「幻想特区の無能探偵」「7ブックマーク」
※非現実注意
※※※※※※※※※※※※※※※
※この問題は、【ルールはともかく、その舞台設定に 独自創作・非現実 を含みます】
※お嫌いな方はブラウザバックをおすすめいたします。
※※※※※※※※※※※※※※※
妖怪や都市伝説、超能力者たちが幻想能力者として集められ通っている全寮制の高校 幻想学園
そんな学校に、唯一【ただの人間】として通っている俺・カメオは、
どうやったら【ただの】人間でなくなることが出来るかを常に考えていた。
そんなある日、寝過ごして一人遅れて男子寮を出たところで、この特区で有名な探偵が女子寮の寮母と話し込んでいるのを見かけた。
探偵といえば・・歩く死神!行く先々で不幸が起きるという、まさに都市伝説じゃないか!!
こう考えた俺は思わず探偵に「弟子にしてください!」そう頼み込んだのだった。
・・・
何の脈絡もない懇願だ。当然断られるだろうという予想は意外にも裏切られた。
「なるほど。じゃあ少年、君が『私とは別の方法で真相にたどり着ける』という推理力を示してくれたら、助手にしてあげようじゃないか。
#red#実はね、女子寮で生徒の田中花子さんのバラバラ死体が発見されたんだ。#/red#
私はもう真相はわかっているんだけど・・
#b#その1.この事件の真相はどういうものか?#/b#
あと、もう一つはおまけだけど
#b#その2.この少女の無念を晴らすには、私(探偵)はどうすればよいか?#/b#
この二つを推理してもらおうかな♪
事件に関わっているのは彼女の仲良しグループの子たちだけだ。
彼女らに聞き込みをしてきみの推理を組み立ててほしい。
#b#あ、ただし!花子が死んでいるということはまだ公表していないのでそこはオフレコにしておいてくれたまえ。#/b#
な~に、物証とかは必要ないよ。
#b#【こういった事件だったんじゃないかな】というきみの考えが私の知る真相とあっていれば合格だ。#/b#
あ、それと・・」
「わかりました!約束ですからね!!えーと・・花子の仲良しグループというと・・」
こうして、俺・カメオの探偵になるための挑戦が始まったのであった。
※※※※る~る
※カメオ型式の問題ですが、カメオに対するアドバイスと言うよりは、質問者自身がカメオ役 という形で質問を頂く形を想定しております。
例)
質問:姫さんに質問、花子さんを最後に見たのはいつですか?
↓
回答:姫「昨日の学校終わり、一緒に帰宅したときです」
など
それと、舞台設定や妖怪たちのこの問題内での設定の質問&回答(いわゆる参加者視点でのメタ質問&回答)も可能です(と言うか推奨)。
例)
質問:幻想特区ってなんなのさ?
↓
回答:R「ある時から急に現れだした、妖怪・都市伝説のような存在のために日本政府が作った自治区のようなものです。
見つけられた妖怪や能力が発現した人間 などが送り込まれ、生活しています。
まあ要するに、ファンタジーな住人が住む町 みたいなゆる~い設定です。
能力を使う事自体は問題になりませんが、他人に害が発生した場合は罰せられます。」
※※※※※※※※※※※※※※※
※この問題は、【ルールはともかく、その舞台設定に 独自創作・非現実 を含みます】
※お嫌いな方はブラウザバックをおすすめいたします。
※※※※※※※※※※※※※※※
妖怪や都市伝説、超能力者たちが幻想能力者として集められ通っている全寮制の高校 幻想学園
そんな学校に、唯一【ただの人間】として通っている俺・カメオは、
どうやったら【ただの】人間でなくなることが出来るかを常に考えていた。
そんなある日、寝過ごして一人遅れて男子寮を出たところで、この特区で有名な探偵が女子寮の寮母と話し込んでいるのを見かけた。
探偵といえば・・歩く死神!行く先々で不幸が起きるという、まさに都市伝説じゃないか!!
