「【無茶振り三題噺8】予定調和」「3ブックマーク」
カニオはまだ肌寒く#red#季節外れ#/red#な時期に、海に降り立った。
「今日こそはしくじらん!」
そう確信していたカニオを待っていたのは、いつもと#red#変わらない#/red#結末だった。
状況を補足して下さい。
--------------------------------
※この問題は「かわらない」「マジカル・」「季節外れ」
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』(ルームキー:三題噺)をご覧ください。
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過去問一覧:http://sui-hei.net/mondai/tag/無茶振り三題噺
「今日こそはしくじらん!」
そう確信していたカニオを待っていたのは、いつもと#red#変わらない#/red#結末だった。
状況を補足して下さい。
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※この問題は「かわらない」「マジカル・」「季節外れ」
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』(ルームキー:三題噺)をご覧ください。
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過去問一覧:http://sui-hei.net/mondai/tag/無茶振り三題噺
14年03月08日 21:50
【ウミガメのスープ】 [セルス]
【ウミガメのスープ】 [セルス]
解説を見る
カニオは今、世界を脅かしている悪の秘密結社「カニカニカンパニー」の幹部。
世界中の陸地を海に沈めてしまうことを目論む恐ろしい組織のメンバーで、
いつも手下のカニ怪人を引き連れては、#b#都心を拠点#/b#として暴れまわっていた。
だがある時、カニカニカンパニーに立ち向かうヒロイン「プリティ☆マコさん」が現れた。
その正体はどこにでもいるような女子高生、#b#都心在住#/b#の天堂 摩子。
パートナーの妖精、バリーに力を与えられ、伝説の戦士となったのだ。
そんなマコにいつもいつも邪魔をされ苛立っていたカニオ。
どうしたものかと頭を悩ませているうち、ある考えが舞い降りた。
「そうだ、マコは確か都心在住のはず。
バカ丁寧にいつも都心を襲撃してるからマコに邪魔されるんだ!
#red#都心から離れた場所を襲撃すれば、マコの邪魔は入らないはず!#/red#」
そして、カニオは手下のカニ怪人を引き連れ、
都心からかなり離れた沖縄の海に降り立った。
「#b#ここならマコの邪魔も入るまい!#/b#今日こそはしくじらん!
さあ暴れろカニ怪人!手始めにここら一帯を海に沈めてやるのだ!」
カニ怪人の襲撃を受け、海の近隣の住民は逃げ惑っていた。
だが、この日は非常に運が悪かった。
#red#ちょうどそのタイミングで天堂一家が沖縄旅行に来ていた#/red#のだ。
騒ぎを聞きつけた摩子は現場にすぐさま駆けつけた。
「貴様・・・マコ!?なぜここに!?」
「わ、悪いカニさんを止めるためなら、私はどこにでも現れるのです(゚Д゚)」(←※偶然居合わせただけ)
そして摩子は変身アイテムのステッキを構えると、プリティ☆マコに変身した。
「悪いカニさんはバリバリしちゃうのです。必殺魔法を喰らうのです。
『#red#マジカル・#/red#カニバリ・カーニバル』!!!」
ギャアアアアアアアア!バリバリバリバリ!(゚~゚)モグモグゴックン
カニ怪人たちの阿鼻叫喚。
「ちくしょおおおおおおお!覚えてろよマコおおおお!」
結局今日もいつも通りにマコの邪魔が入ってしまい、カニオは退散した。
偶然居合わせたとはいえ、今日もお手柄の摩子は、妖精バリーに褒められた。
(゚д゚)ゞヽ(゚∀゚) 蟹張ったね、偉いぞ
世界中の陸地を海に沈めてしまうことを目論む恐ろしい組織のメンバーで、
いつも手下のカニ怪人を引き連れては、#b#都心を拠点#/b#として暴れまわっていた。
だがある時、カニカニカンパニーに立ち向かうヒロイン「プリティ☆マコさん」が現れた。
その正体はどこにでもいるような女子高生、#b#都心在住#/b#の天堂 摩子。
パートナーの妖精、バリーに力を与えられ、伝説の戦士となったのだ。
そんなマコにいつもいつも邪魔をされ苛立っていたカニオ。
どうしたものかと頭を悩ませているうち、ある考えが舞い降りた。
「そうだ、マコは確か都心在住のはず。
バカ丁寧にいつも都心を襲撃してるからマコに邪魔されるんだ!
