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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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おれれ~、おかしいぞぉー「1ブックマーク」
死亡事故ゼロの交差点でなんの遺体も発見されなかったので、男は今度からその場所を通るのをやめた。
どうしてだろう?
17年03月29日 16:09
【ウミガメのスープ】 [[規制]おじさん]



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事故を起こした霊柩車の棺に入っていた遺体が行方不明になったから。
微笑む男「1ブックマーク」
私は、何度も何度も頭を下げて彼に謝った。
彼はずっと、笑ったままだった。

私はたまらず泣き出した。

一体なぜ?
17年03月27日 20:01
【ウミガメのスープ】 [恵礫]




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「終わったら、その瓶棚に戻しといてもらえる?」
「うん」
いつもの部活動。
いつもの化学室。
いつもの友達。
私は怠慢を犯した。
瓶の蓋をきつく閉めてからそれを運ばなければならなかったのだ。
でも、そうしなかった。
悪気があったわけじゃない。
私は、自分が薬品を計っていたテーブルを離れ、彼が実験を行っているテーブルの横を通って、薬品棚に向かおうとした。
瓶の蓋を閉めかけながら。
かくん、と突然体が揺らいだ。
「きゃっ……!」
「え?」
視界の隅には黒い通学バッグ。
私が置いたものだ。
瓶が手から離れる。
彼が反応してこちらを向く。
瓶の中の液体がこぼれ、ぱしゃん、と少年の顔にかかった。
「ア」
私は、すぐに動くべきだった。
けれど恐怖心が私の脚を床に縛り付けた。

「あ、アァ、ァアアアアアアア"ッ!!!!!」

耳をつんざくような悲鳴。
ガタン、と大きな音を立てて、彼が椅子ごと倒れた。
「ア"ッ……ア……ッ」
「あ……」
床に飛び散った液体とガラス片。
肉が焼けるにおい。
硫酸が彼の肉を焼くにおい。
彼は手で顔をおさえるようにしてのたうちまわった。
彼がやっとの事で立ち上がり、テーブルに備え付けられた蛇口へ手を伸ばした時になってようやく私の体は動いた。
化学室から飛び出し、先生を呼びに行った。
彼は、私が呼んできた先生や悲鳴を聞いてやってきた先生によって車で病院に運ばれた。
私は、床にへたりこみながら、それを遠巻きに見ていることしかできなかった。

そして私は、今病院の病室にいる。
目の前には、右頬に大きなガーゼをつけた少年。
「私の不注意で……ごめんなさい」
私は深く頭を下げ謝った。
「顔あげなよ」
「……」
ゆっくり体を起こした。
「ごめんなさい……」
視線が、自分の足元と彼の顔を行ったり来たりする。
彼の顔、というより……。
「……気になる?」
「え……」
「ガーゼの下」
「……」
彼は少し間を置いた。
「……見る?」
「……う、うん……」
わたしのやったことだ。
逃げたらだめだ。逃げたら……。

そして、ガーゼの下から現れた顔を見て、私は息を呑んだ。

彼の右頬は赤く爛れ、引きつっていた。
まるで、片頬を吊り上げ笑ってるみたいに。

「……ほ、本当にごめんなさい……!」
私はまた、バッと頭を下げた。
「いいってそんなに謝んなくて。目にはかからなかったし、男の顔だからさ」
「ごめんなさい、ごめんなさい……!」
「だからほら、頭あげなってば」
「……」
言われた通りにした。
やはり彼の口許は笑ったままだ。
「……ごめんなさい……」
声が震える。
「なんで泣くの?」
「……」
彼の声は平坦で、怒りも悲しみもうかがえない。恨みも。
しかし私は、彼の冷たい目から逃げるように、また頭を下げてしまった。

【要約 不注意で「彼」に硫酸をかけてしまった私は、そのことについて謝罪をしていたが、酷いケロイドで常に笑っているような口許になった「彼」への申し訳なさといたたまれなさに耐えられなかったから。】
清潔すぎるのも………「1ブックマーク」
神的天才化学者えぜりんは【シティークリーナー】なる装置を開発し組み立て商品化した

それは某【コ○モクリーナー】とまでは行かないが街一つの空気や水、土壌を完全に綺麗にする力がありメルトダウンした原発でさえ三台も設置して置けば無毒化でききるという正に神的な装置だった

世界は歓喜の声でえぜりんとシティークリーナーを讃えた

そしてその為に滅びた

何故?

