「【世界田中奇行】ラララ田中くん、ラララ田中くん、ララララ。」「5ブックマーク」
初めてナサール星人を見て感動している地球人の田中。
覚えてきたナサール語を使ってこんな質問をした。
「ウホッウホウホ、ウヒョン?(あなたと私はなぜ肌の色が違うのですか?)」
田中はなぜこんな事を聞くのだろうか?
覚えてきたナサール語を使ってこんな質問をした。
「ウホッウホウホ、ウヒョン?(あなたと私はなぜ肌の色が違うのですか?)」
田中はなぜこんな事を聞くのだろうか?
15年03月26日 22:16
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
解説を見る
赤ん坊の頃にナサール星人に拾われ、ナサール星人に育てられた田中。
田中は生まれつき目が見えなかった。
そんな田中を我が子のように育てたナサール星人。
田中とナサール星人は本当の親子のように仲良く暮らしていた。
田中が12歳の誕生日を迎えた日。
ナサール星人の医学が田中の盲目を治療できるまでに進歩した。
目の治療が成功して田中は初めてナサール星人の姿を見た。
目が見えるようになったことに感動。
しかし田中は自分の姿と、親だと信じ込んでいるナサール星人を見比べて
皮膚の色が全然違うことに気付き、こう尋ねたのだった。
「ウホッウホウホ、ウヒョン?」
田中は生まれつき目が見えなかった。
そんな田中を我が子のように育てたナサール星人。
田中とナサール星人は本当の親子のように仲良く暮らしていた。
田中が12歳の誕生日を迎えた日。
ナサール星人の医学が田中の盲目を治療できるまでに進歩した。
目の治療が成功して田中は初めてナサール星人の姿を見た。
目が見えるようになったことに感動。
しかし田中は自分の姿と、親だと信じ込んでいるナサール星人を見比べて
皮膚の色が全然違うことに気付き、こう尋ねたのだった。
「ウホッウホウホ、ウヒョン?」
「【LTG】エネゴンクエスト」「5ブックマーク」
ここはラテラル王国。
少し前まで平和な国だったのに、突然現れた魔王コーネリアスにエネ姫をさらわれてしまった。
さあ、勇気ある者たちよ、今こそ立ち上がってエネ姫を取り戻すのだ!
--------------------------------------------------
☆プレイ方法☆
・皆さんは、まず質問欄にて、自分のプレイヤー名(例…えね)(できるだけ短いと嬉しいです)と共に参加表明をして下さい。自分の個性などの設定はできません。
・行動は、質問欄で自分のとりたい行動を宣言することで行います。
【ただし】 行動が成功するには、前提となる条件が必要です。例えば、魔法を使うにはその魔法を習得しなければなりません。お金を持っていないのに武器を買うこともできません。
このように、各プレイヤーの状況に応じて私がOKまたはNGを出します。Okならば、その行動を取れます。
・ゲームの目的は、魔王コーネリアスを倒し、エネ姫を救い出すことです。エネ姫を誰かが救い出すと、ゲームは終了します。
・皆さんはスタート時点では平凡な村人です。様々な行動をとって、自身を強化したり魔王を倒す方法を見つけたりしてください。(クリア方法は一通りではありません。解説は複数用意されています)
・舞台はラテラル王国。「ラテシティ」「迷宮の森」「ウミガメ山」「シンシティ」「スープ草原」「スイヘー村」そして「魔王の城」のエリアからなります。(スタート時点ではラテシティにいます)移動の際は移動を宣言してください。
・魔王の城に入ると、即、魔王との戦いです。城に入って二回以内の行動で倒さないと魔王に吹き飛ばされます。
☆ルール説明☆
・自分の質問の未回答は3つ以内にするようお願いします。(自分の質問が3つ回答されていなければ、新たに質問しないでください)
・誰かが助け出せば終了ですが、誰が一番にできるかを競うものではありません。行動は別々ですが、情報はまとめもで共有されるので、皆さん頑張りましょう
・同じ行動を複数回とる場合は、5回以上間に明けて行動してください
それでは、健闘を祈る。
少し前まで平和な国だったのに、突然現れた魔王コーネリアスにエネ姫をさらわれてしまった。
さあ、勇気ある者たちよ、今こそ立ち上がってエネ姫を取り戻すのだ!
