「お利口さんだよ!兎美ちゃん!」「6ブックマーク」
お兄ちゃんが大好きな兎美ちゃんは、とってもお利口な10歳の女の子。
テストはいつでも百点満点!
お兄ちゃんの亀夫くんも「お前は自慢の妹だ」と褒めてくれます。
その日も兎美ちゃんはみんなが間違えるような問題にひとりだけ正解してお家に帰りました。
その夜、兎美ちゃんは死んでしまいました。
なぜ?
テストはいつでも百点満点!
お兄ちゃんの亀夫くんも「お前は自慢の妹だ」と褒めてくれます。
その日も兎美ちゃんはみんなが間違えるような問題にひとりだけ正解してお家に帰りました。
その夜、兎美ちゃんは死んでしまいました。
なぜ?
13年10月21日 16:58
【ウミガメのスープ】 [彩蓮燈]
【ウミガメのスープ】 [彩蓮燈]

四作目です。妙に悟った妹って可愛いと思います。
解説を見る
学ぶことが好き。
新しいことを知るのが好き。
理解を広げるのが好き。
先人の残した知識が私を蕩けさせる。
先人の遺した謎が私を魅了する。
未知が既知になった時のあの感覚が私の心を放さない。
記憶はないけど、生まれた時から私はこうだったに違いない。
学ぶことが好き。
だけど、一番大好きなのは…お兄ちゃん。
亀夫お兄ちゃんは私より20歳以上歳上で、少しだらしない所のある数学者。
一人じゃご飯も作れなくて、子供みたいに笑って泣いて、何かやりだすと周りのことなんて全然見えない。
だけど、誰よりも一生懸命で、私に真摯に向き合ってくれた人。
未知が我慢できなくて、どんなことでも質問攻めにして、両親からも辟易されていた私にずっと付き合ってくれた…私の世界を広げてくれた人。
小学校に馴染めず、邪魔者扱いされていた私に海外の飛び級制度を勧めてくれたのも、異国の地について来てくれたのも、全部お兄ちゃんだった。
大学の試験で満点を取った時、私の論文が認められた時、お兄ちゃんは「お前は自慢の妹だ」って頭を撫でてくれた。
そのたびに私は、もっと頑張ろうって思えた。
ある時から、お兄ちゃんはひとつの問題に囚われた。
それは過去の数学者が遺した#b#「きらきー定理」#/b#と呼ばれる未解決の命題。
今までにも多くの数学者を虜にした魔性。
一度でも興味を持った者を逃さず、絡め取り、一生かけて夢中にさせる。
お兄ちゃんはその闇に飲まれてしまった。
盲目的に恋人を愛するように、食べるものも食べず、寝る間も惜しみ、定理の全てを暴こうと努力した。
試験で満点をとっても、博士号を取得しても…頭を撫でてくれなくなった。
#red#だから私は、定理(カノジョ)を明(コロ)した。#/red#
#b#矛盾を引裂いた。概念を屠殺した。虚を一片残らず解体した。#/b#
#b#僅かな魅力(ナゾ)も残らぬほどに、凡人ですらも容易に理解できるほどに、噛み砕いて噛み砕いて噛み砕いて噛み砕いて砕いて砕いて砕いて砕いて砕いて砕いて咀嚼して咀嚼して咀嚼して咀嚼咀嚼咀嚼咀嚼咀嚼咀嚼――――!#/b#
定理の全てを明かし、学会に提出して、認められて。
これでお兄ちゃんは私を見てくれる。
また、褒めてくれる。
今までの分も、いっぱいいっぱい撫でてくれる。
期待を込めて、扉を開いて。
お兄ちゃんは首を吊って死んでいた。
私は気付くべきだった。
お兄ちゃんも私を同じで、知識を求め続けないと耐えられない人だということに。
数式ばかりを見て、歴史ばかりを識って、人の心をまったく学んでいなかった。
一番大切にしていたものを、見ようとしなかった。
お兄ちゃんの足下には、遺書が残されていた。
それには定理への思いと無念。失ったことへの絶望がつらつらと綴られていて。
私の名前は、書かれていなかった。
一度も…書かれていなかった。
ぶら下がったお兄ちゃんの手を取ると、ひんやりした死の感触が伝わってくる。
初めての感覚。未知の感覚。しかし私の心は凍りついてしまったようになにも感じない。
手を、そっと自分の頭に添える。
以前よくやってくれたように、撫でるように動かしてみる。
やはり何も感じない。
「…ああ、そっか」
お兄ちゃんは、こんな気持ちを味わったんだね。
ごめんね。
こんなの生きていけないよね。
私、ひどい妹だね。
