「シーー( ̄、 ̄*)ーーン」「2ブックマーク」
朝起きて男が女に声をかけている。
男:「お~い」
女:シーン
男:(く・・シカト!?いやいや怒らない怒らない)
男:「あのさ~」
:
:
結局怒ることはなかった。
それどころか、怒られてしまった。
なぜ?
男:「お~い」
女:シーン
男:(く・・シカト!?いやいや怒らない怒らない)
男:「あのさ~」
:
:
結局怒ることはなかった。
それどころか、怒られてしまった。
なぜ?
13年05月23日 23:13
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
解説を見る
父の日の朝、男は4歳になる娘が今年はどんなお祝いをしてくれるかワクワクしながら
娘に声をかけた
父:「お~い」
娘:し~ん (む~準備できるまで話しかけてほしくないのに~~)
父:(!?くっ・・シカト!?いやいや怒らない怒らない
去年はあんなに楽しそうにお祝いしてくれたのになぁ;;)
父:「あのさ~、今日は何の日だっけ~」
娘:「おかーさーん、出かけてくるね~~」(予約してたけーきうけとってこなきゃ~)
父:「く・・なんだその態度は!ちょっとそこに正座しなさい!!」
娘:「グスッ・・。゜゜(>ヘ<)゜ ゜。ビエェーン 」
:
:
母:「あのねぇ・・この子サプライズ・パーティをやりたかっただけなのよ・・大人なんだから察しなさいよ
まったく・・怒ることないのに。だいたいあなたは昔っから察しが悪くて(クドクド)」
結局怒ることなかったのに怒ってしまい、
それどころか、そのせいで妻には怒られるわ娘は泣き止まないわで
散々な日になってしまったそうな。
娘に声をかけた
父:「お~い」
娘:し~ん (む~準備できるまで話しかけてほしくないのに~~)
父:(!?くっ・・シカト!?いやいや怒らない怒らない
去年はあんなに楽しそうにお祝いしてくれたのになぁ;;)
父:「あのさ~、今日は何の日だっけ~」
娘:「おかーさーん、出かけてくるね~~」(予約してたけーきうけとってこなきゃ~)
父:「く・・なんだその態度は!ちょっとそこに正座しなさい!!」
娘:「グスッ・・。゜゜(>ヘ<)゜ ゜。ビエェーン 」
:
:
母:「あのねぇ・・この子サプライズ・パーティをやりたかっただけなのよ・・大人なんだから察しなさいよ
まったく・・怒ることないのに。だいたいあなたは昔っから察しが悪くて(クドクド)」
結局怒ることなかったのに怒ってしまい、
それどころか、そのせいで妻には怒られるわ娘は泣き止まないわで
散々な日になってしまったそうな。
「人生最大のギャンブル」「2ブックマーク」
彼はこれから人生最大のギャンブルをする。
賭けるのはご老体。
結果彼は勝負に負け、死んでしまう。
どういうことだろう?
賭けるのはご老体。
結果彼は勝負に負け、死んでしまう。
どういうことだろう?
11年03月04日 23:17
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
解説を見る
無人島の流れ着いた彼は、人生最大のギャンブルをする。
取り合えず食料が無い。
彼はお腹を減らしていた。
手元にあったのは、一匹の海老。
たまたま不時着したパラシュートに絡まっていた。
これをこのまま食べるという選択肢ももちろんあった。
だがどういう調理をしたとしても、腹は膨らまないだろう。
そこにはちょうどいい感じの枝と、パラシュート用の紐と針金があった。
やるしかないだろう。
彼は簡易的な釣竿を作った。
もしこの海老を取られてしまったら、彼は衰弱して死ぬだろう。
だがこれで大物を釣り上げたら、しばらくは元気で救助を待てるはずだ。
失敗は出来ない。
運命の一投。
ブンッ!
彼は思いっきり竿を振った。
勢いで針金が吹っ飛んだ。
海老はそのまま逃げて行った。
彼は死んだ。
取り合えず食料が無い。
彼はお腹を減らしていた。
手元にあったのは、一匹の海老。
たまたま不時着したパラシュートに絡まっていた。
これをこのまま食べるという選択肢ももちろんあった。
だがどういう調理をしたとしても、腹は膨らまないだろう。
そこにはちょうどいい感じの枝と、パラシュート用の紐と針金があった。
やるしかないだろう。
彼は簡易的な釣竿を作った。
もしこの海老を取られてしまったら、彼は衰弱して死ぬだろう。
だがこれで大物を釣り上げたら、しばらくは元気で救助を待てるはずだ。
失敗は出来ない。
運命の一投。
ブンッ!