こう考えた俺は思わず探偵に「弟子にしてください!」そう頼み込んだのだった。
・・・
何の脈絡もない懇願だ。当然断られるだろうという予想は意外にも裏切られた。
「なるほど。じゃあ少年、君が『私とは別の方法で真相にたどり着ける』という推理力を示してくれたら、助手にしてあげようじゃないか。
#red#実はね、女子寮で生徒の田中花子さんのバラバラ死体が発見されたんだ。#/red#
私はもう真相はわかっているんだけど・・
#b#その1.この事件の真相はどういうものか?#/b#
あと、もう一つはおまけだけど
#b#その2.この少女の無念を晴らすには、私(探偵)はどうすればよいか?#/b#
この二つを推理してもらおうかな♪
事件に関わっているのは彼女の仲良しグループの子たちだけだ。
彼女らに聞き込みをしてきみの推理を組み立ててほしい。
#b#あ、ただし!花子が死んでいるということはまだ公表していないのでそこはオフレコにしておいてくれたまえ。#/b#
な~に、物証とかは必要ないよ。
#b#【こういった事件だったんじゃないかな】というきみの考えが私の知る真相とあっていれば合格だ。#/b#
あ、それと・・」
「わかりました!約束ですからね!!えーと・・花子の仲良しグループというと・・」
こうして、俺・カメオの探偵になるための挑戦が始まったのであった。
※※※※る~る
※カメオ型式の問題ですが、カメオに対するアドバイスと言うよりは、質問者自身がカメオ役 という形で質問を頂く形を想定しております。
例)
質問:姫さんに質問、花子さんを最後に見たのはいつですか?
↓
回答:姫「昨日の学校終わり、一緒に帰宅したときです」
など
それと、舞台設定や妖怪たちのこの問題内での設定の質問&回答(いわゆる参加者視点でのメタ質問&回答)も可能です(と言うか推奨)。
例)
質問:幻想特区ってなんなのさ?
↓
回答:R「ある時から急に現れだした、妖怪・都市伝説のような存在のために日本政府が作った自治区のようなものです。
見つけられた妖怪や能力が発現した人間 などが送り込まれ、生活しています。
まあ要するに、ファンタジーな住人が住む町 みたいなゆる~い設定です。
能力を使う事自体は問題になりませんが、他人に害が発生した場合は罰せられます。」
17年05月05日 22:13
【亀夫君問題】 [Ratter]
【亀夫君問題】 [Ratter]
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非現実 とそれと一応バラバラ死体物なのでグロ注意 です。
解説を見る
んー、おおむね正解だね♪
そういって、女探偵が話し始めた真相は以下の様なものだった。
犬と霊の会話を盗み聞きしてしまった花子。「生身の女」では恋が実らないと考えて、天使に相談した結果・・
自分も霊になればいいんだ!と考えたんだそうな(ナンデソウナル・・)
で、浴室で風呂に入っている間手首を掻っ切ったと。
(翌日来ていく制服が血で汚れるとまずい・・とおもったんだと・・)
まあそれはともかく。告白できなかったことが未練??になったのか、幽霊として化けて出ることはでき・・
いつもの通り、マッパのまま寝ることにしたんだそうな。(幽霊も寝るのか・・)
その夜中。『エンジェルさんの恋の助言で、自殺した女生徒』なんかが出たら、
特区の規則に抵触する可能性に思い至った天使が花子のもとを訪れるも時すでに遅し。
花子の提案で、
「バラバラにして手首の傷をごまかしちゃおう。あした、通りすがりのジェイソンに襲われた とでも言っておくよ!」
と丸め込まれ、死体をバラバラにするお手伝い実行。
そして朝。。
マッパから制服に着替えようとして、「普通の物理的な服」を着ることができないことに気づき、自分の部屋から出ることもできず・・
今に至る。
。。。
探偵「・・というわけだよ」
はあ・・なんというかアホらしい・・
カメオ「でも、本人は「通りすがりのジェイソンに襲われた」と言うつもりだったんでしょう?なんでわかったんです?」
探偵「裸のままじゃ何かと困るだろうからね。その対処法と真相を取引したんだよ♪
で、どうしたら良いと思う?あ、少年としたらこのままマッパ幽霊の同級生が誕生するほうがお好みかな?
どうしたら・・って
そうだな・・そういえば、霊さんがいうに『死体を埋葬した際の服装』でも出てこれるんだっけ・・?
カメオ「バラバラ死体の方に制服着せて埋葬する・・ とか?」
探偵「んーエクセレント!」
・・・
こうして、俺・カメオは幻想特区の無能探偵(助手)になることができたのであった。
さあ!都市伝説目指してがんばるぞー!!
