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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのGood

ささいな理由「1Good」
私はある手術を受けるためにその病院を訪れた。


その病院はその手術において大変評判が良く、遠くからその病院を尋ねる人もいるのだとか。

私もその一人である。


しかしいざ手術を受ける段階にになって、私は手術をキャンセルした。
もちろん手術までにかかった受診料や交通費、時間などは全てパーである。

さて、どうして私が手術をキャンセルしたかわかるかな?
11年08月21日 07:49
【ウミガメのスープ】 [はちまき]



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最近私はある悩みを抱えていた。


視力の低下だ。仕事で長時間パソコンに向かっているせいだろう。
恋人は私がたまに眼鏡をかけている姿を見て喜んでいるが、当の私は不便で不便で……。
しかし最近ある手術の話が耳に入った。

「メガ・ヨクナール手術」

最近始められた話題の近視回復手術だ。
視力が大幅に回復し、裸眼で問題なく生活できるようになるらしい。
なんて画期的な手術だろう!
両目で数十万ほどかかるが、眼鏡がいらない生活を思えば!

私はさっそくメガ・ヨクナール手術で有名な病院を訪ねた。
医者と話をする。手術の概要を熱心に説明して頂く。随分と信頼性のある手術のようだ。
私は手術をしよう! と決心した。


しかし数日後、手術の日取り決めと概要を担当医と話している時だ。
私はあることに気がついた。

「……先生。先生は眼鏡をおかけなんですね」

「え?」

担当医は突然の私言葉に意味がわからないようだ。

「先生はなぜメガ・ヨクナール手術をお受けにならないんですか?
 あんなに熱心にお勧めされていたのに……」

担当医は黙っていた。

私はそれ以上何も言わず、手術をキャンセルした。


後日調べてみれば、他のメガ・ヨクナール手術をしている医者も眼鏡をかけている医者が多いらしい。
私はその事実に少しぶるりとする。
なぜ彼らが「信頼性があり、大変便利な」メガ・ヨクナール手術を受けずにわずらわしいはずの眼鏡をかけ続けているのかの理由を考えて……。

確かに眼鏡はわずらわしいものだがが仕方がない。
私の「たまに眼鏡」に恋人も喜んでいることだし、このまま生活しよう……。

-----

数年後、メガ・ヨクナール手術は廃止された。
術後数年経って、視界と視力に異常をきたし始めるからという理由だった。
そいつは20の扉を出題した。
ただしそこにはある特別ルールを設けてあった。
そいつはその条件ならば絶対に解くことは出来ないだろうと思っていた。
しかし、その問題は普通に解かれてしまった。
さてその条件とは?
11年09月09日 22:38
【ウミガメのスープ】 [八八]



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男女の会話。
男「なあ、20の扉ってしってるか?」
女「え、まあ知ってるけれど…」
男「じゃあやらない?暇つぶしに…」
女「なんであんたとなんか。」
男「じゃあいいや、さてなんかしようかな…」
女「ちょっとまったぁあ!」
男「何?」
女「い、いやどうしてもっていうなら…」
男「そうか?じゃそっちの出題で」
女「ようし!だったら絶対に解けないようにしてやる!」
男「なんだよそれ」
女「質問20回!嘘も20回!」
いや解けねえだろそれ…ん?
男「よし、それでやろう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男「質問19それはハンバーグですか?」
女「NO」
男「やっぱり」
女「なんでばれたんだろう…」
男「質問20 タケガキお前馬鹿だろ?」
女「NO!」
男「やっぱり。」
女「いやちがうちがうちがう!っていうか私をタケガキとよぶなぁぁあ!」
せめて「嘘は20回まで」なら良かったのに。
「嘘20回」じゃ真偽丸わかりじゃないか。
女「リベンジ!質問20回嘘30回!」
男「どうやんの?」

こうして20の扉はまだまだ続いたという。

「タケガキと男」シリーズ
                                  つづく(?)
明白な双子「1Good」

る所に、お互いにそっくりな#red#双子#/red#がいた。

その双子は、容姿どころか声色、髪型の好み、服の好みまでそっくりで同じ人間が二人居ると思われても仕方の無いほどにそっくりだった。

しかし、二人は一度も、お互いに#red#もう片方に間違われた事#/red#が無い。

#red#何故だろう?#/red#
11年09月21日 12:30
【ウミガメのスープ】 [帝釈10]