彼は思いっきり竿を振った。
勢いで針金が吹っ飛んだ。
海老はそのまま逃げて行った。
彼は死んだ。
「真実悟ったら壊れちゃう」「2ブックマーク」
海
辺のレストラン【ラテシン】
男はここでウミガメのスープを一口すすり・・・
すぐさま具合が悪くなった男
そして自殺した
何故?
【参加ルール・挨拶は正解の後で】
辺のレストラン【ラテシン】
男はここでウミガメのスープを一口すすり・・・
すぐさま具合が悪くなった男
そして自殺した
何故?
【参加ルール・挨拶は正解の後で】
13年06月04日 22:00
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
解説を見る
男
はスープを一口すすると直ぐに全身にアレルギー反応が現れた
すぐさま病院に行く男。結果は【ウミガメアレルギー】男は覚えていなかったが三才の時にもこれで病院へ運び込まれていてカルテに記入されていたのだ
まあウミガメなど滅多に食べるものではないしアレルギー反応も極軽いものだったので親も言わなかったか彼が忘れていたのだろう
・・・ん?おかしいぞ・・・
男は思う。男には数年前 航海中乗っていた船が沈没し仲間と共に一ヶ月以上無人島で暮らした事があり食料が付き仲間が餓死していく中、仲間の一人が捕まえた【ウミガメの肉】で飢えを凌いだ経験があったのだ
あの時アレルギー反応は起きなかった。という事はつまり#red#あの肉はウミガメの肉ではなかったのだ!#/red#
では何の肉?あの時あった肉といえば・・・
はスープを一口すすると直ぐに全身にアレルギー反応が現れた
すぐさま病院に行く男。結果は【ウミガメアレルギー】男は覚えていなかったが三才の時にもこれで病院へ運び込まれていてカルテに記入されていたのだ
まあウミガメなど滅多に食べるものではないしアレルギー反応も極軽いものだったので親も言わなかったか彼が忘れていたのだろう
・・・ん?おかしいぞ・・・
男は思う。男には数年前 航海中乗っていた船が沈没し仲間と共に一ヶ月以上無人島で暮らした事があり食料が付き仲間が餓死していく中、仲間の一人が捕まえた【ウミガメの肉】で飢えを凌いだ経験があったのだ
あの時アレルギー反応は起きなかった。という事はつまり#red#あの肉はウミガメの肉ではなかったのだ!#/red#
では何の肉?あの時あった肉といえば・・・
「届け、この想い!」「2ブックマーク」
ついにこの日が来た。
ああ、緊張するなあ・・・
でも大丈夫! この雑誌の通りにすればいいんだもん!
えっと、服はこれじゃダメだな……着替えなきゃ。
……でも、本当に私の想い。彼に対する想い。
届くかなあ……届くよね、きっと。
よし、行こう!
そうして出かけた女。
この後、鬼ごっこして、その後に雑誌に感謝することになる。
一体どうして?
ああ、緊張するなあ・・・
でも大丈夫! この雑誌の通りにすればいいんだもん!
えっと、服はこれじゃダメだな……着替えなきゃ。
……でも、本当に私の想い。彼に対する想い。
届くかなあ……届くよね、きっと。
よし、行こう!
そうして出かけた女。
この後、鬼ごっこして、その後に雑誌に感謝することになる。
一体どうして?
13年05月19日 01:10
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
皆様、ありがとうございました^^
解説を見る
あいつだけは許せない……
あたしの心を散々もてあそんだ挙句、あんなにひどいやり方で捨てるなんて……
殺してやりたい……だけど、あんな奴を殺して殺人犯で捕まるなんて絶対イヤだ。
そう思っていた私は、ある時「丑の刻参り」のことを、とあるオカルト雑誌でその存在、やり方を知った。
つまりは……呪い。
これが成功すれば、私は罪に問われることもなく彼を殺すことが出来る……これ完全犯罪じゃね?
そう思った私はそれを実行することにした。
そして実行の日───
えっと服はこれじゃダメだな……白装束に着替えて……
頭に蝋燭をつけて……
胸に鏡を持って……
おっと、わら人形(自作)と、彼の髪の毛(入手方法は省略☆)も忘れずに。
そうして全ての準備を終えた私は早速、夜中の二時に神社のご神木の前に行った。(十分前集合は厳守!)
