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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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ロウは、色鮮やかな緑が良く生える山の上でボーっとしていた。

すると、見覚えのある男が現れてシロウに向かって「1000年早いんだよ」と呟いて、持ってきた鎌を振り上げた。

しかし、シロウはどうすることも出来ず、男をずっと見つめていた。

一体どういうこと?

~問題文の末尾につけよう~
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※この問題は「1000、いろ、しろ」のお題でTTRさんが作ったモトネタを再構築した三題噺の問題です。

~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、掲示板『ラテシンチャットルーム』の『無茶振り三題噺』
またはWIKIのhttp://sui-hei.net/app/webroot/pukiwiki/index.php?無茶振り三題噺
をご覧ください。

過去問一覧:http://sui-hei.net/mondai/tag/無茶振り三題噺
16年02月10日 18:44
【ウミガメのスープ】 [ツォン]



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シロウはすでに死んでいて、墓参りに来た父が墓を手入れするために草刈りをしている。
当然ながら、声が届くわけでもなく、ただ懐かしくずっと見つめていた。


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田中シロウ(享年23歳)。

シロウが好きだった山の上に建てられた墓に、父太郎がやってきた。

「チッ。毎度思うが、お前のためとは言えなんでこんな行き来がめんどくさい場所に墓を立てちまったかねぇ。…遺書に遺してたから仕方ねぇがな」

父がシロウの墓を訪れると、毎度このセリフを言い放つ。

(悪かったな、エンディングノートにそんな事書いちまって。遺書ほどの拘束力はないってのに、律儀だよなぁ…。)

届かない声をかける。

軽くそよぐ風と一緒にどこかに飛んでいってしまった。

(だよなぁ。)

「ったく、俺より先に死ぬなんざ、1000年早いんだよ。お前の嫁さん、ずっと家にいてくれるとさ。」

ブツブツと独り言のように、近況報告をしながらかばんの中から草刈り鎌を取り出した。

「今すぐ草片付けるからな。」

ザク、ザク、と言う音が風に混じって流れていった。

シロウは父の姿を見つめていた。

「あーそうだ。おまえ、ちゃんとやる事はやってたんだな。嫁さん、おめでただぞ。」

幽霊ながらシロウは驚いた。

「お前が死ぬ少し前に出来たみたいだぞ。丁度今臨月だ。もうすぐ生まれる。むりはさせらんねぇから今日は俺一人で来たんだ。」

ザク、ザク、という音が止んだ。

「お前、見に来てやれよ?お前が生まれた病院と同じところだ。」

墓に水を掛け、雑巾でかるく拭き取った。

手早く花を飾り、ロウソクと線香に火をつける。

「お前の好きなコーヒーとクリームパンだ。」

そういって墓前に供えた父は、墓の前にレジャー用の椅子を置いて座った。

そして、ただ墓を見ていた。

幽霊のシロウも墓の上に座って父を見ていた。

穏やかな時間が流れる。

無言だったが、半年分の思い出を父が話してくれるようだった。

少しして、父の携帯電話が鳴り響き、病院に向かう事になったのは別のお話。
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」

彼はこのあともスープを飲むのですが、このやり取りを横で聞いていた、別のテーブルでウミガメのスープを飲んでいた男がいました。
そして、別のテーブルにいた男はやおら立ち上がると勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。

何故でしょう?
16年03月03日 23:28
【ウミガメのスープ】 [屋上]

新キャラ「別男」




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巷間に進行し続ける食文化・味覚嗜好の崩壊を食い止めるべく啓蒙活動を進めている料理研究・評論家の男。

長年親しまれていたウミガメのスープも例外ではなく、近年ウミガメのスープとして供されているそれはほぼ全て似て非なる肉が用いられている。
(居酒屋で出るししゃもが実はししゃもではないとか、サーモン≠鮭とかそういったことを想像していただきたい)

そんな評論家にとって最後の砦とでも呼ぶべき、正真正銘のウミガメのスープを出す信頼できる店がある。
その店に向かうといつものようにウミガメのスープを注文。一口飲む。間違いようのない、類似品とは比べようのない、本物のウミガメのスープだ。

至福の一時に浸っていると、落ち着いた店内に鳴り響く不釣合いな電子音。
訝しげに目をやると、何の断りもなくスマートフォンでスープを撮影する男。
評論家のもっとも嫌いなタイプだ。

しかもあろうことか、スープを飲んだ男はシェフを呼び止め「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」などと訊いている。
最初は水平思考の例題を真似たのかとも思ったが(最近そういう通ぶった客が跡を絶たぬらしくこれもまた腹立たしい)、シェフが当然のように肯定してもなお首を傾げながら飲んでいる。
嗚呼、こいつには本物のウミガメのスープの味がわからないのだ。