#red#都心から離れた場所を襲撃すれば、マコの邪魔は入らないはず!#/red#」
そして、カニオは手下のカニ怪人を引き連れ、
都心からかなり離れた沖縄の海に降り立った。
「#b#ここならマコの邪魔も入るまい!#/b#今日こそはしくじらん!
さあ暴れろカニ怪人!手始めにここら一帯を海に沈めてやるのだ!」
カニ怪人の襲撃を受け、海の近隣の住民は逃げ惑っていた。
だが、この日は非常に運が悪かった。
#red#ちょうどそのタイミングで天堂一家が沖縄旅行に来ていた#/red#のだ。
騒ぎを聞きつけた摩子は現場にすぐさま駆けつけた。
「貴様・・・マコ!?なぜここに!?」
「わ、悪いカニさんを止めるためなら、私はどこにでも現れるのです(゚Д゚)」(←※偶然居合わせただけ)
そして摩子は変身アイテムのステッキを構えると、プリティ☆マコに変身した。
「悪いカニさんはバリバリしちゃうのです。必殺魔法を喰らうのです。
『#red#マジカル・#/red#カニバリ・カーニバル』!!!」
ギャアアアアアアアア!バリバリバリバリ!(゚~゚)モグモグゴックン
カニ怪人たちの阿鼻叫喚。
「ちくしょおおおおおおお!覚えてろよマコおおおお!」
結局今日もいつも通りにマコの邪魔が入ってしまい、カニオは退散した。
偶然居合わせたとはいえ、今日もお手柄の摩子は、妖精バリーに褒められた。
(゚д゚)ゞヽ(゚∀゚) 蟹張ったね、偉いぞ
「戦いのあとで文字を当てよう」「3ブックマーク」
次の【1】から【12】に当てはまる言葉を当ててください。
○にはひらがな一文字が、△にはカタカナ一文字が入ります。
○や×に入る文字が同じ文字とは限りません。
なお、「が」や「ぱ」などの濁音、半濁音は一文字、「ゃ」などの小さい文字も一文字とします。
各番号について聞きたいときは該当する番号(【1】~【12】)のいずれか一つを、文頭に記したうえで質問してください。
特になければ全体への質問としてお答えします。
質問数は無制限ですので、ご自由にどうぞ!
太郎「えーと、ベトナム戦争のところまで進んだんだったな。【1】○○○と宿題やってきたか?」
次郎「しまった…」
太郎「忘れたのか?どうしてだ?[2]○○○をいえ!」
次郎「すみません、歴史を勉強したくて【3】○○○ドラマ見ていたらできませんでした」
太郎「【4】△△△△△△。世界史関係ないだろう!下手な言い訳するな!」
あたりに乾いた音が響いた。女子生徒の花子は[5]○○○○悲鳴を上げた。
次郎「【6】○○○【7】○。人権迫害だ!」
太郎「親の【8】○○○ってるやつがえらそうに言うじゃない!」
次郎「三郎だってしてないです」
太郎「[9]△△△△△△△をたてるな。お前がやってないことにはかわりはないだろう?今度宿題忘れたら停学になるんだったな…停学2回目ということは退学確定だな。学校を【10】○○覚悟はできてるんだろうな?」
次郎「宿題忘れただけで退学なんてあんまりです。ところでこれ、ここに来る間に買ったんです。これで勘弁してください」
太郎「【11】△△△△△△か。そんなもんで心が動くとでも思っているのか? …【12】○○!うん、今回だけだぞぉ~。」
○にはひらがな一文字が、△にはカタカナ一文字が入ります。
○や×に入る文字が同じ文字とは限りません。
なお、「が」や「ぱ」などの濁音、半濁音は一文字、「ゃ」などの小さい文字も一文字とします。
各番号について聞きたいときは該当する番号(【1】~【12】)のいずれか一つを、文頭に記したうえで質問してください。
特になければ全体への質問としてお答えします。
質問数は無制限ですので、ご自由にどうぞ!