そして、わら人形をその木に五寸釘で思い切り打ちつけはじめた。
#big5#「届け、この想い……!(アレ的な意味で)」#/big5#
そうやってコンコンと木に(力が弱いので)必死になって打ち付けてる時、気付いた。
…………誰かが見ていることに。
どうしよう……!
確か、見られたら、その見ていた人を×さないと自分に呪いが全部返ってくるんだっけ……
でも、人殺しなんてイヤだ……(すでにそれと等しいことをしているのだが)
でも、ヤルシカナイ!
そして、持っていたナイフを構えて、一気に振り返った。
その人も気付いたようだ。
あ! 慌てて逃げ出した!
#big5#「逃がすかあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」#/big5#
必死で追いかけるけど、ハイヒール(下駄)って走りにくいよね。
逃げられちゃった。
「ああ、どうしよう……呪いが全部返ってきちゃう……ああもうどうして!? 私、悪いことなんて何もしてないのに!(イヤイヤw)」
だけど……何日たっても彼どころか、私にも何も起こらない。
「アレ? 何も起こらない……まさかあの雑誌のやり方、ガセ!? ……よかった~。嘘のことを書いてくれて、助かったー!」
そうして雑誌に感謝した女。
その後、バナナにすっころんで、携帯を車に割られて、その携帯を取ろうとして今度は自分が車に引かれて、歩道にすっ飛ばされた後、上から植木鉢が落ちてきたのは……また別の話。
あたしの心を散々もてあそんだ挙句、あんなにひどいやり方で捨てるなんて……
殺してやりたい……だけど、あんな奴を殺して殺人犯で捕まるなんて絶対イヤだ。
そう思っていた私は、ある時「丑の刻参り」のことを、とあるオカルト雑誌でその存在、やり方を知った。
つまりは……呪い。
これが成功すれば、私は罪に問われることもなく彼を殺すことが出来る……これ完全犯罪じゃね?
そう思った私はそれを実行することにした。
そして実行の日───
えっと服はこれじゃダメだな……白装束に着替えて……
頭に蝋燭をつけて……
胸に鏡を持って……
おっと、わら人形(自作)と、彼の髪の毛(入手方法は省略☆)も忘れずに。
そうして全ての準備を終えた私は早速、夜中の二時に神社のご神木の前に行った。(十分前集合は厳守!)
そして、わら人形をその木に五寸釘で思い切り打ちつけはじめた。
#big5#「届け、この想い……!(アレ的な意味で)」#/big5#
そうやってコンコンと木に(力が弱いので)必死になって打ち付けてる時、気付いた。
…………誰かが見ていることに。
どうしよう……!
確か、見られたら、その見ていた人を×さないと自分に呪いが全部返ってくるんだっけ……
でも、人殺しなんてイヤだ……(すでにそれと等しいことをしているのだが)
でも、ヤルシカナイ!
そして、持っていたナイフを構えて、一気に振り返った。
その人も気付いたようだ。
あ! 慌てて逃げ出した!
#big5#「逃がすかあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」#/big5#
必死で追いかけるけど、ハイヒール(下駄)って走りにくいよね。
逃げられちゃった。
「ああ、どうしよう……呪いが全部返ってきちゃう……ああもうどうして!? 私、悪いことなんて何もしてないのに!(イヤイヤw)」
だけど……何日たっても彼どころか、私にも何も起こらない。
「アレ? 何も起こらない……まさかあの雑誌のやり方、ガセ!? ……よかった~。嘘のことを書いてくれて、助かったー!」
そうして雑誌に感謝した女。
その後、バナナにすっころんで、携帯を車に割られて、その携帯を取ろうとして今度は自分が車に引かれて、歩道にすっ飛ばされた後、上から植木鉢が落ちてきたのは……また別の話。
「天邪鬼」「2ブックマーク」
私たち二人は幼馴染。
なんでも気軽に話せる間柄で、いつもくだらないことを言い合ったりしていた。
しかしある時、私はくだらない嘘で見栄を張ってしまい、それ以来、彼と話さなくなってしまった。
私はお母さんの力を借り、その嘘を訂正しようと試みたがなかなかうまくいかない。
それから少しして私は不意に実は彼も嘘をついていたのだと知って、腹を立てて文句を言ったがそれと同時に彼が安心していたことも知って、叫んだ。
一体何故だろうか?
