「【千重 実子の事件簿 】 「ピアニスト殺人事件」 」「3ブックマーク」
本日正午過ぎ、天才ピアニストの#b#志藤辰三#/b#が殺された。
現場には、大手プロデューサーである#b#雷城仁#/b#への紹介状に、#red#血文字#/red#でメッセージが残されていた。
第一発見者の弟子、#b#阿部マリア#/b#が重要参考人として呼ばれたのを受けて、彼女のマネージャーは
『千重実子 探偵事務所』へ、彼女の潔白を証明してもらうよう依頼した…。
※ 探偵・千重実子のアドバイザーとして、彼女や部下に指示して、事件を解き明かして下さい!
#b#【亀夫君問題では…】 出題者は、物語内の登場人物として、質問や指示に対応します。#/b#
・ よって、その人物が知らない・出来ないような質問・要望には応えられません。
・ その代わり、YESNOでは答えられないような質問にも対応することが出来ます。
・ また、登場人物 (主に探偵事務所の人間) に指示をして、行動・情報収集させることができます。
#b#「さて…とりあえず電話で依頼を受けたけど、詳しくは事務所に来て説明するんだって」#/b#
#b#「依頼人が来るまで、下調べしておきましょう! 県警本部の窓畑警部に連絡して…ドキドキ」#/b#
今回は、県警直轄の事件ではないので、窓畑警部に所轄のウミガメ署へと渡りをつけて頂いたわ。
とりあえず、被害者周りの人物リストをFAX送ってもらったけど… ふむふむ…?
#b#【被害者】#/b#
#b#志藤 辰三 (しどう たつみ♂)#/b# ・天才ピアニスト
凄腕のピアニストで、作曲も手がけるが、ここ数年演奏会は開いておらず、新曲の発表もなかった。
最近はバラエティでのテレビ出演が多く、音楽活動も休みがちで、それを批判する声もあった。
死因は、自宅の書斎で胸をナイフで刺されての出血死。
#b#【参考人】#/b#
#b#雷城 仁 (らいじょう じん♂)#/b# 大物プロデューサー。事件の数時間後、志藤と会う予定だった。
#b#阿部 毬耶 (あべ まりや♀)#/b# 志藤の弟子の、若き女性ピアニストで、第一発見者。
#b#白土 麗美 (しらど れいみ♀)#/b# 志藤とは恋仲。生前の志藤に最後に会った人物。
#b#猿渡 保子 (さるわたり やすこ♀)#/b# 志藤の後輩の音楽講師。 事件の朝、志藤の下を訪れていた。
#b#祖波 新人 (そは にいと♂)#/b# 引きこもりの作曲家。事件前、志藤とメールをしていた。
#red#(※ 回答中は、人物名を見やすくするため、氏名をカタカナで表記することにします)#/red#
#b#「さて、依頼人が来るまでまだ時間があるし、今のうち窓畑警部にいろいろ聞いてみましょう!」#/b#
現場には、大手プロデューサーである#b#雷城仁#/b#への紹介状に、#red#血文字#/red#でメッセージが残されていた。
第一発見者の弟子、#b#阿部マリア#/b#が重要参考人として呼ばれたのを受けて、彼女のマネージャーは
『千重実子 探偵事務所』へ、彼女の潔白を証明してもらうよう依頼した…。
※ 探偵・千重実子のアドバイザーとして、彼女や部下に指示して、事件を解き明かして下さい!
#b#【亀夫君問題では…】 出題者は、物語内の登場人物として、質問や指示に対応します。#/b#
・ よって、その人物が知らない・出来ないような質問・要望には応えられません。
・ その代わり、YESNOでは答えられないような質問にも対応することが出来ます。
・ また、登場人物 (主に探偵事務所の人間) に指示をして、行動・情報収集させることができます。
#b#「さて…とりあえず電話で依頼を受けたけど、詳しくは事務所に来て説明するんだって」#/b#
#b#「依頼人が来るまで、下調べしておきましょう! 県警本部の窓畑警部に連絡して…ドキドキ」#/b#
今回は、県警直轄の事件ではないので、窓畑警部に所轄のウミガメ署へと渡りをつけて頂いたわ。
とりあえず、被害者周りの人物リストをFAX送ってもらったけど… ふむふむ…?
#b#【被害者】#/b#
#b#志藤 辰三 (しどう たつみ♂)#/b# ・天才ピアニスト
凄腕のピアニストで、作曲も手がけるが、ここ数年演奏会は開いておらず、新曲の発表もなかった。
最近はバラエティでのテレビ出演が多く、音楽活動も休みがちで、それを批判する声もあった。
死因は、自宅の書斎で胸をナイフで刺されての出血死。
#b#【参考人】#/b#
#b#雷城 仁 (らいじょう じん♂)#/b# 大物プロデューサー。事件の数時間後、志藤と会う予定だった。
#b#阿部 毬耶 (あべ まりや♀)#/b# 志藤の弟子の、若き女性ピアニストで、第一発見者。
#b#白土 麗美 (しらど れいみ♀)#/b# 志藤とは恋仲。生前の志藤に最後に会った人物。
#b#猿渡 保子 (さるわたり やすこ♀)#/b# 志藤の後輩の音楽講師。 事件の朝、志藤の下を訪れていた。
#b#祖波 新人 (そは にいと♂)#/b# 引きこもりの作曲家。事件前、志藤とメールをしていた。
#red#(※ 回答中は、人物名を見やすくするため、氏名をカタカナで表記することにします)#/red#
#b#「さて、依頼人が来るまでまだ時間があるし、今のうち窓畑警部にいろいろ聞いてみましょう!」#/b#
13年05月10日 21:01
【亀夫君問題】 [yan]
【亀夫君問題】 [yan]
皆さんの質問の流れを基に、物語風の解説にしてみました!
解説を見る
※ 今回の解説は、質問の流れをまとめて、問題文と解説を見れば、内容がわかるようにしています。
ただ、今回はとっても長くなってしまったので、結果だけ見たい方は、【暗号解読編】から読んで下さいませ!
#big5#【事前調査編】#/big5#
「依頼人が来るまで下調べしておきましょう!まずは、県警本部の窓畑警部に#red#渡りをつけて#/red#もらって…」
「この参考人のうち、ピアニストの卵の#b#阿部 毬耶 (アベマリヤ)#/b#って子の疑いを晴らせばいいのね!