太郎「えーと、ベトナム戦争のところまで進んだんだったな。【1】○○○と宿題やってきたか?」
次郎「しまった…」
太郎「忘れたのか?どうしてだ?[2]○○○をいえ!」
次郎「すみません、歴史を勉強したくて【3】○○○ドラマ見ていたらできませんでした」
太郎「【4】△△△△△△。世界史関係ないだろう!下手な言い訳するな!」
あたりに乾いた音が響いた。女子生徒の花子は[5]○○○○悲鳴を上げた。
次郎「【6】○○○【7】○。人権迫害だ!」
太郎「親の【8】○○○ってるやつがえらそうに言うじゃない!」
次郎「三郎だってしてないです」
太郎「[9]△△△△△△△をたてるな。お前がやってないことにはかわりはないだろう?今度宿題忘れたら停学になるんだったな…停学2回目ということは退学確定だな。学校を【10】○○覚悟はできてるんだろうな?」
次郎「宿題忘れただけで退学なんてあんまりです。ところでこれ、ここに来る間に買ったんです。これで勘弁してください」
太郎「【11】△△△△△△か。そんなもんで心が動くとでも思っているのか? …【12】○○!うん、今回だけだぞぉ~。」
14年02月11日 21:59
【20の扉】 [3000才]
【20の扉】 [3000才]

一言コメント欄
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太郎「えーと(#red#干支#/red#)、#red#ベトナム#/red#戦争のところまで進んだんだったな。【1】きちん(#red#チキン、鶏#/red#)と宿題やってきたか?」
次郎「しまった…」
太郎「忘れたのか?どうしてだ?【2】りゆう(#red#理由、龍#/red#)をいえ!」
次郎「すみません、歴史を勉強したくて【3】たいが(#red#大河、タイガー、虎#/red#)ドラマ見ていたらできませんでした」
太郎「【4】バッキャロー(#red#バッファロー、水牛#/red#)。下手な言い訳するな!」
あたりに乾いた音が響いた。女子生徒の花子は【5】きゃっと(#red#キャット、猫#/red#)悲鳴を上げた。
次郎「【6】ぶった(#red#豚#/red#)【7】ね(#red#鼠#/red#)。人権迫害だ!」
太郎「親の【8】すねく(#red#スネーク、蛇#/red#)ってるやつがえらそうに言うじゃない!」
次郎「三郎だってしてないです」
太郎「[9]スケープゴート(#red#山羊#/red#)をたてるな。お前がやってないことにはかわりはないだろう?今度宿題忘れたら停学になるんだったな…停学2回目ということは退学確定だな。学校を【10】さる(#red#猿#/red#)覚悟はできてるんだろうな?」
次郎「宿題忘れただけで退学なんてあんまりです。ところでこれ、ここに来る間に買ったんです。これで勘弁してください」
太郎「[11]ホットドッグ(#red#犬#/red#)か。そんなもんで心が動くとでも思っているのか? …【12】うま(#red#馬#/red#)!うん、今回だけだぞぉ~。」
※ベトナムの十二支は鼠、水牛、虎、猫、 龍、蛇、馬、山羊、猿、鶏、犬、豚です。
次郎「しまった…」
太郎「忘れたのか?どうしてだ?【2】りゆう(#red#理由、龍#/red#)をいえ!」
次郎「すみません、歴史を勉強したくて【3】たいが(#red#大河、タイガー、虎#/red#)ドラマ見ていたらできませんでした」
太郎「【4】バッキャロー(#red#バッファロー、水牛#/red#)。下手な言い訳するな!」
あたりに乾いた音が響いた。女子生徒の花子は【5】きゃっと(#red#キャット、猫#/red#)悲鳴を上げた。
次郎「【6】ぶった(#red#豚#/red#)【7】ね(#red#鼠#/red#)。人権迫害だ!」
太郎「親の【8】すねく(#red#スネーク、蛇#/red#)ってるやつがえらそうに言うじゃない!」
次郎「三郎だってしてないです」
太郎「[9]スケープゴート(#red#山羊#/red#)をたてるな。お前がやってないことにはかわりはないだろう?今度宿題忘れたら停学になるんだったな…停学2回目ということは退学確定だな。学校を【10】さる(#red#猿#/red#)覚悟はできてるんだろうな?」
次郎「宿題忘れただけで退学なんてあんまりです。ところでこれ、ここに来る間に買ったんです。これで勘弁してください」
太郎「[11]ホットドッグ(#red#犬#/red#)か。そんなもんで心が動くとでも思っているのか? …【12】うま(#red#馬#/red#)!うん、今回だけだぞぉ~。」
※ベトナムの十二支は鼠、水牛、虎、猫、 龍、蛇、馬、山羊、猿、鶏、犬、豚です。
「親切な魔法使いは夢を刈る」「3ブックマーク」
道
路で泣いている子供を見つけた魔法使いマコちゃん
こんな時はチチンプイプイっと!
