草原で手を振るクラスメイトたちの姿。副担任の先生も一緒にいる。
彼らの顔を見てカナエは感激し、涙を流しそうになった。直前で涙腺をしめたのは、胸に浮かんだある疑問。
#red#──なぜ、私がこちら側に座るとわかったのか?#/red#
カナエが買ったのは自由席のチケットで、こちら側に座ったのは単なる気まぐれだ。予測できるはずがない。
ならばいたい、どうやって。
横断幕を持った生徒たちの人数を目算する。十人とちょっと。#red#クラスの人数の約半数#/red#だ。
そして付き添っているのが副担任……。
カナエはある答えを得た。
泣いている場合じゃない。
#red#急いで席を立ち、反対側の窓際に移動した#/red#。
いた。
#red#こちら側にも、横断幕を持つクラスメイトたちの姿#/red#。付き添っているのは担任だ。
#big5#「カナエ、忘れないよ」#/big5#
そう書かれていた。
彼らの姿は一瞬にして後ろへ消えていく。
しかしカナエの心に焼きついたふたつの車窓からの光景は、消えなかった。
「ありがとう」
カナエは呟き、涙をこらえるのをやめた。
これからの日々。
寂しくなることもあるだろう。
でもきっと大丈夫。
自分と過ごした日々を大切にしてくれる人たちが、
あの街にいるんだって、
カナエはずっとそう信じていることができるから。
【要約解説】
自分が電車のどちら側の席に座るか予測できるはずがない。
また、横断幕を持ったクラスメイトの人数は、全体の約半数。
そのことから、カナエがどちら側に座ってもメッセージが見えるよう、反対側にも横断幕を持った友人たちが待ち構えているはずだ。
カナエはそう推理し、最後に全員の顔を焼き付けておけるよう、反対側の窓際に移動した。
親の仕事の都合での転校。仕方ないと思いつつも、やりきれない思いが残るのは、それだけこの学校での日々が濃密だったからだろう。
友人たちとの最後の挨拶は、軽めに済ませた。そうでないと、泣いてしまうから。駅まで行く気力がきっと萎えてしまうから。
両親はすでに転居先へ行っている。
「みんなとちゃんとお別れしてから来なさい」
母親からは朝、そう言われていた。
一人で電車に乗り込み、窓際の席に座った。プシューと音がして、ドアが閉まる。電車がのろのろと動き出す。
車窓に、見慣れた風景が映し出された。
あの本屋へは、ケイちゃんとよく学校帰りに寄った。
あの公園では、イッちゃんやタケ君とドッヂボールをした。
あのカフェで、マーちゃんの悩み相談に乗ってあげた。
車窓から見える街並みのあちこちに、思い出があった。
ちゃんお別れしてくればよかったな。
いまさらながら、カナエはちょっと後悔した。
その時だった。
#big5#「カナエ、また会おうね」#/big5#
視界にその文字が飛び込んできた。
横断幕をこちらに見せながら、草原で手を振るクラスメイトたちの姿。副担任の先生も一緒にいる。
彼らの顔を見てカナエは感激し、涙を流しそうになった。直前で涙腺をしめたのは、胸に浮かんだある疑問。
#red#──なぜ、私がこちら側に座るとわかったのか?#/red#
カナエが買ったのは自由席のチケットで、こちら側に座ったのは単なる気まぐれだ。予測できるはずがない。
ならばいたい、どうやって。
横断幕を持った生徒たちの人数を目算する。十人とちょっと。#red#クラスの人数の約半数#/red#だ。
そして付き添っているのが副担任……。
カナエはある答えを得た。
泣いている場合じゃない。
#red#急いで席を立ち、反対側の窓際に移動した#/red#。
いた。
#red#こちら側にも、横断幕を持つクラスメイトたちの姿#/red#。付き添っているのは担任だ。
#big5#「カナエ、忘れないよ」#/big5#
そう書かれていた。
彼らの姿は一瞬にして後ろへ消えていく。
しかしカナエの心に焼きついたふたつの車窓からの光景は、消えなかった。
「ありがとう」
カナエは呟き、涙をこらえるのをやめた。
これからの日々。
寂しくなることもあるだろう。
でもきっと大丈夫。
自分と過ごした日々を大切にしてくれる人たちが、
あの街にいるんだって、
カナエはずっとそう信じていることができるから。
【要約解説】
自分が電車のどちら側の席に座るか予測できるはずがない。
また、横断幕を持ったクラスメイトの人数は、全体の約半数。
そのことから、カナエがどちら側に座ってもメッセージが見えるよう、反対側にも横断幕を持った友人たちが待ち構えているはずだ。
カナエはそう推理し、最後に全員の顔を焼き付けておけるよう、反対側の窓際に移動した。