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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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ある国に、「#b#銃で撃たれて死ぬ#/b#」ことを何よりも恐れている王様がおりました。
たとえお城の中に居たとしても、物陰に隠れた何者かにいつか撃たれるのではないかと不安でいてもたってもいられないほど。
王様自身もどうにか銃への恐怖を克服しようと努力しているのですが、日に日に銃への恐怖心は増すばかり。
そんな王様に困った大臣たちは、有名な魔術師を王様のもとに呼びました。
なんとこの魔術師、「#b#銃に撃たれても怪我一つしない体になる魔術#/b#」を使えるのです。しかし、困ったことに体全体ではなく#b#頭・腹・右腕・左腕・右足・左足のいずれかの一か所だけはその魔術の効果が出ない#/b#のだとか。
幸いにも、「魔術の効果が出なくなる体の部位」は魔術をかける時に決めることができると言います。
そう説明されて、王様は「魔術の効果が出なくなる体の部位」をどこにするか考え始めました。
大臣たちは内心、やはり致命傷にならないためにも腕か足のどちらかを選ぶだろうと思っていましたが……。
しばらく考えて王様はこう言いました。

「魔術の効果が出なくなる体の部位は……『#b#頭#/b#』でいい!」

王様は『どうせ銃で撃たれて死ぬことがあるのならば、いっそ一瞬で頭を撃たれれば何も感じずに死ねる……』と考えたわけでもありません。
そもそも、#red#王様は銃で撃たれて死ぬことをどうにかして避けたいのです#/red#。
では、なぜよりによって銃で撃たれたらまず助からないであろう『頭』を選んだのでしょうか?
17年09月14日 22:31
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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王様は自身の恐怖を克服するため、実際に銃で撃たれたが生き延びた者たちから話を聞くのが日課となっていました。

A「私が足を撃たれた時は、もうお終いかと思いました。しかし、見てください!今では散歩もできるくらいに回復しております!」
B「腹を撃たれたからと言っても諦めては行けません。何を隠そう、私も腹を撃たれたことがあるのです。優秀な医師に任せればなんの心配もありません!」
C「今も少し撃たれた腕の後遺症はありますが、さほど不自由なく暮らしておりますよ。ワシみたいな老いぼれですら平気なのですから、王様なら大丈夫です!」

多くの“経験者”からの話を聞いた王様ですが、恐怖を克服するどころか実際に話を聞いて日に日に恐怖が増すばかりでした。
そんな時に、例の魔術師に魔術をかけてもらうように大臣から紹介されたのです。

王様は過去に銃で撃たれて生き延びた者たちから聞いた話を思い出しながら考えました。
そして、あることに気付いたのです。

王様(そういえば、今までに銃で撃たれて生き延びた者たちから聞いた話は百を超えるが……腕や足、腹を撃たれたと聞いたことはあった。しかし、頭を撃たれたという話は全く聞いたことがないぞ!……そうか!!#b#どういうわけか銃弾とは頭に当たることはほとんどないに違いない!だったら、唯一の銃による弱点はほとんど銃弾が当たることのない頭に決まりだ!#/b#)


……王様は、#red#頭を撃たれた者は即死してしまうのだから、そもそも王様の元へ生き延びたのだという話をすることが出来ない#/red#という事実に気付けないほど、#b#頭が足りていない#/b#のでした。
彼女が僕にくれたもの「1ブックマーク」
彼女が僕にくれたもの

倍にしてお返ししたら

「ばかみたい」

って笑われた。

なんでかな?
14年11月24日 22:31
【ウミガメのスープ】 [牛削り]



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エリさんと付き合い始めたことは、クラスのみんなにはまだ内緒だ。

教室内では無関心を装い、互いに声もかけないようにしていた。
でもどうしても気になって、授業中、よくエリさんの方に目が向いてしまう。
そんな時、エリさんもこちらを見ていることが多く、互いに苦笑いして目を背けるのだ。