後日談:
晴れて幽霊となって霊さんに告白した花子さんだったが
「拙者・・実は生前は森蘭丸という名でして。今も信長様ラブでござるゆえ・・その・・ごめんなさい」
ということでものの見事に振られたのだそうな。
あ、そうそう 事件そのものは 超能力者が幽霊にクラスチェンジしただけ ということで大事にしないように収められましたとさ。
そういって、女探偵が話し始めた真相は以下の様なものだった。
犬と霊の会話を盗み聞きしてしまった花子。「生身の女」では恋が実らないと考えて、天使に相談した結果・・
自分も霊になればいいんだ!と考えたんだそうな(ナンデソウナル・・)
で、浴室で風呂に入っている間手首を掻っ切ったと。
(翌日来ていく制服が血で汚れるとまずい・・とおもったんだと・・)
まあそれはともかく。告白できなかったことが未練??になったのか、幽霊として化けて出ることはでき・・
いつもの通り、マッパのまま寝ることにしたんだそうな。(幽霊も寝るのか・・)
その夜中。『エンジェルさんの恋の助言で、自殺した女生徒』なんかが出たら、
特区の規則に抵触する可能性に思い至った天使が花子のもとを訪れるも時すでに遅し。
花子の提案で、
「バラバラにして手首の傷をごまかしちゃおう。あした、通りすがりのジェイソンに襲われた とでも言っておくよ!」
と丸め込まれ、死体をバラバラにするお手伝い実行。
そして朝。。
マッパから制服に着替えようとして、「普通の物理的な服」を着ることができないことに気づき、自分の部屋から出ることもできず・・
今に至る。
。。。
探偵「・・というわけだよ」
はあ・・なんというかアホらしい・・
カメオ「でも、本人は「通りすがりのジェイソンに襲われた」と言うつもりだったんでしょう?なんでわかったんです?」
探偵「裸のままじゃ何かと困るだろうからね。その対処法と真相を取引したんだよ♪
で、どうしたら良いと思う?あ、少年としたらこのままマッパ幽霊の同級生が誕生するほうがお好みかな?
どうしたら・・って
そうだな・・そういえば、霊さんがいうに『死体を埋葬した際の服装』でも出てこれるんだっけ・・?
カメオ「バラバラ死体の方に制服着せて埋葬する・・ とか?」
探偵「んーエクセレント!」
・・・
こうして、俺・カメオは幻想特区の無能探偵(助手)になることができたのであった。
さあ!都市伝説目指してがんばるぞー!!
後日談:
晴れて幽霊となって霊さんに告白した花子さんだったが
「拙者・・実は生前は森蘭丸という名でして。今も信長様ラブでござるゆえ・・その・・ごめんなさい」
ということでものの見事に振られたのだそうな。
あ、そうそう 事件そのものは 超能力者が幽霊にクラスチェンジしただけ ということで大事にしないように収められましたとさ。
「The voice stopped, I ...」「7ブックマーク」
上等な服を着た男Aがそばにいる男Bに対して励ますように掛け続けていた声がやんだ瞬間、私は命の危険を感じた。
どういうことか。
どういうことか。
17年04月16日 22:03
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
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古典的ベール問題(?) 44問目。
解説を見る
大相撲十日目、結びの一番は横綱・亀の里と、小結・海の山の取組。
激しく組み合う両者。#red#「のこった、のこった」と声を張り上げる行司・式守水平。#/red#
#red#土俵際で亀の里が海の山を豪快に投げ飛ばすと、行司は連呼をやめ、さっと軍配を亀の里に上げる。#/red#
#red#一方、投げ飛ばされた海の山は顔をゆがめて、砂かぶり(土俵下観戦席)の最前列で観戦している私のほうにまっすぐ突っ込んでくる。#/red#
たしか体重は220キロって聞いたな……そんなことを思い出している私に向かって……まっすぐに……まっすぐに。
激しく組み合う両者。#red#「のこった、のこった」と声を張り上げる行司・式守水平。#/red#
#red#土俵際で亀の里が海の山を豪快に投げ飛ばすと、行司は連呼をやめ、さっと軍配を亀の里に上げる。#/red#
#red#一方、投げ飛ばされた海の山は顔をゆがめて、砂かぶり(土俵下観戦席)の最前列で観戦している私のほうにまっすぐ突っ込んでくる。#/red#
たしか体重は220キロって聞いたな……そんなことを思い出している私に向かって……まっすぐに……まっすぐに。
「【世界田中奇行】耳朶レス田中」「7ブックマーク」
コーヒーがめっちゃ熱かったので、田中は猫の尻尾を握りしめた。
一体なぜ?
