いきなりで申し訳ありませんが、ラテシンの皆様にご相談に乗ってほしいのです。
私には親友である安岡という男がおりまして、その安岡の家へちょくちょく飲みに行く仲なのです。
安岡には一人娘の桃子ちゃんという子がいるのですが、私は安岡の家へ行く時には決まってその桃子ちゃんに玩具をお土産に持って行っているのです。
やはり玩具を貰って喜ぶ子供の顔を見るのはいいものですし、玩具屋としても誇らしいものですしね。
しかし……実はその桃子ちゃんがもう私の玩具はいらないし、私にも会いたくないといっているらしいのです。
私は何か機嫌を損ねることをしてしまったのではと思ったのですが、安岡も桃子ちゃんは私の事を好いているようだし、貰った玩具も気にいって大事にしているとのことです。
安岡は物事をはっきりと言うタイプですし、私を気づかって嘘をついているとは思えません。
そこで、ラテシンの皆様にはどうして桃子ちゃんは私を避けるようになったのか一緒に考えてほしいのです。
桃子チャンに直接言われましたか?
いえ、安岡から娘がそう言っていると伝えられたのです。
安岡の職業はなんですか?
本屋さんですね。小さい所ですが、繁盛しているみたいですよ。 [編集済] [良い質問]
桃子ちゃんは何才くらいですか?
確か五歳ぐらいでした。 [良い質問]
これまでにはどのような玩具を桃子ちゃんにあげたのでしょう?
はい、ぬいぐるみ・着せ替え人形の洋服・魔法少女変身セットなどですね。 [良い質問]
桃子ちゃんへのお土産の玩具に何か細工やメッセージカードなどを付けましたか?
いいえ、商品はそのままで直接桃子ちゃんに手渡すので。
最後におもちゃをあげたのはいつぐらい前ですか
先週の日曜日ですね。安岡からは今日電話でこのこと(避けられていること)を聞いたんですが。
桃子ちゃんは「おもちゃはいらない、高野さんに会いたくない」とはっきり言ったのですか?
安岡にはそう言ったみたいです。
おもちゃ屋ではどのような商品を取り扱っているのです? 例えば、昔ながらのおもちゃだとか。
そうですね、そういった昔ながらのものもありますが、最近のものも含めて手広くやっています。いやぁ大変ですけどやりがいのある仕事ですよ。
安岡に妻は居ますか?
桃子ちゃんを産んだ時に亡くなられたそうですね。ただ、安岡もしかkりもので、桃子ちゃんが寂しがっている様子はないです。 [良い質問]
「嫌い」ではなく「会いたくない」と言われたのですか? [編集済]
はい、そうみたいです。
あなたの店は個人経営のおもちゃ屋さんですか
はい。一応、立場は社長ですね。 [良い質問]
ところで高野さん、どのくらいの頻度で安岡氏とお飲みになるんで?
毎週のときもあれば、月に一回あるかないかぐらいの時もありますね。お互い予定が空いていれば飲むという具合です。
安岡さんはこれまでどれくらいのおもちゃを買っていきましたか?
うーん、買う時はよく私の店で買ってくれるのですが、私以外の店でも買うでしょうしちょっと把握できないですね。
おもちゃの掛け率ってすごい高い気がするんですけどそんなにいっぱいプレゼントして経営は大丈夫ですか?
私が店を出す時は安岡にお世話になりましたし、玩具といってもまぁさほど高額すぎるのはないですね。あまりに高くても安岡は遠慮しますし。
桃子ちゃんは小学校にあとどれくらいで通いますか?
まだ五歳なんで少なくともまだ先かと。
安岡さんと連絡とれますか? もし可能なら、安岡さんに、桃子ちゃんが最近読める様になって読んでいた本があるかどうか確認して欲しいのですが…。
高野「はい、では早速。」……安岡「はいはい。そうだねー、絵本をよく読んでいるよ。『シンデレラ』とか『鶴の恩返し』や『さるかに合戦』とか。ま、メジャーなものだね。」 [良い質問]
9に続いて。では高野さんは奥さんやお子さんはいらっしゃいますか?