今日は数学の授業中にそれが起こった。
エリさんはその時、さりげなく僕に#red#ウィンクを送ってくれた#/red#。
その仕草にドキッとした。

#red#お返しに僕もウィンクをした#/red#。
するとエリさんは突然笑い出した。

「あはは何そればかみたいー」

……どうやら、#red#僕のウィンクは両目になってしまっていた#/red#らしい。

「こらお前ら、授業中にいちゃつくな!」

数学の谷山が怒鳴った。

これをきっかけに、僕らの関係は白日の下に晒されてしまった。



ま、授業中も堂々と見つめ合えるようになったからいいけどね。
医者の不養生「1ブックマーク」
ラテ子は名うての催眠術師。トラウマ治療が専門である。
ラテ子はその能力を仕事以外でも使い、催眠術をかけて様々なイケメン男性とデートを楽しんでいた。
その能力ゆえ、もちろん修羅場になることなどない。また、プライベートでも催眠術を使うことでその腕はますます上達していき、仕事の依頼も殺到。
プライベートも仕事も充実していた。
ある日、ラテ子は今までにないほど好みのタイプな男性、カメオとデートをした。
デート終了間際、ラテ子はカメオから告白されたのだが、ラテ子は家に帰ると悲しんだ。

一体ラテ子に何があったのだろうか。
16年05月13日 19:26
【ウミガメのスープ】 [蓮華]



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ラテ子は自分に催眠術をかけ、イケメン男性とデートしていると自分に錯覚させていた。もちろん、すべて幻想のため三股以上でも問題にならない。
はじめはおぼろげなイメージだった男性とデートをしていた(妄想)が、どんどん催眠術の腕が上がっていき、自分の理想とする男性を具体的にイメージしデートする(妄想)ことが出来るようになったのだ。
そして理想の男性から告白されて(妄想)ルンルン気分で帰宅したラテ子は、催眠術が解け、何やってんだ私はと悲しくなった。
英語の勉強「1ブックマーク」
カメオが英語の勉強を始めたので、カメコはお前は馬鹿かと思った。

なぜ?
17年10月29日 00:04
【ウミガメのスープ】 [Aspil]



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カメオ「アメリカに行った友達に手紙を書くために英語を勉強してるんだ!」
カメコ「日本語通じると思うよ?」
生きるために。「1ブックマーク」
ある建物の扉から光が漏れているのを見つけた少女。
隙間から覗きこんで見えたものは少女がずっと探し求めていたもので、思わず扉を開けそれを手にしたのだが、そこにはいったい何があったのだろう。
17年10月16日 22:31
【ウミガメのスープ】 [エルナト]



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***要約***
囚われていた少女が、薄明かりが漏れる扉から外に出られることが分かり、ずっと探し求めていた自由を手にした。


***以下、長すぎる解説***

ウミガメ王国の王女である海姫は、ラテラル国との戦争のために囚われの身となり、ラテラル国のとある牢獄に閉じ込められていた。

ラテラル国の貴族たちから厳しい尋問や拷問を受け、そう遠くないうちに処刑されるであろうことが予想されたが、そんな中で兵士の一人であるラテオは唯一海姫に優しく接してくれる人物であった。

ある夜、いつものように牢獄に閉じ込められていた海姫であったが、牢の扉が閉ざされていないことに気付く。
ラテオだ、と直感で分かった。
きっと、ラテオが海姫を逃がすために鍵をそっと外してくれたに違いない。

逃げられる──そう気付いた途端、行動に移さずにはいられなかった。
できるだけ音を立てないよう牢から出ると、真っ暗な廊下を歩いて行く。
出口がどこかは分からない、いつ見つかるかもしれない恐怖に怯えながら歩き回っていると、ふと扉から一筋の灯りが漏れているのに気付いた。
ドキリ、と胸が高鳴る。
騒ぎ立てる鼓動が、手を震わせた。

扉の隙間から、そっと外を覗く。
空一面に広がる星空。
扉の隙間から見えていたのは、息を呑むほどの眩い星々の光だった。
ずっと少女が求めていた自由が、そこにはあった。
気付いた時には扉を開けて、外へ出駆け出していた。涙で滲む、視界。
ありがとう、ラテオさん。
私が逃げたことがバレたら、今度はあなたが囚われてしまうのだろうか。
もし私が無事に祖国に戻ることができたら、その時は、必ずあなたを迎えに行きます。
だから、どうかその日まで──

この先の砂漠を抜けなければウミガメ王国には戻れない。
それでも、行くしか無いのだ。
ほんの僅かでも残された、希望ある未来を生きるために。