でもこの子、警察で尋問中なの? しかも朝のアリバイが不明なのに黙秘… 雲行き怪しくない?」
「とりあえず依頼人が来るまで窓畑警部と電話でお話して…♪ あとイナバ君、参考人の所へGO!」
「ラジャー!…で、どこ行きましょ?」 「そうね…#b#猿渡 保子(サルワタリ ヤスコ)#/b# 音楽教室に
向かってくれる?住所は電話帳で調べて」 「ガッテン! 行ってきまーす!」
「で、警部… 事件の概要を教えてもらえます?」 (各参考人のアリバイについてはまとメモ参照)
「ああ、第一発見者のマリヤ嬢の証言では、玄関の扉が半開きになってて、ベルを鳴らしても反応が
ないので、いつものようにあがって書斎まで行ったら、シドウ氏が血だまりの中に倒れていたそうだ」
「凶器は市販のナイフで、持ち主不明、指紋も出てない。 現場は被害者宅の書斎で、死亡時刻は
12:30~13:00 と予測される。根拠は死体の状態と、PCのメール履歴、胃の内容物からの推測だ」
「そして死体の手元には、#b#雷城 仁(ライジョウ ジン)#/b#氏宛の紹介状。しかも、#red#血文字#/red#が記されていた」
「血文字? ダイイングメッセージという奴ね。 画像を送ってもらえますか?あと紹介状の内容は?」
「ああ、所轄の許可が取れ次第送るよ。あるいはこっちに直接取りに来てもらえると助かる。内容は、
メディアの露出がまだ少ないマリヤ嬢をライジョウ氏に紹介し、大々的に打ち出そうというものらしい」
「なお胃の内容物は、遺留品からコンビニのパンとジュースと断定した。どこで買ったかは調査中だ」
「もし被害者が外出してたら… 犯行時刻ははっきり限定できるわね。 あと、メールの内容は?」
「相手は作曲家の#b#祖波 新人 (ソハ ニイト)#/b#氏で、内容は、コンサートの打ち合わせだったようだ」
#big5#【猿渡保子(サルワタリヤスコ)】#/big5#
「こちらイナバ!音楽教室に着きました~。ちょうど授業が終わったようです。黒板にAマイナーとか
Cメジャーとか書かれてるッスね。…ドレミ=ABCだったかな?では、ヤスコさんに話を伺います!」
「まず世間話から…”クイズ・どれ見てもGO!” のシドウさん、凄かったですね!ズバズバ当てるし」
「!ええ!先輩、クイズも得意なんですよね!あたし毎週見てました!学生時代は、ライシロ先輩とも
一緒にクイズ大会に出たりしたなぁ…懐かしい」 「…ライシロさん? って誰?」
「あ… いえ、ライジョウ(雷城)さんのことです。 仲間内では”ライシロ”って呼ばれてたんですよ」
「タツミ先輩、素敵だったなぁ。ウミガメ高校の音楽部で教えて貰った事が、今の私の基盤ですわ…
でも、私はシドウ先輩とクイズ大会に出たり、なぞなぞを出し合ってるあの時間が好きだったなぁ…」
#big5#【依頼人: 乾音々(イヌイネオン)】#/big5#
<ピンポン♪> 「あ、依頼人が来たみたい。私が対応するから、アリスちゃんは警部と話の続きを」
「はい。 でも、警部も間に入って大変そうなので、ウミガメ署に行って、直接色々聞いてみるです。」
「#b#乾 音々(イヌイ ネオン)#/b#さんですね?早速ですが、マリヤさんと貴方の、今日の動向を。」
「分刻みでスケジュールを決めてるのではないので、予定を全て把握してるわけじゃないですけど…
ボクは朝からコンサート会場の下見、彼女は一人で13時にシドウ先生宅、14時にライジョウ氏の所へ
先生と一緒に挨拶に行く予定でした。 …でも、彼女に限って、殺人なんて絶対ありえないです!」
「…ずいぶん、熱が入ってるのね? ひょっとして、マリヤさんとは恋仲?」
「ち、違います! ボクと姉ちゃんはそんなんじゃないです!それに他に… (ハッ)Σ( ゚Д゚ ;)」
「…え?姉弟なの?苗字が違うけど。 ん?まさか#red#音々=音音=おとおと#/red#? あと”他に”って…」
「あう… はい、親が離婚しちゃったけど、実の姉なんです。 姉ちゃん人が良過ぎて心配だから、
交渉とかお金のことはボクがやろうって… あと姉ちゃん、午前中は、男の人と会ってたのかも」
「ふーん? どうせなら本人に聞いたほうがいいかしら。 でも事情聴取、まだ終わってないか…
じゃ、被害者の最後のメール相手、ソハ氏に連絡を… イヌイさんに連絡先教えてもらって、と」
#big5#【祖波新人(ソハニイト)】#/big5#
「もしもし、ソハ ニイトさんですね?事件の件で、シドウ氏について聞かせて下さい」
「う、は、はい… 先生は、素晴らしい方でした。自分みたいな引きこもりの人間を評価してくれて、
色々教えてくれて…ここ1年半、演奏会も開かれてないけど、先生の生演奏聞いてみたかった…」
「そういえば、ずっと音楽活動やめてるって聞いたわ。何か理由があるのかしら?」
「ボクらの指導に力を入れてくれてたんです。”次は君らの時代だ”って。…先生だってまだ元気なのに」
(…まるで、「もうすぐ死ぬ」みたいな言い方ね。 これは、自殺のセンも考えるべきかしら?)
「なにか、メールでおかしなこと言ってなかった? そもそも、どんなやりとりをしていたの?」
「今度開くコンサートの話です。…あ、そういや先生、最後のメールでボクのこと ”ニート”って呼んだ。
いつもの先生なら、ボクのことは必ず ” ニ イ ト ” ってちゃんと呼んでくれるのに」
「…よくわからないこだわりだけど、気には留めておくわ」
(ちゃ~り~ら~♪) 「あ… メールだ! すみません、もう電話切っちゃってもいいですか!?」
「あ、じゃあ最後に。 あなたの知ってる人で、先生を殺した人物に心当たりはない?」
「え、引きこもりのボクにそれを聞かれても(汗) …あ、でも、マリヤちゃんは違いますよ絶対!」
「そっか、ありがとう! また用事があったら、そっちに直接伺うかもしれないから、よろしくね」
「はい、わかり… え?」 (引きこもりって言っても、メール相手はいるんだ。…女の子かしらね♪)
#big5#【白土 麗美 (シラド レイミ)】#/big5#
「じゃあ、次は白土 麗美 (シラド レイミ)さんに連絡を…恋仲だったそうだし、ショックだろうなぁ。
連絡先は…ウミガメ病院の内科? え、女医さんなんだ! とりあえずかけてみよう…もしもし」
「…ええ、彼とは数年前から付き合っていました。…でも、彼は音楽のことで頭がいっぱいだった。
死ぬ前に、もっと一緒にいたかったのに…やりたいことのために、時間を尽くしたいって言ってた」
「やりたいこと?…あの、シドウ氏が音楽活動を休み出した原因について、何かご存知ですか?」
「!…それは…」 「ひょっとして… シドウさんは、どこか体の具合が優れなかったんじゃ?」
「…ええ、本人も亡くなったし、隠す意味は無いかしら。…彼はね、ガンで、余命半年だったのよ」
「今日も、余生を安静にして一緒に過ごしてほしい、って説得しに行ったの。でも彼、言ってたわ。
残り半年、若い子達、特にマリヤちゃんの相手をしたいって…。 ちょっぴり妬けちゃったわ」
#big5#【警察署・暗号】#/big5#
「アリス@警察署です。コンビニの件は、被害者宅から歩いて数分のコンビニで確定取れました。
店員の自供、ビデオカメラ共に確認済。 11:55 に買い物を済ませ、自宅に戻ったようですね」
「そう。じゃあ、少なくとも午前中に殺害の可能性は消えたか… マリヤさんの聴取は終わった?」
「みたいですね。今から取調室に向かいます。 あと、例の”血文字の紹介状”、画像送りますね」
【挿絵参照】 (横書きにしたら、↓こんな感じ)
#red#(#/red##b#紹 介#/b##red#)#/red# #b#状 #/b# #red#虱 神#/red#
#red#●→● ●→● #/red#
#big5#雷 城 仁 殿 へ 志 藤 辰 三 より #/big5#
「何かしら?この、名前の横の丸印と、矢印は… それに、矢印の部分だけやたら細いような?」
「こっちは、#b#”風神”#/b#…?それにしては左端の”ノ”が無いし。あと紹介の部分の丸か…」
「鑑識の調べでは、矢印部分だけ、何か尖った細いもので書かれていたそうです。」
「…おかしいわね。 死ぬ間際の人間が、道具まで使って字を書けるものかしら…」
「なお、現場から物が無くなってない事から物盗りのセンは薄く、また争った形跡がない事から、
顔見知りの犯行の可能性が高い。自殺のセンは、ナイフに指紋がないから可能性は低そうです」
「メールで死を匂わせるようなことを言ってたのは、自殺じゃなくて、病気だったからなのよね…。
そもそも、話の内容からして、病気を苦に自殺したわけでもなさそうだし… やっぱり他殺かな」
「あ、そういえばメールに不審な点があったのよね。PCのキーボードに怪しいとこはなかった?」
「鑑識の調べでは、被害者以外の指紋や手袋の跡はなかったそうです。 ただ、一部のキーには
何か尖ったものが触れた跡があって、さらに、被害者の血がわずかに付着してたらしいです」
「あと、書斎の応接テーブルの裏側に、何か、はがしたような跡があったらしいですね」
「テーブルの裏側…?まさか盗聴器!?」 「ええ、市販の盗聴器とサイズが一致したそうです」
「なお、その盗聴器のタイプなら、電池はもって半日、送信距離は10Mってところらしいです」
「…じゃあ、”犯人”は、現場近くに待機してた可能性があるわね。 そして、仕掛けたのは…!」
#big5#【阿部毬耶(アベマリヤ)】#/big5#
「あ、マリヤさん、いました! 今、ケータイでメールしてるところみたいですね。」
「…メール?(ネオンのほうを見る)マネージャー宛てじゃなさそうね… あれ?ひょっとして…?
