動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのGood

スパイの昇格試験「1Good」
エヌ氏とケイ氏は、とあるスパイ集団のC国支部に勤める下っ端スパイである。彼らは支部長に呼び出され、こんなことを告げられた。
「君たちに試験を受けてもらう。このケースをD国にある本部へ運ぶというのが試験だ。任務が終わったあとは、報告書を作成し、ケースと共に本部のボスへ提出すること。評価は報告書の内容で総合的に判断する。試験とはいえ、本番の任務のつもりで臨むように。これは活動資金だ、とっておきたまえ。」
スパイの任務なので、手荷物検査をする航空機や長距離鉄道は利用できない。なるべく人に怪しまれず、任務を隠密に遂行するのがスパイの仕事だ。

さて、任務は無事に完了し、報告書も作成した。2人が自画自賛する素晴らしい報告書が出来上がった。合格は間違いない、そう2人は確信していた。
しかし、ボスからの言葉を聞いた次の瞬間、2人は急に青ざめた。この試験の全貌とは?
10年03月15日 20:34
【ウミガメのスープ】 [柳谷冗家]



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昇進を目指し、意気揚々と旅立った2人。しかし、旅立ってすぐに強盗に襲われた。それも立て続けに何組もだ。どれもケースが目当てだという。組織は命の危険に晒されるような仕事をこんな簡単に任せるのか。次第に2人のやる気は削がれ、活動資金を使わずに返すのはもったいないと考えた2人は、それを使って保養地で豪遊した。カジノで一発当てたので、その期間は当初の予定より延びた。
その金も底をつき、2人は仕方なく本部へと出発した。ケースも届け終わり、報告書を書く段階になった。ここに昇進の全てがかかっている。そこにはいかなる困難に見舞われようと、決して組織への忠誠を欠かさずに任務を遂行する2人が描かれていた。
C国に帰る直前、2人はずっと気になっていたことをボスに尋ねた。
「差し支えなければ、あのケースの中身を教えてもらいたいのですが」
「あれか。あの中は高性能のボイスレコーダーだ。君たちの旅行中の会話は全て録音されている。そうそう、報告書は読ませてもらったよ。素晴らしい内容だった。これから録音を聞くのが楽しみだ。昇進を期待しているよ」
恐怖のメール「1Good」
【埼玉県・Aさん(仮名)の投稿】
その日、僕は彼女とドライブに出掛けました。夜も遅くなってきて、ちょっと怖いところ行ってみようってノリになって、近所にある有名な心霊スポットに行ったんです。そのトンネルは、交通事故で亡くなった人の霊が今でも成仏できずにいるという噂でした。
そこに着いた頃にはもう真夜中で、周りは真っ暗です。僕もあまりこういうのには強くなくて、2人でビクビクしながら歩いていました。そしたら僕のケータイが突然
「ブーッ、ブーッ」
って、メールが来たんです。おかしいなー、こんな時間に誰かなー、って思って、メールを見てみると全然知らないアドレスからで件名もない。何だろうなー、誰だろうなー、と思って本文を見ると

「イマカラオマエノトコロニイクカラナ」

もうキャーって言って、慌てて車に戻って急いで帰りました。本当に怖かったです。
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さて、この話の真相は?
10年04月07日 10:21
【ウミガメのスープ】 [柳谷冗家]



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メールの送信者はAさんの母親だった。例のメールは、Aさんの母親が人生で初めて打ったメールだった。新しく携帯電話を購入したので、その挨拶に行こうとしてメールを書いたのだが、変換の仕方をよく理解していなかったのと、若干の配慮不足により恐怖のメールと化してしまったのだ。その上、Aさんは偶然にも心霊スポットにいたので、メールをなおさら恐く感じてしまったのである。
パンデミック「1Good」
シーン1
山と山の間にひっそりとたたずむ小さな村、何のへんてつも無い村に私は住むことになった。
自然も多いし住みにくい所では無さそうだ、医学の知識はあるので診療所でも立てる事にしよう。

シーン2
挨拶をしにまわったがどうも村人達の様子がおかしい、どこか苦しそうな気もする。
とりあえず何人かを診察してみよう、何か病気にかかっているのかもしれないな。

シーン3
この村にも同じ病気があったとは・・。
村人達は、生き物から生き物へ瞬く間に伝染し、放っておくと死に至る病気にかかっていた。
だが治せない病気ではない、放っておくといけないだけで医者の手にかかれば治せるのだ。
この村に来て良かった、さっそく作業に取り掛かろう。

シーン4
もうだめだ・・・。
私は何者かの男たちに拉致されたらしい・・恐らく村人達はもう、手遅れだろう・・。
はやく・・この病を・・食い止めなければ・・。


この物語の真相を解き明かしてください。
10年07月22日 20:09
【ウミガメのスープ】 [ちこく]