SPは水上さんです。水上さん、本当にありがとうございました^^
なんでも気軽に話せる間柄で、いつもくだらないことを言い合ったりしていた。
しかしある時、私はくだらない嘘で見栄を張ってしまい、それ以来、彼と話さなくなってしまった。
私はお母さんの力を借り、その嘘を訂正しようと試みたがなかなかうまくいかない。
それから少しして私は不意に実は彼も嘘をついていたのだと知って、腹を立てて文句を言ったがそれと同時に彼が安心していたことも知って、叫んだ。
一体何故だろうか?
SPは水上さんです。水上さん、本当にありがとうございました^^
13年06月08日 00:03
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
SPは水上さんです^^
解説を見る
私と亀太は小さい頃からの幼馴染。
いつも二人で遊んでいて、お互いのことは何でも分かっていた。
腐れ縁の親友、と言った感じだ。
だが、亀太は優しくていつでも他の人のことを気遣っていて、私はそんな亀太が大好きであった。
だけど中学二年生のとき、突然亀太は遠くへ引っ越すこととなってしまった。
私は突然のことでどうしていいか分からず、ただ泣くばかり。
そんな私に亀太は笑って、必ずまた会うことを約束してくれた。
そして、亀太は引っ越してしまった。
それから数年後。
私たちは高校生になっていた。
あれから亀太とは、しょっちゅう携帯で会話をしていた。
文明の利器のおかげで遠くに離れていても、亀太が近くにいるように感じられる。
今の私は、それだけで充分だった。
そんなある時、亀太が唐突に
『そういえばお前、彼氏は出来たか?』
と聞いてきた。
『え? どうしたの? 唐突に……』
『いや、ほら。……お前って、結構男っぽいだろ? 一生彼氏なんか出来ないんじゃねーかって心配でさ』
そう言って亀太の笑い声が聞こえてきて、私も少しムキになってしまった。
『なによ、失礼ねー! 彼氏ぐらいいますーだ! これでも私、結構もてるんだから!!』
『……おお! ははっ、そいつは意外だ!』
『意外って何よー!?』
『まあまあ、悪かったって……』
ん?
ここで私は、亀太の様子がおかしいことに気付いた。
ここで謝るなんて、なんだか、いつものノリじゃない。
『亀太……?』
『……おうっ! 悪い、俺も彼女と用があったんだ! 今日はこれで切るな』
『ちょ、え!? あんた彼女なんて……』
『じゃなー。……ありがとう』
そう言って、一方的に切れてしまった。
なに? あいつ、彼女なんていたの!?
あたしに彼氏なんて……いるわけないでしょ!
あんなの、嘘に決まってるじゃんっ!!
だって、私は、今でも亀太のことが……!
そう思って、私は少し悲しくなった。
なんだか、涙が出てきた。
───それから、亀太とは、連絡が取れなくなってしまった。
こっちから電話しても、全くつながらない。
亀太の家の電話番号は知らない。いままで別に携帯で充分だったし。
それにこの前ふと思い出して聞こうとしたら「……めんどくさいからやだよー。このままケータイのままでいいじゃん」と言ってなぜか教えてくれなかった。
もしかしたら…………
もう私のことが邪魔だったのかな?
私なんて、どうでもよくなっちゃったのかな?
私のことなんて、忘れたいのかな……?
私の頭の中はもう、グルグルだった。
それでも、私はやっぱりもう一度、亀太と連絡を取りたかった。
せめて、あのことは嘘だって言いたかった。
そして、もうダメかもしれないけど、私の想いを伝えたかった。
その時、お母さんが前に連絡網の関係で亀太のお母さんのケータイの番号を知っていることを思い出した。
「おかーさんっ! あのね……」
「───え? あんた、そんなもん知ってどーすんのよ」
「いいから! 教えてよっ!」
「私も連絡とってないから繋がるか分からないけど……」
「いいから!!」
そして電話番号を知った私は、早速亀太のお母さんに電話をかけた。
『もしもし、どちら様でしょう?』
『あの! 私、亀太と幼馴染だった───』
『───あら! 懐かしいわねえ……』
『あ、あの、亀太と、お話したいのですけど……』
『それは……ごめんなさい…………』
そう言って、お母さんも電話を切ってしまった。
一体どうして……!?