アリスちゃん、マリヤさんとニイトくんの関係を聞いてみてくれる?」 「はい。 マリヤさん…?」
「!?えー!な、ななんでです?その、シドウ先生に紹介してもらって…か、顔見知りですけど」
「…マリヤさん、午前中、ニイトくんと会ってたんじゃない? 黙秘してたのは、彼をかばうため?」
「…はい。先生に会うのが13時だから、一緒に食事しようと思って… でも12時前には別れたし、
アリバイには弱いから… それを言っても、あの人に、迷惑かけるだけじゃないかと思って…」
「午前中、レストラン ”あんな未来図” で一緒に食事して、それから彼の家で12時前に別れて…
13時ギリギリに着いたんです」 「…じゃあ、到着して、すぐに殺した可能性は消せないか…
ん?そういえばメール…!ねぇマリヤさん、シドウさんはニイトくんをニートって呼んだりする?」
「!それは絶対に無いです!先生、彼に言ってました。”名前で苛められるからって、親御さんを
恨んじゃいけない。君が生まれた頃は、ニートなんて言葉はなかったんだし。それに、君の名は
ニ イ ト だろ?いい響きじゃないか”って… 名前をちゃんと呼ぶこと、先生こだわってました」
「…すると、やはりメールは犯人の偽装?最後のメールが12:30だから、それが証明できれば、
マリヤさんがそれを行うのは不可能ってことになるわね。 そして、怪しいのは… イナバくん、
ヤスコさんのほうはどうなってるかしら?できれば、生徒さんのほうに評判を聞きたいのだけど」
#big5#【猿渡保子 その2】#/big5#
「よかった!話題が無くて、ちょっと困ってたところでした!仕方なく、音楽のこと習ってましたよ。
さっきの音楽のABCですけど、音階ではABC=ドレミじゃなくて、ABC=ラシドになるそうです」
「じゃ、生徒さんに評判聞いてみますね」 「え?先生?うーん、ちょっと神経質なところあるかな。
ちょっと爪を伸ばすと、” ピアニストは指が大事って言ってるでしょ!” って、すごく怒るんだよ!」
「爪…! アリスちゃん、血文字の矢印やキーボードの細かい傷って、”爪”の跡の可能性は?」
「鑑識も、血文字の矢印やキーボードの傷、盗聴器をはがした跡の傷は爪と考えています。あと
マリヤさんのレストランでのアリバイ確認取れました。移動時間も短縮できて5分くらいですね。」
「これでマリヤちゃんの無実は証明できそうね。 イナバくん、ヤスコさんの爪はどんな感じ?」
「えっと… きれいに切りそろえてますね。」 「…ひょっとしたら、付け爪の可能性もあるかしら?
イナバくん、彼女を事務所に連れて来れない?ダイイングメッセージを見て欲しいとか言って」
「わかりました!でも来てくれるかな… あれ?あっさりOK貰えました。なんか乗り気ですね…」
#big5#【暗号解読編・ 雷城仁(ライジョウジン)】#/big5#
「さて、今のところ暗号は ラ→イ、シ→ロ … ラシ→イロ?ってくらいしかわからないのよね…」
「こちらアリス。暗号ですけど、”虱”は”シラミ”のことですよ。虫の」 「ふーん?シラミ…シラミ?
まさか、シラ(ドレイ)ミさん…?いや、犯人の偽造かも。 それに シ ラ ミ って全部音階…?」
「よし、残った参考人…ライジョウ氏にも連絡をとってみるわ。暗号についても何か聞けるかも。」
「はい、ライジョウです。まさか、こんなことになるとは…彼とはシド、ライシロと呼び合う仲だった。
今回、シドと話すつもりだったのは、今後のコンサート運営についてだ。マリヤちゃんやニイトくん
のような若い世代の音楽家を、財団を作って、もっと大々的に支援していこう、ってね」
「ところで、シドウ氏の持ってた紹介状に、血文字の暗号があったんですが…何かわかります?」
「どれどれ?(メール画像を見る) ふむ…!こりゃまたオレ好みというか…アイツが好きそうだな。
オレの名前の横に付いている●→●はおそらく… 探偵さん、あんたはわかるんじゃないか?」
「(…試されてるのかな?) ラ→イ・シ→ロ でしょ? あと、シラミは… シラドレイミさんとか」
「いや、てがかりになるのは、音階なんだよ。 シラミを音階として、別の表現に変えてみたら?」
「そういえば、イナバ君が言ってたわね。 ラシド=ABCなら… シラミ=BAE? …シラミ蝿?」
「…そのBAEを、並べ替えてみたら?」 「ABE…アベ!? じゃあ、” 神 ” と ” 紹介” は?」
「神は、聖母マリヤからの連想かもな。 あと、オレに紹介を受けるのは、マリヤちゃんだし…」
「…でも、これで犯人がアベマリヤちゃん、って決まったわけじゃないですよね」
「ああ、シドが死ぬ間際に残すにしちゃ、回りくど過ぎるだろう。おそらく、これを書いたのは…」
「ところで、シラミを ラ→イ・シ→ロ を基にして変換してみたらどうなる? 全部音階として、だ」
「ロイミ? …いえ、ミも音階として… ラシドレミファソ→イロハニホヘト。 シラミ → ロイホ…?」
「そして、それを組み合わせて漢字を作ってみたら?」 「…イロホ→保!? 保子さんの!?」
「次に、”神”だが… ここでクイズを出そう。 シドとイヌイ君の二人にある、3つの共通点は?」
「シドうたつミ… 音階が3つ。乾音々で、音が…2つだけかぁ。 …ん?ひょっとして、干支!?」
「そう、 しど ウ・タツ・ミ。イヌ・イ・ネ おん。干支が3つ、しかも順番に並んでいる。そして”神”…」
「! ネ と 申…。 変換すれば、干支の”ね=子”だし、”申=猿”だわ! じゃあ、紹介は…?」
「誰かに誰かを紹介することをなんていう?」 「!”渡りをつける”ね!つまり ”渡” をつけて…」
「ああ、暗号が示すのは、猿渡保子ちゃんだ… そして、この暗号は、彼女自身が書いたものだ」
「そんな…なぜ?」 「理由はわからん。が、こんな暗号を作れるのは、シド以外には彼女しか…」
#big5#【解決編】#/big5#
「あ、盗聴器…!ヤスコさんが仕掛けたとしたら…レイミさんとシドウさんの会話も聞いているはず」
「今日、犯行に及んだのは、それが関係するのかしら。…彼女もう着くはずよね。警部も呼んで…」
「おじゃまします。…タツミさんが残したメッセージって、これですか?これは…シラミ→ABEで…」
「…ヤスコさん、この暗号は、貴女自身を示しているんでしょう? そして、これを書いたのも貴女。」
「!? …そう、もうわかってるのね。お見事だわ。まさか、今日中に解かれるとは思ってなかった。
暗号の答えをテレビで応募すれば、もっと話題になったのに、残念だわ…」
「なぜこんなことを?そして、なぜメッセージにいくつもの意味を込めたの!?」
「それは、あの人との共同作業にしたかったから… あの人の血、あの人の指で、あの人の温もりが
残っているうちに書きたかったの。 暗号の解釈が複数なのは、あの女どもに疑いがかかるように。
でも、最後は、私の名前でないといけないの。あの人を殺した特別な人が、私だとわかるように…」
「盗聴してたら、タツミさん、あと半年っていうじゃない。しかも、レイミって女と付き合ってたなんて…
残りの人生を、マリヤって女の育成にささげるって聞いた時は、レイミざまぁ!って思ったけど。
逆にマリヤ許すまじ!って思ったわ。 タツミさんにとって特別な存在は、あたしだけでいいの…
そして、残り半年、醜く生きながらえるより、あたしの手で殺してあげたほうが…」
「そんな…! 自分勝手だわ! それでシドウさんが喜ぶとでも思ってるの!?」
「そんなこと… わかってるわよ!! あの人が、あたしに見向きもしないことくらい! で も ね、
愛されなくても、愛することは、出来るのよ… たとえ、一方通行であってもね」
そして彼女は、バッグから何かを取り出した。…毒!? 自殺するつもり? させない!
