「礼儀正しい犯罪者」「1Good」
濱田は犯罪者だが、実はとても礼儀正しい人間だ。
人と話す時には自己紹介から、というのが彼のポリシーである。
しかしその自己紹介がどこか間違えているらしく、正しく相手に伝わらないのが悩みだという。
彼にいくつか質問して、間違いを直してあげてほしい。
人と話す時には自己紹介から、というのが彼のポリシーである。
しかしその自己紹介がどこか間違えているらしく、正しく相手に伝わらないのが悩みだという。
彼にいくつか質問して、間違いを直してあげてほしい。
14年10月03日 12:29
【20の扉】 [牛削り]
【20の扉】 [牛削り]
亀夫君形式。3回目の20の扉。
解説を見る
黒い全身タイツに身を包み、丑三つ時の東京を、屋根から屋根へ飛び廻る。
彼の手にかかれば盗めぬものなど存在しない。
アルカトラズにも忍び込み、空箱からも宝を盗む。
そう、彼こそ、泣く子も黙る大泥棒、「#red#怪盗はまだ#/red#」である。
全世界での被害総額は87億ウォンを下らないという。
彼はネット上で人と会話する際、いつでも自己紹介を欠かさないのだが、何故かわかってもらえない。自己紹介ということすら気付いてもらえない始末だ。
それもそのはず、濱田は漢字が苦手で、こう書き込んでいたのである。
「#red#回答はまだです。#/red#」
もちろん彼は、#red#参加者の皆様にも健気に自己紹介を繰り返していたのだが#/red#、お気づきだっただろうか?
#b#えねこー☆#/b# 「濱田くん、自己紹介はまずはフルネームから言うのかな? 」
#b#濱田#/b# 「#red#回答はまだです。#/red#いいえ……」
#b#ムク#/b# 「自己紹介では職業を言うの?」
#b#濱田#/b# 「#red#回答はまだです。#/red#はい……」
#b#さしゃ#/b# 「濱田くんは、日本語(標準語)でまず挨拶から自己紹介していますか? 」
#b#濱田#/b# 「#red#回答はまだです。#/red#はい……」
……。
今日、皆様の協力のおかげで正しい自己紹介を覚え、怪盗スキルに磨きをかけた怪盗はまだ。
彼が次に狙うのは、君の住む街かもしれない。
#b#BAD END?#/b#
(冗談ですwエンディングは1パターンです。)
彼の手にかかれば盗めぬものなど存在しない。
アルカトラズにも忍び込み、空箱からも宝を盗む。
そう、彼こそ、泣く子も黙る大泥棒、「#red#怪盗はまだ#/red#」である。
全世界での被害総額は87億ウォンを下らないという。
彼はネット上で人と会話する際、いつでも自己紹介を欠かさないのだが、何故かわかってもらえない。自己紹介ということすら気付いてもらえない始末だ。
それもそのはず、濱田は漢字が苦手で、こう書き込んでいたのである。
「#red#回答はまだです。#/red#」
もちろん彼は、#red#参加者の皆様にも健気に自己紹介を繰り返していたのだが#/red#、お気づきだっただろうか?
#b#えねこー☆#/b# 「濱田くん、自己紹介はまずはフルネームから言うのかな? 」
#b#濱田#/b# 「#red#回答はまだです。#/red#いいえ……」
#b#ムク#/b# 「自己紹介では職業を言うの?」
#b#濱田#/b# 「#red#回答はまだです。#/red#はい……」
#b#さしゃ#/b# 「濱田くんは、日本語(標準語)でまず挨拶から自己紹介していますか? 」
#b#濱田#/b# 「#red#回答はまだです。#/red#はい……」
……。
今日、皆様の協力のおかげで正しい自己紹介を覚え、怪盗スキルに磨きをかけた怪盗はまだ。
彼が次に狙うのは、君の住む街かもしれない。
#b#BAD END?#/b#
(冗談ですwエンディングは1パターンです。)
「市松模様」「1Good」
←これは何でしょうか?