--------------------------------------------------
☆プレイ方法☆
・皆さんは、まず質問欄にて、自分のプレイヤー名(例…えね)(できるだけ短いと嬉しいです)と共に参加表明をして下さい。自分の個性などの設定はできません。
・行動は、質問欄で自分のとりたい行動を宣言することで行います。
【ただし】 行動が成功するには、前提となる条件が必要です。例えば、魔法を使うにはその魔法を習得しなければなりません。お金を持っていないのに武器を買うこともできません。
このように、各プレイヤーの状況に応じて私がOKまたはNGを出します。Okならば、その行動を取れます。
・ゲームの目的は、魔王コーネリアスを倒し、エネ姫を救い出すことです。エネ姫を誰かが救い出すと、ゲームは終了します。
・皆さんはスタート時点では平凡な村人です。様々な行動をとって、自身を強化したり魔王を倒す方法を見つけたりしてください。(クリア方法は一通りではありません。解説は複数用意されています)
・舞台はラテラル王国。「ラテシティ」「迷宮の森」「ウミガメ山」「シンシティ」「スープ草原」「スイヘー村」そして「魔王の城」のエリアからなります。(スタート時点ではラテシティにいます)移動の際は移動を宣言してください。
・魔王の城に入ると、即、魔王との戦いです。城に入って二回以内の行動で倒さないと魔王に吹き飛ばされます。
☆ルール説明☆
・自分の質問の未回答は3つ以内にするようお願いします。(自分の質問が3つ回答されていなければ、新たに質問しないでください)
・誰かが助け出せば終了ですが、誰が一番にできるかを競うものではありません。行動は別々ですが、情報はまとめもで共有されるので、皆さん頑張りましょう
・同じ行動を複数回とる場合は、5回以上間に明けて行動してください
それでは、健闘を祈る。
15年02月08日 22:00
【新・形式】 [えねこー☆]
【新・形式】 [えねこー☆]
ありがとうございました^^
解説を見る
勇者『アップルパァーイ!!』
……「…あっ…あっ!?アップルパイィィィィィィィィィィ!!!!!!!(☆д☆)」
(☆д☆)三うぉぉぉぉぉ!!!
三(☆д☆)ノ三三☆☆アップルパイィィ!
魔王「!?」
こうしてラテラル王国に再び平和が戻った
お見事!!
……まさか姫を覚醒させるとは…
おぬしらの団結力の賜物じゃな!
よくやった!
【Level 2.5】秘伝書を集め、姫を覚醒させる
……「…あっ…あっ!?アップルパイィィィィィィィィィィ!!!!!!!(☆д☆)」
(☆д☆)三うぉぉぉぉぉ!!!
三(☆д☆)ノ三三☆☆アップルパイィィ!
魔王「!?」
こうしてラテラル王国に再び平和が戻った
お見事!!
……まさか姫を覚醒させるとは…
おぬしらの団結力の賜物じゃな!
よくやった!
【Level 2.5】秘伝書を集め、姫を覚醒させる
「人気者だっ他界?」「5ブックマーク」
地味で目立たず、見た目も中身もこれといった特徴のない、すべてにおいてごくごく平凡な男がいた。
しかし、なぜか死んだら大変な人気者となり、知り合いでもなんでもない人達が男に会いに来たり、たくさん写真を撮られたりした。
どういうことだろう?
しかし、なぜか死んだら大変な人気者となり、知り合いでもなんでもない人達が男に会いに来たり、たくさん写真を撮られたりした。
どういうことだろう?