いえ、おりません。
今日って西暦何年何月何日でしたっけ?
2015年6月19日ですね。
もしかしてですけど、桃子ちゃんは高野さんが毎回玩具を持ってきてくれることを負い目に思っているのではないでしょうか・・・・・・?
高野「ううん、そうかな?確かに優しい子ですが……どうだい、高岡?」 高岡「ううん、でも貰えるもんは遠慮せず貰っとけって言ってるからなぁ。遠慮することが失礼になる場合もあるんだぞって。」
桃子ちゃんが玩具をいらないと言いだす直前にあげた玩具を教えてください。 [編集済]
はい、着せ替え人形の着せ替え用洋服ですね。 [良い質問]
あげたおもちゃが大事にされているという情報は安岡情報ですか?
高野「はい。」安岡「嘘じゃないぞ。」
桃子ちゃんは、貰ったおもちゃで遊んでいますか?
安岡「あぁ、気にいって楽しそうに遊んでるよ。」
20 その洋服は鶴の羽根でできてますねきっと
いや、さすがにそうは見えないかと……色合いも黒いですし。 [良い質問]
人形やぬいぐるみに何か名前を付けていますか?
安岡「いや、特に付けている様子はないが……。」
高野さん、桃子ちゃんが一番好きな本はなにか桃子ちゃんに聞いてくれませんか?
高野「はい、では……」 桃子「あのねー、つ……うーんと、シ・シンデレラかな?」 [良い質問]
桃子ちゃんが高野さんに「会いたくない」と言う前に読んでいた本が何かわかりますか?
安岡「えーと、『鶴の恩返し』かな?」 [良い質問]
おそらくですが、桃子ちゃんは“変身願望”があるんじゃないでしょうか。 高野さんがプレゼントした変身セットを身に付けたり、字が読める様になって“童話の世界”を知り、ますます“自分が自分ではない存在に変身出来る”と思い込んでしまう。 そうなると、もしかしたら“私はもう桃子じゃない”と思っている可能性もあり、高野さんが『桃子ちゃんに』と持っていくプレゼントは受け取りたくないのでは…?
安岡「桃子、そうなのか?」 桃子「ううん。桃子は桃子だよー。」
23 ということはカラスの羽根ですね
いえ、ごく普通の商品ですよ!
人形の衣装は喪服ですか?
いえ、ドレスですね。
桃子ちゃんは魔法使いになりたいか聞いてもらえますか?
桃子「別になりたくないよー。」
26 桃子ちゃんはいろいろ貰うから恩返しを考えているのでは?
桃子「うーん、ぎゃくに恩返しっていうのは……うーん。」安岡「ん?黙っちまったな。」 [良い質問]
なにか桃子ちゃんは作っていますか?
桃子「ううん。作ってないよ。」
桃子ちゃんにシンデレラのお洋服も高野さんが持ってきてくれている玩具のお洋服も鶴の羽で作られているわけじゃない事を伝えてみてください。
高野「……というわけなんだよ。」桃子「うーん……本当?でも高野おじちゃんはそう言うよね……。」 [良い質問]
安岡さん、桃子ちゃんに「魔法はあると思う?」と聞いてみてください
安岡「魔法はあると思う?」桃子「あるでしょー。動物さんが人間になったりできるのも魔法の一つでしょ?」 [良い質問]
安岡さん、桃子ちゃんの正体は鶴ですよ!
安岡「いや、うちの娘だから人間だ。」
桃子ちゃんには、“ハタ”を織る鶴みたいに、見られたくないものがあるのかもしれませんね…
安岡「何か隠しているのか?」桃子「見られたくないものはないけど……。」 [良い質問]
31 わかった! 先に恩返しされたからまず高野さんを罠にはめてそこを通りがかった桃子ちゃんが助けようという算段だ!