【参加テーマ・『人間が毒と見なされて消されますか?』と質問しようとした人は正直に手を上げて】
17年03月20日 14:38
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]



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神的天才化学者えぜりんは自分の死後の為、また単純に自分が楽をする為にシティークリーナーの作り方を弟子や世界中の化学者に教えようとしていた。しかしその神がかり的な理論は誰にも理解できずえぜりんの他は組み立てはおろか修理さえもできなかったのだ

仕方がないのでえぜりんは自分が死ぬ迄に出来うる限りのシティークリーナーを作り残したのだった


えぜりんが天寿を全うしてはや数年。世界は混乱を極めていた

シティークリーナーに完全に依存していた人類はそれなしでは文明を維持できなくなっていたのだ

例えば利便性を考えて都市のド真ん中にゴミ焼却施設や原子発電施設を作り頑固な壁で覆うべき所をむき出しにし更にはメルトダウンしても気にせず発電し続けたり昔では考えられない事をしていたのだ

さて、シティークリーナーは途轍もなく便利な道具だが限界は有る。範囲は都市一つが限界だしメルトダウンした原発を抑える為には三台のシティークリーナーが必要なのだ

そして当たり前だが機械はいつかは壊れる。そして新しく作られる事も修理される事もないシティークリーナーは徐々にその数を減らして行った………

本来なら減り続けるシティークリーナーに合わせて少しづつ元の環境に優しい生活に変えて行くべきだったのだが一度楽を覚えた人類は愚かにも残ったシティークリーナーを求めて核戦争を始めた

シティークリーナーの副作用か人類は核放射能の怖さを忘れていた。汚染された土地はシティークリーナーで浄化できるからだ。そしてこの争いに巻き込まれて更に沢山のシティークリーナーが破壊されてしまった

そして現在。人類は残り数台にまで減ってしまったシティークリーナーの周囲でほそぼそと暮らしていた

シティークリーナーの有効範囲の外は汚染物質が充満していて生き物は一切住めない

今も確実にシティークリーナーは数を減らし続けその度に残り人類の数も減り続けていった

最後のシティークリーナーが壊れる時が人類最後の時となるだろう
上出来は不出来「1ブックマーク」
女が、有名な絵画の模写を描き、男に見せた。
それと元の絵画をじっくり見比べていた男は、女の描いた絵が、色の濃淡など微妙な違い以外は本物と瓜二つの出来であったため、女に怒った。

一体どういうことか。
17年03月07日 23:22
【ウミガメのスープ】 [yuch]



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女「模写の練習のついでに作ってみた。間違い探しよ。解いてみて。」


解答:間違い探しと言われ渡された絵が、実は違いが無かったため。
意地悪宝探し「1ブックマーク」
私の父は病に侵され、もう長くないと言われている。
寡黙だった父は、うなされると、うわごとのようにこれだけを繰り返しつぶやいた。

「息子たちよ・・・・私の「宝」を・・・・
早く探し出してくれ・・・・私が・・・死ぬ前に、早く・・・・そうしないと・・・・」

あとはどうも「誰かから貰った大切なものであること」と「どこにあるかわからないが自分が死ぬ前に探し出してほしい」ということくらいしか口にしなかった。

父が宝を持っていたなんて、家族全員が初耳だった。
家中どこをいくら探しても無い。父の友人や親戚に聞いてもわからなかった。

間もなくして父はもうベッドの上でほとんど動けなくなり、喋ることすらできなくなってしまった。


さて、「宝」は一体どこにあるというのだろう?
どうして彼がその「宝」をもっているかの物語を補完しながら考えて欲しい。


*ちょっとだけ知識が要る可能性がありますが・・・・なんとかなると思います・・・。
*解決にはそこまで関係のない基本情報を追加しておきます。
 
 ・舞台設定は現代日本ではありません。いつかのどこかにある国ということになってます。SFとまでは言いませんがフィクションの世界です。
 ・家族は 私(長男)と弟(次男)と父と母の4人。誰かが嘘をついて実は「宝」について知っている、ということは無い。
 ・父の病は特定しなくて良い。
 