テーブルに残ったロープを手に取り、お兄ちゃんの隣にぶら下げる。
冷たいお兄ちゃんの手を握る。こうすればせめて同じ場所にいけるような気がした。
不思議と恐怖はなかった。
何もなかった。
空っぽだった。
私は台を蹴る。
次は人に優しく出来る馬鹿な子に生まれることを願って――。
新しいことを知るのが好き。
理解を広げるのが好き。
先人の残した知識が私を蕩けさせる。
先人の遺した謎が私を魅了する。
未知が既知になった時のあの感覚が私の心を放さない。
記憶はないけど、生まれた時から私はこうだったに違いない。
学ぶことが好き。
だけど、一番大好きなのは…お兄ちゃん。
亀夫お兄ちゃんは私より20歳以上歳上で、少しだらしない所のある数学者。
一人じゃご飯も作れなくて、子供みたいに笑って泣いて、何かやりだすと周りのことなんて全然見えない。
だけど、誰よりも一生懸命で、私に真摯に向き合ってくれた人。
未知が我慢できなくて、どんなことでも質問攻めにして、両親からも辟易されていた私にずっと付き合ってくれた…私の世界を広げてくれた人。
小学校に馴染めず、邪魔者扱いされていた私に海外の飛び級制度を勧めてくれたのも、異国の地について来てくれたのも、全部お兄ちゃんだった。
大学の試験で満点を取った時、私の論文が認められた時、お兄ちゃんは「お前は自慢の妹だ」って頭を撫でてくれた。
そのたびに私は、もっと頑張ろうって思えた。
ある時から、お兄ちゃんはひとつの問題に囚われた。
それは過去の数学者が遺した#b#「きらきー定理」#/b#と呼ばれる未解決の命題。
今までにも多くの数学者を虜にした魔性。
一度でも興味を持った者を逃さず、絡め取り、一生かけて夢中にさせる。
お兄ちゃんはその闇に飲まれてしまった。
盲目的に恋人を愛するように、食べるものも食べず、寝る間も惜しみ、定理の全てを暴こうと努力した。
試験で満点をとっても、博士号を取得しても…頭を撫でてくれなくなった。
#red#だから私は、定理(カノジョ)を明(コロ)した。#/red#
#b#矛盾を引裂いた。概念を屠殺した。虚を一片残らず解体した。#/b#
#b#僅かな魅力(ナゾ)も残らぬほどに、凡人ですらも容易に理解できるほどに、噛み砕いて噛み砕いて噛み砕いて噛み砕いて砕いて砕いて砕いて砕いて砕いて砕いて咀嚼して咀嚼して咀嚼して咀嚼咀嚼咀嚼咀嚼咀嚼咀嚼――――!#/b#
定理の全てを明かし、学会に提出して、認められて。
これでお兄ちゃんは私を見てくれる。
また、褒めてくれる。
今までの分も、いっぱいいっぱい撫でてくれる。
期待を込めて、扉を開いて。
お兄ちゃんは首を吊って死んでいた。
私は気付くべきだった。
お兄ちゃんも私を同じで、知識を求め続けないと耐えられない人だということに。
数式ばかりを見て、歴史ばかりを識って、人の心をまったく学んでいなかった。
一番大切にしていたものを、見ようとしなかった。
お兄ちゃんの足下には、遺書が残されていた。
それには定理への思いと無念。失ったことへの絶望がつらつらと綴られていて。
私の名前は、書かれていなかった。
一度も…書かれていなかった。
ぶら下がったお兄ちゃんの手を取ると、ひんやりした死の感触が伝わってくる。
初めての感覚。未知の感覚。しかし私の心は凍りついてしまったようになにも感じない。
手を、そっと自分の頭に添える。
以前よくやってくれたように、撫でるように動かしてみる。
やはり何も感じない。
「…ああ、そっか」
お兄ちゃんは、こんな気持ちを味わったんだね。
ごめんね。
こんなの生きていけないよね。
私、ひどい妹だね。
テーブルに残ったロープを手に取り、お兄ちゃんの隣にぶら下げる。
冷たいお兄ちゃんの手を握る。こうすればせめて同じ場所にいけるような気がした。
不思議と恐怖はなかった。
何もなかった。
空っぽだった。
私は台を蹴る。
次は人に優しく出来る馬鹿な子に生まれることを願って――。
「目覚まし時計に勝って悲しむ男」「6ブックマーク」
7:00に目覚まし時計をセットした太郎。
6:55に起きると、悲しんだ。
目覚まし時計を見て、不思議に思った。
いったいどういうことだろう?