※嘘は無し、リスト聞きはOKのルールです。
※嘘は無し、リスト聞きはOKのルールです。
14年10月03日 19:23
【20の扉】 [低空飛行便]
【20の扉】 [低空飛行便]
本問題は挿絵問題です。扉問題2枚目。
解説を見る
今回の問題は絵や文字の内容をある言葉に置き換える、
#red#判じ絵#/red#もしくは#red#判じ物#/red#と呼ばれるなぞなぞの一種である。
今回の挿絵にある『市松模様』と『勝者』をどう読みかえるかが、
この問題のポイント。
まず、『市松模様』の正体は#red#点字#/red#を並べ敷き詰めたもの。
■□
□■
■□ は 「#red#た#/red#」であり、
□■
■□
□■ は 「#red#こ#/red#」である。
(■を点のある場所、□を点のない場所と読みかえる)
すると市松模様は
#red#たたた#/red#
#red#こここ#/red#
となる。
一方、『勝者』は#red#winner#/red#と読みかえる。
すると挿絵は
#red#たたた#/red#
#red#こここ winner#/red#
となる。さらに読みかえると、
#red#たこ3 winner#/red#
となる。さらに読みかえれば、
#red#たこさんウインナー#/red#
となる。
答えは#big5#「たこさんウインナー」#/big5#。
#red#判じ絵#/red#もしくは#red#判じ物#/red#と呼ばれるなぞなぞの一種である。
今回の挿絵にある『市松模様』と『勝者』をどう読みかえるかが、
この問題のポイント。
まず、『市松模様』の正体は#red#点字#/red#を並べ敷き詰めたもの。
■□
□■
■□ は 「#red#た#/red#」であり、
□■
■□
□■ は 「#red#こ#/red#」である。
(■を点のある場所、□を点のない場所と読みかえる)
すると市松模様は
#red#たたた#/red#
#red#こここ#/red#
となる。
一方、『勝者』は#red#winner#/red#と読みかえる。
すると挿絵は
#red#たたた#/red#
#red#こここ winner#/red#
となる。さらに読みかえると、
#red#たこ3 winner#/red#
となる。さらに読みかえれば、
#red#たこさんウインナー#/red#
となる。
答えは#big5#「たこさんウインナー」#/big5#。
「【かみとぺん】」「1Good」
カメオ『のりっこおにいちゃん、ぼくのままにあったこともないのに、なんでままがおしごといそがしくてつかれてるってわかったのかなぁ?』
14年10月05日 00:33
【亀夫君問題】 [のりっこ。]
【亀夫君問題】 [のりっこ。]
解説を見る
水平思考問題を考案中、
気分転換に公園を散歩していました。
ベンチにちょこんと、
どこかさみしそうに座っていたカメオ君に声を掛けてみて、
僕が持っていたウミガメのスープの本を何気に見せると、
ところどころ、
“一部のひらがなが読める”
みたいでした。
それが、『あ』『い』『う』『え』『お』
など50音順ではない様子だったので、
少し面白味を感じて、
興味本意で紙に全てのひらがなを書き出し、
カメオ君にどれが読めるかを訊ねてみました。
すると…
『あ』『か』『こ』『し』『と』『に』『む』『る』『ろ』