高野&安岡「オニか!!」
高野さん、さっき裏ルートから鶴大量に仕入れてきましたけどどうします?
高野「知りませんって!別の業者か、しかるべき対処をとってください!」
38 どうだい桃子ちゃん、これだけ鶴がいるから羽根がいっぱい落ちちゃうんだよ。だからこれを集めて衣装を作って売っているのさ。
桃子「うーん?鶴さんはそうかも知れないけど……。」 [良い質問]
鶴「ワタシ、ハネ、イッパイオチル。ハネ、イッパイツカッテモラワナイト、ゴミダラケデタイヘン。ダカラ、ワタシノハネデツクッタイショウデ、ワタシガハダカニナルシンパイ、ナイ、ダカラ、モモコサン、アンシンシテ」
桃子「うん……鶴さんはそうでも……。」 [良い質問]
安岡「だが、だったらそう理由を言うはずだろう?なんで言わないんだ?何か隠しているようだし……。」
桃子「……。」
安岡さん、桃子ちゃんはとても優しい子ですか? フィーカスさんとは逆に。
安岡「あぁそうだな。俺が言うのもなんだが、死んだ妻によく似てるんだ。そのフィーカスというヤツとは違って。」 [良い質問]
鶴子「桃子ちゃんは全て御見通しみたいね。そう、私の正体は鶴よ。高野さんに拾ってもらって、お礼にアルバイトをしているの。そして、衣装も私の羽根で作っている。でも、高野さんからいっぱい給料もらっていっぱい食べているから、やせ細る心配はないわよ」
桃子「鶴さんだったの?でも……。」
桃子ちゃん、高野おじさんは自分の羽を使ってお洋服を作っていないんだよ~。
桃子「え!そうなの!?」 [正解]
鷹の(高野)店長さんだと桃子さんは思っているのかも? [編集済]
高野「あ、私の名前の読みは『こうの』です。」 [良い質問]
桃子ちゃんは鶴の恩返しを読んで、高野さんを鶴だと思う様になった。 そして桃子ちゃんが『高野さんが鶴だ』といつか正体を言ってしまえば、正体を知られた高野さんが飛び立っていき、もう二度とプレゼントを貰えなくなると思っている。 だから桃子ちゃんは、うっかり自分が高野さんが鶴だと喋ってしまわない様に、あえて高野さんと会わない様にしているのでは?
桃子「えーとねー、鶴さんだと思ってたわけじゃないし、本当は……だけどだいたいそう!」 [正解]
鶴子「あ、高野さんはもう少し痩せた方がいいと思うから、高野さんの体調は気にしなくていいわ。倒れそうになったら、私がレッドブルを大量に飲ませて復活させてあげるから」
桃子「ううん、高野おじちゃんの場合は体じゃなくて……髪の毛が……。」 [良い質問]
桃子ちゃんに、『今までのプレゼントはおじさんの髪の毛で作っている訳じゃないから、おじさんの髪の毛はなくならないから大丈夫だよ。』と伝えてみては?
安岡~大丈夫だよ。」桃子「そうなの!?人間なの?」 [正解]
44 鶴子「あら、高野さんが鷹だってばれてたの? そう、私が夜な夜な高野さんの羽根を抜き取って衣装を作っていたのよ。これが肌触りがよくて大好評なの。え、痩せたりしないかって? 大丈夫よ、高野さんの羽根はレッドブルでできているから、いくらでも量産出来るわ」
桃子「レッドブル押しは何!?」
高野店長の下の名前を伺ってもいいですか
高野「はい、徹(とおる)です。」 [良い質問]
高野さんは最近痩せましたか?