「ヤスコさん!シドウさんは残りの人生を決して醜く生き永らえようとはしなかった。むしろ逆に!」
「そう、シドは、自分を捨てて、未来ある若者のために命をかけようとしたんだ。晩年、クイズ番組に
出ていたのも、財団を作る資金のためさ。…別にマリヤちゃんだけのためじゃない、彼が考えてた
” 未来ある若者 ” の中には、君だって入っていたんだよ…」
「ライシロさん… そんな… あの人は、私のことも、見てくれてたっていうの?」
#big5#【エピローグ】#/big5#
今日は、ライジョウ氏のプロデュースで、シドウ財団の設立記念コンサートが開かれている。
演奏はマリヤ嬢で、作曲はニイト君。 初のコラボ曲というわけだ。
今回の事件を通して、二人とも色々と思うところがあったようだ。
マリヤ嬢は、メディアの露出に積極的になってきたし、ニイトくんは引きこもりを完全にやめた。
そのせいで、「ひきこもり作曲家」の肩書は無くなったわけだが、彼は、「そんなものなくっても、
曲自身で有名になれるくらいになってみせますよ!」 と元気いっぱいだ。
ネオンくんは、マネージャーとして急に忙しくなってきたものの、やりがいを感じているようだ。
レイミ嬢は、悲しみのうちにありながらも財団のボランティアにも参加しながら、強く生きている。
ヤスコ嬢も、獄中で考えを改めつつある。面接に来るライジョウ氏の影響も大きいようだ。
事務所のほうにも多めの報酬が入ってきたわけだが、めでたしめでたし、という気分ではない。
「もっと気楽に解決できて、報酬もいっぱい入ってくる仕事が来るといいなぁ…」
そんな虫のいいことを考えながら、元の日常に戻っていくのだった… fin
ただ、今回はとっても長くなってしまったので、結果だけ見たい方は、【暗号解読編】から読んで下さいませ!
#big5#【事前調査編】#/big5#
「依頼人が来るまで下調べしておきましょう!まずは、県警本部の窓畑警部に#red#渡りをつけて#/red#もらって…」
「この参考人のうち、ピアニストの卵の#b#阿部 毬耶 (アベマリヤ)#/b#って子の疑いを晴らせばいいのね!
でもこの子、警察で尋問中なの? しかも朝のアリバイが不明なのに黙秘… 雲行き怪しくない?」
「とりあえず依頼人が来るまで窓畑警部と電話でお話して…♪ あとイナバ君、参考人の所へGO!」
「ラジャー!…で、どこ行きましょ?」 「そうね…#b#猿渡 保子(サルワタリ ヤスコ)#/b# 音楽教室に
向かってくれる?住所は電話帳で調べて」 「ガッテン! 行ってきまーす!」
「で、警部… 事件の概要を教えてもらえます?」 (各参考人のアリバイについてはまとメモ参照)
「ああ、第一発見者のマリヤ嬢の証言では、玄関の扉が半開きになってて、ベルを鳴らしても反応が
ないので、いつものようにあがって書斎まで行ったら、シドウ氏が血だまりの中に倒れていたそうだ」
「凶器は市販のナイフで、持ち主不明、指紋も出てない。 現場は被害者宅の書斎で、死亡時刻は
12:30~13:00 と予測される。根拠は死体の状態と、PCのメール履歴、胃の内容物からの推測だ」
「そして死体の手元には、#b#雷城 仁(ライジョウ ジン)#/b#氏宛の紹介状。しかも、#red#血文字#/red#が記されていた」
「血文字? ダイイングメッセージという奴ね。 画像を送ってもらえますか?あと紹介状の内容は?」
「ああ、所轄の許可が取れ次第送るよ。あるいはこっちに直接取りに来てもらえると助かる。内容は、
メディアの露出がまだ少ないマリヤ嬢をライジョウ氏に紹介し、大々的に打ち出そうというものらしい」
「なお胃の内容物は、遺留品からコンビニのパンとジュースと断定した。どこで買ったかは調査中だ」
「もし被害者が外出してたら… 犯行時刻ははっきり限定できるわね。 あと、メールの内容は?」
「相手は作曲家の#b#祖波 新人 (ソハ ニイト)#/b#氏で、内容は、コンサートの打ち合わせだったようだ」
#big5#【猿渡保子(サルワタリヤスコ)】#/big5#
「こちらイナバ!音楽教室に着きました~。ちょうど授業が終わったようです。黒板にAマイナーとか
Cメジャーとか書かれてるッスね。…ドレミ=ABCだったかな?では、ヤスコさんに話を伺います!」
「まず世間話から…”クイズ・どれ見てもGO!” のシドウさん、凄かったですね!ズバズバ当てるし」
「!ええ!先輩、クイズも得意なんですよね!あたし毎週見てました!学生時代は、ライシロ先輩とも
一緒にクイズ大会に出たりしたなぁ…懐かしい」 「…ライシロさん? って誰?」
「あ… いえ、ライジョウ(雷城)さんのことです。 仲間内では”ライシロ”って呼ばれてたんですよ」
「タツミ先輩、素敵だったなぁ。ウミガメ高校の音楽部で教えて貰った事が、今の私の基盤ですわ…
でも、私はシドウ先輩とクイズ大会に出たり、なぞなぞを出し合ってるあの時間が好きだったなぁ…」
#big5#【依頼人: 乾音々(イヌイネオン)】#/big5#
<ピンポン♪> 「あ、依頼人が来たみたい。私が対応するから、アリスちゃんは警部と話の続きを」
「はい。 でも、警部も間に入って大変そうなので、ウミガメ署に行って、直接色々聞いてみるです。」
「#b#乾 音々(イヌイ ネオン)#/b#さんですね?早速ですが、マリヤさんと貴方の、今日の動向を。」
「分刻みでスケジュールを決めてるのではないので、予定を全て把握してるわけじゃないですけど…
ボクは朝からコンサート会場の下見、彼女は一人で13時にシドウ先生宅、14時にライジョウ氏の所へ
先生と一緒に挨拶に行く予定でした。 …でも、彼女に限って、殺人なんて絶対ありえないです!」
「…ずいぶん、熱が入ってるのね? ひょっとして、マリヤさんとは恋仲?」
「ち、違います! ボクと姉ちゃんはそんなんじゃないです!それに他に… (ハッ)Σ( ゚Д゚ ;)」
「…え?姉弟なの?苗字が違うけど。 ん?まさか#red#音々=音音=おとおと#/red#? あと”他に”って…」
「あう… はい、親が離婚しちゃったけど、実の姉なんです。 姉ちゃん人が良過ぎて心配だから、
交渉とかお金のことはボクがやろうって… あと姉ちゃん、午前中は、男の人と会ってたのかも」
「ふーん? どうせなら本人に聞いたほうがいいかしら。 でも事情聴取、まだ終わってないか…
じゃ、被害者の最後のメール相手、ソハ氏に連絡を… イヌイさんに連絡先教えてもらって、と」
#big5#【祖波新人(ソハニイト)】#/big5#
「もしもし、ソハ ニイトさんですね?事件の件で、シドウ氏について聞かせて下さい」
「う、は、はい… 先生は、素晴らしい方でした。自分みたいな引きこもりの人間を評価してくれて、
色々教えてくれて…ここ1年半、演奏会も開かれてないけど、先生の生演奏聞いてみたかった…」
「そういえば、ずっと音楽活動やめてるって聞いたわ。何か理由があるのかしら?」
「ボクらの指導に力を入れてくれてたんです。”次は君らの時代だ”って。…先生だってまだ元気なのに」
(…まるで、「もうすぐ死ぬ」みたいな言い方ね。 これは、自殺のセンも考えるべきかしら?)