という、バラバラの9文字だけが読めたカメオ君。
これはたまたま、ただ単にそれだけを覚えているのかな…
と最初は思いましたが、
“きっと何か理由があるのだろう”
と少し思考をめぐらせてみました。
………アナグラム………
文字の並べ替え。
幼い子供か………
自分の“あの頃”が懐かしい。
………そうか………。
『カメオ君も、ご本が好きなのかな?^^
…多分だけど、
カメオ君のママはきっとお仕事とか色々忙しくて、
疲れてる部分もあるのかもね…
カメオ君と寝る時とかにさ、
ご本をほんのちょっと読みはじめて、
すぐに寝ちゃってたりしないかな?w
お兄ちゃんさ、勝手な事想像で言っちゃってごめんな^^』
カメオ『…なんでわかるのぉ!?(゚д゚)』
………そうか。
きっと優しいママなんだね、カメオ君。
『む』『か』『し』『む』『か』『し』『あ』『る』『と』『こ』『ろ』『に』
………ママは頑張って、
桃太郎をカメオ君に読み聞かせていたんだね。
すぐに寝ちゃってるみたいだけどw
仕事が休みの日とかはママをしっかり休ませてあげて、
また、桃太郎の続きを
少しずつでも知っていけるといいね。
気分転換に公園を散歩していました。
ベンチにちょこんと、
どこかさみしそうに座っていたカメオ君に声を掛けてみて、
僕が持っていたウミガメのスープの本を何気に見せると、
ところどころ、
“一部のひらがなが読める”
みたいでした。
それが、『あ』『い』『う』『え』『お』
など50音順ではない様子だったので、
少し面白味を感じて、
興味本意で紙に全てのひらがなを書き出し、
カメオ君にどれが読めるかを訊ねてみました。
すると…
『あ』『か』『こ』『し』『と』『に』『む』『る』『ろ』
という、バラバラの9文字だけが読めたカメオ君。
これはたまたま、ただ単にそれだけを覚えているのかな…
と最初は思いましたが、
“きっと何か理由があるのだろう”
と少し思考をめぐらせてみました。
………アナグラム………
文字の並べ替え。
幼い子供か………
自分の“あの頃”が懐かしい。
………そうか………。
『カメオ君も、ご本が好きなのかな?^^
…多分だけど、
カメオ君のママはきっとお仕事とか色々忙しくて、
疲れてる部分もあるのかもね…
カメオ君と寝る時とかにさ、
ご本をほんのちょっと読みはじめて、
すぐに寝ちゃってたりしないかな?w
お兄ちゃんさ、勝手な事想像で言っちゃってごめんな^^』
カメオ『…なんでわかるのぉ!?(゚д゚)』
………そうか。
きっと優しいママなんだね、カメオ君。
『む』『か』『し』『む』『か』『し』『あ』『る』『と』『こ』『ろ』『に』
………ママは頑張って、
桃太郎をカメオ君に読み聞かせていたんだね。
すぐに寝ちゃってるみたいだけどw
仕事が休みの日とかはママをしっかり休ませてあげて、
また、桃太郎の続きを
少しずつでも知っていけるといいね。
「愛の名の過ち」「1Good」
メグミは学年一の優等生で、難関大進学を目指し猛勉強していました。
しかし彼女は、#b#ミツルを愛しすぎてしまったがために#/b#、高校を卒業するとすぐに就職することになってしまいました。
さて、一体どういうことでしょうか?
しかし彼女は、#b#ミツルを愛しすぎてしまったがために#/b#、高校を卒業するとすぐに就職することになってしまいました。
さて、一体どういうことでしょうか?
