「ラテシン裁判!! 真実を見抜け!!【異なる色】編」「5ブックマーク」
…おぉ…こんな裁判所までよくお越しいただいた弁護士殿。儂は普段はご隠居なんじゃがな…儂の本職は裁判長なんじゃよ?
というわけで裁判に出廷していただこうかの…?それにしても随分と大所帯じゃのぅ…ラテシン国境無き弁護士団とな?はぁはぁ…
まぁ、よい、あとのぅ?この裁判は儂の都合で非常にスローペースで進んで行くことになりそうなんじゃ…
まぁ、そこらへんあしからず…じゃな
では被告と面談すると良いぞ…事件のあらましはここに書いておくのでの?
被告 綿皺 六菜
事件のあらまし
往来で資産家のサジタリウス氏が倒れているのを発見された。
現在 意識不明、笑いすぎて消耗したと思われる
被害者は脇を擽られたと思われている
倒れた周囲に六菜の文字があったため連行されることとなる
また、目撃者が数人いた。
裁判中に喚問されることとなるだろう…。
と、レポートには記されている…
というわけで裁判に出廷していただこうかの…?それにしても随分と大所帯じゃのぅ…ラテシン国境無き弁護士団とな?はぁはぁ…
まぁ、よい、あとのぅ?この裁判は儂の都合で非常にスローペースで進んで行くことになりそうなんじゃ…
まぁ、そこらへんあしからず…じゃな
では被告と面談すると良いぞ…事件のあらましはここに書いておくのでの?
被告 綿皺 六菜
事件のあらまし
往来で資産家のサジタリウス氏が倒れているのを発見された。
現在 意識不明、笑いすぎて消耗したと思われる
被害者は脇を擽られたと思われている
倒れた周囲に六菜の文字があったため連行されることとなる
また、目撃者が数人いた。
裁判中に喚問されることとなるだろう…。
と、レポートには記されている…
17年02月14日 14:24
【亀夫君問題】 [茶飲みご隠居]
【亀夫君問題】 [茶飲みご隠居]

お疲れ様、本当にお疲れ様じゃ!!
解説を見る
『きゃああああああああああああああああああああああああああ』
裁判上に、女の子の悲鳴がこだまする
それもそうだろう、女の子の決死の覚悟のはずだったことが
ただの 勘違い だったのだから
『つまり、何、私、勘違いでこれしたってこと???』
一同は無言で頷くそれが死神の大鎌であることをわかっていながら
真実が時に残酷だと思いながら
『つまり、何じゃ、この事件はシリアスな展開の割に馬鹿馬鹿しい結論となったのぅ』
『私は、こんなことのために‥』
裁判長は苦笑している積検察官はあきれ顔で呻いている
しばらくして裁判長は口を開いた
『では、被告人六菜の無罪を宣告するものとする!!
また、真犯人葉札 黄粉、汝の刑は 英語テキスト10冊!!
ちゃんと勉強しなさいじゃ(笑)』
『裁判長、黄粉氏は恥ずかしさのあまり気絶してます』
『ほっほっほっほっほ。おかしな事件もあったもんじゃ』
こうして、この事件は見事
弁護士団の勝利(笑)
で終わったのだった!!!!! to be continued!!!!!
??A『で、どうだったんですか弁護士団は』
??B『ああ、想像以上にやるようだ、結末はなんとも陳腐だったがね』
??A『でも我々の計画は?』
??B『ああ、止まるわけないし、奴らは真実のかけらもわからんだろ
ウよ我々の計画は完璧なのだから』
come here the next accident?
質問や、設定資料はチャット欄に公開しよう!!
裁判上に、女の子の悲鳴がこだまする
それもそうだろう、女の子の決死の覚悟のはずだったことが
ただの 勘違い だったのだから
『つまり、何、私、勘違いでこれしたってこと???』
一同は無言で頷くそれが死神の大鎌であることをわかっていながら
真実が時に残酷だと思いながら
『つまり、何じゃ、この事件はシリアスな展開の割に馬鹿馬鹿しい結論となったのぅ』
『私は、こんなことのために‥』
裁判長は苦笑している積検察官はあきれ顔で呻いている
しばらくして裁判長は口を開いた
『では、被告人六菜の無罪を宣告するものとする!!