「なにか、メールでおかしなこと言ってなかった? そもそも、どんなやりとりをしていたの?」
「今度開くコンサートの話です。…あ、そういや先生、最後のメールでボクのこと ”ニート”って呼んだ。
いつもの先生なら、ボクのことは必ず ” ニ イ ト ” ってちゃんと呼んでくれるのに」
「…よくわからないこだわりだけど、気には留めておくわ」
(ちゃ~り~ら~♪) 「あ… メールだ! すみません、もう電話切っちゃってもいいですか!?」
「あ、じゃあ最後に。 あなたの知ってる人で、先生を殺した人物に心当たりはない?」
「え、引きこもりのボクにそれを聞かれても(汗) …あ、でも、マリヤちゃんは違いますよ絶対!」
「そっか、ありがとう! また用事があったら、そっちに直接伺うかもしれないから、よろしくね」
「はい、わかり… え?」 (引きこもりって言っても、メール相手はいるんだ。…女の子かしらね♪)
#big5#【白土 麗美 (シラド レイミ)】#/big5#
「じゃあ、次は白土 麗美 (シラド レイミ)さんに連絡を…恋仲だったそうだし、ショックだろうなぁ。
連絡先は…ウミガメ病院の内科? え、女医さんなんだ! とりあえずかけてみよう…もしもし」
「…ええ、彼とは数年前から付き合っていました。…でも、彼は音楽のことで頭がいっぱいだった。
死ぬ前に、もっと一緒にいたかったのに…やりたいことのために、時間を尽くしたいって言ってた」
「やりたいこと?…あの、シドウ氏が音楽活動を休み出した原因について、何かご存知ですか?」
「!…それは…」 「ひょっとして… シドウさんは、どこか体の具合が優れなかったんじゃ?」
「…ええ、本人も亡くなったし、隠す意味は無いかしら。…彼はね、ガンで、余命半年だったのよ」
「今日も、余生を安静にして一緒に過ごしてほしい、って説得しに行ったの。でも彼、言ってたわ。
残り半年、若い子達、特にマリヤちゃんの相手をしたいって…。 ちょっぴり妬けちゃったわ」
#big5#【警察署・暗号】#/big5#
「アリス@警察署です。コンビニの件は、被害者宅から歩いて数分のコンビニで確定取れました。
店員の自供、ビデオカメラ共に確認済。 11:55 に買い物を済ませ、自宅に戻ったようですね」
「そう。じゃあ、少なくとも午前中に殺害の可能性は消えたか… マリヤさんの聴取は終わった?」
「みたいですね。今から取調室に向かいます。 あと、例の”血文字の紹介状”、画像送りますね」
【挿絵参照】 (横書きにしたら、↓こんな感じ)
#red#(#/red##b#紹 介#/b##red#)#/red# #b#状 #/b# #red#虱 神#/red#
#red#●→● ●→● #/red#
#big5#雷 城 仁 殿 へ 志 藤 辰 三 より #/big5#
「何かしら?この、名前の横の丸印と、矢印は… それに、矢印の部分だけやたら細いような?」
「こっちは、#b#”風神”#/b#…?それにしては左端の”ノ”が無いし。あと紹介の部分の丸か…」
「鑑識の調べでは、矢印部分だけ、何か尖った細いもので書かれていたそうです。」
「…おかしいわね。 死ぬ間際の人間が、道具まで使って字を書けるものかしら…」
「なお、現場から物が無くなってない事から物盗りのセンは薄く、また争った形跡がない事から、
顔見知りの犯行の可能性が高い。自殺のセンは、ナイフに指紋がないから可能性は低そうです」
「メールで死を匂わせるようなことを言ってたのは、自殺じゃなくて、病気だったからなのよね…。
そもそも、話の内容からして、病気を苦に自殺したわけでもなさそうだし… やっぱり他殺かな」
「あ、そういえばメールに不審な点があったのよね。PCのキーボードに怪しいとこはなかった?」
「鑑識の調べでは、被害者以外の指紋や手袋の跡はなかったそうです。 ただ、一部のキーには
何か尖ったものが触れた跡があって、さらに、被害者の血がわずかに付着してたらしいです」
「あと、書斎の応接テーブルの裏側に、何か、はがしたような跡があったらしいですね」
「テーブルの裏側…?まさか盗聴器!?」 「ええ、市販の盗聴器とサイズが一致したそうです」
「なお、その盗聴器のタイプなら、電池はもって半日、送信距離は10Mってところらしいです」
「…じゃあ、”犯人”は、現場近くに待機してた可能性があるわね。 そして、仕掛けたのは…!」
#big5#【阿部毬耶(アベマリヤ)】#/big5#
「あ、マリヤさん、いました! 今、ケータイでメールしてるところみたいですね。」
「…メール?(ネオンのほうを見る)マネージャー宛てじゃなさそうね… あれ?ひょっとして…?
アリスちゃん、マリヤさんとニイトくんの関係を聞いてみてくれる?」 「はい。 マリヤさん…?」
「!?えー!な、ななんでです?その、シドウ先生に紹介してもらって…か、顔見知りですけど」
「…マリヤさん、午前中、ニイトくんと会ってたんじゃない? 黙秘してたのは、彼をかばうため?」
「…はい。先生に会うのが13時だから、一緒に食事しようと思って… でも12時前には別れたし、
アリバイには弱いから… それを言っても、あの人に、迷惑かけるだけじゃないかと思って…」
「午前中、レストラン ”あんな未来図” で一緒に食事して、それから彼の家で12時前に別れて…
13時ギリギリに着いたんです」 「…じゃあ、到着して、すぐに殺した可能性は消せないか…
ん?そういえばメール…!ねぇマリヤさん、シドウさんはニイトくんをニートって呼んだりする?」
「!それは絶対に無いです!先生、彼に言ってました。”名前で苛められるからって、親御さんを
恨んじゃいけない。君が生まれた頃は、ニートなんて言葉はなかったんだし。それに、君の名は
ニ イ ト だろ?いい響きじゃないか”って… 名前をちゃんと呼ぶこと、先生こだわってました」
「…すると、やはりメールは犯人の偽装?最後のメールが12:30だから、それが証明できれば、
マリヤさんがそれを行うのは不可能ってことになるわね。 そして、怪しいのは… イナバくん、
ヤスコさんのほうはどうなってるかしら?できれば、生徒さんのほうに評判を聞きたいのだけど」
#big5#【猿渡保子 その2】#/big5#
「よかった!話題が無くて、ちょっと困ってたところでした!仕方なく、音楽のこと習ってましたよ。
さっきの音楽のABCですけど、音階ではABC=ドレミじゃなくて、ABC=ラシドになるそうです」
「じゃ、生徒さんに評判聞いてみますね」 「え?先生?うーん、ちょっと神経質なところあるかな。
ちょっと爪を伸ばすと、” ピアニストは指が大事って言ってるでしょ!” って、すごく怒るんだよ!」
「爪…! アリスちゃん、血文字の矢印やキーボードの細かい傷って、”爪”の跡の可能性は?」
「鑑識も、血文字の矢印やキーボードの傷、盗聴器をはがした跡の傷は爪と考えています。あと
マリヤさんのレストランでのアリバイ確認取れました。移動時間も短縮できて5分くらいですね。」
「これでマリヤちゃんの無実は証明できそうね。 イナバくん、ヤスコさんの爪はどんな感じ?」
「えっと… きれいに切りそろえてますね。」 「…ひょっとしたら、付け爪の可能性もあるかしら?
イナバくん、彼女を事務所に連れて来れない?ダイイングメッセージを見て欲しいとか言って」
「わかりました!でも来てくれるかな… あれ?あっさりOK貰えました。なんか乗り気ですね…」
#big5#【暗号解読編・ 雷城仁(ライジョウジン)】#/big5#
「さて、今のところ暗号は ラ→イ、シ→ロ … ラシ→イロ?ってくらいしかわからないのよね…」
「こちらアリス。暗号ですけど、”虱”は”シラミ”のことですよ。虫の」 「ふーん?シラミ…シラミ?
