「感動のニュース」「1Good」
友
人のサシャはニュースで痛ましい事件を知り素晴らしいと感激した
何故?
【参加テーマ・最近気になるニュースは?】
人のサシャはニュースで痛ましい事件を知り素晴らしいと感激した
何故?
【参加テーマ・最近気になるニュースは?】
14年07月09日 15:09
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
解説を見る
神
奈川のアパートで小さな子供が餓死する事件がニュースで流れていた
痛ましい事件だが留学生のサシャは言う『私の国では低所得の人間が餓死するなんてよくあることで珍しくない。こんな話が全国ニュースになるって事は日本では滅多に餓死者が出ないのね』
サシャは蒸かし芋を盗み食いして倒れるまで走らさせた過去を思いだし日本の平和さに感激した
奈川のアパートで小さな子供が餓死する事件がニュースで流れていた
痛ましい事件だが留学生のサシャは言う『私の国では低所得の人間が餓死するなんてよくあることで珍しくない。こんな話が全国ニュースになるって事は日本では滅多に餓死者が出ないのね』
サシャは蒸かし芋を盗み食いして倒れるまで走らさせた過去を思いだし日本の平和さに感激した
「海賊王と呼ばれた男」「1Good」
海
賊王と呼ばれた男 モグラ・D・ダムズ
彼の数あるエピソードの一つに【一人の部下も乗っていない小さな船から他人の巨大船に乗り込み己自身は無傷でその船を乗っ取った】と、言うものがある
どうやったのでしょう?
【参加テーマ・好きな海賊は?】
賊王と呼ばれた男 モグラ・D・ダムズ
彼の数あるエピソードの一つに【一人の部下も乗っていない小さな船から他人の巨大船に乗り込み己自身は無傷でその船を乗っ取った】と、言うものがある
どうやったのでしょう?
【参加テーマ・好きな海賊は?】
14年07月13日 19:43
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
【ウミガメのスープ】 [アザゼル]
一言コメント欄
解説を見る
嵐
により沈みつつある豪華客船の中、乗員は揺れる通路を必至で進んでいた
若い者や揺れる船になれている船員ですら這ってしか進めぬ通路を一人の初老の男が毎日の散歩のような軽やかさで出口を目指し歩いている
真っ先に脱出ボートに乗り込むと他の者を葉巻を吸いながら待っていた
どんどんボートの隙間は埋まり限界に達した。乗り込む者ももう居ないようなのでボートを繋いでいるロープを切ろうとしていると小さな子供を連れた母親らしき母子が甲板に出てきた
満員のボートを見て せめて子供だけでもと頼む母親。母と別れさせられる事に直感で気付き泣き叫ぶ子供。しかし船には子供を乗せる隙間すらない・・・
そこで先ほどの初老の男が立ち上がり船より揺れるボートからヒラリと降り母と子を乗せた
男は何度もお礼を言う二人ににこりと微笑むとボートを結ぶロープを一太刀で斬った
そして男は叫ぶ
『ワシの名はモグラ・D・ダムス! かつては【海賊王】と呼ばれた男よ! この船はワシの棺桶に貰い受ける!善男善女の諸君さらばだ!ワシはこれより海底に眠る懐かしの仲間と宿敵にあいに行こうぞ!』
沈み逝く豪華客船から聞こえる高笑いは生き残った者達の心にしっかりと刻まれたのだった
数日後。名もない無人島にて・・・・・・
『また死にぞこなってしまったか・・・』
により沈みつつある豪華客船の中、乗員は揺れる通路を必至で進んでいた
若い者や揺れる船になれている船員ですら這ってしか進めぬ通路を一人の初老の男が毎日の散歩のような軽やかさで出口を目指し歩いている
真っ先に脱出ボートに乗り込むと他の者を葉巻を吸いながら待っていた
どんどんボートの隙間は埋まり限界に達した。乗り込む者ももう居ないようなのでボートを繋いでいるロープを切ろうとしていると小さな子供を連れた母親らしき母子が甲板に出てきた
満員のボートを見て せめて子供だけでもと頼む母親。母と別れさせられる事に直感で気付き泣き叫ぶ子供。しかし船には子供を乗せる隙間すらない・・・
そこで先ほどの初老の男が立ち上がり船より揺れるボートからヒラリと降り母と子を乗せた
男は何度もお礼を言う二人ににこりと微笑むとボートを結ぶロープを一太刀で斬った
そして男は叫ぶ
『ワシの名はモグラ・D・ダムス! かつては【海賊王】と呼ばれた男よ! この船はワシの棺桶に貰い受ける!善男善女の諸君さらばだ!ワシはこれより海底に眠る懐かしの仲間と宿敵にあいに行こうぞ!』
沈み逝く豪華客船から聞こえる高笑いは生き残った者達の心にしっかりと刻まれたのだった
数日後。名もない無人島にて・・・・・・
『また死にぞこなってしまったか・・・』
「熟睡ハッピー」「1Good」
ジリリリリリリリリリ!
