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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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The voice stopped, I ...「7ブックマーク」
上等な服を着た男Aがそばにいる男Bに対して励ますように掛け続けていた声がやんだ瞬間、私は命の危険を感じた。

どういうことか。
17年04月16日 22:03
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]

古典的ベール問題(?) 44問目。




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大相撲十日目、結びの一番は横綱・亀の里と、小結・海の山の取組。

激しく組み合う両者。#red#「のこった、のこった」と声を張り上げる行司・式守水平。#/red#

#red#土俵際で亀の里が海の山を豪快に投げ飛ばすと、行司は連呼をやめ、さっと軍配を亀の里に上げる。#/red#

#red#一方、投げ飛ばされた海の山は顔をゆがめて、砂かぶり(土俵下観戦席)の最前列で観戦している私のほうにまっすぐ突っ込んでくる。#/red#

たしか体重は220キロって聞いたな……そんなことを思い出している私に向かって……まっすぐに……まっすぐに。
【世界田中奇行】耳朶レス田中「7ブックマーク」
コーヒーがめっちゃ熱かったので、田中は猫の尻尾を握りしめた。

一体なぜ?
17年04月14日 00:35
【ウミガメのスープ】 [水上]



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田中お気に入りのマグカップ。

本体に猫の絵が描かれており、尻尾の部分が取手になっているシャレオツ全開の一品。

そのマグカップにコーヒーを注ぎ、そのままマグカップ本体を持とうとしたら、
やっぱめっちゃ熱かったので、尻尾の取手を持って飲むことにした。

砂糖は大さじ4杯。2年後に糖尿病。
【ラテクエU^ェ^U】こそばゆい。「7ブックマーク」
「せっかくですが、お断りします」
相手は、がっかりしたが、その後、喜んだ。
状況を説明せよ。
10年11月28日 21:02
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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二人が50年間大切に守り続けてきた"夫婦"という関係は、今日終わった。

康子と康雄は幼い頃からずっと一緒にいた。
似た名前の二人はよく他人からからかわれたりした。
そんな声には耳を貸さず、二人はずっと一緒にいた。
お互いがお互いのことを、やすくん、やすちゃんと呼んでいた。
お互いがお互いのことを、大好きだった。

18の時、二人は結ばれた。
式場の前に並ぶ二人の名前。ちょっと面白い。こそばゆい。
康子は康雄のことをあなたと呼ぶことにした。
康雄も康子のことをおまえと呼ぶようになった。こそばゆい。

康雄は浮気もせずに、康子のために小さな仕事を頑張った。
康子も散財もせずに、康雄のために小さな家庭を守った。
二人には一つの命が授けられ、その命を立派に育て上げた。

人間としての至福をじっくり煮込んでいった二人の愛。
それはゆっくりと、ほろほろに煮崩れていくことになる。

康雄は突然取引先の社長の名前が思い出せなくなった。
それからというもの、小さなミスを重ねるようになる。
会社は康雄に有給を取らせ、病院へと行くようにすすめた。
康雄はそれに従い、医者に症状を伝える。
精密検査が行われる。
検査結果はすぐにでた。

病名、アルツハイマー。

康雄は泣いた。家族の今後を憂いて泣いた。
康子は耐えた。家族の今後を信じて耐えた。

康雄は使い物にならなくなる前に必死で働いた。
康子は忘れ去られてしまわぬよう必死で励ました。

康雄が仕事をやめた時、症状はますます悪化した。
康子は暗くならずに、笑顔を絶やさず励ました。
そしてある日のことである。


「今年も二人で、高野山へ紅葉狩りに行きたかね。
あなたあそこで酔いつぶれてお昼寝するの好きでしょう。
去年なんて……うふふ。
今年はヤスシも連れてってあげようかね。」

「……………………せっかくですが、お断りします。」

康子から笑顔が消えた。
康雄が怯えながら康子を見ている。
康雄は自分の半身のことを忘れてしまった。
これから先はどんなに愛情を注いでも、康子は冷たく蔑まれ続けた。

康子はボロボロになった。
好きで好きでたまらない。抱きしめたい。
しかし康雄は拒む。暴れる。泣く。
お前は誰だ。怖い、助けてくれ。

それでも康子は康雄のそばにいた。

木枯らしが肌身を震わす11月。
康雄は最期の時を迎えようとしている。
医者がそれを康子に伝える。
康子は康雄の手を握る。

「こんなお婆さんが最期の人でごめんなさいね。
でも……でも私はあなたの事を本当に愛しておりました。
だから最期くらい抱きしめさせてくださいね。
やすくん。」

康雄の身体がふわっと熱に包まれた。
いつもならば必死で拒むはず。今日はその様子はない。
康雄も康子に手をまわした。

「…………………………………………………………」

声が出ない。出ない。
しかし康子は分かってしまう。50年もそばにいるのだから分かる。
二人にしか分からないその言葉。
その言葉に康子は至福の涙を流した。
それは二人だけの約束。結ばれた二人のきっかけの言葉。

「ずっと一緒にいようね。やすちゃん。」

二人が50年間大切に守り続けてきた"夫婦"という関係は、今日終わった。
二人の愛は永遠である。
男は仕事が忙しかったので安堵した。
一体なぜ?
15年05月29日 21:38
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]



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その日、男は【仕事が忙しかったので、とても疲れた。】

男は【とても疲れたので、甘いものが食べたくなった。】

男は【甘いものが食べたくなったので、ケーキを買って帰った。】

男は【ケーキを買って帰ったので、その日が誕生日だった娘はとても喜んだ。】

男は【その日が誕生日だった娘がとても喜んだので、すっかり忘れていたけど仕事が忙しくて結果オーライだったと安堵した。】
暖冬「7ブックマーク」
今年の冬は暖冬とはいえ、流石に暖房無しでは堪える寒さだ。

我が家では、毎年この時期になるとリビングに石油ストーブを置くのだが、

今日、妻が娘に、
「あんたの欲しがってた手袋、買ってきたわよ。」

と言っていたのを聞いた私は、来年の冬からはストーブを使わないことに決めた。

一体なぜ?
16年01月26日 00:05
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]



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今年12歳になる娘は、確かに去年までサンタさんを信じていたはずなのに。

・・・
我が家には立派な暖炉があり、基本的にはそちらを暖房として使っている。
しかし、毎年この時期になると、暫くの間暖炉を使わないようにする。

まだ小さかった娘が、『ススだらけの煙突を通るサンタが可哀想だ』というものだから、
クリスマスの時期になると暖炉と煙突の中を大掃除し、
代わりにオンボロの『石油ストーブ』を使って寒さを凌ぐのが毎年の恒例となっていた。

そして、今年。
娘がサンタにお願いしたのは可愛らしい「手袋」だった。

全く可愛らしくない値段のコイツはなかなかの人気者のようだったので、
私は今日のうちに手袋を確保して、来る日のために家に隠しておいたのだ。
・・・もっとも、その情報は妻を介して娘にリークされていたようだが。

娘がサンタを信じている演技をし始めたのは、一体いつごろからなのだろうか。

歳を重ねるごとに嘘や演技が上手くなっていく娘の姿が、なんだか妻に似てきたように思う。
将来、あんな妖怪うそつきオババになってしまうのかと考えると、暖炉の前だというのに震えが止まらない。


答え:
実は娘はサンタの正体に気づいているということがわかってしまったので、
来年のクリスマスは普段どおり暖炉を使うことに決めたから。