まさか、シラ(ドレイ)ミさん…?いや、犯人の偽造かも。 それに シ ラ ミ って全部音階…?」
「よし、残った参考人…ライジョウ氏にも連絡をとってみるわ。暗号についても何か聞けるかも。」
「はい、ライジョウです。まさか、こんなことになるとは…彼とはシド、ライシロと呼び合う仲だった。
今回、シドと話すつもりだったのは、今後のコンサート運営についてだ。マリヤちゃんやニイトくん
のような若い世代の音楽家を、財団を作って、もっと大々的に支援していこう、ってね」
「ところで、シドウ氏の持ってた紹介状に、血文字の暗号があったんですが…何かわかります?」
「どれどれ?(メール画像を見る) ふむ…!こりゃまたオレ好みというか…アイツが好きそうだな。
オレの名前の横に付いている●→●はおそらく… 探偵さん、あんたはわかるんじゃないか?」
「(…試されてるのかな?) ラ→イ・シ→ロ でしょ? あと、シラミは… シラドレイミさんとか」
「いや、てがかりになるのは、音階なんだよ。 シラミを音階として、別の表現に変えてみたら?」
「そういえば、イナバ君が言ってたわね。 ラシド=ABCなら… シラミ=BAE? …シラミ蝿?」
「…そのBAEを、並べ替えてみたら?」 「ABE…アベ!? じゃあ、” 神 ” と ” 紹介” は?」
「神は、聖母マリヤからの連想かもな。 あと、オレに紹介を受けるのは、マリヤちゃんだし…」
「…でも、これで犯人がアベマリヤちゃん、って決まったわけじゃないですよね」
「ああ、シドが死ぬ間際に残すにしちゃ、回りくど過ぎるだろう。おそらく、これを書いたのは…」
「ところで、シラミを ラ→イ・シ→ロ を基にして変換してみたらどうなる? 全部音階として、だ」
「ロイミ? …いえ、ミも音階として… ラシドレミファソ→イロハニホヘト。 シラミ → ロイホ…?」
「そして、それを組み合わせて漢字を作ってみたら?」 「…イロホ→保!? 保子さんの!?」
「次に、”神”だが… ここでクイズを出そう。 シドとイヌイ君の二人にある、3つの共通点は?」
「シドうたつミ… 音階が3つ。乾音々で、音が…2つだけかぁ。 …ん?ひょっとして、干支!?」
「そう、 しど ウ・タツ・ミ。イヌ・イ・ネ おん。干支が3つ、しかも順番に並んでいる。そして”神”…」
「! ネ と 申…。 変換すれば、干支の”ね=子”だし、”申=猿”だわ! じゃあ、紹介は…?」
「誰かに誰かを紹介することをなんていう?」 「!”渡りをつける”ね!つまり ”渡” をつけて…」
「ああ、暗号が示すのは、猿渡保子ちゃんだ… そして、この暗号は、彼女自身が書いたものだ」
「そんな…なぜ?」 「理由はわからん。が、こんな暗号を作れるのは、シド以外には彼女しか…」
#big5#【解決編】#/big5#
「あ、盗聴器…!ヤスコさんが仕掛けたとしたら…レイミさんとシドウさんの会話も聞いているはず」
「今日、犯行に及んだのは、それが関係するのかしら。…彼女もう着くはずよね。警部も呼んで…」
「おじゃまします。…タツミさんが残したメッセージって、これですか?これは…シラミ→ABEで…」
「…ヤスコさん、この暗号は、貴女自身を示しているんでしょう? そして、これを書いたのも貴女。」
「!? …そう、もうわかってるのね。お見事だわ。まさか、今日中に解かれるとは思ってなかった。
暗号の答えをテレビで応募すれば、もっと話題になったのに、残念だわ…」
「なぜこんなことを?そして、なぜメッセージにいくつもの意味を込めたの!?」
「それは、あの人との共同作業にしたかったから… あの人の血、あの人の指で、あの人の温もりが
残っているうちに書きたかったの。 暗号の解釈が複数なのは、あの女どもに疑いがかかるように。
でも、最後は、私の名前でないといけないの。あの人を殺した特別な人が、私だとわかるように…」
「盗聴してたら、タツミさん、あと半年っていうじゃない。しかも、レイミって女と付き合ってたなんて…
残りの人生を、マリヤって女の育成にささげるって聞いた時は、レイミざまぁ!って思ったけど。
逆にマリヤ許すまじ!って思ったわ。 タツミさんにとって特別な存在は、あたしだけでいいの…
そして、残り半年、醜く生きながらえるより、あたしの手で殺してあげたほうが…」
「そんな…! 自分勝手だわ! それでシドウさんが喜ぶとでも思ってるの!?」
「そんなこと… わかってるわよ!! あの人が、あたしに見向きもしないことくらい! で も ね、
愛されなくても、愛することは、出来るのよ… たとえ、一方通行であってもね」
そして彼女は、バッグから何かを取り出した。…毒!? 自殺するつもり? させない!
「ヤスコさん!シドウさんは残りの人生を決して醜く生き永らえようとはしなかった。むしろ逆に!」
「そう、シドは、自分を捨てて、未来ある若者のために命をかけようとしたんだ。晩年、クイズ番組に
出ていたのも、財団を作る資金のためさ。…別にマリヤちゃんだけのためじゃない、彼が考えてた
” 未来ある若者 ” の中には、君だって入っていたんだよ…」
「ライシロさん… そんな… あの人は、私のことも、見てくれてたっていうの?」
#big5#【エピローグ】#/big5#
今日は、ライジョウ氏のプロデュースで、シドウ財団の設立記念コンサートが開かれている。
演奏はマリヤ嬢で、作曲はニイト君。 初のコラボ曲というわけだ。
今回の事件を通して、二人とも色々と思うところがあったようだ。
マリヤ嬢は、メディアの露出に積極的になってきたし、ニイトくんは引きこもりを完全にやめた。
そのせいで、「ひきこもり作曲家」の肩書は無くなったわけだが、彼は、「そんなものなくっても、
曲自身で有名になれるくらいになってみせますよ!」 と元気いっぱいだ。
ネオンくんは、マネージャーとして急に忙しくなってきたものの、やりがいを感じているようだ。
レイミ嬢は、悲しみのうちにありながらも財団のボランティアにも参加しながら、強く生きている。
ヤスコ嬢も、獄中で考えを改めつつある。面接に来るライジョウ氏の影響も大きいようだ。
事務所のほうにも多めの報酬が入ってきたわけだが、めでたしめでたし、という気分ではない。
「もっと気楽に解決できて、報酬もいっぱい入ってくる仕事が来るといいなぁ…」
そんな虫のいいことを考えながら、元の日常に戻っていくのだった… fin
「【第4回】みんなで設問!!【問題を作るウミガメ】」「3ブックマーク」
みんなで設問!
