「チャーミング☆ババア」「5ブックマーク」
カメオが店長を務めるお店は、可愛い子が多いことで有名。
明るくハキハキとしたカメコに、ナイスボディなラテコ。
中でも一番客にモテるのは、お婆さんと呼んでいいほど年寄りなウミコだ。
何故お婆さんであるウミコは、こんなにモテているのだろう?
明るくハキハキとしたカメコに、ナイスボディなラテコ。
中でも一番客にモテるのは、お婆さんと呼んでいいほど年寄りなウミコだ。
何故お婆さんであるウミコは、こんなにモテているのだろう?
16年09月24日 21:23
【ウミガメのスープ】 [虫圭]
【ウミガメのスープ】 [虫圭]
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カメオは、娘のカメコ、妻のラテコと共に喫茶店を開いている。
明るくハキハキとしたカメコに、ナイスボディなラテコ。
そして、カメオは一匹の猫を飼っていた。
お婆さんと呼んでいいほど年寄りな猫、ウミコだ。
可愛く美人な二人と大人しい一匹の猫のおかげで、今日も喫茶店は大繁盛だ。
「カメコちゃん、今度オレとデートしない?」
「あらお客さん、冗談言っちゃやーよ」
「じゃあラテコさん!」
「人妻に手ェ出そうっての?ダンナに話つけてからにしてくださるかしら」
「ウミコちゃん、オレの相手してくれるのは君だけだよ……」
「にゃあ〜」
ウミコは年寄り猫なため、いつもおっとりとカウンター席の椅子で寝ていた。
ガードの固いカメコとラテコにフラれた客も含み、老若男女問わない客が店にいる大人しい猫を可愛がる。
「この店で一番モテてるのはウミコ、お前さんだァな」
「なぁ〜ご」
年老いた看板娘は、得意げに鳴いた。
明るくハキハキとしたカメコに、ナイスボディなラテコ。
そして、カメオは一匹の猫を飼っていた。
お婆さんと呼んでいいほど年寄りな猫、ウミコだ。
可愛く美人な二人と大人しい一匹の猫のおかげで、今日も喫茶店は大繁盛だ。
「カメコちゃん、今度オレとデートしない?」
「あらお客さん、冗談言っちゃやーよ」
「じゃあラテコさん!」
「人妻に手ェ出そうっての?ダンナに話つけてからにしてくださるかしら」
「ウミコちゃん、オレの相手してくれるのは君だけだよ……」
「にゃあ〜」
ウミコは年寄り猫なため、いつもおっとりとカウンター席の椅子で寝ていた。
ガードの固いカメコとラテコにフラれた客も含み、老若男女問わない客が店にいる大人しい猫を可愛がる。
「この店で一番モテてるのはウミコ、お前さんだァな」
「なぁ〜ご」
年老いた看板娘は、得意げに鳴いた。
「成就」「5ブックマーク」
彼は大きな夢を思い描いていた。
彼はそれを実現したが、それのせいで肩身の狭い思いをすることになった。
なぜ?
彼はそれを実現したが、それのせいで肩身の狭い思いをすることになった。
なぜ?
16年09月09日 16:46
【ウミガメのスープ】 [れおん@天龍]
【ウミガメのスープ】 [れおん@天龍]
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彼は『夢』という字が課題の習字をしていた。
躍動感のある大きな『夢』を書くことは出来たのだが、
名前を書くスペースを圧迫してしまったので、名前を小さく書くしかなかったのだ。
躍動感のある大きな『夢』を書くことは出来たのだが、
名前を書くスペースを圧迫してしまったので、名前を小さく書くしかなかったのだ。
「【糖分>塩分】」「5ブックマーク」
娘にチョコレートは与えるが、
ポテトチップスは絶対に食べさせない母親。
一体なぜ?
ポテトチップスは絶対に食べさせない母親。
一体なぜ?