私は目覚まし時計の音で覚醒する。
「ふああ~・・・よく眠った。」
私は嬉しそうに目覚ましを止めた。
今日も早朝から仕事だというのに、
一体何が嬉しかったのだろう?
私は目覚まし時計の音で覚醒する。
「ふああ~・・・よく眠った。」
私は嬉しそうに目覚ましを止めた。
今日も早朝から仕事だというのに、
一体何が嬉しかったのだろう?
14年07月14日 20:43
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]
解説を見る
ワールドカップの決勝の日と、仕事の日が重なってしまった。
それは私にとっては最悪の出来事であった。
理由は2つ。
私はドイツの応援をしているが、仕事に響くので、
夜中にやっている試合を生で見れなくて残念だということ。
もう一つは、
#b#隣人Aがアルゼンチンのファンで、試合に勝つと夜中でも騒ぐこと。#/b#
(Aはアルゼンチン糞野郎の略)
アルゼンチンが勝ち上がる度に、どんちゃん騒ぎを繰り返していた隣人。
私の住むアパートは壁が薄く、隣の部屋の音がよく聞こえる。
夜中に騒がれると、とてもじゃないが眠れやしなかった。
昨日も友人を招き入れて騒ぐ準備をしていたようで、
私としては夜ちゃんと眠れるか不安だったのだが・・・。
どうやら昨日はやけに静かだったようで。
私を起こしたのは隣人の声ではなく時計だった・・・#b#ということはだ。#/b#
満面の笑みで開いたスポーツ新聞には0-1の文字。
#b#試合のニュースを見ずとも、起きた時からすでに私はドイツの勝利を確信していたのであった。#/b#
それは私にとっては最悪の出来事であった。
理由は2つ。
私はドイツの応援をしているが、仕事に響くので、
夜中にやっている試合を生で見れなくて残念だということ。
もう一つは、
#b#隣人Aがアルゼンチンのファンで、試合に勝つと夜中でも騒ぐこと。#/b#
(Aはアルゼンチン糞野郎の略)
アルゼンチンが勝ち上がる度に、どんちゃん騒ぎを繰り返していた隣人。
私の住むアパートは壁が薄く、隣の部屋の音がよく聞こえる。
夜中に騒がれると、とてもじゃないが眠れやしなかった。
昨日も友人を招き入れて騒ぐ準備をしていたようで、
私としては夜ちゃんと眠れるか不安だったのだが・・・。
どうやら昨日はやけに静かだったようで。
私を起こしたのは隣人の声ではなく時計だった・・・#b#ということはだ。#/b#
満面の笑みで開いたスポーツ新聞には0-1の文字。
#b#試合のニュースを見ずとも、起きた時からすでに私はドイツの勝利を確信していたのであった。#/b#
「【コラボ問題】冥府に消えた男【屁理屈推理合戦】」「1Good」
皆様、魔女の館へようこそお越しくださいました。
私は魔女クリスティーナと申します。
もしかしたら「久しぶり」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
はい?魔女などという存在は信じられぬ、と?