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外に簡単な話、彼女達の持ち物に絶対的な違いがあるのだ。

妹の方はなんと言う事は無い普通の女の子のなのだが、
姉の方は#red#白い杖#/red#を肌身離さず持っている。

つまり、姉は盲目なのだ。

この特徴のために、二人は絶対に間違われる事は無い。
今日も二人は、妹が姉の手を引き、仲良く散歩をしている。

「お姉様、今日はどこに行きましょう?」
「そうね、潮騒のするあの公園が良いわ。」
4月、入学式の季節。
まだ若く、人当たりの良い先生、亀井が赴任してきた。
すぐに子供たちとも打ち解け、放課後一緒にサッカーをしたり、親身に相談に乗ってあげたり、すごく良い先生だと評判だ。


そして、先生が来てから半年ほど経ったある日。
海亀小に通う水平くんは、学校で怪我をしてしまう。
その治療のために病院へ行ったのだが、そこで気になる話を聞いた。


それは、この半年で、この病院に入院してくる患者の数が3倍にもなっているということ。


詳しい話を聞いた水平くんは、亀井先生がその原因であると知った。


一体、どういうことなのだろう。
11年09月22日 23:44
【ウミガメのスープ】 [Latour]

赴任してきた先生と、奇妙な事態の話。




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離島に赴任してきた天才医師、Dr.カメー。
若くして、その高い臨床能力で、心臓外科の第一線で活躍していたらしい。

ひょんなことでこの海亀島に赴任してきたのだが、まさに最高の医師。
今まで難しい病気や怪我は本土の病院じゃないと手術できなかったため、
船の上で死んでしまう人も多かった。
その点、今は彼がいるおかげで、島にいながら治療できるようになった。

海亀島病院の入院患者の激増、それはつまり、この島で治療を受けられる人が激増したということ。
この島での死亡者数の激減を意味している。
友子は船に乗って、全世界を旅した。
そして色んな人と会い、多くの感動を与えてきた。

恐らく彼女は世界一の記録を持つだろう。
何故なら生後3週間で、30カ国以上を旅したのだから。

一体どういうことだろう?
11年10月18日 23:35
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]

おかえり




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フィジーの少年はそれを見てとても不思議がった。
チリの女の子は笑いだし、アメリカの男性は熟考している。
インドのカップルは泣き出したし、エチオピアのカップルはすぐに逃げ出した。

そして静岡にいた夫婦はそれを見て、「おかえり」と言った。

友子、とある夫婦が名付けた子どもの名前である。
出産予定日を一ヶ月後に控え、もし女の子だったらと考えた名前だ。
狭い日本を飛び出し、世界で色んな人と友達になれるようにと願いがこめられていた。

お父さんの趣味はボトルシップ作り。
完成品は300を超えるほどで、それほどまでに船や旅が大好きだった。
生まれてくる子どもが世界と渡りあっていけるように。
そんな願いもこめて、彼はこつこつ作り続けていた。

一ヶ月後、無事友子を出産。
二人はとても嬉しそうだった。

しかし友子は三週間後に死んだ。
肺炎にかかってそのまま起きなくなってしまった。

二人はとても悲しんだが、少し話し合った後、娘の遺体を持ち出して病院を抜け出した。
それから日本全国を転々とした。

そして2週間後、世界中から奇妙なニュースが頻発するようになる。

インドネシアの漁師は海岸で、とても美しいボトルシップを発見する。
手にとって見ると、瓶底の"tomoko"の刻まれた文字。
そして何故か船の上には、防腐剤とともに肉の塊がのっていたのだ。

それだけではない。

フィジーでは大量の髪の毛が見つかり、チリでは3本分の爪、アメリカは骨が。
そしてインドでは指が発見され、エチオピアに至っては目玉がカップルを見つめていたのだ。

夫婦は友子に世界を旅してほしかった。
生まれてきてどこにも行かず、友達も作れず、なんの喜びも知らないまま死んでしまったことをとても悲しく思っていた。

だからこそ旅をさせたのだ。

父のお手製の船に乗せて、日本中のあらゆる海岸から世界の果てまで。

夫婦は戻ってきた心臓の一部に頬笑みかけながら、優しく尋ねた。

「おかえり友子。友達はたくさん出来たかい?」