14年11月01日 10:46
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
ハロウィーンスープ
解説を見る
平凡な人生を送る平凡な男は、いつか自分が脚光を浴びる日が来ることを妄想することはあったけれど、思うだけで何もしない、よくいるタイプの人間だった。自分はいつも「その他大勢」の側にいることが当たり前で、その状況に甘んじていたとも言える。
その日も、何気ない平凡な毎日が過ぎ去るだけのはずだった。
それは本当に偶然だった。
偶然、非凡な狂気を隠し持った殺人鬼がいて、
偶然、その殺人鬼は男の家を選び、
偶然、平凡な男は非凡な最期を遂げた。
無差別殺人の被害者となってしまった男は、バラバラに切断され、男の家の庭にばらまかれた。
通りから丸見えで、道行く人は驚いて庭を覗き込み、そして……
写真を撮り始めた。
「すごい! 超リアル!」
「これはグロいww」
「死体発見なう」
撮られた写真はあっという間にSNSを駆け巡り、次から次へと見物客が訪れ、すぐに現場は撮影大会と化した。
平凡な男は、その平凡さゆえ、もちろん世間の流れに乗っていた。
男の家の庭には、申し訳程度に、ジャック・オ・ランタンが飾られていた。
リアルな死体との対比がまた面白い、と見物客はにこやかに眺めるのであった。
最期に脚光を浴びることになった平凡な男は、けれどそのことを知るよしもなかった。
END
#b#男は無差別殺人の被害者となり、死体はバラバラにされて男の庭に捨てられた。しかしその日はハロウィーン。粋な飾り付けと勘違いされ、見物人がやってきていたのだった。#/b#
その日も、何気ない平凡な毎日が過ぎ去るだけのはずだった。
それは本当に偶然だった。
偶然、非凡な狂気を隠し持った殺人鬼がいて、
偶然、その殺人鬼は男の家を選び、
偶然、平凡な男は非凡な最期を遂げた。
無差別殺人の被害者となってしまった男は、バラバラに切断され、男の家の庭にばらまかれた。
通りから丸見えで、道行く人は驚いて庭を覗き込み、そして……
写真を撮り始めた。
「すごい! 超リアル!」
「これはグロいww」
「死体発見なう」
撮られた写真はあっという間にSNSを駆け巡り、次から次へと見物客が訪れ、すぐに現場は撮影大会と化した。
平凡な男は、その平凡さゆえ、もちろん世間の流れに乗っていた。
男の家の庭には、申し訳程度に、ジャック・オ・ランタンが飾られていた。
リアルな死体との対比がまた面白い、と見物客はにこやかに眺めるのであった。
最期に脚光を浴びることになった平凡な男は、けれどそのことを知るよしもなかった。
END
#b#男は無差別殺人の被害者となり、死体はバラバラにされて男の庭に捨てられた。しかしその日はハロウィーン。粋な飾り付けと勘違いされ、見物人がやってきていたのだった。#/b#
「【ラテクエ67-2】猫チョコのやる前に祭 鬼愉び編」「5ブックマーク」
カメコが明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまったので愉快な笑顔を見せました。
状況をまとめてください
状況をまとめてください
16年08月28日 20:01
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
カメコは自分の死期を悟り嘆いているのを親友の私に聞かれ誤魔化すために愉快な笑顔を見せました。(´^ω^`)冗談なのですよ
・カメコが#b#明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまった#/b#ので愉快な笑顔を見せました。
カメコが私に嘘を吐いていることはすぐに分かりましたがそれは私を気遣っての事でした。
だから私もカメコが心配しないよう偽りの笑顔を見せました。(*´∀`)びっくりした~(大丈夫だよ。私が何とかするからね)
・カメコが(私に)#b#明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまった#/b#ので(私は)愉快な笑顔を見せました。
しかしカメコの悩みを聞いてしまった私は自分ではどうすることも出来ずクラスのみんなにうっかり喋ってしまいました。
するとみんなが協力してくれると言ったので笑顔になりました。
みんなありがとうなのです!(∩゚∀゚)∩
・#b#カメコが(明日)死んでしまう#/b#ことをうっかり喋ってしまったので愉快な笑顔を見せました。
任せろ(`・ω・´)明日カメコが死んでしまうだなんてありえない
(゚д゚)? どうして明日死ぬって知っているのです?
(`°ω。)うひゃひゃひゃ ばれちまったか
・(犯人が)#b#カメコが明日死んでしまう#/b#ことをうっかり喋ってしまったので(犯人は邪悪で)愉快な笑顔を見せました。
おまわりさん、こいつなのです。自白したのです。(゚д゚)っ
(´・ω・`)はめられた・・・(?)
・(犯人が)#b#カメコが明日死んでしまう#/b#ことをうっかり喋ってしまったので(私は)愉快な笑顔を見せました。
もう大丈夫なのですよ。(゚д゚)ゞ
かくして犯人は逮捕されカメコの運命が変わり死ぬ未来を回避したのです。
☆-(ノ゚∀゚)八(゚∀゚ )ノ
カメコが#b#明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまったの(がきっかけ)で#/b#(解決できたので)愉快な笑顔を見せました。
(私は)#b#カメコが明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまったの(がきっかけ)で#/b#(解決できたので)愉快な笑顔を見せました。
・カメコが#b#明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまった#/b#ので愉快な笑顔を見せました。
カメコが私に嘘を吐いていることはすぐに分かりましたがそれは私を気遣っての事でした。
だから私もカメコが心配しないよう偽りの笑顔を見せました。(*´∀`)びっくりした~(大丈夫だよ。私が何とかするからね)
・カメコが(私に)#b#明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまった#/b#ので(私は)愉快な笑顔を見せました。
しかしカメコの悩みを聞いてしまった私は自分ではどうすることも出来ずクラスのみんなにうっかり喋ってしまいました。
するとみんなが協力してくれると言ったので笑顔になりました。
みんなありがとうなのです!(∩゚∀゚)∩
・#b#カメコが(明日)死んでしまう#/b#ことをうっかり喋ってしまったので愉快な笑顔を見せました。
任せろ(`・ω・´)明日カメコが死んでしまうだなんてありえない
(゚д゚)? どうして明日死ぬって知っているのです?