高野「う~ん、仕事が大変で痩せたかな?むしろ頭が寒くなって……。」 [良い質問]
49 鶴子「あ、高野さんの下の名前は「塔斧」っていうから、いつも「コーヤドーフ店長」って呼ばれているわ。おいしそうね……」
高野「NO!!!」
高野さんの頭がだんだん薄くなってくるのは衣装を作っているわけじゃなくて、年を取ったからだよと桃子さんに伝えてください
桃子「そうなの!?じゃあ高野おじちゃんは人間なんだね!?」 [正解]
鶴子「あ、そう言えば日本人形の在庫がそろそろ無くなってきたわ。ね、店長?」
高野「さっきから君が誰だ!・」
50 高野さん、自らの髪を犠牲にしてまで…感動しました!
高野「……まぁ、苦労の代償として考えれば……。」
桃子ちゃんは優しい子ですね。高野おじちゃんの髪の毛がなくなっていくのをかわいそうに思ったんですね? でも、高野おじちゃんは桃子ちゃんに喜んで欲しくて、おもちゃをあげているんですよ。だから、もう会いたくないなんて言っちゃあ、おじちゃんがかわいそうです。わかりますね?
桃子「うん、わかった!高野おじいちゃんも、お父さんにずっと会えるんだね!」 [良い質問]
高野は若くして玩具屋を経営する苦労から若ハゲが進行している。
桃子は会うたびにハゲあがっていく高野のことが気になっていた。
ある時、桃子は絵本の「鶴の恩返し」を読んで思った。
もしかしたら、高野おじさんの正体は鳥で、鳥の羽=人間の姿でいう髪の毛で玩具を作ってくれているのでは?
思えば、貰った玩具はぬいぐるみや着せ替え人形の服装などそれっぽいものばかり。いや、実際は作れるはずはないが、鶴の羽で機織りをした絵本を見れば不可能とは思えないと桃子は考えた。
その考えに至ったのには、更に二つの理由があった。
いつも高野は帰る時にお父さんに「どうも、失礼しました。」と言っている。
……失礼をかけた?ということは、鶴のように『恩』がお父さんにあるはずだ、と。
また、高野(こうの)というまだ幼い桃子にとって聞きなれない名前。
同じく絵本で「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」という話を知っていたため、コウノトリという鳥がいることは知っていた。
それらのことから桃子が予想したのは以下のようなシナリオである。
コウノトリは安岡家に赤ちゃん(桃子自身)を運んできた。しかし、長旅の疲れか途中で怪我をしたかで非常に弱っていた。そこをお父さんが介抱した。
それで恩を感じたコウノトリは恩返しをしたいが、そのままコウノトリの姿出来たらまた赤ちゃんを運んできたかもしれないと勘違いさせて気を遣わせてしまうかもしれない。
そのため、コウノトリは人間の姿となって、鶴の恩返しと同じように自分の体の羽から玩具を作ってプレゼントをしに来てくれているのではないか?
絵本ではおじいさんにバレて帰ってしまったが、その危険がないように我が家に来る前に家で玩具を予め作ってきているのでは?
そして何より、頭がハゲているのは鳥の時の羽の減り具合が人間に化けている時にそう反映されるからでは?
「こうの」という名前も、人間としての名前がなんとなく思いつかなかったから本来の姿であるコウノトリから取ったのでは?
桃子はそう結論づけた。
きっとお父さんも高野さんがコウノトリだとわかっていないだろう。
桃子だけが気付いている!……でも、このままだといつかうっかり喋ってしまうかもしれない。
そうなると、高野さんはもう家に来ることがなくなってしまう。
仲良くしているお父さんに会う事が出来なくなるかもしれない。
オマケに、このまま私が玩具を貰い続けていたら高野さんが完全にハゲてしまう!
そう考えた桃子は、うっかり喋ってしまわないように出来るだけ自分は高野に会わないようにし、高野のハゲを食い止めるために玩具もいらないと言うようになったのだ。
高野「そうだったのか……桃子ちゃん、本当になんて優しい子なんだ……(感涙)。」
安岡「思えば、『桃子』という名前も亡くなった妻が昔話好きで『桃太郎みたいな立派な子に育ってほしい』という理由で付けたんだっけなぁ……。」
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。