また、真犯人葉札 黄粉、汝の刑は 英語テキスト10冊!!
ちゃんと勉強しなさいじゃ(笑)』
『裁判長、黄粉氏は恥ずかしさのあまり気絶してます』
『ほっほっほっほっほ。おかしな事件もあったもんじゃ』
こうして、この事件は見事
弁護士団の勝利(笑)
で終わったのだった!!!!! to be continued!!!!!
??A『で、どうだったんですか弁護士団は』
??B『ああ、想像以上にやるようだ、結末はなんとも陳腐だったがね』
??A『でも我々の計画は?』
??B『ああ、止まるわけないし、奴らは真実のかけらもわからんだろ
ウよ我々の計画は完璧なのだから』
come here the next accident?
質問や、設定資料はチャット欄に公開しよう!!
「⊂⌒っ゚Д゚)っ ゴロゴロ」「5ブックマーク」
ゴロゴロしているのは一体何で?
#b#この問題には解答が4つなります。(無理矢理ですが)#/b#
#red#トゥル―エンドに至るためには4つの正解を合わせてください#/red#
#b#この問題には解答が4つなります。(無理矢理ですが)#/b#
#red#トゥル―エンドに至るためには4つの正解を合わせてください#/red#
15年07月09日 23:57
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
とある猫の国の猫のお屋敷に姫猫と呼ばれる大層美しい猫がおりました。
姫猫はお屋敷の一人娘で手に入らない物はないほど誰からも愛されていました。
しかし姫猫には本当に欲しいものがありました。
真ん丸に輝く月を見ては姫猫はため息を尽きました。
そしてある日姫猫は屋敷の者に言いました。
あの月を持って参れっと
しかしこれには流石の家来たちも難色を示しました。
月まで行くのはとてもとても大変な旅になるでしょうし
それよりも姫猫のお世話をすることが一番だと考えている家来たちは下っ端で何をやっても全くダメなダメ猫に仕事を押し付けました。
ダメ猫は分かりましたと二つ返事で外に飛び出すと月を目指しました。
ダメ猫は月を追いかけました。
ひたすら追いかけました。
見失ったら一眠りをし月を見つけたらそちらを目指して走り出す。
そして気づけば高い高い雪山の頂上まで登り詰めていました。
寒さで身を震わせながらも手を上せば月に触れられそうなくらい近くにいました。
ぴと
ついに月に手が届きました。
しかしそのまま月に引っ張られてダメ猫は宙に浮かんでいきました。
その頃姫猫は月が手に入るのを心待ちにしておりました。
しかしいくら待っても誰も月を持っては来ませんでした。
姫猫はずっと月を待ちました。
御馳走を食べても美味しく感じません。
美しいものを見ても感動しません。
可笑しいものや派手なものを見ても姫猫の心はピクリとも動くませんでした。
みんな色々尽くしてはくれるがそれは姫猫の欲しいものではなかったのです。
そしてとうとう姫猫は堪え切れなくなって自分で月を取りに行こうとしました。
お屋敷の者たちは困りました。
世話をする姫猫様がお屋敷にいなければならないのです。
外は危険な場所です。このお屋敷にいればなんでも好きなものが手にはいりますっと家来達は必死に姫猫をなだめました。
それではっと姫猫はたくさんの花火が見たいとお願いすると
すぐに国中からたくさんの花火がかき集められました。
姫猫はそれに火を付けお屋敷ごと焼き払いました。
姫猫は悲しみませんでした。
やっぱり自分には必要ないものだからです。
こうして姫猫は月を目指して一番高い山へ向かいました。
思惑通り一番高い山からなら月に手が届きました。
そのまま月と共に空へ昇り世界が小さくなるのを姫猫は黙って見つめていました。
月がだいぶ高く昇って行ったころ
何処からか火の匂いがしてきました。
姫猫が匂いの元をたどるとそこには月に引き付けられて帰れなくなったダメ猫がいました。
空に浮かんだ星屑をあつめてたき火をし
天の川の魚を使って鍋を作っている最中でした。