14年10月05日 09:41
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
解説を見る
『山吹家の長女として生まれたメグミは、両親の愛情を一身に受け……』〜♪
ここで幼少期の写真を表示。
『勉強が得意で、成績はいつも学年トップ。高校時代は束大目指しわき目も振らず……』〜♪
ここで高校時代の写真を表示。
『念願かなって束大合格。キャンパスライフも充実して……』〜♪
ここで大学時代の……
───────────────────────────
「……おい、大学時代の写真がないぞ」
パソコンに向かっていた男が言った。
「仕方ないじゃない、使えるのがないんだから」
向かいに座る女が答えた。
「どういうこと? 多少画質悪くたってどうにでもできるぜ」
「そういうことじゃなくてさ……一応預かってきたから、見る?」
女はクリアファイルから写真の束を取り出した。
「なんだいっぱいあるじゃないか……ああ、ダメだなこりゃ」
「ね? #red#元カレのミツル。メグミいつもベタベタだったもんね。大学時代はミツルとのツーショットしかない#/red#のよ」
彼らはメグミ(29)の昔の同級生。
二ヶ月後に行われる#red#メグミとトシキの結婚披露宴で流すプロフィールムービー#/red#を制作している。
努力が実って束大に合格したメグミは、そこで出会ったミツルと交際を始めた。
どこへ行くにも、何をするにも一緒で、彼らの結婚を誰一人疑わなかった。
しかし若き日の恋はそう上手くはいかないものである。
些細な諍いから、4年間続いた二人の仲は、卒業を前に終わってしまった。
失恋の痛手を何年も引きずっていたメグミだったが、29歳の春、取引相手のトシキと運命的な出会いを果たし、わずか3ヶ月で電撃入籍を果たしたのであった。
「トシキさんとの結婚式なのに、ミツルとのツーショットは使えねえしなあ……。しゃーねえ、#red#大学時代飛ばしちまうか#/red#」
「そうすると、#red#高校出てすぐ就職することになる#/red#けど……」
「ま、いいじゃん」
「仕方ないよね」
「ああ、仕方ない」
ここで幼少期の写真を表示。
『勉強が得意で、成績はいつも学年トップ。高校時代は束大目指しわき目も振らず……』〜♪
ここで高校時代の写真を表示。
『念願かなって束大合格。キャンパスライフも充実して……』〜♪
ここで大学時代の……
───────────────────────────
「……おい、大学時代の写真がないぞ」
パソコンに向かっていた男が言った。
「仕方ないじゃない、使えるのがないんだから」
向かいに座る女が答えた。
「どういうこと? 多少画質悪くたってどうにでもできるぜ」
「そういうことじゃなくてさ……一応預かってきたから、見る?」
女はクリアファイルから写真の束を取り出した。
「なんだいっぱいあるじゃないか……ああ、ダメだなこりゃ」
「ね? #red#元カレのミツル。メグミいつもベタベタだったもんね。大学時代はミツルとのツーショットしかない#/red#のよ」
彼らはメグミ(29)の昔の同級生。
二ヶ月後に行われる#red#メグミとトシキの結婚披露宴で流すプロフィールムービー#/red#を制作している。
努力が実って束大に合格したメグミは、そこで出会ったミツルと交際を始めた。
どこへ行くにも、何をするにも一緒で、彼らの結婚を誰一人疑わなかった。
しかし若き日の恋はそう上手くはいかないものである。
些細な諍いから、4年間続いた二人の仲は、卒業を前に終わってしまった。
失恋の痛手を何年も引きずっていたメグミだったが、29歳の春、取引相手のトシキと運命的な出会いを果たし、わずか3ヶ月で電撃入籍を果たしたのであった。
「トシキさんとの結婚式なのに、ミツルとのツーショットは使えねえしなあ……。しゃーねえ、#red#大学時代飛ばしちまうか#/red#」
「そうすると、#red#高校出てすぐ就職することになる#/red#けど……」
「ま、いいじゃん」
「仕方ないよね」
「ああ、仕方ない」
「幻ノ女」「1Good」
やあ、はじめまして。俺の名前はロンバートだ。ん?どこかでお会いしたことがありましたっけね?