一体なぜ?
17年04月14日 00:35
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
解説を見る
田中お気に入りのマグカップ。
本体に猫の絵が描かれており、尻尾の部分が取手になっているシャレオツ全開の一品。
そのマグカップにコーヒーを注ぎ、そのままマグカップ本体を持とうとしたら、
やっぱめっちゃ熱かったので、尻尾の取手を持って飲むことにした。
砂糖は大さじ4杯。2年後に糖尿病。
本体に猫の絵が描かれており、尻尾の部分が取手になっているシャレオツ全開の一品。
そのマグカップにコーヒーを注ぎ、そのままマグカップ本体を持とうとしたら、
やっぱめっちゃ熱かったので、尻尾の取手を持って飲むことにした。
砂糖は大さじ4杯。2年後に糖尿病。
「【ラテクエU^ェ^U】こそばゆい。」「7ブックマーク」
「せっかくですが、お断りします」
相手は、がっかりしたが、その後、喜んだ。
状況を説明せよ。
相手は、がっかりしたが、その後、喜んだ。
状況を説明せよ。
10年11月28日 21:02
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
解説を見る
二人が50年間大切に守り続けてきた"夫婦"という関係は、今日終わった。
康子と康雄は幼い頃からずっと一緒にいた。
似た名前の二人はよく他人からからかわれたりした。
そんな声には耳を貸さず、二人はずっと一緒にいた。
お互いがお互いのことを、やすくん、やすちゃんと呼んでいた。
お互いがお互いのことを、大好きだった。
18の時、二人は結ばれた。
式場の前に並ぶ二人の名前。ちょっと面白い。こそばゆい。
康子は康雄のことをあなたと呼ぶことにした。
康雄も康子のことをおまえと呼ぶようになった。こそばゆい。
康雄は浮気もせずに、康子のために小さな仕事を頑張った。
康子も散財もせずに、康雄のために小さな家庭を守った。
二人には一つの命が授けられ、その命を立派に育て上げた。
人間としての至福をじっくり煮込んでいった二人の愛。
それはゆっくりと、ほろほろに煮崩れていくことになる。
康雄は突然取引先の社長の名前が思い出せなくなった。
それからというもの、小さなミスを重ねるようになる。
会社は康雄に有給を取らせ、病院へと行くようにすすめた。
康雄はそれに従い、医者に症状を伝える。
精密検査が行われる。
検査結果はすぐにでた。
病名、アルツハイマー。
康雄は泣いた。家族の今後を憂いて泣いた。
康子は耐えた。家族の今後を信じて耐えた。
康雄は使い物にならなくなる前に必死で働いた。
康子は忘れ去られてしまわぬよう必死で励ました。
康雄が仕事をやめた時、症状はますます悪化した。
康子は暗くならずに、笑顔を絶やさず励ました。
そしてある日のことである。
「今年も二人で、高野山へ紅葉狩りに行きたかね。
あなたあそこで酔いつぶれてお昼寝するの好きでしょう。
去年なんて……うふふ。
今年はヤスシも連れてってあげようかね。」
「……………………せっかくですが、お断りします。」
康子から笑顔が消えた。
康雄が怯えながら康子を見ている。
康雄は自分の半身のことを忘れてしまった。
これから先はどんなに愛情を注いでも、康子は冷たく蔑まれ続けた。
康子はボロボロになった。
好きで好きでたまらない。抱きしめたい。
しかし康雄は拒む。暴れる。泣く。
お前は誰だ。怖い、助けてくれ。
それでも康子は康雄のそばにいた。
木枯らしが肌身を震わす11月。
康雄は最期の時を迎えようとしている。
医者がそれを康子に伝える。
康子は康雄の手を握る。
「こんなお婆さんが最期の人でごめんなさいね。
でも……でも私はあなたの事を本当に愛しておりました。
だから最期くらい抱きしめさせてくださいね。
やすくん。」
康雄の身体がふわっと熱に包まれた。
いつもならば必死で拒むはず。今日はその様子はない。
康雄も康子に手をまわした。
「…………………………………………………………」
声が出ない。出ない。
しかし康子は分かってしまう。50年もそばにいるのだから分かる。
二人にしか分からないその言葉。
その言葉に康子は至福の涙を流した。
それは二人だけの約束。結ばれた二人のきっかけの言葉。
「ずっと一緒にいようね。やすちゃん。」
