「【ラテクエ58リサイクル】枯れ葉が彼をクビにした」「3ブックマーク」
と
ある豪邸に住む大金持ちのラ・テラール34世。
自慢の広大な花畑の花が庭師のせいで全て枯れてしまったところ、彼は何故か料理長にクビを言い渡した。
一体なぜ?
【ラテクエ58選考会 シチテンバットーさんの作品】
ある豪邸に住む大金持ちのラ・テラール34世。
自慢の広大な花畑の花が庭師のせいで全て枯れてしまったところ、彼は何故か料理長にクビを言い渡した。
一体なぜ?
【ラテクエ58選考会 シチテンバットーさんの作品】
15年11月25日 19:07
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
解説を見る
*庭師が台所で作っていた花用栄養剤を、料理長が無許可で美味しいスープに加工したせいで、かえって塩分で花が枯れてしまったから。
-----
野菜や香草などの自然由来の植物を使って、花の栄養剤を作っていた庭師。
台所を借りて精製していたのだが、煮込みの過程で手洗いに席をはずした。
何を作っているのか気にしていた料理長は、野菜スープだと思い込み味見。
「…ブイヨンの味自体は良いけど、味薄いな。仕方ない。整えてやるか。」
岩塩を加えてさらに香り付けのブーケガルニを入れて数十秒。
ブーケガルニだけを引き上げて味見をした。
「よし、良いだろ。」
そのまま料理長は場を離れた。
「そろそろいいかねぇ。」
庭師が不思議な動き(鳩の歩き方みたいな)でキッチンに戻ってきた。
「大丈夫だな。よし、漉すか。」
バケツにざるをかけて汁を漉す。
冷ましたそれを霧吹きで花に吹きかけてやると、より美しく長持ちするんだそうだ。
が、数日後、自体は一変した。
庭師が泣き崩れていて、足が悪いはずのラ・テラールが怒りのあまりに杖を折って文字通り地団駄を踏んでいた。
「わしの娘が大好きな花畑をからしたのはどこのどいつだ!!!」
「私が子供同様に育てた花が…。主様。どうやら私特製の栄養剤に塩入れた者がいるようです…。」
もはや極上のスープと化した栄養剤を差し出す庭師。
「…なんだと!?」
ラ・テラールは怪訝そうな顔をする。
「私の栄養剤は、材料だけ見れば辛味のある野菜スープなんです。でも、塩分なんて入れないし、アツアツのときは気付かなかったのですが、どうやらブーケガルニか何かで香り付けを加えられているっぽんです。こんなもん味見なんてしないから、今頃気づきましたが…」
読みやすさからこうしたが、庭師の泣きっぷりはそれはそれは壮絶で、すべての言葉に濁音が付きかつ途切れ途切れになって聞き取れそうにないほどだ。
「落ち着け。お前がこのスープ…じゃなくて栄養剤を作ったのはどこだ?」
「屋敷の台所です…」
「栄養剤から目を離したか?」
「…そういえば一度、お手洗いに席をはずしました。10分ほどかと。」
「料理人どもが怪しい。行くぞ庭師。」
15名ほどいる料理人が一堂に集められた。
「お前たちのなかで、3日ほど前にこの庭師が台所で調理していたことを知っている者は挙手せよ。」
その日勤務だった5名ほどが手を挙げた。
「庭師が何を作っていたか知っているものは挙手せよ。」
料理長だけが手を挙げた。
「…何を作っていたか、申してみよ」
「は、#red#野菜スープ#/red#にございました。」
庭師はハッと気付く。
ラ・テラールに目配せすると、彼も気付いているようで目が合いうなずき返してきた。
そして続ける。
「…その鍋に、何か手を加えたか?」
「ハイ。味見をいたしまして、その後味付けが足りないようでしたので塩と、あと風味も物足りなかったのでブーケガルニを加えて味を調えました。」
「お前かアアアアアア!!!」
瞬間湯沸かし器のごとく、突然顔を真っ赤にして怒声を浴びせるラ・テラール。
「え、えっ!?(ビクッ)」
「あの鍋はスープじゃなくて、花の栄養剤作ってたんだよおおおおおお!!!!」
庭師もまた号泣しながら、料理長の襟元をつかんだ。
「えええ!?」
「ブーケガルニだけならまだしも、塩なんて入れたら枯れるに決まってんだろバカー!!!」