(`°ω。)うひゃひゃひゃ ばれちまったか
・(犯人が)#b#カメコが明日死んでしまう#/b#ことをうっかり喋ってしまったので(犯人は邪悪で)愉快な笑顔を見せました。
おまわりさん、こいつなのです。自白したのです。(゚д゚)っ
(´・ω・`)はめられた・・・(?)
・(犯人が)#b#カメコが明日死んでしまう#/b#ことをうっかり喋ってしまったので(私は)愉快な笑顔を見せました。
もう大丈夫なのですよ。(゚д゚)ゞ
かくして犯人は逮捕されカメコの運命が変わり死ぬ未来を回避したのです。
☆-(ノ゚∀゚)八(゚∀゚ )ノ
カメコが#b#明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまったの(がきっかけ)で#/b#(解決できたので)愉快な笑顔を見せました。
(私は)#b#カメコが明日死んでしまうことをうっかり喋ってしまったの(がきっかけ)で#/b#(解決できたので)愉快な笑顔を見せました。
「天使と、悪魔と、恋する少女」「5ブックマーク」
江戸川乱子は学園でも一二を争う美人だと有名であった――というのも、一つ上の学年に乱子と肩を並べるほどの美貌の主がいたのである――ので、靴箱にラブレターが入っていることも、放課後に男子から告白されることも日常茶飯事であった。
しかし、乱子がそれらを受け入れることはない。
乱子には幼い頃からずっと想いを寄せている男子がいるからだ。
三年になり、乱子は学園で一番の有名人になっていた。
そんなある日、乱子は例の想い人から告白される。
しかし、あろうことか乱子は彼を拒絶してしまった。
その後、ひどく傷ついた彼の言葉を聞いて、乱子は喜ぶのである。
乱子はどうして喜んだのだろう?
※挿絵はただのイメージにすぎません。
しかし、乱子がそれらを受け入れることはない。
乱子には幼い頃からずっと想いを寄せている男子がいるからだ。
三年になり、乱子は学園で一番の有名人になっていた。
そんなある日、乱子は例の想い人から告白される。
しかし、あろうことか乱子は彼を拒絶してしまった。
その後、ひどく傷ついた彼の言葉を聞いて、乱子は喜ぶのである。
乱子はどうして喜んだのだろう?
※挿絵はただのイメージにすぎません。
12年09月09日 01:36
【ウミガメのスープ】 [ロデリック]
【ウミガメのスープ】 [ロデリック]
お疲れ様でした
解説を見る
明智学園には二人の美貌の主がいた。
二年三組の江戸川乱子と、三年七組の夢野久子である。
二人は毎日のように学年問わず男子から交際を申し込まれるのだが、二人とも一度たりとも受け入れることはなかった。
その理由は両者ともすでに好きな男子がいるからというものであったが、奇しくも、二人が慕う人物は同じ男子生徒だったのである。
二人が想いを寄せる二年五組の隼野丈は、乱子の幼馴染で、久子の部活の後輩であった。
事の始まりは久子の卒業式のことである。
久子は丈を呼び出し気持ちを伝えたのだが、丈はそれを断った。
振られるとは微塵も考えていなかった久子が理由を問うと、丈は江戸川乱子のことが好きなのだと告げて去ってった。
「初恋を奪われた! 世界で一番美しいはずの自分を馬鹿にしたあの憎たらしい女に奪われた!」
それは久子の中に恐ろしく真っ黒な感情を生み出した。
「あの女さえいなければ、私に振り向かない男などいないのに、あの女さえいなければ、私は世界一美しいというのに」
その日、彼女は理科室から硫酸の瓶をひとつ盗んで帰った。
乱子が学園で一番醜い女性になったと噂になったのは、春休みがあけた後すぐであった。
学年で一番の美しさになるはずが、学園で一番の醜さになったと、噂は瞬く間に広まり、乱子はあまりに不本意な理由で学園一の有名人となった。
顔中が火傷でただれ、かつての美貌はその片鱗すら残されていなかったのである。