二人が50年間大切に守り続けてきた"夫婦"という関係は、今日終わった。
二人の愛は永遠である。
康子と康雄は幼い頃からずっと一緒にいた。
似た名前の二人はよく他人からからかわれたりした。
そんな声には耳を貸さず、二人はずっと一緒にいた。
お互いがお互いのことを、やすくん、やすちゃんと呼んでいた。
お互いがお互いのことを、大好きだった。
18の時、二人は結ばれた。
式場の前に並ぶ二人の名前。ちょっと面白い。こそばゆい。
康子は康雄のことをあなたと呼ぶことにした。
康雄も康子のことをおまえと呼ぶようになった。こそばゆい。
康雄は浮気もせずに、康子のために小さな仕事を頑張った。
康子も散財もせずに、康雄のために小さな家庭を守った。
二人には一つの命が授けられ、その命を立派に育て上げた。
人間としての至福をじっくり煮込んでいった二人の愛。
それはゆっくりと、ほろほろに煮崩れていくことになる。
康雄は突然取引先の社長の名前が思い出せなくなった。
それからというもの、小さなミスを重ねるようになる。
会社は康雄に有給を取らせ、病院へと行くようにすすめた。
康雄はそれに従い、医者に症状を伝える。
精密検査が行われる。
検査結果はすぐにでた。
病名、アルツハイマー。
康雄は泣いた。家族の今後を憂いて泣いた。
康子は耐えた。家族の今後を信じて耐えた。
康雄は使い物にならなくなる前に必死で働いた。
康子は忘れ去られてしまわぬよう必死で励ました。
康雄が仕事をやめた時、症状はますます悪化した。
康子は暗くならずに、笑顔を絶やさず励ました。
そしてある日のことである。
「今年も二人で、高野山へ紅葉狩りに行きたかね。
あなたあそこで酔いつぶれてお昼寝するの好きでしょう。
去年なんて……うふふ。
今年はヤスシも連れてってあげようかね。」
「……………………せっかくですが、お断りします。」
康子から笑顔が消えた。
康雄が怯えながら康子を見ている。
康雄は自分の半身のことを忘れてしまった。
これから先はどんなに愛情を注いでも、康子は冷たく蔑まれ続けた。
康子はボロボロになった。
好きで好きでたまらない。抱きしめたい。
しかし康雄は拒む。暴れる。泣く。
お前は誰だ。怖い、助けてくれ。
それでも康子は康雄のそばにいた。
木枯らしが肌身を震わす11月。
康雄は最期の時を迎えようとしている。
医者がそれを康子に伝える。
康子は康雄の手を握る。
「こんなお婆さんが最期の人でごめんなさいね。
でも……でも私はあなたの事を本当に愛しておりました。
だから最期くらい抱きしめさせてくださいね。
やすくん。」
康雄の身体がふわっと熱に包まれた。
いつもならば必死で拒むはず。今日はその様子はない。
康雄も康子に手をまわした。
「…………………………………………………………」
声が出ない。出ない。
しかし康子は分かってしまう。50年もそばにいるのだから分かる。
二人にしか分からないその言葉。
その言葉に康子は至福の涙を流した。
それは二人だけの約束。結ばれた二人のきっかけの言葉。
「ずっと一緒にいようね。やすちゃん。」
二人が50年間大切に守り続けてきた"夫婦"という関係は、今日終わった。
二人の愛は永遠である。
「【お客様、こちらがベール厚々の連想スープでございます。】」「7ブックマーク」
男は仕事が忙しかったので安堵した。
一体なぜ?
一体なぜ?
15年05月29日 21:38
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
解説を見る
その日、男は【仕事が忙しかったので、とても疲れた。】
男は【とても疲れたので、甘いものが食べたくなった。】
男は【甘いものが食べたくなったので、ケーキを買って帰った。】
男は【ケーキを買って帰ったので、その日が誕生日だった娘はとても喜んだ。】
男は【その日が誕生日だった娘がとても喜んだので、すっかり忘れていたけど仕事が忙しくて結果オーライだったと安堵した。】
男は【とても疲れたので、甘いものが食べたくなった。】
男は【甘いものが食べたくなったので、ケーキを買って帰った。】
男は【ケーキを買って帰ったので、その日が誕生日だった娘はとても喜んだ。】
男は【その日が誕生日だった娘がとても喜んだので、すっかり忘れていたけど仕事が忙しくて結果オーライだったと安堵した。】