「お前クビな。庭の花畑、全滅。その保障代金はお前の退職金からあてがうからな。」
「うっそおおおお!!!」
-----
いつも、他の料理人の料理にけちをつけて、勝手に味を変えてしまっていた。
腕は良いので誰も文句は言えなかったが、さすがに直接許可を取らなかったのはまずかったのだ。
キッチンで作るものが料理だとは限らない。
まさに水平思考のような誤解が、この事態を引き起こしたのだった。
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野菜や香草などの自然由来の植物を使って、花の栄養剤を作っていた庭師。
台所を借りて精製していたのだが、煮込みの過程で手洗いに席をはずした。
何を作っているのか気にしていた料理長は、野菜スープだと思い込み味見。
「…ブイヨンの味自体は良いけど、味薄いな。仕方ない。整えてやるか。」
岩塩を加えてさらに香り付けのブーケガルニを入れて数十秒。
ブーケガルニだけを引き上げて味見をした。
「よし、良いだろ。」
そのまま料理長は場を離れた。
「そろそろいいかねぇ。」
庭師が不思議な動き(鳩の歩き方みたいな)でキッチンに戻ってきた。
「大丈夫だな。よし、漉すか。」
バケツにざるをかけて汁を漉す。
冷ましたそれを霧吹きで花に吹きかけてやると、より美しく長持ちするんだそうだ。
が、数日後、自体は一変した。
庭師が泣き崩れていて、足が悪いはずのラ・テラールが怒りのあまりに杖を折って文字通り地団駄を踏んでいた。
「わしの娘が大好きな花畑をからしたのはどこのどいつだ!!!」
「私が子供同様に育てた花が…。主様。どうやら私特製の栄養剤に塩入れた者がいるようです…。」
もはや極上のスープと化した栄養剤を差し出す庭師。
「…なんだと!?」
ラ・テラールは怪訝そうな顔をする。
「私の栄養剤は、材料だけ見れば辛味のある野菜スープなんです。でも、塩分なんて入れないし、アツアツのときは気付かなかったのですが、どうやらブーケガルニか何かで香り付けを加えられているっぽんです。こんなもん味見なんてしないから、今頃気づきましたが…」
読みやすさからこうしたが、庭師の泣きっぷりはそれはそれは壮絶で、すべての言葉に濁音が付きかつ途切れ途切れになって聞き取れそうにないほどだ。
「落ち着け。お前がこのスープ…じゃなくて栄養剤を作ったのはどこだ?」
「屋敷の台所です…」
「栄養剤から目を離したか?」
「…そういえば一度、お手洗いに席をはずしました。10分ほどかと。」
「料理人どもが怪しい。行くぞ庭師。」
15名ほどいる料理人が一堂に集められた。
「お前たちのなかで、3日ほど前にこの庭師が台所で調理していたことを知っている者は挙手せよ。」
その日勤務だった5名ほどが手を挙げた。
「庭師が何を作っていたか知っているものは挙手せよ。」
料理長だけが手を挙げた。
「…何を作っていたか、申してみよ」
「は、#red#野菜スープ#/red#にございました。」
庭師はハッと気付く。
ラ・テラールに目配せすると、彼も気付いているようで目が合いうなずき返してきた。
そして続ける。
「…その鍋に、何か手を加えたか?」
「ハイ。味見をいたしまして、その後味付けが足りないようでしたので塩と、あと風味も物足りなかったのでブーケガルニを加えて味を調えました。」
「お前かアアアアアア!!!」
瞬間湯沸かし器のごとく、突然顔を真っ赤にして怒声を浴びせるラ・テラール。
「え、えっ!?(ビクッ)」
「あの鍋はスープじゃなくて、花の栄養剤作ってたんだよおおおおおお!!!!」
庭師もまた号泣しながら、料理長の襟元をつかんだ。
「えええ!?」
「ブーケガルニだけならまだしも、塩なんて入れたら枯れるに決まってんだろバカー!!!」
「お前クビな。庭の花畑、全滅。その保障代金はお前の退職金からあてがうからな。」
「うっそおおおお!!!」
-----
いつも、他の料理人の料理にけちをつけて、勝手に味を変えてしまっていた。
