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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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紅の美麗【リベンジ】「5ブックマーク」
ある者はそれを人間の一部だといい、
またある者は流血しているといい、

ある者はそれを布を広げているといい、
またある者は炎上しているという。

しかし、彼らは皆【それ】を美しいと言っている。

さて【それ】とはなんだろうか?

※嘘はなし、リスト聞きありです。
初20の扉なので、至らないところがあれば教えていただけると有難いです。

よろしくおねがいします!
14年10月10日 20:14
【20の扉】 [桜小春]

いいね!貰いました(>ω<)




解説を見る
ある者は#red#赤子の手のよう#/red#と表現し
またある者は#red#血が滴るよう#/red#と表現し

ある者は#red#友禅染の布を広げたよう#/red#と表現し
またある者は#red#燃えるよう#/red#と表現する

そして、彼ら全員が#red#色鮮やかな紅#/red#を美しいと言っている。

【それ】とは、#red#赤くなった紅葉#/red#のことでした!
不在者の祝福「5ブックマーク」
彼女の結婚式には、私だけ呼ばれなかった。
連絡すら来なかった。

当時親しかった人達は、皆呼ばれているのに。
一緒にいる間、彼女は他の誰よりも私に頼っていたのに。

それでも、私は彼女の結婚を心から祝福できた。

どういうことだろう?
14年09月27日 14:16
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

スープ入刀




解説を見る
もう、死にたい。

絞り出すような呟きが、私が初めて聞いた彼女の声だった。

あら、そう。

無関心な相槌が、彼女が初めて聞いた私の声だった。


私は多分、良い人ではない。誰かを救いたいとか、力になりたいとか、そんな動機はなかった。
ただ、興味があったのだ。自分が全く感じたことのない気持ちを持った人間に。死にたいなど考えたこともない自分は、世の中ではむしろ異端なように感じられて。
だから、私は心理カウンセラーになった。
私の主な仕事は、いくつかの高校に出向き、定期的に高校生のカウンセリングを行うことだった。いわゆる、スクールカウンセラーだ。
彼らは実に多くの悩みを抱えている。死にたいと溢して何度もカウンセリングに来る人もいたし、一度話しただけですっきりして、二度と私の元へ訪れなかった人もいる。
友人、家族、恋愛、勉強、進路に部活……彼らの世界は大変狭かったけれど、その狭さゆえに闇も深かった。
こちらからすれば、何のことはない、そんなもの気にしなくていい、と思えることを、身体に不調が出るほど悩み込む人も少なくない。
それは私には理解できない感覚で、だからこそ興味深かった。

彼女もそんな一人だった。
自分の見た目が醜いと悩み、友達に嫌われていると悩み、家族からも邪険にされると悩み、何もできない無能な自分に悩んでいた。
そんなの気のせいだ、と周りからいくら言われても、そう言っておきながら、陰で自分を笑っているのだと、そんな自分自身の妄想に苦しめられていた。

彼女は半ば無理やり、私の元へ連れてこられた。担任の先生や両親が、カウンセリングに行くのがあなたのためだと説得したらしかった。
初めて来たときは、挨拶もせずに相談室に入ってきて、黙りこくったまま椅子に座り、私と目を合わさぬようじっと床を見つめていた。
だから私も何も言わず、机を挟んだ向かい側に座り、そのとき読んでいた本の続きをのんびり読み進めていた。
しばらくしてから、居たたまれなくなったのか、彼女の方から声を発した。

「もう、死にたい……」

消え入りそうな小さな声だったけれど、明るく染めた髪や塗りたくった化粧とは裏腹に、幼さの残る声色で、これが本来の彼女なのかと、私にはそれだけが強く印象に残った。

「あら、そう」

視線は本に注いだまま、相槌を打つ。
途端に、彼女が顔をあげたことを、目の端で捉えた。
呆けた顔をした彼女は、しばらくそのまま私を眺めて、そして。

「止めたり、理由を聞いたり、しないの?」
困惑しながら、質問をした。
よく聞かれる類の質問だから、いつものように簡潔に答える。
「止められたいなら、止める。理由を話したいなら、聞く。何も言いたくないなら、言わなくていい。ここはそういう場所だから」