13年03月11日 23:40
【ウミガメのスープ】 [山本四本線]

ありがとうございました!次回作のテストプレイヤーを募集したいます。詳しくは私まで。




解説を見る
解。(わりと長文です。どうぞ読み物としてお楽しみください。)


 ラテ氏はかつて、外国から出稼ぎに来ていたプラチナ鉱山の労働者だった。
 寡黙で真面目。しかし優しく仲間思いで人望も厚いので、仕事仲間にも大変慕われていたため、比較的年長であったため坑内のまとめ役のような存在だった。

 その鉱山のオーナー、宝石の卸問屋をするスミルノフ氏は、作業員との交流や現場の視察にたびたび鉱山を訪れていた。資本家でありながら人柄が良く、労働者たちとの関係もよかった。
そして、たびたび彼に付いてやって来ていたたのが、まだ幼さが残る彼の一人娘だった。聡明で淑やかな彼女は、父親を継いで仕事をすることを夢見て、勉強に来ているというわけだ。
 しかしある時、賢い娘とはいえ好奇心旺盛な彼女がよそ見をしているうちに足場の悪い山道で脚を滑らせ足をくじいてしまう。そこを偶然通りがかって、彼女を助け、手当をしてくれたのがラテ氏だった。
それをきっかけにして娘は独り身であり、親子ほども年の離れたラテ氏に恋をしてしまう。
 
 その後も、いつでも優しく接してくれる誠実なラテ氏に会うたび、その心を隠しながらも恋心は募っていき、数年後の彼女が成人する頃、ついに恋心を告白をする。
 ・・・ラテ氏の答えは「あなたのことは娘のように大事に思っています。申し訳ないけれど、受けることはできません。」 
こうして長年の恋は儚くも敗れてしまった。
 
 だが、その数日後、不幸なことにラテ氏は作業中に坑内の崩壊に巻き込まれてしまう。なんとか助け出されたが意識はなく、出血や骨折もひどく、生死をさまよっているような状態だった。
 娘は好きな人として、スミルノフ氏は大切な部下として、彼の治療に費用を惜しまなかった。結果ラテ氏は一命を取り留めることができた。
 しばらくして、彼は目を覚ました。父娘はそれは喜び、ラテ氏は彼らに深く深く感謝した。
 回復彼の体は、日常的には少し不便ながら動くことはできたが、もう鉱山作業のようなの力仕事をすることはできなくなった。ラテ氏は退院とともに、母国の家族のもとで、でその体でも働けるような新しい仕事をすることにした。
 そしてラテ氏が鉱山の町を発つ少しだけ前に、娘が別れの挨拶をしに来て、一通り言葉を交わしたあと最後ににこんな会話をした。

「事故の少し前、私はあなたをお慕いしていますと言いましたね。でもあなたは受け入れてくださらなかった。でも、私後悔はしていませんよ。そしてあなたを恨んだりもしません。はっきりとお答えがわかったのでほっとしているくらいです。何より、あなたが死なずに生きていることが、一番に嬉しいのです。
・・・ただ、まだ私はあなたのことが好きなんです・・・。何もいりません。ただ、忘れられないのです。
だから私、あなたがまだ眠っているうちに、あなたに勝手にお守りをプレゼントをしました。あなたを守ってくれるようにと願をかけて。
そのお守りっていうのは、とっても素晴らしい「宝」ですわ。とっても貴重で美しいものです。」

「・・・・そんな、頂くわけには。お気持ちはとても嬉しいのですが・・・お返しいたします。」

「いいえ。それは嫌です。まず、その宝を返すことは許してあげません。それと、宝がどこにあるかも、何なのかも教えません。ただ、あなたが生きているうちは、確実それはあなたのものです。
死んでしまう前に見つけないと、あなたのものではなくなってしまうかもしれない。これだけ言っておきます。
私、あなたの恋人になれなかったのがちょっぴり悔しいんですもの。だから、ちょっとだけあなたにする「意地悪」な仕返しを許してくださませんか。」