だが、今やこの世の大半はこんなモラルの欠片もない、ナントカログやナントカなびに毒されて自らの選択責任すら放棄しているような輩共だ。
悲しかった。この先、こんな客ばかりがこの店を訪れるのだろうと思うと、あまりにも悲しかった。

評論家は席を立ち、会計を依頼する。
評論家がスープを残して去ろうとするのを見て、何事かとシェフが飛んできて評論家に尋ねた。
「私どものスープに何か至らぬ点がありましたでしょうか」
「…いや、何も問題はない。安心できる最高のスープだ。どうかこれからも、この味を守り続けてくれ」

評論家はこう言い残して会計を済ませ、帰宅すると己の感じていた危惧と失望をあらん限り書き綴った。
この置き手紙がせめてもの警鐘になってくれれば…いや、最早それさえも期待できないのだろう…

評論家は失意のうちに首を縊った。
厚き友情「3ブックマーク」
友人から届いたハガキがぶ厚かったので、私は自分が嫌われ者である訳ではないと気づいた。
もし、友人から届いたのが普通のハガキだったり、ぶ厚い封書だったら、そうは思わなかったのだが……一体どういうことだろう?
16年02月15日 23:17
【ウミガメのスープ】 [黒井由紀]

問題文に対する認識の甘さで、混乱させるような回答をしてしまい、申し訳ありませんでした。




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同窓会の幹事をしている私は、出欠の返事が思うように集まらないことに悩まされていた。もう指定した期日も近いというのにさっぱりで、だんだんと「もしかして、皆私のことが嫌いで、返事をくれないのでは?」なんて疑念さえ湧き出してくる。
そんなある日、友人の一人から返事が届いた。が、何かが変だ。
なんだかぶ厚いし、宛名面に印刷された切手も、「返信」と書かれた往復ハガキのものではなく、ごくごく普通の官製ハガキのもの。よくよく見てみたら、二枚のハガキを張り合わせてあるらしく、剥してみたところ、官製ハガキの下から、私が送った往復ハガキの“往信”の方の宛名面が出てきた。
そう、要するに私は、ハガキの印刷でミスをしていたのである(挿絵参照)。宛名は正しく印刷できたものの、肝心の本文を、往信返信逆に印刷してしまったのだ。往信用の宛名面の裏に出欠報告欄があるということは、返信用の宛名面の裏には、会の概要説明が載ってしまっているのだろう。出欠報告欄のある方の往信用ハガキは使用済みだし、返信用ハガキの裏面には出欠報告欄は無い。
あっちゃー。これじゃ、返信出せないわー。
わざわざ新しいハガキを買ってまで返事をくれた友人に感謝しつつ、私はハガキを刷りなおして郵送し直した。

返事は、来なかった。
【鏡像と虚像と】「3ブックマーク」
???『ええ、鏡に向かっている男の話です』
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彼は鏡に写る自分を見て『お前は誰だ?』と呟いた

そして、それ以来、彼は帰ってこなかった

いったい、何故だろうか?
15年05月23日 00:03
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]



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いったい、何故だろうか?

お前は誰だ?なんておかしな事を『私に』聞くわ。

何故、今更そんな事を言うのかしら?『私は何時だって貴方を見ていたのに』

それに、それきり『彼は自分の部屋を人づてに引き払って何処かへ行っちゃった』

何処かへ?いいえ、何処へ行ったかはわかってるの。

だから、『私』はまた『彼』に会いに行くの


――――――――――――
#big5#【彼は、本文の語り部である『自分に』誰だと尋ね、背後に居る『自分=私』の存在が恐ろしくなりその場所から逃げ出したのだ】#/big5#
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???『単なるストーカーかそれとも……謎は尽きませんね』
フロムエスパー「3ブックマーク」
初めて行ったバーのマスターに出身地を尋ねられた時
私はマスターが自分の出身地を知っていると確信した。

一体何故だろうか?
16年03月05日 00:30
【ウミガメのスープ】 [なさ]



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バリ島にバカンスに来ている日本人の私は、ある夜ホテルの近くのバーで飲んでいた。
そんな折、バーのマスター(インドネシア人)がつたない日本語で「ゴシュッシンハ、ドチラデスカ?」と声をかけてきた。
日本語で声をかけてくるということは、マスターは私が日本人であると確信を持っているに違いないというわけだ。

マスターのナイスボケに私もナイスボケで返してやろうと
「アメリカ!HAHAHA!」と答えたら変な空気になったので私は店を出た。