なんじゃ、先客がおるではないか
姫猫の言葉で初めて気づいたダメ猫は泣いて喜びました。
独りぼっちはとっても寂しかったのです。
生憎じゃが地上に戻る方法はないがの。
帰れる訳ではないと知ってダメ猫は落ち込みましたが意外と月での生活も気に入っていたのですぐに持ち直しました。
姫猫はダメ猫の作った料理を一口味見すると
ふむ。ダメ猫のくせに美味いではないか。
いや。既に前人未到の月を手に入れた功績のあるお主は何をやってもダメなダメ猫ではないか。
ならばその際この月の主として月猫と名乗るが良い。
こうしてダメ猫は月猫になりました。 おわり
姫猫はお屋敷の一人娘で手に入らない物はないほど誰からも愛されていました。
しかし姫猫には本当に欲しいものがありました。
真ん丸に輝く月を見ては姫猫はため息を尽きました。
そしてある日姫猫は屋敷の者に言いました。
あの月を持って参れっと
しかしこれには流石の家来たちも難色を示しました。
月まで行くのはとてもとても大変な旅になるでしょうし
それよりも姫猫のお世話をすることが一番だと考えている家来たちは下っ端で何をやっても全くダメなダメ猫に仕事を押し付けました。
ダメ猫は分かりましたと二つ返事で外に飛び出すと月を目指しました。
ダメ猫は月を追いかけました。
ひたすら追いかけました。
見失ったら一眠りをし月を見つけたらそちらを目指して走り出す。
そして気づけば高い高い雪山の頂上まで登り詰めていました。
寒さで身を震わせながらも手を上せば月に触れられそうなくらい近くにいました。
ぴと
ついに月に手が届きました。
しかしそのまま月に引っ張られてダメ猫は宙に浮かんでいきました。
その頃姫猫は月が手に入るのを心待ちにしておりました。
しかしいくら待っても誰も月を持っては来ませんでした。
姫猫はずっと月を待ちました。
御馳走を食べても美味しく感じません。
美しいものを見ても感動しません。
可笑しいものや派手なものを見ても姫猫の心はピクリとも動くませんでした。
みんな色々尽くしてはくれるがそれは姫猫の欲しいものではなかったのです。
そしてとうとう姫猫は堪え切れなくなって自分で月を取りに行こうとしました。
お屋敷の者たちは困りました。
世話をする姫猫様がお屋敷にいなければならないのです。
外は危険な場所です。このお屋敷にいればなんでも好きなものが手にはいりますっと家来達は必死に姫猫をなだめました。
それではっと姫猫はたくさんの花火が見たいとお願いすると
すぐに国中からたくさんの花火がかき集められました。
姫猫はそれに火を付けお屋敷ごと焼き払いました。
姫猫は悲しみませんでした。
やっぱり自分には必要ないものだからです。
こうして姫猫は月を目指して一番高い山へ向かいました。
思惑通り一番高い山からなら月に手が届きました。
そのまま月と共に空へ昇り世界が小さくなるのを姫猫は黙って見つめていました。
月がだいぶ高く昇って行ったころ
何処からか火の匂いがしてきました。
姫猫が匂いの元をたどるとそこには月に引き付けられて帰れなくなったダメ猫がいました。
空に浮かんだ星屑をあつめてたき火をし
天の川の魚を使って鍋を作っている最中でした。
なんじゃ、先客がおるではないか
姫猫の言葉で初めて気づいたダメ猫は泣いて喜びました。
独りぼっちはとっても寂しかったのです。
生憎じゃが地上に戻る方法はないがの。
帰れる訳ではないと知ってダメ猫は落ち込みましたが意外と月での生活も気に入っていたのですぐに持ち直しました。
姫猫はダメ猫の作った料理を一口味見すると
ふむ。ダメ猫のくせに美味いではないか。
いや。既に前人未到の月を手に入れた功績のあるお主は何をやってもダメなダメ猫ではないか。
ならばその際この月の主として月猫と名乗るが良い。
こうしてダメ猫は月猫になりました。 おわり
「人気店の秘密」「5ブックマーク」
友人からウミガメのスープがおいしい店を教えてもらった男。
早速店に行ったのだが、結局食べずに帰ってきてしまった。
特に行列に並ぶ必要もなかったとすれば、何故?