15年03月15日 10:27
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
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海難事故で海に投げ出された母娘。
不幸中の幸い、娘が所持していたリュック内のポテトチップスが浮き袋となり、
娘はそれに必死にしがみついていた。
恐怖 寒さ 疲労 空腹 ……………
まだ幼い娘は震えて泣きながら、
“お腹が空いた”………“ポテチが食べたい” と言う。
愛する娘を抱き締めながら海面に浮かぶ母親。
娘のリュックに入っていた最後の食糧であるチョコレートを少しずつ娘の口に入れながら、
“救助はきっと来てくれる” と、母親は信じ続けた。
不幸中の幸い、娘が所持していたリュック内のポテトチップスが浮き袋となり、
娘はそれに必死にしがみついていた。
恐怖 寒さ 疲労 空腹 ……………
まだ幼い娘は震えて泣きながら、
“お腹が空いた”………“ポテチが食べたい” と言う。
愛する娘を抱き締めながら海面に浮かぶ母親。
娘のリュックに入っていた最後の食糧であるチョコレートを少しずつ娘の口に入れながら、
“救助はきっと来てくれる” と、母親は信じ続けた。
「謎解きはランチの間に」「5ブックマーク」
海の見える小洒落たレストラン。シンディに半ば引きずられるように、私はここにやってきた。壁一面は爽やかな白色に塗られていて、海の蒼とのコントラストが美しい。私が海に見とれてぼんやりしていると、シンディはさっさと店員を呼び、
「ラテラルコース、お願いします」
「畏まりました。食後のお飲み物はいかがなさいますか?」
「私が紅茶で、彼にはコーヒーを」
と手慣れた様子で私の分まで注文を済ませて、メニューを引き渡してしまった。私が呆気に取られていると、シンディは面白いものを見つけたとばかりに、私に声を掛けた。
「ライナー君、君の後ろで楽しそうに会話してる二人、彼らは別会計だと思うよ」
振り向いてみると、窓際の席で、一組の男女が湯気の上がるスープを飲みながら談笑していた。言われてみれば、この店はカップルで溢れかえっている。人気のデートスポットでも近くにあるのだろうか。
「あのカップルが? しかし、彼はお金を持ってないようには見えないが……」
その席に座った男性は、仕立ての良さそうなジャケットの袖から、有名ブランドの腕時計を覗かせていた。靴も、かなりいいメーカーのものをしっかりと手入れして履いているから、結構仕事のできる人物なのではないだろうか。
「男がお金を払うべきっていうのは、ただの先入観だよ。まあでも、それ以外はライナー君の言う通り。別会計なのは、男の人がお金を持ってないからじゃない」
「じゃあ、女性の方が金欠だからか! 男の身なりが良いのはホストだからで」
同席している女性は、上品さの窺える恰好ではあるものの、男性と比べるとかなり地味であることは否めなかった。貢いでいるうちに、自分に使える金がなくなってしまったのかもしれない。
「ブブー、はずれ。ライナー君、もっとちゃんと観察しなきゃダメだよ?」
観察、と言われて、男女からテーブルの上へと目を移す。スパークリングワインが入ったグラスと、スープ皿と、カトラリーが二つずつ、行儀よく載っている。彼らが飲んでいるスープは、まるきり同じ皿で出されているし、カトラリーの本数を見るに、二人ともコースメニューを頼んでいると思われる。
「……分からない。どうして彼らが会計を分けるって断言できるんだ?」
「ふふふ、知りたいかい? YESかNOで答えられる質問にだったら、答えてあげよう」
シンディは、届いたばかりの野菜のテリーヌを切り分けながら、不敵にほほ笑んだ。
※ストーリー仕立てになっておりますが、この問題はウミガメのスープ問題です。「「ライナーの後ろで食事している男女は別々に会計するだろう」とシンディが考えた理由」をお解きください。
【参加ルール】ライナー君になりきって質問してください。シンディになりきって回答します。(お遊び要素なので、難しければ普通に質問してくださって結構です。また、あくまでウミガメですので、回答者(なりきりシンディ)は解決に必要な情報をすべて把握していますし、質問はYESかNOで答えられるものだけができます。ライナー君に探索・観察させることはできません)
「ラテラルコース、お願いします」
「畏まりました。食後のお飲み物はいかがなさいますか?」
「私が紅茶で、彼にはコーヒーを」
と手慣れた様子で私の分まで注文を済ませて、メニューを引き渡してしまった。私が呆気に取られていると、シンディは面白いものを見つけたとばかりに、私に声を掛けた。
「ライナー君、君の後ろで楽しそうに会話してる二人、彼らは別会計だと思うよ」