 そう言った美しく成長した娘の、いたずらっぽくどこか切ない微笑みに一瞬鼓動は高鳴り、鮮烈にラテ氏の記憶刻まれた。


 その後、ラテ氏の母国と鉱山のあった国は国交が悪化し、行き来も手紙のやり取りも厳しくなり、連絡を取り合うことすらできなくなったのだった。

*****

 時は流れ、ラテ氏、すなわち私の父は母国で結婚し、私と弟の二人の息子を持った。件の二国のにらみ合いは幕を閉じ、つかの間の平和な時代であった。
 そして、父はもう、帰らぬ人となってしまった。
 「どうでしたか?」
 私は火葬場の人に訪ねた。
 「ええ、確かに。綺麗な金属部品のようなものが、いくつか。」
 
 私は父が死ぬ少し前、父の書斎の片隅で日記を見つけた。手がかりになればと思い読み進めると、ひとりの人物が浮かぶ。母に内緒で父の日記にある「ご令嬢」のもとへ。理由を話すと私の母より幾分か若く、品のあるその女性はこう答える。
 「ーーーー恥ずかしいわ。若い頃の『意地悪』は、もう終わりにしましょう。
 もう助からないかもしれないっていう重体の彼の手術のとき、実は・・・プラチナを使った義骨や治療用のパーツで治療をしたの。お医者様に無理を言って、どうにか使ってもらったの。ばからしいでしょう? 私たちが知り合ったきっかけの、美しい『プラチナ』に願いを込めてお祈りしたわ。そうして、彼は奇跡的に目を覚ました。そのあとは・・・日記を読んでしまったのなら、知っているのかしら?」
 
 ーーー父の遺灰から現れた「宝」はいくつかあったが、表面の「プラチナ」は、どれも宝飾品さながらの鏡面のように磨かれていた。長い時間を経て、日の光に変わらずに美しく輝いていた。
 
 
 この「宝」は、近々彼女に返しに行こう。日記でもたびたび書かれていた彼女を、本当に大切に思って可愛がっていたのだろう。
 それに生真面目な父ならば、こうするはずだ。
 
 それに「意地悪」はつい最近、時効になったのだ。
 
 
        fin,    

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 こんなに長文の解説、読んでくれてありがとうございます!書きたいストーリーつめこんで書いたら大変な量になってしまいました(´・艸・`;)

 解答をまとめると、
 「「宝」は父の体内にあった「プラチナの治療用パーツ」。鉱山夫をしていた彼が生死をさまようような大怪我をした時に、彼のことが好きだった宝石問屋の令嬢が治療費を出し、お守りとして願いを込めて施術に使ってもらった。そして、この「プレゼント」の正体と在り処は、彼女を振った父への仕返しとして、教えることは無かった。」くらいでしょうか。

今回は「恋する娘のささやかな意地悪」がテーマでした。またタイトルとリンクさせました!かわいらしい恋心を書いたつもりですが、解釈によっては少々狂愛的に見えかねませんね・・・(;゚Д゚)それはそれでおもしろいからいいんですけどねww

物語に関する補足の質問、感想、思ったことなどいただけると嬉しいです!


 どうでもいい補足
・プラチナにしたのは、宝石類なら話的にはなんでも良かったのですが、長期間体内に入っていて、火葬しても焼け残ることを考えたときに、そういった耐久性のあるものとして都合が良かったからです。
・オーナーが「スミルノフ氏」なのは、プラチナの主な産地の一つである、ロシアで一般的な姓だからでした。
・本文中からもちらっと匂わせてたように、ラテ氏も令嬢のことが好きだったのかもしれません。しかし年の差20歳という設定なので、真面目なラテ氏は躊躇していたのでしょう。
・このことを今まで誰にも言ってなかったのは、必要最低限以外喋らないような無口な人だったからと、自分のことを好いて結婚した奥さんにはあまり知って欲しくなかったから。
・なぜ死ぬ間際にこんなことを突然言い出したかというと、やはりずっと身に余る「宝」を返すべきだと思っていたが、他人、特に家族に知られたくなかったから、肝心なことは残っていた理性で口にし無かったのでしょう。年をとってしまうと、心が若い頃に帰っていくとも言いますしね。