そうですね・・・それでは改めて宣言致しましょう。
#red#私、クリスティーナは魔女です。#/red#
今の赤い言葉は「赤き真実」という私の魔法の一つです。
#red#「赤き真実」にて綴られる言葉に一切の嘘偽りはなく、全て真実です。#/red#
その証明には論も証拠も必要とせず、ただ真実であるということが保証されます。
この魔法にて、ひとまずは納得いただけますでしょうか?
折角お越しいただきましたので、ちょっとした余興をご用意いたしました。
まずはこちらの物語をご覧ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある名家の当主、カメオ。
彼は極度の人間嫌いで、カメオの私室には誰一人として入れようとしなかった。
長年連れ添った妻であるタト子ですらも、例外ではなかった。
あるときから、カメオは黒魔術に傾倒するようになった。
カメオは私室の近くに部屋を作らせ、そこを『#b#儀式の間#/b#』と称した。
#b#異界から異形の者を召喚#/b#する儀式などを執り行う部屋だとカメオは言った。
そうして、儀式の間に入ってから、数時間もの間出てこなくなることが頻繁になっていった。
不審に思ったタト子は、ある時、カメオが儀式の間に入るのを確認し、部屋の様子を窺うことにした。
しかし、待てども待てどもカメオが出てくる気配はない。
痺れを切らしたタト子は、思い切って儀式の間の扉を開く---
#b#そこにはカメオの姿はなかった#/b#。
あったのは、床に描かれた不気味な魔法陣がただ一つ。
魔法陣の中には、古代の言語で次の一文が書き入れられていた。
-#b#我が魂を悪魔に捧げよう#/b#-
-#b#悪魔よ 禁断の扉を開き 我を人知れぬ世界へと誘い賜え#/b#-
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
物語の詳細を説明させていただきますね。
#red#人名の他、儀式の間、扉などの固有名詞は、全て同一の存在を指し示します#/red#。
#red#儀式の間は、如何なる破壊も加工も不可能な部屋です#/red#。
#red#儀式の間には、扉は一つしかありません#/red#。#red#隠し通路や窓の類も存在しません#/red#。
#red#儀式の間の中には道具は存在しません#/red#。
#red#カメオ、タト子は超科学的、非科学的な特徴の無い人間です#/red#。
#red#カメオ、タト子以外に、如何なる生物も関与しません#/red#。ただし、生命を超越した存在である悪魔の関与は否定いたしません。
#red#タト子はカメオが儀式の間に立ち入ってから、出入り口より目を離すことはありませんでした#/red#。
そして・・・#red#タト子が扉を開けた時、部屋の中にカメオは存在していません#/red#。
さて。#b#一体カメオはどのようにして儀式の間から消え失せたのか#/b#。
私はこれを、#b#儀式の間にて召喚されし悪魔が、カメオを異界へと連れ去った#/b#、と説明します。
対して、皆様には#b#悪魔の関与を否定#/b#していただきたいのです。
詳しいルールはこちらです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆当問題のルール☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
当問題は、2chの同人掲示板で実施されている「屁理屈推理合戦」というパズルをラテシンに輸入してみたものです。
基本的には「ウミガメのスープ」と同様、質疑応答により物語の真相を明らかにしていく内容となりますが、特殊なルールを設けております。
①#red#赤き真実、つまり赤い文字で記される言葉は、絶対的な真実として保証されます#/red#。言い換えれば、#red#赤き真実で嘘を語る事は不可能です#/red#。
(#red#回答欄では文字を赤くすることができないので、代わりに【赤】という記号で囲まれた部分を「赤き真実」とします#/red#。)
②Yes/Noで解答可能な質問に限らず、#red#どのような質問も可能です#/red#。#red#推理の提示や、特定の事柄について出題者に赤き真実での宣言を要求する事も可能です#/red#。
③#red#出題者は真相を全て知っています#/red#が、基本的に#red#出題者は質問に対する回答義務を持ちません#/red#。出題者は回答を任意に拒否することができます。
④ただし、#red#質問者から提示された推理により悪魔の関与が否定された場合、出題者はこれに赤き真実で反論する義務を負います#/red#。
#red#出題者が質問者から提示された推理に反論できない場合は、正解となります#/red#。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
皆様が普段より嗜んでいらっしゃる「ウミガメのスープ」とは少々異なる部分もございますが、
最初の内はあまり気になさらず、気軽にご質問や推理のご披露をいただくのが良いでしょう。
さぁ、皆様。
どうか悪魔の幻影を、見事打ち破ってくださいませ。
※天童 魔子さんとのコラボ問題です。天童さんにはこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
問題原案:天童 魔子さん 企画・出題:セルス
私は魔女クリスティーナと申します。
もしかしたら「久しぶり」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
はい?魔女などという存在は信じられぬ、と?