振り向いてみると、窓際の席で、一組の男女が湯気の上がるスープを飲みながら談笑していた。言われてみれば、この店はカップルで溢れかえっている。人気のデートスポットでも近くにあるのだろうか。
「あのカップルが? しかし、彼はお金を持ってないようには見えないが……」
その席に座った男性は、仕立ての良さそうなジャケットの袖から、有名ブランドの腕時計を覗かせていた。靴も、かなりいいメーカーのものをしっかりと手入れして履いているから、結構仕事のできる人物なのではないだろうか。
「男がお金を払うべきっていうのは、ただの先入観だよ。まあでも、それ以外はライナー君の言う通り。別会計なのは、男の人がお金を持ってないからじゃない」
「じゃあ、女性の方が金欠だからか! 男の身なりが良いのはホストだからで」
同席している女性は、上品さの窺える恰好ではあるものの、男性と比べるとかなり地味であることは否めなかった。貢いでいるうちに、自分に使える金がなくなってしまったのかもしれない。
「ブブー、はずれ。ライナー君、もっとちゃんと観察しなきゃダメだよ?」
観察、と言われて、男女からテーブルの上へと目を移す。スパークリングワインが入ったグラスと、スープ皿と、カトラリーが二つずつ、行儀よく載っている。彼らが飲んでいるスープは、まるきり同じ皿で出されているし、カトラリーの本数を見るに、二人ともコースメニューを頼んでいると思われる。
「……分からない。どうして彼らが会計を分けるって断言できるんだ?」
「ふふふ、知りたいかい? YESかNOで答えられる質問にだったら、答えてあげよう」
シンディは、届いたばかりの野菜のテリーヌを切り分けながら、不敵にほほ笑んだ。
※ストーリー仕立てになっておりますが、この問題はウミガメのスープ問題です。「「ライナーの後ろで食事している男女は別々に会計するだろう」とシンディが考えた理由」をお解きください。
【参加ルール】ライナー君になりきって質問してください。シンディになりきって回答します。(お遊び要素なので、難しければ普通に質問してくださって結構です。また、あくまでウミガメですので、回答者(なりきりシンディ)は解決に必要な情報をすべて把握していますし、質問はYESかNOで答えられるものだけができます。ライナー君に探索・観察させることはできません)
16年03月28日 20:01
【ウミガメのスープ】 [黒井由紀]
【ウミガメのスープ】 [黒井由紀]
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簡易解説:コース料理は同席者全員が同じものを頼まないと注文できない店で、別々のコース料理を注文していた、つまり、同行者ではなくただの相席者だったから。
「……よく見ると、置いてあるカトラリーが違う。女性の方の一番内側のナイフは魚用だが、男性の方は肉用だ」
「つまり?」
「実は彼らは、別のコースを頼んでいるんだ。あのスープが全コース共通のメニューだったから、同じものを頼んでいるように見えたがな」
コース料理を複数用意しているレストランでも、スープやデザートが共通であることは割とよくある。
「ふうん。でも、同じコースのメインディッシュ違いの可能性もあるんじゃないの?」
「それもそうなんだが、可能性は低いと思う。シンディがラテラルコースを頼んだ時、店員はメインディッシュをどうするか尋ねなかった。この店のコース料理はすべて、コーヒー・紅茶以外固定なんじゃないか?」
「ちょっと推理として弱いけど、確かに君の言う通り、この店のコース料理に、メインディッシュ違いは存在しない。おっと、まだ終わってないよ? 別のコースを頼んでただけじゃ、別会計にする理由にはならないもの」
「ああ、そうだな。別に割り勘にしたって構わないし、領収書が要る事情でもなければ、後で清算したっていいんだから。でも、あの二人はそんなことしない。なぜなら、あの二人は赤の他人だから」
ヒュウ、とシンディは口笛を吹いた。推理の方向性はこれで合っているようだ。
「根拠は?」
シンディは、どんぐりみたいな茶色い瞳でこちらを覗き込みながら言った。表情こそ柔和だが、その視線は、私の頭の中を透かし見てしまいそうに鋭い。
「根拠は、最初のシンディの注文だ。シンディは「ラテラルコース、お願いします」としか言わなかった。それなのに店員は、連れ――つまり俺のことだが――の注文を確認しなかった。何故だろうな」
シンディはうんうんと頷きながら聞いている。
「当然、理由がある。この店において、コース料理は同席者全員が同じものを頼まないと注文できないからだ。シンディがラテラルコースを頼んだ瞬間、俺の注文もラテラルコースに限定されたって訳だ」
「いいね。でも、まだ正解には足りてないね。彼らが赤の他人であるということを証明してくれなくちゃ」