実は今ちょっとやっかいな事件に巻き込まれていてね。
親友のスコットがある事件の容疑者として連行されてしまった。
事件のあらましはこうだ。
スコットは夜のニューヨークを独りさまよい歩いていた。なんでも妻と喧嘩をしたとかで、彼は夜更けすぎまで家には帰らなかったらしい。
だが、スコットが留守にしている間に彼の妻マーセラが自宅で殺されていてね、まあつまりはスコットが妻殺しの犯人として疑われているというわけだ。
しかも、引っ立てられたスコットの供述が要領を得ないようで、どうやら少し記憶がいかれちまっているらしい。
精神鑑定士が聞き出した話によれば、スコットは"俺はやってない"とか"俺は大きな帽子を目深にかぶった女と一緒に居た"というような発言をしているらしく、この帽子の女の証言があればアリバイが成立するようなんだが、困ったことに刑事さんたちの聞き込みの甲斐なく帽子の女の目撃情報は得られていない。まさに幻の女ってわけだな。
結局スコットの話は信用されず、死刑判決が下されてしまった。
しかしね、バージェスっていう刑事さんがどうもこの事件に納得がいってないようでね、警察としてはこれ以上の捜査は出来ないが、代わりにスコットのために動いてくれる探偵は居ないか、ということで俺に白羽の矢が立ったというわけ。
もちろん俺も親友スコットがマーセラを殺したなんて微塵も思っちゃいないし、全力で捜査してスコットの無実を証明してやりたいと思っている。
バージェス刑事のはからいで、俺はいくらでも現場に入れるし、好きなときにスコットと面会できる。が、いかんせん探偵の経験はないのでね、どのように捜査したら無実を証明できるものか……どうかおまえさん方、俺の捜査を手伝ってくれないか?
実は今ちょっとやっかいな事件に巻き込まれていてね。
親友のスコットがある事件の容疑者として連行されてしまった。
事件のあらましはこうだ。
スコットは夜のニューヨークを独りさまよい歩いていた。なんでも妻と喧嘩をしたとかで、彼は夜更けすぎまで家には帰らなかったらしい。
だが、スコットが留守にしている間に彼の妻マーセラが自宅で殺されていてね、まあつまりはスコットが妻殺しの犯人として疑われているというわけだ。
しかも、引っ立てられたスコットの供述が要領を得ないようで、どうやら少し記憶がいかれちまっているらしい。
精神鑑定士が聞き出した話によれば、スコットは"俺はやってない"とか"俺は大きな帽子を目深にかぶった女と一緒に居た"というような発言をしているらしく、この帽子の女の証言があればアリバイが成立するようなんだが、困ったことに刑事さんたちの聞き込みの甲斐なく帽子の女の目撃情報は得られていない。まさに幻の女ってわけだな。
結局スコットの話は信用されず、死刑判決が下されてしまった。
しかしね、バージェスっていう刑事さんがどうもこの事件に納得がいってないようでね、警察としてはこれ以上の捜査は出来ないが、代わりにスコットのために動いてくれる探偵は居ないか、ということで俺に白羽の矢が立ったというわけ。
もちろん俺も親友スコットがマーセラを殺したなんて微塵も思っちゃいないし、全力で捜査してスコットの無実を証明してやりたいと思っている。
バージェス刑事のはからいで、俺はいくらでも現場に入れるし、好きなときにスコットと面会できる。が、いかんせん探偵の経験はないのでね、どのように捜査したら無実を証明できるものか……どうかおまえさん方、俺の捜査を手伝ってくれないか?
14年10月11日 21:36
【亀夫君問題】 [nattu]
【亀夫君問題】 [nattu]
15,499
解説を見る
俺が戻ってきた1992年のニューヨーク、そこではマーセラの殺害は起こっていなかった!