周囲の態度は一変し、乱子へ注がれる感情は憐憫、軽蔑、そして悪意に変わった。
そんな中、ただ一人変わらず乱子に接してくれる男子が隼野丈である。
丈はある日、意を決して、乱子に告白した。
「俺はずっと昔から、お前のことが好きだ! だから、俺と付き合ってくれ!」
突然の告白に、乱子は戸惑い、そして――
「……同情してるの? そうなんでしょ? こんな不細工な女の子、好きになる人なんているわけないじゃん! そういうのやめてよ!」
あろうことか、長年想い続けてきた丈を振ってしまったのである。
丈は怒ったように拳を握りしめ、しかし、すぐにフッと笑うと、筆箱から一本のシャープペンシルを取り出した。
乱子が不思議そうに悲しそうに見つめる中、すこしの躊躇の後、丈はそれで自身の双眸を突き――痛くはなかったと、後になって丈は語る――乱子に喋る隙も与えず、告げた。
「どうだ! これで、もうお前の見た目なんて何も関係ねーだろ! 俺は、お前の、心が好きなんだよ! だから、俺と付き合ってくれ!」
その言葉を聞いて、乱子は泣いた。
「馬鹿じゃないの……」とその場に泣き崩れた乱子の顔には、驚きや呆れを超越した喜びの色が浮かんでいたのであった。
二年三組の江戸川乱子と、三年七組の夢野久子である。
二人は毎日のように学年問わず男子から交際を申し込まれるのだが、二人とも一度たりとも受け入れることはなかった。
その理由は両者ともすでに好きな男子がいるからというものであったが、奇しくも、二人が慕う人物は同じ男子生徒だったのである。
二人が想いを寄せる二年五組の隼野丈は、乱子の幼馴染で、久子の部活の後輩であった。
事の始まりは久子の卒業式のことである。
久子は丈を呼び出し気持ちを伝えたのだが、丈はそれを断った。
振られるとは微塵も考えていなかった久子が理由を問うと、丈は江戸川乱子のことが好きなのだと告げて去ってった。
「初恋を奪われた! 世界で一番美しいはずの自分を馬鹿にしたあの憎たらしい女に奪われた!」
それは久子の中に恐ろしく真っ黒な感情を生み出した。
「あの女さえいなければ、私に振り向かない男などいないのに、あの女さえいなければ、私は世界一美しいというのに」
その日、彼女は理科室から硫酸の瓶をひとつ盗んで帰った。
乱子が学園で一番醜い女性になったと噂になったのは、春休みがあけた後すぐであった。
学年で一番の美しさになるはずが、学園で一番の醜さになったと、噂は瞬く間に広まり、乱子はあまりに不本意な理由で学園一の有名人となった。
顔中が火傷でただれ、かつての美貌はその片鱗すら残されていなかったのである。
周囲の態度は一変し、乱子へ注がれる感情は憐憫、軽蔑、そして悪意に変わった。
そんな中、ただ一人変わらず乱子に接してくれる男子が隼野丈である。
丈はある日、意を決して、乱子に告白した。
「俺はずっと昔から、お前のことが好きだ! だから、俺と付き合ってくれ!」
突然の告白に、乱子は戸惑い、そして――
「……同情してるの? そうなんでしょ? こんな不細工な女の子、好きになる人なんているわけないじゃん! そういうのやめてよ!」
あろうことか、長年想い続けてきた丈を振ってしまったのである。
丈は怒ったように拳を握りしめ、しかし、すぐにフッと笑うと、筆箱から一本のシャープペンシルを取り出した。
乱子が不思議そうに悲しそうに見つめる中、すこしの躊躇の後、丈はそれで自身の双眸を突き――痛くはなかったと、後になって丈は語る――乱子に喋る隙も与えず、告げた。
「どうだ! これで、もうお前の見た目なんて何も関係ねーだろ! 俺は、お前の、心が好きなんだよ! だから、俺と付き合ってくれ!」
その言葉を聞いて、乱子は泣いた。
「馬鹿じゃないの……」とその場に泣き崩れた乱子の顔には、驚きや呆れを超越した喜びの色が浮かんでいたのであった。