「後は簡単だ。本来、コースを頼む場合、同席者は同じものを食べなければならないはず。それなのに、彼らが別のコースを食べられていた、ということは、彼らはただ相席していただけで、連れだって店に来ていた訳ではなかったんだ」
よく見ると、全ての座席に誰かが座っているから、店は相当に繁盛しているようだ。だからこそ、店からなのか、それともあの二人のどちらかからなのかはともかく、相席の申し出があったのだろう。二人の服装がちぐはぐなのは、相席である以上、最初から服のレベルを合わせる気がなかったからだ。
「ご名答! 私の推理過程も全く同じだよ」
シンディは、芝居がかった動きで静かに拍手をして見せた。と、笑っていたはずの顔のパーツを、急にすべて下げて、呆れたようにため息を吐いた。
「というかさ、ライナー君。メニューに書いてあったことくらい、聞いてくれても良かったのに……まさかそこまで推理されるとは思ってなかった」
「これでも、アルカーノに来る前は探偵事務所のナンバー3だったからな。コケにされっぱなしは嫌なんだ」
~おまけ~
いたずらっぽく笑ってから、シンディはウミガメのスープを掬って飲んだ。
「うん、やっぱりここのウミガメのスープは美味しいねえ。あの方が勧めるだけのことはある」
あの方とは、利用規約の下でスープを飲んでいる、館「ラテシン」の主のことだ。直接会ったことはないが、いや、会ったことが無い故にだろうか、とんでもなく偉いのだということだけは分かっていた。
「ええっ、あの方に聞いたのか?」
「そうだよ。私みたいな優秀な案内人には、ご褒美をあげたくなるのも無理ないよね」
「それはどうだか知らないが……というか、いいのか? 俺までそんな店に連れてきて」
「何言ってんのさ、これはライナー君がここに来たお祝いなんだから、良いに決まってるでしょ。代金はあの方にツケとくよう言われてる」
「あの方にツケ、か。恐れ多いな……」
鋭すぎるシンディや、無茶苦茶なコレクター達を束ねる親玉に借りを作るなんて、常識的な私には恐ろしく思えた。
「じゃ、ライナー君払う?」
「お祝いだっていうなら、ありがたく行為は受け取っておくよ」
きょとんと首を傾げたシンディに、私はそう返した。借りはこれから、謎で返せばいいだけだ。
「それがいいよ。あの方、ライナー君が来て、かなり嬉しそうだったからね。おめでとう、ライナー君」
「ありがとう、シンディ」
およそ非現実的なのに論理だっているという妙な世界に引っ張り込まれて、良いんだか悪いんだか、俺の頭がおめでたくなってしまったんだか分からないが、素直に祝福は受け取ることにしよう。
食後、デザートを食べていると、面白いものを見つけた。
「おい、シンディ。さすがの君も、あれは想定外だったんじゃないか?」
伝票を二枚持って立つ店員に、男性が財布から取り出した数枚の札を渡していた。店員が、「一緒にお会計なさいますか?」と聞いているところを見るに、彼が二人分支払うことにしたのだろう。
ただの相席にしては親しく喋っていると思っていたら、どうやら本当に親しくなっていたようだ。色々あって、男性の方がカッコつけて「今日はおごらせてください」とか言ったのだろう。
「……驚いた」
シンディは、唖然としてその光景を見ていた。
「……よく見ると、置いてあるカトラリーが違う。女性の方の一番内側のナイフは魚用だが、男性の方は肉用だ」
「つまり?」
「実は彼らは、別のコースを頼んでいるんだ。あのスープが全コース共通のメニューだったから、同じものを頼んでいるように見えたがな」
コース料理を複数用意しているレストランでも、スープやデザートが共通であることは割とよくある。
「ふうん。でも、同じコースのメインディッシュ違いの可能性もあるんじゃないの?」
「それもそうなんだが、可能性は低いと思う。シンディがラテラルコースを頼んだ時、店員はメインディッシュをどうするか尋ねなかった。この店のコース料理はすべて、コーヒー・紅茶以外固定なんじゃないか?」
「ちょっと推理として弱いけど、確かに君の言う通り、この店のコース料理に、メインディッシュ違いは存在しない。おっと、まだ終わってないよ? 別のコースを頼んでただけじゃ、別会計にする理由にはならないもの」
「ああ、そうだな。別に割り勘にしたって構わないし、領収書が要る事情でもなければ、後で清算したっていいんだから。でも、あの二人はそんなことしない。なぜなら、あの二人は赤の他人だから」
ヒュウ、とシンディは口笛を吹いた。推理の方向性はこれで合っているようだ。
「根拠は?」
シンディは、どんぐりみたいな茶色い瞳でこちらを覗き込みながら言った。表情こそ柔和だが、その視線は、私の頭の中を透かし見てしまいそうに鋭い。
「根拠は、最初のシンディの注文だ。シンディは「ラテラルコース、お願いします」としか言わなかった。それなのに店員は、連れ――つまり俺のことだが――の注文を確認しなかった。何故だろうな」