【内容】
決められた1つの解説文に対して、各参加者が独自の問題文を作成するという企画です。
下記の文章がそのまま解説文になるような問題文を自由に作成してください。
簡単に言うとラテクエの逆バージョンです (共通の解説文から、各自で問題文を作る)。
【目的】
様々な設問 (問題文の作成) の仕方を知り、そこから刺激を受けることで、より良い設問スタイルを探求することを目的とします。
共通の解説文を基に各参加者が独自の問題文を作ることで、各人の設問スタイルの違いが浮き彫りになるため、その後の考察、議論が容易になると共に、自分の問題を客観視できる効果が期待できます。
「こういうアプローチの仕方もあるのか」「こんな先入観も植えつけられるんだ」なんて思えたらそれは大きな収穫です。
得られた知見をもとに自分の設問スタイルを見つめ直せば、さらに出題の世界が広がるかもしれません。
以下、今回の解説となる文章です。
-----------------------------------------------------------------
【解説】
男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のことをブタなどと言うのではないぞ」
「わかりました裁判長様。二度と侯爵夫人のことをブタとはいいませんが、
ブタのことを侯爵夫人と呼ぶのもいけないのでしょうか」
「それはお前の勝手だ」
「わかりました。さようなら、侯爵夫人」
(作者不明のブラックジョークより)
-------------------------------------------------------------------
【流れ】
[投稿フェイズ] 5/5(金)21時頃まで
5/5(金)21時頃までに、各自作った問題を投稿してください。(1人3つまで)
それまでは議論チャットで方針について話し合うもよし、雑談するもよしです。
[投票フェイズ] 5/7(日)21時頃まで
5/7(日)21時までに、1人2作品まで選んで投票してください。
問題文を投稿していない方でも、投票のみの参加も歓迎です。
投票所は投稿フェイズ終了前にヒント欄にてお知らせいたします。
【留意点】
・投稿された問題文は、投票後の議論において自由に批評されることをご了承ください。
・問題文は複数個 (1人3つまで) 投稿していただくことも可能です。
・設問するにあたり、解説の書き換え (文体の変更、ストーリーの追加 等) はしないものとします。
上記の解説文と整合性が取れるような問題文を投稿してください。
・問題文投稿時に、自分のこだわりポイントなど問題文作成における要点解説を付けることが推奨されています。
※「みんなで設問!!」はなささん発案の企画です。
当問題は間接的になささんの許諾を得て出題しております。
この場を借りて、発案者なささん、および、解説案を提供いただいた方々に深くお礼申し上げます。
【内容】
決められた1つの解説文に対して、各参加者が独自の問題文を作成するという企画です。
下記の文章がそのまま解説文になるような問題文を自由に作成してください。
簡単に言うとラテクエの逆バージョンです (共通の解説文から、各自で問題文を作る)。
【目的】
様々な設問 (問題文の作成) の仕方を知り、そこから刺激を受けることで、より良い設問スタイルを探求することを目的とします。
共通の解説文を基に各参加者が独自の問題文を作ることで、各人の設問スタイルの違いが浮き彫りになるため、その後の考察、議論が容易になると共に、自分の問題を客観視できる効果が期待できます。
「こういうアプローチの仕方もあるのか」「こんな先入観も植えつけられるんだ」なんて思えたらそれは大きな収穫です。
得られた知見をもとに自分の設問スタイルを見つめ直せば、さらに出題の世界が広がるかもしれません。
以下、今回の解説となる文章です。
-----------------------------------------------------------------
【解説】
男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のことをブタなどと言うのではないぞ」
「わかりました裁判長様。二度と侯爵夫人のことをブタとはいいませんが、
ブタのことを侯爵夫人と呼ぶのもいけないのでしょうか」
「それはお前の勝手だ」
「わかりました。さようなら、侯爵夫人」
(作者不明のブラックジョークより)
-------------------------------------------------------------------
【流れ】
[投稿フェイズ] 5/5(金)21時頃まで
5/5(金)21時頃までに、各自作った問題を投稿してください。(1人3つまで)
それまでは議論チャットで方針について話し合うもよし、雑談するもよしです。
[投票フェイズ] 5/7(日)21時頃まで
5/7(日)21時までに、1人2作品まで選んで投票してください。
問題文を投稿していない方でも、投票のみの参加も歓迎です。
投票所は投稿フェイズ終了前にヒント欄にてお知らせいたします。
【留意点】
・投稿された問題文は、投票後の議論において自由に批評されることをご了承ください。
・問題文は複数個 (1人3つまで) 投稿していただくことも可能です。
・設問するにあたり、解説の書き換え (文体の変更、ストーリーの追加 等) はしないものとします。
上記の解説文と整合性が取れるような問題文を投稿してください。
・問題文投稿時に、自分のこだわりポイントなど問題文作成における要点解説を付けることが推奨されています。
※「みんなで設問!!」はなささん発案の企画です。
当問題は間接的になささんの許諾を得て出題しております。
この場を借りて、発案者なささん、および、解説案を提供いただいた方々に深くお礼申し上げます。
17年04月28日 20:40
【新・形式】 [ディダムズ]
【新・形式】 [ディダムズ]
解説を見る
皆様たくさんの投稿ありがとうございました!
投稿作品は全部で43個!16人の方が投票してくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。
今回は解説文を固定しての実施でしたが、それでも様々なアプローチの仕方が見られて面白かったです。
完成したブラックジョークが解説になっているため、その魅力を最大限に生かした作りの問題文もあれば、後日談など問題文で内容を付加したものや、全く異なるものと組み合わせたものなど、多様な問題文が投稿され、見ているこちらとしても大変楽しませていただけました。
また、今回初の闇スープにしたため、構成としては被りと言えるものもいくつか見られましたが、少しの表現の差でかなり印象は変わって見られ、問題文の「細部の重要性」という辺りも感じていただけたかと思います。
さて、それでは投票結果を発表していきたいと思います。
まずは3位から!
3票獲得作品が2つありました。
第3位は
【15】上薄着さんの問題
【20】松神さんの問題
です!
【15】は進行がイメージしやすい点、【20】はブタに焦点を当てたシンプルなチャームが良いとの声がありました。
続いて2位の発表です!
第2位は4票獲得 【7】アザゼルさんの問題です!!
【問題】
高貴な人を貶す事は許され無いが下賤な存在を持ち挙げるのは自由である
結論はでた
「さようなら、侯爵夫人」ディダムズはエゼリンベート伯爵夫人に対しこう言い立ち去った
エゼリンベートはとても怒った。彼女自身がこの結末を望んだにも関わらずである
何故?
クルーの量的バランスや選び方に優れ、最も解説を活かしている作りになっている点が評価を集めました。
要点をまとめたクルー、解説のオチとなる印象的なセリフ、そして最後に謎を提示する洗練された造りの問題に仕上がっていると思います。
さて、最後に1位の発表です!
最多の5票獲得で第1位に選ばれたのは・・・
【29】牛削りさんの問題です!!おめでとうございます!
【問題】
ブタを「ブタ」と呼んだら怒られたんだ。
理不尽な話だと思うだろ?
どうやら、侯爵の大事にしている高貴なブタだから、それなりの名前で呼ばなきゃいけなかったらしい。
ブタが高貴とか、笑っちゃうよな。
でも俺も話のわからん男じゃない。
「ブタをしかるべき名で呼べば、誰も怒らないんだな?」
と念を押した上で、みんなが呼んでるのと同じ呼び方で呼んでみたんだ。
そしたら、「ブタ」と呼んだときよりひどく怒られた。
なんだよそれ。納得いかねーよ。
────────────────
上記は、「ブタ」という発言をめぐる裁判の被告人によるコメントである。
コメントを参考に、彼が「みんなが呼んでるのと同じ呼び方(仮に「侯爵夫人」とする)」で呼んだ際に「よりひどく怒られた」理由を推察せよ。
※〔ブタ〕〔侯爵夫人〕という言葉の取り違えを防ぐため、質疑においては、特に断りのない場合、下記のように使い分けることとする。
・呼び名としての〔ブタ〕〔侯爵夫人〕→「ブタ」「侯爵夫人」(カギカッコ付き)
・その呼び名が示す動物そのもの→ブタ、侯爵夫人(カッコ無し)
「侯爵の大事にしている高貴なブタ」という侯爵を絡めた表現や、「ブタを「ブタ」と呼んだら怒られた」というユニークな解釈(設定)を使ったテクニカルなところが人気を集めました。
確かに解説文は固定されていますが、それはある意味で上辺だけに過ぎず、様々な解釈、表現ができるという点が面白い問題文だと思います。
牛削りさんはなんとみん設連覇とのこと。
牛削りさんの圧倒的な人気には、これら問題文作成能力も大きく寄与していることは間違いないでしょう。
全体の投票結果は、投票所にてご確認ください。
それでは【第4回】みんなで設問!!【問題を作るウミガメ】はこれにて閉幕です。
またの機会にお会いしましょう!!
投稿作品は全部で43個!16人の方が投票してくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。
今回は解説文を固定しての実施でしたが、それでも様々なアプローチの仕方が見られて面白かったです。
完成したブラックジョークが解説になっているため、その魅力を最大限に生かした作りの問題文もあれば、後日談など問題文で内容を付加したものや、全く異なるものと組み合わせたものなど、多様な問題文が投稿され、見ているこちらとしても大変楽しませていただけました。
また、今回初の闇スープにしたため、構成としては被りと言えるものもいくつか見られましたが、少しの表現の差でかなり印象は変わって見られ、問題文の「細部の重要性」という辺りも感じていただけたかと思います。
さて、それでは投票結果を発表していきたいと思います。
まずは3位から!
3票獲得作品が2つありました。
第3位は
【15】上薄着さんの問題
【20】松神さんの問題
です!