そうですね・・・それでは改めて宣言致しましょう。
#red#私、クリスティーナは魔女です。#/red#
今の赤い言葉は「赤き真実」という私の魔法の一つです。
#red#「赤き真実」にて綴られる言葉に一切の嘘偽りはなく、全て真実です。#/red#
その証明には論も証拠も必要とせず、ただ真実であるということが保証されます。
この魔法にて、ひとまずは納得いただけますでしょうか?
折角お越しいただきましたので、ちょっとした余興をご用意いたしました。
まずはこちらの物語をご覧ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある名家の当主、カメオ。
彼は極度の人間嫌いで、カメオの私室には誰一人として入れようとしなかった。
長年連れ添った妻であるタト子ですらも、例外ではなかった。
あるときから、カメオは黒魔術に傾倒するようになった。
カメオは私室の近くに部屋を作らせ、そこを『#b#儀式の間#/b#』と称した。
#b#異界から異形の者を召喚#/b#する儀式などを執り行う部屋だとカメオは言った。
そうして、儀式の間に入ってから、数時間もの間出てこなくなることが頻繁になっていった。
不審に思ったタト子は、ある時、カメオが儀式の間に入るのを確認し、部屋の様子を窺うことにした。
しかし、待てども待てどもカメオが出てくる気配はない。
痺れを切らしたタト子は、思い切って儀式の間の扉を開く---
#b#そこにはカメオの姿はなかった#/b#。
あったのは、床に描かれた不気味な魔法陣がただ一つ。
魔法陣の中には、古代の言語で次の一文が書き入れられていた。
-#b#我が魂を悪魔に捧げよう#/b#-
-#b#悪魔よ 禁断の扉を開き 我を人知れぬ世界へと誘い賜え#/b#-
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
物語の詳細を説明させていただきますね。
#red#人名の他、儀式の間、扉などの固有名詞は、全て同一の存在を指し示します#/red#。
#red#儀式の間は、如何なる破壊も加工も不可能な部屋です#/red#。
#red#儀式の間には、扉は一つしかありません#/red#。#red#隠し通路や窓の類も存在しません#/red#。
#red#儀式の間の中には道具は存在しません#/red#。
#red#カメオ、タト子は超科学的、非科学的な特徴の無い人間です#/red#。
#red#カメオ、タト子以外に、如何なる生物も関与しません#/red#。ただし、生命を超越した存在である悪魔の関与は否定いたしません。
#red#タト子はカメオが儀式の間に立ち入ってから、出入り口より目を離すことはありませんでした#/red#。
そして・・・#red#タト子が扉を開けた時、部屋の中にカメオは存在していません#/red#。
さて。#b#一体カメオはどのようにして儀式の間から消え失せたのか#/b#。
私はこれを、#b#儀式の間にて召喚されし悪魔が、カメオを異界へと連れ去った#/b#、と説明します。
対して、皆様には#b#悪魔の関与を否定#/b#していただきたいのです。
詳しいルールはこちらです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆当問題のルール☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
当問題は、2chの同人掲示板で実施されている「屁理屈推理合戦」というパズルをラテシンに輸入してみたものです。
基本的には「ウミガメのスープ」と同様、質疑応答により物語の真相を明らかにしていく内容となりますが、特殊なルールを設けております。
①#red#赤き真実、つまり赤い文字で記される言葉は、絶対的な真実として保証されます#/red#。言い換えれば、#red#赤き真実で嘘を語る事は不可能です#/red#。