こうして見知らぬ男の夢は潰えたのでした
状況を説明してくださいです
【参加テーマ・夢を語って下さい】
路で泣いている子供を見つけた魔法使いマコちゃん
こんな時はチチンプイプイっと!
こうして見知らぬ男の夢は潰えたのでした
状況を説明してくださいです
【参加テーマ・夢を語って下さい】
14年02月05日 19:16
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
解説を見る
道
路で子供が泣いていた。どうやら足が折れてるようだ
魔法使いマコちゃんは子供の足に手をあて魔法を唱える
マコ『チチンプイプイ痛いの痛いの遠いお山へ飛んでくのですー!』
マコちゃんが手を放すと子供の足は治っていた。子供は喜んで走っていった
ここは遠いお山(エベレスト)の山頂付近
男はエベレストを制覇するため今まで血の滲むような努力を続けて来た。その夢が今 叶おうとしている
その男に何処かから飛んできた【痛み】が入ってきた!
突然足を複雑骨折した男は自分の夢と命がここで終わる事を確信し絶望したのでした
路で子供が泣いていた。どうやら足が折れてるようだ
魔法使いマコちゃんは子供の足に手をあて魔法を唱える
マコ『チチンプイプイ痛いの痛いの遠いお山へ飛んでくのですー!』
マコちゃんが手を放すと子供の足は治っていた。子供は喜んで走っていった
ここは遠いお山(エベレスト)の山頂付近
男はエベレストを制覇するため今まで血の滲むような努力を続けて来た。その夢が今 叶おうとしている
その男に何処かから飛んできた【痛み】が入ってきた!
突然足を複雑骨折した男は自分の夢と命がここで終わる事を確信し絶望したのでした
「自家用車内暴力」「3ブックマーク」
会話の少ない車内。
父親と息子の久しぶりのドライブ。
息子が昔、父親の運転する車の中で暴れて母親を蹴りつけた話をしたら、
父親が泣きながら謝った。
一体なぜだろう?
父親と息子の久しぶりのドライブ。
息子が昔、父親の運転する車の中で暴れて母親を蹴りつけた話をしたら、
父親が泣きながら謝った。
一体なぜだろう?
14年01月23日 22:13
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
解説を見る
駅でお客さんを拾ったタクシードライバーの男。
◯◯方面に向かってくれという客の指示で車を発進させた。
「お客さん、こっちの人じゃないみたいですね」
「ええ、東京から」
「そうですか。お仕事ですか?」
「ええ、そんなところです」
会話はそれっきり止み、男は黙々と車を走らせる。
5分後。
沈黙を破ったのは客の方だった。
「私は昔、あなたの運転する車に乗ったことがあるんです」
「へぇー。それは気づかなくて申し訳ありません。お客さんは覚えてくれていたのに… それはいつの頃の話ですか?」
「…私がまだ母親のお腹の中にいた時です」
「………」
「私はどうにもヤンチャだったようで、母が車で産婦人科へ向かう道中、お腹の中で暴れていたみたいですね。
それを気遣ってか、あなたの運転がいつもより安全運転だったと笑っていました。
…母は昨年、心不全で亡くなりました」
「………」
「はじめまして。ゲッシュです。あなたの、息子です」
男は自分の息子が産まれる前に妻と離婚し、単身この北陸の地に移っていた。
自分が父親になる… そのことが怖くて怖くて逃げ出したのだ。
それから元妻には一度もあっていない。息子とも。
「な、情けない父親で申し訳ありません…いや、私にはあなたの父親を名乗る資格もありません」
男はタクシーを路肩に停めて、息子に泣きながら謝った。
◯◯方面に向かってくれという客の指示で車を発進させた。
「お客さん、こっちの人じゃないみたいですね」
「ええ、東京から」
「そうですか。お仕事ですか?」
「ええ、そんなところです」
会話はそれっきり止み、男は黙々と車を走らせる。
5分後。
沈黙を破ったのは客の方だった。
「私は昔、あなたの運転する車に乗ったことがあるんです」
「へぇー。それは気づかなくて申し訳ありません。お客さんは覚えてくれていたのに… それはいつの頃の話ですか?」
「…私がまだ母親のお腹の中にいた時です」