【15】は進行がイメージしやすい点、【20】はブタに焦点を当てたシンプルなチャームが良いとの声がありました。
続いて2位の発表です!
第2位は4票獲得 【7】アザゼルさんの問題です!!
【問題】
高貴な人を貶す事は許され無いが下賤な存在を持ち挙げるのは自由である
結論はでた
「さようなら、侯爵夫人」ディダムズはエゼリンベート伯爵夫人に対しこう言い立ち去った
エゼリンベートはとても怒った。彼女自身がこの結末を望んだにも関わらずである
何故?
クルーの量的バランスや選び方に優れ、最も解説を活かしている作りになっている点が評価を集めました。
要点をまとめたクルー、解説のオチとなる印象的なセリフ、そして最後に謎を提示する洗練された造りの問題に仕上がっていると思います。
さて、最後に1位の発表です!
最多の5票獲得で第1位に選ばれたのは・・・
【29】牛削りさんの問題です!!おめでとうございます!
【問題】
ブタを「ブタ」と呼んだら怒られたんだ。
理不尽な話だと思うだろ?
どうやら、侯爵の大事にしている高貴なブタだから、それなりの名前で呼ばなきゃいけなかったらしい。
ブタが高貴とか、笑っちゃうよな。
でも俺も話のわからん男じゃない。
「ブタをしかるべき名で呼べば、誰も怒らないんだな?」
と念を押した上で、みんなが呼んでるのと同じ呼び方で呼んでみたんだ。
そしたら、「ブタ」と呼んだときよりひどく怒られた。
なんだよそれ。納得いかねーよ。
────────────────
上記は、「ブタ」という発言をめぐる裁判の被告人によるコメントである。
コメントを参考に、彼が「みんなが呼んでるのと同じ呼び方(仮に「侯爵夫人」とする)」で呼んだ際に「よりひどく怒られた」理由を推察せよ。
※〔ブタ〕〔侯爵夫人〕という言葉の取り違えを防ぐため、質疑においては、特に断りのない場合、下記のように使い分けることとする。
・呼び名としての〔ブタ〕〔侯爵夫人〕→「ブタ」「侯爵夫人」(カギカッコ付き)
・その呼び名が示す動物そのもの→ブタ、侯爵夫人(カッコ無し)
「侯爵の大事にしている高貴なブタ」という侯爵を絡めた表現や、「ブタを「ブタ」と呼んだら怒られた」というユニークな解釈(設定)を使ったテクニカルなところが人気を集めました。
確かに解説文は固定されていますが、それはある意味で上辺だけに過ぎず、様々な解釈、表現ができるという点が面白い問題文だと思います。
牛削りさんはなんとみん設連覇とのこと。
牛削りさんの圧倒的な人気には、これら問題文作成能力も大きく寄与していることは間違いないでしょう。
全体の投票結果は、投票所にてご確認ください。
それでは【第4回】みんなで設問!!【問題を作るウミガメ】はこれにて閉幕です。
またの機会にお会いしましょう!!
「日本人比率」「3ブックマーク」
私
のお店は人種の坩堝 世界中の人がいらっしゃいます(勿論 日本人も)
しかし近頃は日本人の比率が非常に高くなりました
何故?
【参加テーマ・日本人以外の人種になれるとしたら何人が良いですか?】
のお店は人種の坩堝 世界中の人がいらっしゃいます(勿論 日本人も)
しかし近頃は日本人の比率が非常に高くなりました
何故?
【参加テーマ・日本人以外の人種になれるとしたら何人が良いですか?】
16年04月29日 06:39
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
解説を見る
私
のお店は有名な観光地にあり世界中からお客さんが余暇を楽しみに来てくださいます
最近日本人の観光客が多いですね。どうやら今日本は大型連休と言うものに入ったそうです(日曜日は世界共通だが祝日は各国で違うからこの時期の連休は日本だけ)
そう言えば少し前には中国人の観光客が春節の休暇を楽しみに来てました
のお店は有名な観光地にあり世界中からお客さんが余暇を楽しみに来てくださいます
最近日本人の観光客が多いですね。どうやら今日本は大型連休と言うものに入ったそうです(日曜日は世界共通だが祝日は各国で違うからこの時期の連休は日本だけ)
そう言えば少し前には中国人の観光客が春節の休暇を楽しみに来てました
「鬼の如く黒く、恋の様に甘い」「3ブックマーク」
疲れていた山登りコックは、クラシックを聞きながら豆を挽き、お湯を沸かした。
今時流行らないサイフォンなんか使って、珈琲を淹れる。
彼女の好みはブルーマウンテン。わざわざ自分で選んだスペシャリティコーヒーだ。
しばらくクラシックの音だけが響く。曲が終わり、新しい曲が聞こえて来た時、珈琲が出来上がった。
だが、彼女は結局、珈琲に口を付けなかった。
彼女にいったい、何があったのだろう?
【参加テーマ】
好きな飲み物は?
今時流行らないサイフォンなんか使って、珈琲を淹れる。
彼女の好みはブルーマウンテン。わざわざ自分で選んだスペシャリティコーヒーだ。
しばらくクラシックの音だけが響く。曲が終わり、新しい曲が聞こえて来た時、珈琲が出来上がった。
だが、彼女は結局、珈琲に口を付けなかった。
彼女にいったい、何があったのだろう?
【参加テーマ】
好きな飲み物は?
15年03月02日 03:52
【ウミガメのスープ】 [山登りコック]
【ウミガメのスープ】 [山登りコック]
解説を見る
CDから流れてくるクラシックにかぶせて、別の曲が聞こえて来た。
チャララ〜チャラチャ〜チャラララ〜〜♪チャラチャ〜チャラチャ〜チャ〜チャ〜チャ〜♪
オフロガワキマシター
「さあ、お風呂に入ってこよーっと♪」
湯沸かし器から聞こえてくる、クラシック「人形の夢と目覚め」を聞いた山登りコックは、珈琲を置くと、お風呂に入っていった。
「やっぱ、お風呂のあとは冷たいフルーツ牛乳よね♪熱々の珈琲なんて、誰が飲むのかしら」
元ネタの曲はこちらになります
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20550190
チャララ〜チャラチャ〜チャラララ〜〜♪チャラチャ〜チャラチャ〜チャ〜チャ〜チャ〜♪
オフロガワキマシター
「さあ、お風呂に入ってこよーっと♪」
湯沸かし器から聞こえてくる、クラシック「人形の夢と目覚め」を聞いた山登りコックは、珈琲を置くと、お風呂に入っていった。
「やっぱ、お風呂のあとは冷たいフルーツ牛乳よね♪熱々の珈琲なんて、誰が飲むのかしら」
元ネタの曲はこちらになります
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20550190
「雅夫は変態なのか?」「3ブックマーク」
幸子は雅夫に向かって言った。
「痴漢!!」
それを聞いた雅夫は喜んだ。
雅夫は変態なのか?
「痴漢!!」
それを聞いた雅夫は喜んだ。
雅夫は変態なのか?
14年08月06日 22:18
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
僕は変態ではありません
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2人はしりとりをしていた。
雅夫「ヘアー」
幸子「喘ぎ声」
雅夫「エッチ」
幸子「ち、ち……」
雅夫「どうした、降参か?」
幸子「まだだもん」
雅夫「ほらあと10秒。10、9、8……」
幸子「待ってったら!」
雅夫「ぐへへ、ぐへへへへ」
幸子「痴漢!!」
雅夫「よっしゃ俺の勝ち! 勝者へのご褒美は…なんだったっけなあ…ぐひひひ」
幸子「いやああああああ」
というわけで、雅夫は変態ではありませんでした。
雅夫「ヘアー」
幸子「喘ぎ声」
雅夫「エッチ」
幸子「ち、ち……」
雅夫「どうした、降参か?」
幸子「まだだもん」
雅夫「ほらあと10秒。10、9、8……」
幸子「待ってったら!」
雅夫「ぐへへ、ぐへへへへ」
幸子「痴漢!!」
雅夫「よっしゃ俺の勝ち! 勝者へのご褒美は…なんだったっけなあ…ぐひひひ」
幸子「いやああああああ」
というわけで、雅夫は変態ではありませんでした。