(#red#回答欄では文字を赤くすることができないので、代わりに【赤】という記号で囲まれた部分を「赤き真実」とします#/red#。)
②Yes/Noで解答可能な質問に限らず、#red#どのような質問も可能です#/red#。#red#推理の提示や、特定の事柄について出題者に赤き真実での宣言を要求する事も可能です#/red#。
③#red#出題者は真相を全て知っています#/red#が、基本的に#red#出題者は質問に対する回答義務を持ちません#/red#。出題者は回答を任意に拒否することができます。
④ただし、#red#質問者から提示された推理により悪魔の関与が否定された場合、出題者はこれに赤き真実で反論する義務を負います#/red#。
#red#出題者が質問者から提示された推理に反論できない場合は、正解となります#/red#。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
皆様が普段より嗜んでいらっしゃる「ウミガメのスープ」とは少々異なる部分もございますが、
最初の内はあまり気になさらず、気軽にご質問や推理のご披露をいただくのが良いでしょう。
さぁ、皆様。
どうか悪魔の幻影を、見事打ち破ってくださいませ。
※天童 魔子さんとのコラボ問題です。天童さんにはこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
問題原案:天童 魔子さん 企画・出題:セルス
14年07月14日 21:05
【新・形式】 [セルス]
【新・形式】 [セルス]
天童 魔子さんとのコラボ問題です。
解説を見る
お見事です。よくぞ悪魔の幻影を打ち破りました。
儀式の間に出入りするための扉はたった一つ。ですが、扉を出た先が一つとは限りません。
#red#儀式の間は移動した#/red#-これこそが、悪魔の心臓を貫く銀の弾丸だったのです。
語りましょう。
嘘偽りのない、真実の物語を。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カメオはとある名家の嫡男として生を受けた。
幼き頃より、厳格な両親から、一切の甘えを許さぬ英才教育を受け続けた。
両親による抑圧を受け続けたことにより、カメオは人間そのものを嫌うようになっていった。
何一つとして自由に選択する権利を与えられなかったのだから、当然といえば当然かもしれない。
食べるものも。学びの場所も。趣味も。友人も。結婚相手でさえも。
タト子との結婚は、完全なる政略結婚であった。
両家の立場もあり、表面上は当たり障りのない結婚生活を続けていた。
だが、長年タト子と連れ添うにつれ、徐々に夫婦間での諍いが絶えなくなっていった。
跡取りを決めるためだけに産まされた、何の愛着もない子供たちとその家族も、
誰が跡取りになるだとか、誰が遺産を継ぐだとか、そんな下らぬ衝突を繰り返してばかり。
カメオは孤独だった。
やがて名家の当主となり、莫大な財産を手にしてなお、心は空虚なままだった。
『彼女』と出会うまでは。
いつものように私室に籠っていると、ふと、ピアノの奏でる音色がカメオの耳に届いた。
幼いころの英才教育の一環でピアノを弾かされ、弾き間違えてはピアノの教師に手をはたかれていたのを思い出した。
手を叩かれないよう必死に、楽譜通りの音を機械的に再現していた。
その作業が嫌だった。だからピアノは嫌いだった。
嫌いのはずだった。
響いてくるピアノの音色をどれほど意識の外へ追いやろうとしても、耳から離れることはない。
それどころか、徐々にその旋律に心惹かれていった-あるいは、憧れていたのかもしれない。
かつて自分が奏でていた、無機質で事務的なものとは明確な違いを感じていた。
音の一つ一つが自由に遊び回るように、しかしそれぞれの音が調和して、
それだけで、一つの大きな世界を形作っているかのような。そんな錯覚を覚えた。