腕は良いので誰も文句は言えなかったが、さすがに直接許可を取らなかったのはまずかったのだ。
キッチンで作るものが料理だとは限らない。
まさに水平思考のような誤解が、この事態を引き起こしたのだった。
「a」「3ブックマーク」
a
15年11月14日 19:24
【ウミガメのスープ】 [花鳥]
【ウミガメのスープ】 [花鳥]
解説を見る
aだけなのは
投稿した後の問題の解説にbigやredを追加で使ったので、それがちゃんと反映されているか『確認画面』で確認していたら、誤って投稿してしまったからさ(ノД`)・゜・。
投稿した後の問題の解説にbigやredを追加で使ったので、それがちゃんと反映されているか『確認画面』で確認していたら、誤って投稿してしまったからさ(ノД`)・゜・。
「この小説、もっとハゲてるほうが良くないですか?」「3ブックマーク」
小説家であるAさん。
自身の作品を世に出せば少なからず批判はされるものだが、
Aさんの最も有名な作品を読んだ後の批判で一番多いのが
#b#「もっとハゲているほうが良い」#/b#だという。
他の作品では全くされない批判なのだが、一体なぜ?
自身の作品を世に出せば少なからず批判はされるものだが、
Aさんの最も有名な作品を読んだ後の批判で一番多いのが
#b#「もっとハゲているほうが良い」#/b#だという。
他の作品では全くされない批判なのだが、一体なぜ?
16年09月14日 00:08
【ウミガメのスープ】 [入れ子]
【ウミガメのスープ】 [入れ子]
解説を見る
Aさんは#b#中途半端ハゲ#/b#。
最も有名な作品というのは#b#小学校の教科書に何回も載ったことがある#/b#「吾輩は亀である」である。
(それ以外の作品は教科書に載ったことはない)
そして「吾輩は亀である」の本文の後ろに載っている著者紹介でのAさんの写真を見た小学生はみんな
「うわ、なにこの中途半端なハゲ。これじゃ#red#自由に髪を落書きできない#/red#じゃん。もっと綺麗にハゲてればいいのに。」
と各々好き放題に言い合うのである。
最も有名な作品というのは#b#小学校の教科書に何回も載ったことがある#/b#「吾輩は亀である」である。
(それ以外の作品は教科書に載ったことはない)
そして「吾輩は亀である」の本文の後ろに載っている著者紹介でのAさんの写真を見た小学生はみんな
「うわ、なにこの中途半端なハゲ。これじゃ#red#自由に髪を落書きできない#/red#じゃん。もっと綺麗にハゲてればいいのに。」
と各々好き放題に言い合うのである。
「エロますか?」「3ブックマーク」
最近肌の露出が増えたカメコを見て,カメコのことが大好きなカメオは悲しんだ。
なぜだろうか?
なぜだろうか?
16年04月09日 20:00
【ウミガメのスープ】 [孤石]
【ウミガメのスープ】 [孤石]
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カメコはがんを患っており,抗がん剤の副作用で髪の毛がすべて抜けてしまった。夫のカメオはその姿を気の毒に思い,一刻も早い快復を願うのだった。
「若返ったおっさん」「3ブックマーク」
40歳のカメオはただのおっさんだった。
なのに50歳のカメオは前よりも肌が綺麗になった。
なぜだろう。
なのに50歳のカメオは前よりも肌が綺麗になった。
なぜだろう。
16年09月08日 20:50
【ウミガメのスープ】 [千歳]
【ウミガメのスープ】 [千歳]
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カメオ=某ゲームのキャラ。
40歳のカメオが登場した無印はまだps2のゲームだった。
10年後、ps4の最新作に出た50歳のカメオは、
無印時代よりもグラフィックが綺麗になった。
「すごい時代になったな...」
40歳のカメオが登場した無印はまだps2のゲームだった。
10年後、ps4の最新作に出た50歳のカメオは、
無印時代よりもグラフィックが綺麗になった。
「すごい時代になったな...」