シンディはうんうんと頷きながら聞いている。
「当然、理由がある。この店において、コース料理は同席者全員が同じものを頼まないと注文できないからだ。シンディがラテラルコースを頼んだ瞬間、俺の注文もラテラルコースに限定されたって訳だ」
「いいね。でも、まだ正解には足りてないね。彼らが赤の他人であるということを証明してくれなくちゃ」
「後は簡単だ。本来、コースを頼む場合、同席者は同じものを食べなければならないはず。それなのに、彼らが別のコースを食べられていた、ということは、彼らはただ相席していただけで、連れだって店に来ていた訳ではなかったんだ」
よく見ると、全ての座席に誰かが座っているから、店は相当に繁盛しているようだ。だからこそ、店からなのか、それともあの二人のどちらかからなのかはともかく、相席の申し出があったのだろう。二人の服装がちぐはぐなのは、相席である以上、最初から服のレベルを合わせる気がなかったからだ。
「ご名答! 私の推理過程も全く同じだよ」
シンディは、芝居がかった動きで静かに拍手をして見せた。と、笑っていたはずの顔のパーツを、急にすべて下げて、呆れたようにため息を吐いた。
「というかさ、ライナー君。メニューに書いてあったことくらい、聞いてくれても良かったのに……まさかそこまで推理されるとは思ってなかった」
「これでも、アルカーノに来る前は探偵事務所のナンバー3だったからな。コケにされっぱなしは嫌なんだ」
~おまけ~
いたずらっぽく笑ってから、シンディはウミガメのスープを掬って飲んだ。
「うん、やっぱりここのウミガメのスープは美味しいねえ。あの方が勧めるだけのことはある」
あの方とは、利用規約の下でスープを飲んでいる、館「ラテシン」の主のことだ。直接会ったことはないが、いや、会ったことが無い故にだろうか、とんでもなく偉いのだということだけは分かっていた。
「ええっ、あの方に聞いたのか?」
「そうだよ。私みたいな優秀な案内人には、ご褒美をあげたくなるのも無理ないよね」
「それはどうだか知らないが……というか、いいのか? 俺までそんな店に連れてきて」
「何言ってんのさ、これはライナー君がここに来たお祝いなんだから、良いに決まってるでしょ。代金はあの方にツケとくよう言われてる」
「あの方にツケ、か。恐れ多いな……」
鋭すぎるシンディや、無茶苦茶なコレクター達を束ねる親玉に借りを作るなんて、常識的な私には恐ろしく思えた。
「じゃ、ライナー君払う?」
「お祝いだっていうなら、ありがたく行為は受け取っておくよ」
きょとんと首を傾げたシンディに、私はそう返した。借りはこれから、謎で返せばいいだけだ。
「それがいいよ。あの方、ライナー君が来て、かなり嬉しそうだったからね。おめでとう、ライナー君」
「ありがとう、シンディ」
およそ非現実的なのに論理だっているという妙な世界に引っ張り込まれて、良いんだか悪いんだか、俺の頭がおめでたくなってしまったんだか分からないが、素直に祝福は受け取ることにしよう。
食後、デザートを食べていると、面白いものを見つけた。
「おい、シンディ。さすがの君も、あれは想定外だったんじゃないか?」
伝票を二枚持って立つ店員に、男性が財布から取り出した数枚の札を渡していた。店員が、「一緒にお会計なさいますか?」と聞いているところを見るに、彼が二人分支払うことにしたのだろう。
ただの相席にしては親しく喋っていると思っていたら、どうやら本当に親しくなっていたようだ。色々あって、男性の方がカッコつけて「今日はおごらせてください」とか言ったのだろう。
「……驚いた」
シンディは、唖然としてその光景を見ていた。
「【ウミガメのスープ にがみ】 『をこ』を使って答えよ。」「5ブックマーク」
問
解
が 急 に
増 え たの は
何 故 ?
解
が 急 に
増 え たの は
何 故 ?
16年01月12日 12:01
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
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年をこしたから。
タイトルより、『に』=『ミ』として音階を対応させると、
左から【ドレドレミソミレレドレミ】となる。
この音階から始まる有名な歌は、
【お正月】である。
『もういくつ寝ると、お正月?』
この解が急に増えたという事は、
【年をこした】という事である。
タイトルより、『に』=『ミ』として音階を対応させると、
左から【ドレドレミソミレレドレミ】となる。
この音階から始まる有名な歌は、
【お正月】である。
『もういくつ寝ると、お正月?』
この解が急に増えたという事は、
【年をこした】という事である。