私はもう、訳が分からなかった。
だがその一週間後。
私の元に、一つの小包が届いた。
中身は───日記だった。
名前には亀太の文字が。
それと同時に亀太のお母さんからの手紙が入っていた。
【あの時はごめんなさい。黙っていようかとも思いましたが、やはりそれではいけないと思い返しました。その日記は、あなたが持っていたほうが良いかもしれません。本当に、ごめんなさい───ありがとう。】
日記を開くと、一面に亀太の文字が。
【○月×日───引っ越すことになってしまったが、こうやって連絡を取り合っていられて、本当にホッとしている。もう今日も寝られないかも───ってウソウソ。体調悪いからしっかり寝るって】
【○○月×日───今日医者から診察を受けた。医者の説明は難しくてよく分からなかったが、どうやら俺は命にかかわる病気らしい───】
【○○月××日───あいつに言おうか迷ったが、やっぱり言わないことにした。心配かけさせたくないし……】
【○月×日───苦しい……だけど、あいつの声を聞けるから頑張れる。だけど……もし俺が死んだとして、突然連絡が取れなくなったら、あいつは悲しむだろうか……悲しんで、くれるだろうか……】
【○月△日───今日なんとなく聞いたら、あいつに彼氏がいるって分かった。ちょっと驚いたけど、安心した。これで俺が死んでも、あいつには支えてくれる奴がいる。これから、ろくにケータイも使わせてもらえなくなるらしい。でも、これでたとえ俺が死んでも。……あいつは俺のことなんか忘れて、新しい人生を歩んでいけるだろう。本当は俺が幸せに、してやりたかったんだけどなあ…………】
私はそこで、日記を閉じた。
バカ…………。
なにいろいろと、勝手に決め込んでんだよう……
相談くらいしろよ……
安心した? 一体何様だよ……!
私はもう一回日記を見る。
『あいつに彼氏がいるって分かった。ちょっと驚いたけど、安心した?』
───あんなの嘘に決まってんじゃん。バーカ。それになんだよ、自分だって、彼女がいるとか言っちゃって……あの大嘘つき野郎…………!
『あいつは俺のことなんか忘れて、新しい人生を歩んでいけるだろう?』
───なに言ってんの? 私のこの想いを……一体他の誰に渡せって言うのよ!?
『本当は俺が幸せに、してやりたかったんだけどなあ…………?』
───なら……最後まで、責任持てよう……!
バカ……バカァ…………
私の目からは、いつも間にか涙があふれていた。
そして、そのまま久しぶりに、大声で泣いた。泣き叫んだ。
私の涙が日記に落ちて、彼の字が少しにじむ。
まるで、彼自身も泣いているようだった……。
いつも二人で遊んでいて、お互いのことは何でも分かっていた。
腐れ縁の親友、と言った感じだ。
だが、亀太は優しくていつでも他の人のことを気遣っていて、私はそんな亀太が大好きであった。
だけど中学二年生のとき、突然亀太は遠くへ引っ越すこととなってしまった。
私は突然のことでどうしていいか分からず、ただ泣くばかり。
そんな私に亀太は笑って、必ずまた会うことを約束してくれた。
そして、亀太は引っ越してしまった。
それから数年後。
私たちは高校生になっていた。
あれから亀太とは、しょっちゅう携帯で会話をしていた。
文明の利器のおかげで遠くに離れていても、亀太が近くにいるように感じられる。
今の私は、それだけで充分だった。
そんなある時、亀太が唐突に
『そういえばお前、彼氏は出来たか?』
と聞いてきた。
『え? どうしたの? 唐突に……』
『いや、ほら。……お前って、結構男っぽいだろ? 一生彼氏なんか出来ないんじゃねーかって心配でさ』
そう言って亀太の笑い声が聞こえてきて、私も少しムキになってしまった。
『なによ、失礼ねー! 彼氏ぐらいいますーだ! これでも私、結構もてるんだから!!』
『……おお! ははっ、そいつは意外だ!』
『意外って何よー!?』
『まあまあ、悪かったって……』
ん?
ここで私は、亀太の様子がおかしいことに気付いた。
ここで謝るなんて、なんだか、いつものノリじゃない。
『亀太……?』
『……おうっ! 悪い、俺も彼女と用があったんだ! 今日はこれで切るな』
『ちょ、え!? あんた彼女なんて……』
『じゃなー。……ありがとう』
そう言って、一方的に切れてしまった。
なに? あいつ、彼女なんていたの!?