6:55に起きると、悲しんだ。
目覚まし時計を見て、不思議に思った。
いったいどういうことだろう?
16年04月06日 23:03
【ウミガメのスープ】 [3000才]
【ウミガメのスープ】 [3000才]
解説を見る
大量の睡眠薬を飲んで自殺を図った太郎。
自分の死を事故に見せかけるために、いつも通りの行動をすることが大事と考え、目覚まし時計はいつものように7:00にセットした。
朝、目が覚めると、太郎は自殺に失敗したことを知って悲しんだ。
目覚まし時計を見て、セットした時刻より早くに起きたことに気付き、、
そもそも睡眠薬ぜんぜん効いてないじゃん、と不思議に思った。
生きていれば不思議なこともあるものだ。
じゃあ、生きよう、と思った。
おはよう、と試しにつぶやいた。
自分の死を事故に見せかけるために、いつも通りの行動をすることが大事と考え、目覚まし時計はいつものように7:00にセットした。
朝、目が覚めると、太郎は自殺に失敗したことを知って悲しんだ。
目覚まし時計を見て、セットした時刻より早くに起きたことに気付き、、
そもそも睡眠薬ぜんぜん効いてないじゃん、と不思議に思った。
生きていれば不思議なこともあるものだ。
じゃあ、生きよう、と思った。
おはよう、と試しにつぶやいた。
「走れエロス!」「6ブックマーク」
男はわざわざ遠く離れた本屋にエロ本を買いに来ると
買ったエロ本を大事そうに抱え全速力で帰っていった。
しかし、結局エロ本は燃やされてしまい男は死んでしまった。
エロ本が燃やされた理由と男が死んだ理由を推理し、状況を補足してください。
買ったエロ本を大事そうに抱え全速力で帰っていった。
しかし、結局エロ本は燃やされてしまい男は死んでしまった。
エロ本が燃やされた理由と男が死んだ理由を推理し、状況を補足してください。
15年02月27日 19:05
【ウミガメのスープ】 [真央]
【ウミガメのスープ】 [真央]
解説を見る
とある病院で長く闘病生活をする青年「亀太」
彼には幼い頃から親友と呼べる友人「亀男」がいた。
亀太が入院してからずっと亀男は学校が終ると毎日に様にお見舞いに来ていた。
亀男はその日有った出来事や映画の話をしたり、満足に学校にいけない亀太を気遣い
彼の病室で一緒に勉強をするのが日課になっていた。
そんなある日亀太があるお願いをしてきた。
「エロ本を差し入れに持ってきて欲しい」と
亀男は何馬鹿なことを言っているんだと笑ったが、その数日後
亀太の容態が急変した。
緊急治療室に運ばれていく亀太が一枚の握りつぶされたメモを渡す。
最後の言葉になるかもしれないメモには「エロ本」と書かれていた。
メモを見て数日前にした話を思い出す亀男、思い起こせば思春期男子なのに
ずっと病院生活を送ってきた亀太にとって憧れの物
そしてそんな物を買ってきて欲しいと頼めるのは亀男だけだった。
自分のサイフに一冊文の金額が入っているのを確認すると
亀男は病室を出るとまっすぐ売店に向かう、しかしそこにエロ本は売っていない。
近くにコンビニは無いし、タクシーやバスを使う程金銭に余裕が無い。
そこで亀男は全速力で病院を抜け、坂道を転がるように走った。
遠く離れた本屋につくと息を切らせてエロ本を購入した亀男は
買ったエロ本を大事そうに抱え全速力で彼が待っている病室へ帰っていった。
走る途中ふと脳裏に命をかけて友人の為に走った男の物語を思い出す。
友人の命を救い最後には王様すら二人の友情に感激し改心する物語。
しかし現実は物語のようにはいかない。
亀男が病室へ戻った時、すでに亀太は息を引き取った後だった。
数日後亀太の葬儀がひっそりと行われた。
「間に合わなくてごめんな」とつぶやくと亀男は買ってきたエロ本を棺に入れた。
亀太とエロ本が火葬場で燃やされた頃、煙突から白い煙がまっすぐ天へと昇っていった。
彼には幼い頃から親友と呼べる友人「亀男」がいた。
亀太が入院してからずっと亀男は学校が終ると毎日に様にお見舞いに来ていた。
亀男はその日有った出来事や映画の話をしたり、満足に学校にいけない亀太を気遣い
彼の病室で一緒に勉強をするのが日課になっていた。
そんなある日亀太があるお願いをしてきた。
「エロ本を差し入れに持ってきて欲しい」と
亀男は何馬鹿なことを言っているんだと笑ったが、その数日後
亀太の容態が急変した。
緊急治療室に運ばれていく亀太が一枚の握りつぶされたメモを渡す。