音を辿ると、娯楽室へと行きついた。
娯楽とは言いながらも、かつての自分が両親から強引に押し付けられた趣味の部屋だ。
ピアノもその中の一つだった。
ピアノの音の主を見る。
それはそれは美しい女性が、心の底から楽しむかのような表情で鍵盤に向かっていた。
それが、『彼女』との初めての出会いだった。
『彼女』は、長男夫妻が孫のピアノの講師として招いたピアニストだった。
『彼女』が訪れる週に二、三度だけ、あれだけ人を嫌っていたカメオが部屋から出て、
娯楽室の中の様子を窺うようになっていた。
気づけばカメオは、『彼女』に恋心を抱いていることに気が付いた。
空虚で無味乾燥なカメオの心に、初めて色を与えてくれた『彼女』に。
それはカメオにとって、本当の初恋であり、初めて他人に心を開いた瞬間でもあった。
ある時、カメオは『彼女』に声をかけ、私室へと招いた。
最近は妻のタト子ですら近づけないようにしていたあの私室に、初めて招き入れた客人だ。
『彼女』との談笑の中で、カメオはますます『彼女』に心を奪われていった。
だが、これまで人間との付き合いが希薄であったカメオの慕情は、徐々にあらぬ方向へと向かっていった。
執着のあまり、『彼女』を私室に軟禁するようになった。
それはまるで鳥籠に入れられた鳥のよう。
その事実を隠蔽することも徐々に難しくなっていった。
人を寄せつけないようにしているとはいえ、強引に家族に私室に入られたら見つかってしまうかもしれない。
このままでは『彼女』を私室に閉じ込めているのが明らかになるのも時間の問題。
そこでカメオは考え付いた。
『彼女』を、誰にも見つからない場所に閉じ込めてしまえば良いと。
カメオは黒魔術に傾倒した-”フリ”をした。
そして、黒魔術の儀式を行うための部屋だと言って作らせたのが、あの『#b#儀式の間#/b#』だった。
あの部屋を作らせる口実は何でも良かったのだろうが、黒魔術で使うなどと言っておけば、
気味悪がって誰も近寄りはしないだろう。そう思った。
その日もいつものように儀式の間に入る。
すると、地面から浮き上がるかのような錯覚を覚えた。
だがそれもいつもの事。
しばらくして儀式の間の扉を開けると-その向こうには『彼女』とピアノが存在していた。
#red#儀式の間はエレベーターだった#/red#。
#red#地下に作った地下室へと続く唯一の入り口#/red#。#red#それこそが、儀式の間の正体#/red#。
#red#儀式の間に存在する出入り口はただ一つ#/red#だが、#red#カメオが入った後に儀式の間は地下室に移動する#/red#ようになっていた。
儀式の間の真実を知る者は全て葬り去ってある。
そして、特殊な生体認証システムにより、カメオが入った時だけ動作するようになっている。
これで誰が、『彼女』が地下室に閉じ込められていると気づけようか?
今日も誰も知らない地下室の中で、『彼女』と二人きり。
カメオは最愛の『彼女』の名を口にする。
-さぁ。今日も君の美しい旋律を聞かせておくれ。親愛なる#b#カニバリーチェ#/b#。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これが、「儀式の間の悪魔」の正体です。
長話になってしまいましたが、如何でしたでしょうか?
・・・ところで。
私の物語の最後の最後を台無しにしてくれましたね。「喰人の魔女」カニバリーチェ。
(゚д゚)「Σoh!なぜバレたのですか」
バレるに決まっています。今回、貴女にはかなり助けて頂きました。その点に関しては素直に感謝しています。
ただ、私の書き上げた物語を勝手に弄らないで頂きたいのですが?
(゚д゚)「まぁ良いではないですか ほんの遊び心なのです」
・・・はぁ。本当にしょうのない魔女ですね、貴女は。
さて、皆様、少々締まりのない幕切れになってしまいましたが、お楽しみ頂けましたか?