あたしに彼氏なんて……いるわけないでしょ!
あんなの、嘘に決まってるじゃんっ!!
だって、私は、今でも亀太のことが……!
そう思って、私は少し悲しくなった。
なんだか、涙が出てきた。
───それから、亀太とは、連絡が取れなくなってしまった。
こっちから電話しても、全くつながらない。
亀太の家の電話番号は知らない。いままで別に携帯で充分だったし。
それにこの前ふと思い出して聞こうとしたら「……めんどくさいからやだよー。このままケータイのままでいいじゃん」と言ってなぜか教えてくれなかった。
もしかしたら…………
もう私のことが邪魔だったのかな?
私なんて、どうでもよくなっちゃったのかな?
私のことなんて、忘れたいのかな……?
私の頭の中はもう、グルグルだった。
それでも、私はやっぱりもう一度、亀太と連絡を取りたかった。
せめて、あのことは嘘だって言いたかった。
そして、もうダメかもしれないけど、私の想いを伝えたかった。
その時、お母さんが前に連絡網の関係で亀太のお母さんのケータイの番号を知っていることを思い出した。
「おかーさんっ! あのね……」
「───え? あんた、そんなもん知ってどーすんのよ」
「いいから! 教えてよっ!」
「私も連絡とってないから繋がるか分からないけど……」
「いいから!!」
そして電話番号を知った私は、早速亀太のお母さんに電話をかけた。
『もしもし、どちら様でしょう?』
『あの! 私、亀太と幼馴染だった───』
『───あら! 懐かしいわねえ……』
『あ、あの、亀太と、お話したいのですけど……』
『それは……ごめんなさい…………』
そう言って、お母さんも電話を切ってしまった。
一体どうして……!?
私はもう、訳が分からなかった。
だがその一週間後。
私の元に、一つの小包が届いた。
中身は───日記だった。
名前には亀太の文字が。
それと同時に亀太のお母さんからの手紙が入っていた。
【あの時はごめんなさい。黙っていようかとも思いましたが、やはりそれではいけないと思い返しました。その日記は、あなたが持っていたほうが良いかもしれません。本当に、ごめんなさい───ありがとう。】
日記を開くと、一面に亀太の文字が。
【○月×日───引っ越すことになってしまったが、こうやって連絡を取り合っていられて、本当にホッとしている。もう今日も寝られないかも───ってウソウソ。体調悪いからしっかり寝るって】
【○○月×日───今日医者から診察を受けた。医者の説明は難しくてよく分からなかったが、どうやら俺は命にかかわる病気らしい───】
【○○月××日───あいつに言おうか迷ったが、やっぱり言わないことにした。心配かけさせたくないし……】
【○月×日───苦しい……だけど、あいつの声を聞けるから頑張れる。だけど……もし俺が死んだとして、突然連絡が取れなくなったら、あいつは悲しむだろうか……悲しんで、くれるだろうか……】
【○月△日───今日なんとなく聞いたら、あいつに彼氏がいるって分かった。ちょっと驚いたけど、安心した。これで俺が死んでも、あいつには支えてくれる奴がいる。これから、ろくにケータイも使わせてもらえなくなるらしい。でも、これでたとえ俺が死んでも。……あいつは俺のことなんか忘れて、新しい人生を歩んでいけるだろう。本当は俺が幸せに、してやりたかったんだけどなあ…………】
私はそこで、日記を閉じた。
バカ…………。
なにいろいろと、勝手に決め込んでんだよう……
相談くらいしろよ……
安心した? 一体何様だよ……!
私はもう一回日記を見る。
『あいつに彼氏がいるって分かった。ちょっと驚いたけど、安心した?』
───あんなの嘘に決まってんじゃん。バーカ。それになんだよ、自分だって、彼女がいるとか言っちゃって……あの大嘘つき野郎…………!
『あいつは俺のことなんか忘れて、新しい人生を歩んでいけるだろう?』
───なに言ってんの? 私のこの想いを……一体他の誰に渡せって言うのよ!?
『本当は俺が幸せに、してやりたかったんだけどなあ…………?』
───なら……最後まで、責任持てよう……!
バカ……バカァ…………
私の目からは、いつも間にか涙があふれていた。
そして、そのまま久しぶりに、大声で泣いた。泣き叫んだ。
私の涙が日記に落ちて、彼の字が少しにじむ。
まるで、彼自身も泣いているようだった……。