早速店に行ったのだが、結局食べずに帰ってきてしまった。
特に行列に並ぶ必要もなかったとすれば、何故?
17年10月19日 22:13
【ウミガメのスープ】 [イナーシャ]
【ウミガメのスープ】 [イナーシャ]
解説を見る
時刻は午後19時。
そんな時間なのに一人も並んでいない。というか店内も全然客がいない。
「…本当においしいのか、ここ?」
そんな時間なのに一人も並んでいない。というか店内も全然客がいない。
「…本当においしいのか、ここ?」
「奇妙な広報活動」「5ブックマーク」
男はカメオとカメコのために玄関先に広告を貼っている。しかしカメオとカメコがそれを読んだことは1度もない。
なぜ男はそんなことをするのだろう?
なぜ男はそんなことをするのだろう?
17年10月14日 14:11
【ウミガメのスープ】 [ao島]
【ウミガメのスープ】 [ao島]

初出題です!頑張ります!
解説を見る
男の玄関先には毎年ツバメが子育てにやって来る。男はその2匹を「カメオ」と「カメコ」と名付けていた。
(豆知識:ツバメは同じ夫婦が同じ巣に戻ってくる習性があります。必ずとは限りませんが……。)
男は彼らのフンで玄関が汚れないよう、床に不要な広告を貼っていたのだ。
2匹が産んだ元気なヒナ達が巣立っていくのを今年も楽しみにしながら。
(豆知識:ツバメは同じ夫婦が同じ巣に戻ってくる習性があります。必ずとは限りませんが……。)
男は彼らのフンで玄関が汚れないよう、床に不要な広告を貼っていたのだ。
2匹が産んだ元気なヒナ達が巣立っていくのを今年も楽しみにしながら。
「愛情のある風景」「5ブックマーク」
そのときのことは、すべてが霧のなかのようで――
その男は、今まさに殺されようとしていた。
女の記憶から、そのときのことは、一部始終が欠落している。
ただ、男が女にとって大切な人間であること。
それをそのときの女がわかっていたこと。
――それは疑う余地のない事実。
大勢の人間が男を取り囲む。
男がこれまでにやったことをひとつひとつ数え上げる。
時に混じる低い笑い声が空気を振るわせる。
その中を。
女は感情のない顔で男の周りの人垣を割り……周囲のすべてを無視して……男にゆっくり近づく。
そして、男の体の上に……そう、男をかばうように身を投げ出し……そして意識を失った。
そのあと何が起こったのか……
間違いないことは、二つ。
一つは、男が死んだこと。
二つは、……まるでそのことが夢だったかのように。
まるでそこでは何もなかったかのように……傷ひとつない体で……女が今日も生きていること。
女の記憶がなかったときに起きたことを説明してください。
その男は、今まさに殺されようとしていた。
女の記憶から、そのときのことは、一部始終が欠落している。
ただ、男が女にとって大切な人間であること。
それをそのときの女がわかっていたこと。
――それは疑う余地のない事実。
大勢の人間が男を取り囲む。
男がこれまでにやったことをひとつひとつ数え上げる。
時に混じる低い笑い声が空気を振るわせる。
その中を。
女は感情のない顔で男の周りの人垣を割り……周囲のすべてを無視して……男にゆっくり近づく。
そして、男の体の上に……そう、男をかばうように身を投げ出し……そして意識を失った。
そのあと何が起こったのか……
間違いないことは、二つ。
一つは、男が死んだこと。
二つは、……まるでそのことが夢だったかのように。
まるでそこでは何もなかったかのように……傷ひとつない体で……女が今日も生きていること。
女の記憶がなかったときに起きたことを説明してください。
15年07月04日 20:30
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]

出題2問目です。よろしくお願いします。 (´ω`)
解説を見る
「あんた、おじいちゃんが死んだときのこと憶えてないでしょ」