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「白衣を来た一見医者のような男が、ブツブツと何かを呟きながらうろついている」という声を度々耳にした。
この男はいつの間にやら村に住んでいたらしい、とりあえず村人数人が男の家に行くことにする。
男の家に挨拶に来た村人達が「医者の方なのですか?」と聞くと「そうだ」と言った。
男が住む家には大きめの板に手書きで診療所と書かれていたが、家の中は治療する場所とは思えないほど散らかっている。
そこでもブツブツなにかを呟いていたが、突然「君達は悪い病気にかかっているかもしれないから私が診てあげよう」と言いだし、強引に村人は診察される事になった。
男は診察をするや否や「お前たちは死の病気にかかっている。」「放っておくと死んでしまう。」と言いだした。
村人達は驚き、最初は男の言葉を信じ不安になっていたが後に続く話の内容を聞いていくにつれ次第に冷静になり、男は医者ではなくただの狂人だと思い始めた。
「老化・死というのは病気なんだ、この病気は常に伝染し続けている。人から人へ感染していくのが伝染、それが大人数になっていくと流行になる。だがこの病気は多国間にまたがり、国から国へと伝染していったんだ。これは『パンデミック』だ・・!」
「私は何十年も研究しついに治す方法を見つけた!私の手術をうければ死の病気は治る!つまりは不老不死になるんだ!」
医者というのも狂言だと分かった村人達は、今日はもう遅いので、と言い帰ることにした。そして他の村人に男の事を話し、男の戯言を信じないようにと忠告し、村人達は男から遠ざかるようになった。

事件が起きたのはあの日から数日たった後の事だった。
男は村人の一人を家に連れ込み、口論の末村人を殺害した。
その村人の遺体は見るに耐えぬほどひどい状態で、胸の部分は不器用に縫い合わされていたとの事。何かを抜き取った痕跡があったらしい。
村人達はすぐさま村の警察を呼び、男は御用となった。
男は取り押さえられる時にひどく抵抗していたが、すぐにおさまり終始ブツブツと何かを呟いていた・・。
痴話げんか「1Good」
美穂(みほ)と隆夫(たかお)は、2人で遊んでいたときに流れでこんな会話を繰り広げた。

隆夫「あのさ、ずっと言おうと思ってたんだけど…お前のことが好きなんだ、美穂」
美穂「ほ、本当に…!?私、私もずっと隆夫のこと好きだったの!嬉しい!」

パッと顔をほころばせて隆夫は言う。

隆夫「いつから?俺は中二の終わりくらいだけど」
美穂「どれくらいになるかなぁ…覚えてないよ、昔からカッコ良かったもん隆夫」
隆夫「おまえも可愛かったよ!マジで!」

興奮する隆夫を、ほんの少しいぶかしげな目で見る美穂。

美穂「でも隆夫、昔から街中とかでいろんな女の子目で追ってたからなあ…信じてもいい?」
隆夫「いい…わけないだろ、この雌豚!!!!!!!」
美穂「た、隆夫!?」

豹変した隆夫に驚く美穂。

隆夫「お前なんか本気で好きになるわけないだろ!鏡見てみれば?wwwフヒヒww」
美穂「ひどい……!!なんでそんなこというの!?もういい、隆夫なんか!」
隆夫「軽いジョークだろ!?待てよ、ごめんてば、ごめん!!」

ここまで話して2人は大笑い。

なぜ?
10年10月05日 21:20
【ウミガメのスープ】 [きのこ]



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ふたりは小さな劇団の劇団員で恋人同士。
この日は二人でいわゆる即興劇の練習をしていました。

そこで隆夫が、『テーマ初々しいカップル、しりとり縛り』という提案をしたのでした。

…ん?雌豚とか言っちゃだめ?
細かいことはお気になさらず。
大好きなハンバーグ「1Good」
今日の晩ごはんはコウタの大好物のハンバーグだ。
キッチンから漂ういい匂いに彼は心を躍らせていた。

しかし食卓についた瞬間、コウタは歯を食いしばった。
一体なぜ?
10年10月07日 22:37
【ウミガメのスープ】 [藤井]



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コウタの父親は、コウタが3歳の時に妻と離婚をした。そして間もなく再婚をする。
再婚相手である母親はどうしてもコウタの事を心から愛せずにいた。
そして再婚後の二人に宿った弟ユウイチの事を二人はコウタの何倍も可愛がっていた。
兄弟げんかをしていても咎められるのは必ずコウタの方。二人が同時に泣いていてもあやされるのはユウイチばかり。
身体的な虐待こそなかったものの、コウタは深く傷ついていた。

しかしコウタは母の作る美味しいごはんがとても好きだった。
今日の晩ごはんはどうやらコウタの大好物のハンバーグだ。キッチンからいい匂いがする。
コウタは母に疎ましがられないように部屋の隅で静かに座りながら、密かにわくわくしていた。
けれど今日はユウイチが風をひいて部屋で寝込んでいる。母は焼きたてのハンバーグと温かいごはんをユウイチの部屋へ運んでいったようだった。
コウタは早く食べたい気持ちを必死に抑え、大人しくじっと待っていた。

どれほどの時が過ぎただろう?
待ちくたびれたコウタに母が「コウタ、ご飯置いとくから。早く食べてね」と素っ気なく声をかける。
飛び跳ねるように急いで食卓につくと…ドキリ、大きく脈打つ心臓。目の前にあるのはなんとユウイチの食べ残しのハンバーグだったのだ。
言葉に出来ないほどの屈辱感にコウタは歯を食いしばる。いびつな形のそれにフォークを刺して一口食べると、ひんやり冷たい。
ほかほか焼き立て、まんまるのハンバーグは?僕の分はないの?

コウタは黙って食べ残しのハンバーグを完食し「…ごちそうさま、」と食卓を後にした。
握りしめた拳に爪の跡が残る。けれどそれよりもずっとずっと、心が痛かった。