もし次があれば、またお会い致しましょう。
それでは、さようなら。
(゚д゚)「(゚д゚)ノシ さよならなのです」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-さぁ。今日も君の美しい旋律を聞かせておくれ。親愛なるカニバリーチェ。
(゚д゚)「良いのですよ」
(゚д゚)「#red#今日は、私の体の中で、私の音色を直に聴かせてあげるのです#/red#」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
儀式の間に出入りするための扉はたった一つ。ですが、扉を出た先が一つとは限りません。
#red#儀式の間は移動した#/red#-これこそが、悪魔の心臓を貫く銀の弾丸だったのです。
語りましょう。
嘘偽りのない、真実の物語を。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カメオはとある名家の嫡男として生を受けた。
幼き頃より、厳格な両親から、一切の甘えを許さぬ英才教育を受け続けた。
両親による抑圧を受け続けたことにより、カメオは人間そのものを嫌うようになっていった。
何一つとして自由に選択する権利を与えられなかったのだから、当然といえば当然かもしれない。
食べるものも。学びの場所も。趣味も。友人も。結婚相手でさえも。
タト子との結婚は、完全なる政略結婚であった。
両家の立場もあり、表面上は当たり障りのない結婚生活を続けていた。
だが、長年タト子と連れ添うにつれ、徐々に夫婦間での諍いが絶えなくなっていった。
跡取りを決めるためだけに産まされた、何の愛着もない子供たちとその家族も、
誰が跡取りになるだとか、誰が遺産を継ぐだとか、そんな下らぬ衝突を繰り返してばかり。
カメオは孤独だった。
やがて名家の当主となり、莫大な財産を手にしてなお、心は空虚なままだった。
『彼女』と出会うまでは。
いつものように私室に籠っていると、ふと、ピアノの奏でる音色がカメオの耳に届いた。
幼いころの英才教育の一環でピアノを弾かされ、弾き間違えてはピアノの教師に手をはたかれていたのを思い出した。
手を叩かれないよう必死に、楽譜通りの音を機械的に再現していた。
その作業が嫌だった。だからピアノは嫌いだった。
嫌いのはずだった。
響いてくるピアノの音色をどれほど意識の外へ追いやろうとしても、耳から離れることはない。
それどころか、徐々にその旋律に心惹かれていった-あるいは、憧れていたのかもしれない。
かつて自分が奏でていた、無機質で事務的なものとは明確な違いを感じていた。
音の一つ一つが自由に遊び回るように、しかしそれぞれの音が調和して、
それだけで、一つの大きな世界を形作っているかのような。そんな錯覚を覚えた。
音を辿ると、娯楽室へと行きついた。
娯楽とは言いながらも、かつての自分が両親から強引に押し付けられた趣味の部屋だ。
ピアノもその中の一つだった。
ピアノの音の主を見る。
それはそれは美しい女性が、心の底から楽しむかのような表情で鍵盤に向かっていた。
それが、『彼女』との初めての出会いだった。
『彼女』は、長男夫妻が孫のピアノの講師として招いたピアニストだった。
『彼女』が訪れる週に二、三度だけ、あれだけ人を嫌っていたカメオが部屋から出て、
娯楽室の中の様子を窺うようになっていた。
気づけばカメオは、『彼女』に恋心を抱いていることに気が付いた。
空虚で無味乾燥なカメオの心に、初めて色を与えてくれた『彼女』に。
それはカメオにとって、本当の初恋であり、初めて他人に心を開いた瞬間でもあった。
ある時、カメオは『彼女』に声をかけ、私室へと招いた。
最近は妻のタト子ですら近づけないようにしていたあの私室に、初めて招き入れた客人だ。
『彼女』との談笑の中で、カメオはますます『彼女』に心を奪われていった。
だが、これまで人間との付き合いが希薄であったカメオの慕情は、徐々にあらぬ方向へと向かっていった。
執着のあまり、『彼女』を私室に軟禁するようになった。
それはまるで鳥籠に入れられた鳥のよう。
その事実を隠蔽することも徐々に難しくなっていった。
人を寄せつけないようにしているとはいえ、強引に家族に私室に入られたら見つかってしまうかもしれない。
このままでは『彼女』を私室に閉じ込めているのが明らかになるのも時間の問題。
そこでカメオは考え付いた。