今日の日付は……ありゃ?10日か。11日から出発したはずだったんだが……
まあ、ここでの俺はニューヨークに呼び出されてすらいないはずだからな。明日からの南米での仕事に間に合うように神様が計らってくれたのかも。なんてな。
まあ、事件を未然に防げたのならなによりだ。皆の協力に感謝する。ありがとう。
…………………………………………………………………
観測者による解説
事の始まりは、押し込み強盗によるマーセラの殺害だった。
外出から帰ってきたスコットは愛する妻の死を受け入れられず、自らが開発したタイムマシンでマーセラを助けに行こうとした。しかし、スコットは気が動転していたためか、目的日時の設定を誤ってしまう。スコットが送られた先は実に20年前のニューヨークであった。
スコットの造ったタイムマシンは、短期間に一往復以上のタイムトラベルを行うことはできない。自らの失敗を呪うスコットだったが、偶然にも幼少のころのマー セラに出会った。ぶかぶかな女性ものの帽子を被る少女こそ、幼き頃のマーセラだったのだ。スコットは驚くべき偶然に感謝し、走り書きの手紙を幼きマーセラ に託した。
「親愛なるマーセラへ
この手紙は1992年の10月1日に読んで欲しい。
今日、君は殺される運命にある。信じられないことだろうが事実だ。今日1日は一歩も家から出ず戸締まりをしっかりして、誰の来客も断ってくれ。これくらいしかしてあげられることがなくて本当にすまない。
君を誰よりも愛している者より」
……しかし、現代に戻ってきたスコットの目の前にあったのは、刺殺されたマーセラの死体だった。
運命を変えることが出来ないと思ったスコットは、激しいショックを受け部分的に記憶喪失になってしまう。
この事件に疑問を持ったロンバートは、捜査の末にスコットがタイムマシンを用いて妻を救いに行ったことに気づき、自らも事の真相を確かめるべく事件の当日にタイムトラベルする。
一方、マーセラは手紙の内容に絶大なショックを受け、精神を病み人間不信に陥ってしまっていた。事件当日のスコットとの喧嘩もこれが原因である。
これらの条件が重なり、不幸な事件の連鎖が紡がれていくこととなる。
過去へタイムトラベルしたロンバートがスコット家の張り込みを行った場合、押し込み強盗の侵入は阻止できるが、死の影に怯え正気を失ったマーセラは夫を殺人者だと勘違いし揉み合いの末に死亡、スコットは自らを責め自殺することとなる。
ロンバートがスコット家を訪れた場合は、ロンバートが殺人者だと疑われマーセラと揉み合いになり、正当防衛でマーセラを殺害してしまう。
ロンバートがスコット家に張り込み、スコットの帰宅さえ妨害した場合も、マーセラは死の恐怖に耐えきれず自殺してしまう。
張り込みを行わなかった場合は、押し込み強盗の侵入を許し、マーセラは殺される。
……事件が不幸な終わりを迎えるたびに、ロンバートは幾度も幾度もタイムトラベルを行いやり直そうとした。タイムマシンの誤作動により11日から出発し、10日に存在している自身に統一される形で戻ってくることを繰り返し続けていたのだ。
激しいショックにより記憶を失いながらも、この運命の輪をループし続けたロンバートの精神力は本当に大したものだ。
しかし、15,499回目のループの際に運命は思わぬ展開へと至る。
ロンバートが事件当日ではなく20年前にタイムトラベルしたのだ。幼少の頃のマーセラから手紙を奪うことで、不幸の元凶を断ち切ったのだった。
……ん?それはおかしい?その場合、全ての始まりのときと同じように押し込み強盗による殺害が起きるはずだって?
そうなんだよ、私もそう思っていたんだがね……
どうやらロンバートが小銭を恵んであげたことで、奴の人生は好転し、強盗にはならずに済んだようだ。
こんなことは観測者になって以来初めてだ。
なんとも御都合主義な展開ではあるが、運命とはそういったものなのかもしれないね。
Fin.