最後の言葉になるかもしれないメモには「エロ本」と書かれていた。
メモを見て数日前にした話を思い出す亀男、思い起こせば思春期男子なのに
ずっと病院生活を送ってきた亀太にとって憧れの物
そしてそんな物を買ってきて欲しいと頼めるのは亀男だけだった。
自分のサイフに一冊文の金額が入っているのを確認すると
亀男は病室を出るとまっすぐ売店に向かう、しかしそこにエロ本は売っていない。
近くにコンビニは無いし、タクシーやバスを使う程金銭に余裕が無い。
そこで亀男は全速力で病院を抜け、坂道を転がるように走った。
遠く離れた本屋につくと息を切らせてエロ本を購入した亀男は
買ったエロ本を大事そうに抱え全速力で彼が待っている病室へ帰っていった。
走る途中ふと脳裏に命をかけて友人の為に走った男の物語を思い出す。
友人の命を救い最後には王様すら二人の友情に感激し改心する物語。
しかし現実は物語のようにはいかない。
亀男が病室へ戻った時、すでに亀太は息を引き取った後だった。
数日後亀太の葬儀がひっそりと行われた。
「間に合わなくてごめんな」とつぶやくと亀男は買ってきたエロ本を棺に入れた。
亀太とエロ本が火葬場で燃やされた頃、煙突から白い煙がまっすぐ天へと昇っていった。
「音楽家の集まる結婚式」「6ブックマーク」
花子はお金持ちのお嬢さん。
友人の音楽家が結婚をすることになり、
盛大な式で祝福してあげることにした。
結婚式場として、異常に細長い部屋を用意したのは
花子の見栄ゆえだというのだが、
いったいどういうことだろう?
友人の音楽家が結婚をすることになり、
盛大な式で祝福してあげることにした。
結婚式場として、異常に細長い部屋を用意したのは
花子の見栄ゆえだというのだが、
いったいどういうことだろう?
16年05月24日 23:45
【ウミガメのスープ】 [3000才]
【ウミガメのスープ】 [3000才]
解説を見る
音楽家が集まる結婚式で
弾けやしないのにピアノを演奏することにした花子。
鍵盤の端から順番に指を動かせばメロディが奏でるように特注のピアノを作り、
細長い部屋に入れて弾いた。
・・・みんな引くかな。
案外受けた!
弾けやしないのにピアノを演奏することにした花子。
鍵盤の端から順番に指を動かせばメロディが奏でるように特注のピアノを作り、
細長い部屋に入れて弾いた。
・・・みんな引くかな。
案外受けた!
「賞味な話」「6ブックマーク」
日本では消費期限は高温多湿なので腐敗が早く進む夏の方が、低温なので腐敗が遅くなる冬よりも短くなる場合はあっても長くなることはあり得ないが、
賞味期限は夏の方が冬よりも長くなる場合がある
それは一体何故?
※消費期限と賞味期限について
消費期限とは袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。
賞味期限とは袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
(農水省のHPより抜粋)
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
賞味期限は夏の方が冬よりも長くなる場合がある
それは一体何故?
※消費期限と賞味期限について
消費期限とは袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。
賞味期限とは袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
(農水省のHPより抜粋)
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
16年11月28日 21:30
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
解説を見る
消費期限は(製造日より○日後の)△日までという様に厳密に表示されるが
賞味期限は(製造日よりも半年後の)□日までという様に期限が少しあいまいな場合があるので
28日までしかない2月が含まれる冬よりも31日が2か月連続する7,8がある夏の方が数日長くなるから
賞味期限は(製造日よりも半年後の)□日までという様に期限が少しあいまいな場合があるので
28日までしかない2月が含まれる冬よりも31日が2か月連続する7,8がある夏の方が数日長くなるから