『彼女』を、誰にも見つからない場所に閉じ込めてしまえば良いと。
カメオは黒魔術に傾倒した-”フリ”をした。
そして、黒魔術の儀式を行うための部屋だと言って作らせたのが、あの『#b#儀式の間#/b#』だった。
あの部屋を作らせる口実は何でも良かったのだろうが、黒魔術で使うなどと言っておけば、
気味悪がって誰も近寄りはしないだろう。そう思った。
その日もいつものように儀式の間に入る。
すると、地面から浮き上がるかのような錯覚を覚えた。
だがそれもいつもの事。
しばらくして儀式の間の扉を開けると-その向こうには『彼女』とピアノが存在していた。
#red#儀式の間はエレベーターだった#/red#。
#red#地下に作った地下室へと続く唯一の入り口#/red#。#red#それこそが、儀式の間の正体#/red#。
#red#儀式の間に存在する出入り口はただ一つ#/red#だが、#red#カメオが入った後に儀式の間は地下室に移動する#/red#ようになっていた。
儀式の間の真実を知る者は全て葬り去ってある。
そして、特殊な生体認証システムにより、カメオが入った時だけ動作するようになっている。
これで誰が、『彼女』が地下室に閉じ込められていると気づけようか?
今日も誰も知らない地下室の中で、『彼女』と二人きり。
カメオは最愛の『彼女』の名を口にする。
-さぁ。今日も君の美しい旋律を聞かせておくれ。親愛なる#b#カニバリーチェ#/b#。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これが、「儀式の間の悪魔」の正体です。
長話になってしまいましたが、如何でしたでしょうか?
・・・ところで。
私の物語の最後の最後を台無しにしてくれましたね。「喰人の魔女」カニバリーチェ。
(゚д゚)「Σoh!なぜバレたのですか」
バレるに決まっています。今回、貴女にはかなり助けて頂きました。その点に関しては素直に感謝しています。
ただ、私の書き上げた物語を勝手に弄らないで頂きたいのですが?
(゚д゚)「まぁ良いではないですか ほんの遊び心なのです」
・・・はぁ。本当にしょうのない魔女ですね、貴女は。
さて、皆様、少々締まりのない幕切れになってしまいましたが、お楽しみ頂けましたか?
もし次があれば、またお会い致しましょう。
それでは、さようなら。
(゚д゚)「(゚д゚)ノシ さよならなのです」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-さぁ。今日も君の美しい旋律を聞かせておくれ。親愛なるカニバリーチェ。
(゚д゚)「良いのですよ」
(゚д゚)「#red#今日は、私の体の中で、私の音色を直に聴かせてあげるのです#/red#」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「【祝R問題(あたかもノックスRさん)】立て札」「1Good」
日課の、庭の草むしりをしていた女。【1】
それを止めさせようとして、私たちはとある立て札を立てた。【2】
一体どうして?【3】
※出典
【1】仕方ないなあ・・・http://sui-hei.net/mondai/show/7748
【2】死者の行進http://sui-hei.net/mondai/show/7642
【3】刺激が強すぎる!http://sui-hei.net/mondai/show/7576
それを止めさせようとして、私たちはとある立て札を立てた。【2】
一体どうして?【3】
※出典
【1】仕方ないなあ・・・http://sui-hei.net/mondai/show/7748
【2】死者の行進http://sui-hei.net/mondai/show/7642
【3】刺激が強すぎる!http://sui-hei.net/mondai/show/7576
14年07月17日 21:36
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
本文に書き忘れましたが、SPはさしゃさんとBB弾さんです。
解説を見る
公園で寝泊りしていた女が、勝手に畑を作って草むしりをしていたので、
公共の地につき、畑を作る事は禁止されています。
という看板を立てた。市の怠慢行政。
公共の地につき、畑を作る事は禁止されています。
という看板を立てた。市の怠慢行政。