作者注:今回、自分の知識と設定、回答力の至らなさゆえに参加して下さっていた皆様に多大な迷惑をおかけしてしまったと、本当に反省しております。
結構な裏設定があったのですが、もう本当に表に出すのも恥ずかしいのでお蔵にさせて下さい。ごめんなさい。
何か疑問や腑に落ちない点などあると思いますが、直接メッセージをいただければ、出来る限りの回答をしたいと思います。すみませんでした。
今日の日付は……ありゃ?10日か。11日から出発したはずだったんだが……
まあ、ここでの俺はニューヨークに呼び出されてすらいないはずだからな。明日からの南米での仕事に間に合うように神様が計らってくれたのかも。なんてな。
まあ、事件を未然に防げたのならなによりだ。皆の協力に感謝する。ありがとう。
…………………………………………………………………
観測者による解説
事の始まりは、押し込み強盗によるマーセラの殺害だった。
外出から帰ってきたスコットは愛する妻の死を受け入れられず、自らが開発したタイムマシンでマーセラを助けに行こうとした。しかし、スコットは気が動転していたためか、目的日時の設定を誤ってしまう。スコットが送られた先は実に20年前のニューヨークであった。
スコットの造ったタイムマシンは、短期間に一往復以上のタイムトラベルを行うことはできない。自らの失敗を呪うスコットだったが、偶然にも幼少のころのマー セラに出会った。ぶかぶかな女性ものの帽子を被る少女こそ、幼き頃のマーセラだったのだ。スコットは驚くべき偶然に感謝し、走り書きの手紙を幼きマーセラ に託した。
「親愛なるマーセラへ
この手紙は1992年の10月1日に読んで欲しい。
今日、君は殺される運命にある。信じられないことだろうが事実だ。今日1日は一歩も家から出ず戸締まりをしっかりして、誰の来客も断ってくれ。これくらいしかしてあげられることがなくて本当にすまない。
君を誰よりも愛している者より」
……しかし、現代に戻ってきたスコットの目の前にあったのは、刺殺されたマーセラの死体だった。
運命を変えることが出来ないと思ったスコットは、激しいショックを受け部分的に記憶喪失になってしまう。
この事件に疑問を持ったロンバートは、捜査の末にスコットがタイムマシンを用いて妻を救いに行ったことに気づき、自らも事の真相を確かめるべく事件の当日にタイムトラベルする。
一方、マーセラは手紙の内容に絶大なショックを受け、精神を病み人間不信に陥ってしまっていた。事件当日のスコットとの喧嘩もこれが原因である。
これらの条件が重なり、不幸な事件の連鎖が紡がれていくこととなる。
過去へタイムトラベルしたロンバートがスコット家の張り込みを行った場合、押し込み強盗の侵入は阻止できるが、死の影に怯え正気を失ったマーセラは夫を殺人者だと勘違いし揉み合いの末に死亡、スコットは自らを責め自殺することとなる。
ロンバートがスコット家を訪れた場合は、ロンバートが殺人者だと疑われマーセラと揉み合いになり、正当防衛でマーセラを殺害してしまう。
ロンバートがスコット家に張り込み、スコットの帰宅さえ妨害した場合も、マーセラは死の恐怖に耐えきれず自殺してしまう。
張り込みを行わなかった場合は、押し込み強盗の侵入を許し、マーセラは殺される。
……事件が不幸な終わりを迎えるたびに、ロンバートは幾度も幾度もタイムトラベルを行いやり直そうとした。タイムマシンの誤作動により11日から出発し、10日に存在している自身に統一される形で戻ってくることを繰り返し続けていたのだ。
激しいショックにより記憶を失いながらも、この運命の輪をループし続けたロンバートの精神力は本当に大したものだ。
しかし、15,499回目のループの際に運命は思わぬ展開へと至る。
ロンバートが事件当日ではなく20年前にタイムトラベルしたのだ。幼少の頃のマーセラから手紙を奪うことで、不幸の元凶を断ち切ったのだった。
……ん?それはおかしい?その場合、全ての始まりのときと同じように押し込み強盗による殺害が起きるはずだって?
そうなんだよ、私もそう思っていたんだがね……
どうやらロンバートが小銭を恵んであげたことで、奴の人生は好転し、強盗にはならずに済んだようだ。
こんなことは観測者になって以来初めてだ。
なんとも御都合主義な展開ではあるが、運命とはそういったものなのかもしれないね。
Fin.
作者注:今回、自分の知識と設定、回答力の至らなさゆえに参加して下さっていた皆様に多大な迷惑をおかけしてしまったと、本当に反省しております。
結構な裏設定があったのですが、もう本当に表に出すのも恥ずかしいのでお蔵にさせて下さい。ごめんなさい。
何か疑問や腑に落ちない点などあると思いますが、直接メッセージをいただければ、出来る限りの回答をしたいと思います。すみませんでした。