彼女はすぐに常連客になった。
何も話さないときもあれば、1時間ほど喋り通していく日もある。
彼女の悩み一つ一つは、私の元へ来る他の高校生と大差なかった。けれど、そういう絵にかいたような典型的な悩みをたくさん抱える彼女は、私とは対極にいる存在で、尚更興味が持てた。
結局彼女の悩みは何一つ解決しなかった。
何一つ解決しないまま、騙し騙しなんとか高校には通い続け、出席日数ギリギリで卒業していった。

卒業した後も時々連絡があった。
相変わらずありがちな悩みを抱え、それを私に吐き出していた。
それでも少しずつ私に連絡をしてくることは減っていった。


彼女が卒業してから5年経ち、当時の教員達も半分ほど異動したその高校で、私はまだ仕事をしている。
彼女が結婚することを知ったのは、まだ高校に残っていた、当時彼女の担任だった教員からだ。
結婚相手は、優秀で家柄も良く、きちんとした人物なのだそうだ。
私も当然結婚式に呼ばれていると思っていたらしく、呼ばれてないどころか初耳であることを告げると、バツが悪そうな表情で曖昧に話題を濁して去って行った。


彼女が結婚か。
きっと彼女は、前に進めたのだろう。
私に声をかけないことが、何よりの証拠だ。

なぜなら私は……彼女の過去の、象徴なのだから。

彼女が死にたいと思うほどの悩みを抱えなければ、私と出会うことはなかった。だからこそ、私という存在自体が、彼女の中では、過去の自分を表してしまう。
そして残念ながら、人によっては、カウンセリングを受けること自体に抵抗があって、カウンセリングを受けなくてはいけなかった彼女に偏見を持つ。彼女はそういった過去のことを、結婚相手に伝えていない可能性も高い。結婚相手自身はそういったこともひっくるめて理解してくれるかもしれないが、家柄が良いのであれば結婚相手の親族は嫌がるだろう。
もし呼ばれたとしても、私は彼女の結婚式に出るつもりなど毛頭ない。私は行かない方がいいのだ。

これが、私の仕事だ。

あなたの闇は私が持って行ってあげるから、私とともに忘れなさい。
そして、普通の幸せを手に入れなさい。

END

#b#私は心理カウンセラー。彼女は高校生のとき、私のカウンセリングを受けていた。私の存在自体が過去の嫌な記憶を思い出させること、カウンセリングを受けていた事実は偏見を持たれかねないことから、結婚式には呼べなかった。私はそのことを理解しているので、「呼ばれない=過去との決別」と読み取り、遠くから祝福をするのだった。#/b#
否・リスク「5ブックマーク」
ここは剣と魔法の国。
俺は牛刀のようなでっけぇ刃物で魔物をぶった切ることを生業にしている男だ。

今日も今日とて、魔物をかっさばいてやろうと思っていたんだが・・
油断した・・
気がついた時にはもう眼前に魔物が。慌てて刃物を振り回したが

ブツッ・・
それまで肩としっかりつながっていた右腕が吹き飛び地面にゴトリと落ちる。

「大丈夫か」
そう声をかけてきた魔法使いに
「大丈夫だ・・これくらいで死にゃーしねーよ」
そう答え、眼前の魔物を睨みつける。

結局、その場はなんとか切り抜けることができたのだが
その後俺は王に呼びつけられることになった。

なぜ?
14年07月26日 00:04
【ウミガメのスープ】 [Ratter]



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ここは剣と魔法の国。
魔物たちが闊歩するファンタジーの世界だ。
・・とはいえ、まあ、人間ってのは目下のところ魔物は繁殖力のあるてていのよい食料
という扱いになっている。

とある、ミノタウルスの精肉工場
俺はそこで、魔法ベルトコンベアで延々と運ばれてくるミノタウロスを
牛刀のようなでっけぇ刃物で出荷しやすいように小分けにする精肉職人だ。