母親からそう言われ、私はうなずいて遺影を見やる。
11年前、私が2歳の時に死んだおじいちゃんのことは、ほとんど憶えていない。
ガンで長く苦しみ、最期は安楽死させたのだと聞いている。
じいじ、じいじ、ってなついてたんだけどねえ、と言って、母親は話を続ける。
「おじいちゃん、最期のときはにぎやかにやってくれって、親戚や友達を集めてね。
みんな明るく振舞って、思い出話で笑い合って。
じゃあそろそろ……って、お医者さんにお願いしようとしたとき、ね。
……あんたが来たのよ」
そう話しながら、遺影に目を向けていた母親が私を振り向く。
「寝かしつけたはずだったのにトコトコやってきて。
おじいちゃんのベッドに入っていって。
で、『じいじー』って言って抱きついて。
みんなが驚いて見てたら、そのまますぐ寝ちゃったのよ」
もちろん私はそんなことは憶えていない。
なんとなく、だっこされたような記憶はあるんだけど……
それはもちろんそのときじゃないだろうと思う。たぶん。
「おじいちゃんねえ、寝てるあんたの頭をなでて、本当に嬉しそうにしてたわねえ。
……最期のときも、幸せそうに笑ってた」
私はそのときの情景を想像してみる。
……自分のことなのだけど、いいことをしたという気がするな。
まだ中学生だから、人の幸せについてよくわかっているわけじゃないけど……
それでも少しはわかることだってあるのだ。
--------
このアイディアが固まりつつあったとき、ツォンさんの「BAR LATEthink」シリーズ、
『肯定の否定』 http://sui-hei.net/mondai/show/13288
を見つけました。
この解説内にある、「孫を抱きつつ安楽死する老人」のイメージに感動して、
その部分の使用許可をいただいたうえで再構成し、上記の形になったものです。
ツォンさん、ありがとうございます。そして、700問出題おめでとうございます!
母親からそう言われ、私はうなずいて遺影を見やる。
11年前、私が2歳の時に死んだおじいちゃんのことは、ほとんど憶えていない。
ガンで長く苦しみ、最期は安楽死させたのだと聞いている。
じいじ、じいじ、ってなついてたんだけどねえ、と言って、母親は話を続ける。
「おじいちゃん、最期のときはにぎやかにやってくれって、親戚や友達を集めてね。
みんな明るく振舞って、思い出話で笑い合って。
じゃあそろそろ……って、お医者さんにお願いしようとしたとき、ね。
……あんたが来たのよ」
そう話しながら、遺影に目を向けていた母親が私を振り向く。
「寝かしつけたはずだったのにトコトコやってきて。
おじいちゃんのベッドに入っていって。
で、『じいじー』って言って抱きついて。
みんなが驚いて見てたら、そのまますぐ寝ちゃったのよ」
もちろん私はそんなことは憶えていない。
なんとなく、だっこされたような記憶はあるんだけど……
それはもちろんそのときじゃないだろうと思う。たぶん。
「おじいちゃんねえ、寝てるあんたの頭をなでて、本当に嬉しそうにしてたわねえ。
……最期のときも、幸せそうに笑ってた」
私はそのときの情景を想像してみる。
……自分のことなのだけど、いいことをしたという気がするな。
まだ中学生だから、人の幸せについてよくわかっているわけじゃないけど……
それでも少しはわかることだってあるのだ。
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このアイディアが固まりつつあったとき、ツォンさんの「BAR LATEthink」シリーズ、
『肯定の否定』 http://sui-hei.net/mondai/show/13288
を見つけました。
この解説内にある、「孫を抱きつつ安楽死する老人」のイメージに感動して、
その部分の使用許可をいただいたうえで再構成し、上記の形になったものです。
ツォンさん、ありがとうございます。そして、700問出題おめでとうございます!