「………」
「私はどうにもヤンチャだったようで、母が車で産婦人科へ向かう道中、お腹の中で暴れていたみたいですね。
それを気遣ってか、あなたの運転がいつもより安全運転だったと笑っていました。
…母は昨年、心不全で亡くなりました」
「………」
「はじめまして。ゲッシュです。あなたの、息子です」
男は自分の息子が産まれる前に妻と離婚し、単身この北陸の地に移っていた。
自分が父親になる… そのことが怖くて怖くて逃げ出したのだ。
それから元妻には一度もあっていない。息子とも。
「な、情けない父親で申し訳ありません…いや、私にはあなたの父親を名乗る資格もありません」
男はタクシーを路肩に停めて、息子に泣きながら謝った。
「「あけまして おめでとう」」「3ブックマーク」
とある、大晦日の夕暮れ。
一人泣いてる少年に向かって、少女は声をかけた
#big5#「あけましておめでとう!」#/big5#
少年は最初戸惑ったが、やがて二人で仲良く福笑いを始めた
どういうことだろう?
一人泣いてる少年に向かって、少女は声をかけた
#big5#「あけましておめでとう!」#/big5#
少年は最初戸惑ったが、やがて二人で仲良く福笑いを始めた
どういうことだろう?
13年12月31日 21:10
【ウミガメのスープ】 [yan]
【ウミガメのスープ】 [yan]
解説を見る
その少年は、鬼と人間の女との間に生まれた「鬼っ子」だった。
彼を生み育てた母親は、彼を惜しみなく愛してくれたが、数年前に病でこの世を去っている。
それから彼は、ずっと一人で、山で狩猟や木の実の採取をしながら生活していた。
それでも今まで生きてこれたのは、彼に流れる「鬼の血」のおかげだったのかもしれない。
しかし、いくら自活できても、年端のいかない子供のことだ。
本当は、村の子供たちと一緒に遊びたい盛りだが、鬼子の彼が受け入れられるはずもなかった。
大晦日の今日も、新年の準備で餅つきしている村のみんなを、遠くから羨ましそうに見ていたが、
やがてその場を離れ、山の麓の自宅へと足を運んだ。 …小刻みに、肩を震わせながら。
そんな彼の後ろから、小さな足音が近づいてくる。 村の子供のようだ。
彼が涙をぬぐって振り向くと、その少女は立ち止り、そして大きな声で言った。
#big5#「あけまして、おめでとう!」#/big5#
「…!?」 少年は驚いた。 そもそも、自分に声をかけてくる子供がいるなんて…
が、「そっち」の疑問はすぐ解けた。以前、少女が山で迷ってた時に、彼が村へ送ってやったのだ。
だから、彼を怖がることなく声をかけたのだろう。
しかし、年末に「あけましておめでとう」とは…? 少年がいぶかってると、少女はさらに話を続ける。
「お正月には凧あげて、コマを回して遊びましょ! …って、あたし女だから、福笑いしかないの」
「???」 まったく意味がわからない。 ますます不思議そうな顔をする少年を見て、少女は言う。
「あれ、面白くなかったかな…?」
「!??」 ひょっとして、冗談だったのだろうか? 笑い所がわからないが、笑ってやるべきか…
悩んでいると、少女はさらに続けた。「父やんが、#b#”来年の話をすると鬼が笑う”#/b#って言ってたから…」
「お兄ちゃん、いつもなんだか寂しそうでしょ? だから、笑ってほしくて…」
ようやく、合点がいった。 少年の母は教養のある人物で、少年に、中国の故事やことわざを色々
教えていたので、そのことわざの意味を知っていた。
『予知の出来る鬼は、来年の話をする人間を見て「明日のことすら分からぬ癖に」と笑い飛ばす』
とか、『予測できるはずのない未来のことを言うと、いかめし面の鬼でさえせせら笑う』という意味だ。
だけど、どうやらこの子は勘違いしているようだ。
その勘違いっぷりと、それでも少年を笑わせようと一生懸命な姿を見て、思わず頬が緩む。
「あっ、いま、わらった!」 少女が、うれしそうに言う。
「ねぇ、福笑いしましょ! そしたら、もっと笑えるにちがいないよ!」
「うん…ありがとう。」 そういいながら、少年はまた別のことわざを思い出していた。
#b#”笑う門には福来る” #/b#
(…鬼の自分のところにも、福は来てくれるだろうか?)