今日も今日とて、魔物をかっさばいてやろうと思っていたんだが・・
まあ、こうやって自己紹介をしているうちに、タイミングを逸してしまった。

ベルトコンベアで運ばれてくる牛肉?がすでに目の前まで来てしまっていた
慌てて牛刀包丁を振り回す。

ブツッ・・
まあ・・慌てたのが悪かったんだろうなぁ
乱暴に振り回した牛刀包丁がミノタウロス肉を飛ばしてしまい、
上等な肩ロース部位がゴトリ と地面に落ちてしまった。


きょうび、剣と魔法の国といっても衛生管理はうるさくなっている。
精肉工場に入る時だって、やれ風魔法エアダスターでホコリを飛ばし
消滅魔法イレースで無菌状態にして、白衣で身を包まないと入室することもできない・・

が・・この肩ロースがないと出荷ノルマ量に到達できない。
俺は何くわぬ顔で地面から肉を拾い上げ、ベルトコンベアに戻した。

「大丈夫か?」
同僚の魔法をつかえる精肉職人が声をかけてくる。
「大丈夫だ・・これくらいで死にゃーしねーよ。バイキンも栄養のうちだ」
そう答え、眼前、流れすぎていくミノタウロス肩ロースを睨み、見送った。

こうして、その日は出荷ノルマを満たすことができ、何も問題はなかった。

が後日、俺はファミマ国王ガーリック・チキンに呼び出しを食らった。
どうやら、王室は精肉工場に密偵を放っていたようで、オレのやったことがバレてしまったようなのだ。

こうして、俺は罰を受ける事になり、攻城は閉鎖されることになった。

なんだよ~~おまえらちょっと潔癖症すぎるんだって!!落ちたもん食ったってしにゃーしねーよ!!

終わり。
【死にそうな男の願い】「5ブックマーク」
死にそうな男に
『俺の行為………センター抜け………早く………頼む………』
と依頼されたカメオはかやくを用意し火をつけた。

一体どういう状況だろう!?

14年04月20日 00:04
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]



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腹が減って死にそうな男・のりっこ。に
『俺の行為………センター抜け………早く………頼む………』
と依頼されたカメオはちょっと考えたが、

『お前の行為?
…ああ、参加者の皆さんを雑談チャット欄で“ちゃんづけ”してる事か?

“ちゃんづけ”からセンターの“ん”を抜いたら
“ちゃづけ”な。

全く、相変わらず回りくどいなぁ、お前は………
わかったよ、すぐ“茶漬け”作ってやるよ。』

優しいカメオはご飯に有り合わせの加薬を乗せ、
お茶を沸かす為にコンロに火をつけた。

『ありがとうカメオ〜…(´;Д;`)』

終点「5ブックマーク」
彼は電車に乗っていた。
疲れていたので、少し瞳を閉じて休んでいた。

彼が目を開けた時、何故か逆方向の車両に乗っていた。

どうしてだろう?
11年06月27日 23:29
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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帰宅ラッシュの時間、彼は電車に乗り込んだ。
ただでさえ仕事で疲れているのに、席に座れないなんて不幸だ。
彼は人波に押し込まれ、奥のドアへと押しやられた。

うだるような熱気に体力を奪われ、彼は背中で寄りかかった。
やがて電車は動きだし、彼は瞳を閉じて休むことにした。

そこから3駅過ぎたところに、大人数が降りる駅がある。
彼はその駅がくるまでその姿勢で耐え続けた。
もう少しでゆっくりできる、もう少しで……と。

「次は~、◯◯~。次は~、◯◯~」
やっとその駅に着くようだ。
男は少し安心して、体重をより後ろにかけた。

電車が減速し、止まったと感じた瞬間……世界が暗転した。
閉じていた瞳を開くと、真っ青な空だった。
電車内なのに、落ちてゆく感覚がしていた。

横から警笛が鳴り響いた。
彼は音のする方へ顔を向けた。

上半身が飛ばされた。
その時目にしたのは、窓越しに真っ青な顔をした運転手の顔だった。
下半身は元の車内で跳ね回った。
彼は一瞬だが、二つの電車に同時に乗ったのだった。