(…いや、もう来てるじゃないか。) そう、少年にとって、この少女こそが”福”そのものだった。
…そう簡単に、村の人たちと仲良くなれるとは思えないが、それでも。
このことをきっかけに、その努力を始めようと、少年は決心したのだった…。
彼を生み育てた母親は、彼を惜しみなく愛してくれたが、数年前に病でこの世を去っている。
それから彼は、ずっと一人で、山で狩猟や木の実の採取をしながら生活していた。
それでも今まで生きてこれたのは、彼に流れる「鬼の血」のおかげだったのかもしれない。
しかし、いくら自活できても、年端のいかない子供のことだ。
本当は、村の子供たちと一緒に遊びたい盛りだが、鬼子の彼が受け入れられるはずもなかった。
大晦日の今日も、新年の準備で餅つきしている村のみんなを、遠くから羨ましそうに見ていたが、
やがてその場を離れ、山の麓の自宅へと足を運んだ。 …小刻みに、肩を震わせながら。
そんな彼の後ろから、小さな足音が近づいてくる。 村の子供のようだ。
彼が涙をぬぐって振り向くと、その少女は立ち止り、そして大きな声で言った。
#big5#「あけまして、おめでとう!」#/big5#
「…!?」 少年は驚いた。 そもそも、自分に声をかけてくる子供がいるなんて…
が、「そっち」の疑問はすぐ解けた。以前、少女が山で迷ってた時に、彼が村へ送ってやったのだ。
だから、彼を怖がることなく声をかけたのだろう。
しかし、年末に「あけましておめでとう」とは…? 少年がいぶかってると、少女はさらに話を続ける。
「お正月には凧あげて、コマを回して遊びましょ! …って、あたし女だから、福笑いしかないの」
「???」 まったく意味がわからない。 ますます不思議そうな顔をする少年を見て、少女は言う。
「あれ、面白くなかったかな…?」
「!??」 ひょっとして、冗談だったのだろうか? 笑い所がわからないが、笑ってやるべきか…
悩んでいると、少女はさらに続けた。「父やんが、#b#”来年の話をすると鬼が笑う”#/b#って言ってたから…」
「お兄ちゃん、いつもなんだか寂しそうでしょ? だから、笑ってほしくて…」
ようやく、合点がいった。 少年の母は教養のある人物で、少年に、中国の故事やことわざを色々
教えていたので、そのことわざの意味を知っていた。
『予知の出来る鬼は、来年の話をする人間を見て「明日のことすら分からぬ癖に」と笑い飛ばす』
とか、『予測できるはずのない未来のことを言うと、いかめし面の鬼でさえせせら笑う』という意味だ。
だけど、どうやらこの子は勘違いしているようだ。
その勘違いっぷりと、それでも少年を笑わせようと一生懸命な姿を見て、思わず頬が緩む。
「あっ、いま、わらった!」 少女が、うれしそうに言う。
「ねぇ、福笑いしましょ! そしたら、もっと笑えるにちがいないよ!」
「うん…ありがとう。」 そういいながら、少年はまた別のことわざを思い出していた。
#b#”笑う門には福来る” #/b#
(…鬼の自分のところにも、福は来てくれるだろうか?)
(…いや、もう来てるじゃないか。) そう、少年にとって、この少女こそが”福”そのものだった。
…そう簡単に、村の人たちと仲良くなれるとは思えないが、それでも。
このことをきっかけに、その努力を始めようと、少年は決心したのだった…。












