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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのブックマーク

愛を選んだ男「1ブックマーク」
彼は、それまで情けない男だった。
魔物に勝つ方法は知っていたのに、
大切な人を守ることを忘れていた。
「ごめんな」
殺風景な部屋で、彼は言った。
彼は大切な人のために、すべてを捨てる決意をしたのだ。

――そして・・・

「二人で頑張るから・・・。見守っててね」
写真の中の彼は、笑っているような気がした。

補完してください。
12年11月09日 00:41
【ウミガメのスープ】 [ナル子]



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MMORPGが彼の全て、彼の生きる世界だった。見 たくない現実はそこにはない。彼にとって素晴 らしいものだけがそこにある。
彼は所謂廃人プレイヤーで、ゲームでもそれなりに名が売れていた。

ある日、彼の母が病に倒れた。 いつも置いてあった食事が見当たらず、久しぶりに部屋を出たところで倒れている彼女を発見 した。病院にて検査を受け、疲労によるものだ と判明した。
「ごめん、ごめんな、母さん」
謝る彼に母は言う。
「ご飯はちゃんと食べるのよ。私はお父さんに 貴方のことを頼まれているんだからね、何か あったら恥ずかしくて死にきれないわ」
彼の父は幼い頃に他界している。
それによって 現実から目をそらし、仮想の世界に逃避したの だ。

無言で、彼は細くなった母の手を握る。どうしたの、と笑う母は、想像よりも年をとっていた。

(最後に顔見たの、いつだっけ・・・)

(母さんを頼むって、言われてたのにな・・・)

彼はそれまでの世界を捨てることにした。 自分はこっちで、現実で生きるのだと決めた。
「母さんと二人で頑張るから・・・。見守っててね、父さん」
彼の眼差しは真っ直ぐだ。
それを受ける写真の中の無愛想な顔が、すこし 笑っているような気がした。
危険な家「1ブックマーク」
みなさん、こんにちは。
ぼくの家のおとなりの家で、この前「さつ人じけん」があったんだよ。
けいさつの人もたくさん来たのに、おとなりのお姉さんはニコニコしてるんだ。
なんでかな?

※この問題はあくまでも「ウミガメ問題」です。
質問には「天の声(出題者)」が答えますが、「ぼく」に質問をすることも可能です。
(その場合は「ぼく」への質問と明記してください。記載がない場合は自動的に「天の声」が答えます)
ただし「ウミガメ問題」ですので「ぼく」も「はい・いいえ」で答えます。
また「ぼく」の知らないことを「ぼく」が答えることはありません。
15年02月22日 15:39
【ウミガメのスープ】 [妙伎]



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皆さん、弟がお騒がせしました。
実は隣の家はこの地域の「フィルム・コミッション」に登録していて、いろんな作品の撮影によく使われてるんです。
実はそういう家や建物は意外とあちこちにあるんですが、この家は家主の女性の意向で「殺人、ホラーの現場としての撮影可能」になっているそうです。

サスペンスドラマやホラー作品って、苦労するのが「何処で撮るか」らしいんです。
持ち主にしても「殺人事件の起こった家」とか言われるのは嫌ですからね。コミッションの中でもそういう撮影は敬遠されるらしくて。
だから、許可出してるこの家が、サスペンスや刑事もの、ホラー作品なんかでしょっちゅう登場するんです、人が死んだり呪われたりする現場として。

でも流石に弟には、ドラマの撮影と本当の殺人事件の区別はつかなかったみたいですね。
だから弟は、本当に殺人事件が起きていると思い込んで通報してしまったらしいんです。
ええ、本物の「警察」に。
まあ駆け付けて来た本物の警察官は家主の女性から事情聞かされて納得して引き上げましたけど。
それに、周辺地域には事前に撮影があることが通知されていたんですが、弟にはその通知が漢字ばっかりで読めなかったみたいです。

それじゃ、今日は俺も隣の家を手伝いに行くんでこれで。
今日の撮影ですか?ホラー作品だそうです。住人が家に潜む悪霊に「喰われる」演出があるらしいから人出が必要だそうですよ…ふふっ。
一億円の価値を燃やす犯人「1ブックマーク」
有名な画家が描いた絵に
1億円の価値があるのに
それを盗んだ男はその絵を燃やしてしまいました。

一体なぜ?
16年11月24日 23:54
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]



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その名画は唯一の目撃者である画家が描いた
殺人犯の似顔絵であり
画家はその絵に1億の賞金を懸けるつもりでしたが
犯人である男に気付かれ画家も絵も亡き者にされてしまったのです。
死因は?「1ブックマーク」
とある女が遺体で見つかった。

普通なら現場、傷などで死因が分かるはずだがその女の死体は死因が特定不可能だった。

それは何故?
17年04月06日 16:57
【ウミガメのスープ】 [ナ。ビスコ]



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女が様々な方法で、リンチされ弱った上に犯人はとどめを刺したから。

つまり女は首を絞められたり薬の痕跡があったり刺した痕跡があったりと、様々な死亡要因が考えられたため死因を断定することは不可能であった。
I wait for no one.「1ブックマーク」
女は家から出ようとして、あることに気が付いた。

急いで家の中に戻った彼女は、あるものを探し回り、二階のクローゼットの中でそれを見つけた。
しかし、彼女はそれを中に入れたままクローゼットの扉を固く閉ざして、外に出た。

彼女の行動の理由は?
12年09月06日 22:50
【ウミガメのスープ】 [(棒)]

一言コメント欄




解説を見る
女には、最近になってできた恋人がいた。

深い仲になって数週間後、彼女の携帯に見覚えのない番号からの電話がかかる。
電話口の女性は「私は、あなたの恋人の妻だ」と言う。
「きちんと話をしたい」と冷静な声でそう言われた女は、
何も知らなかったことを伝えれば、事は収まると考えた。
そして、妻と自称する女性の言う通り、電話の主の家を訪ねることにした。

しかし、彼女はその家で罵詈雑言を浴びせられ、身に覚えのない嘲笑を受けることになった。
彼女の恋人は、浮気のすべての原因は彼女にあると説明したらしく、
それを鵜呑みにした妻に酷く罵られたのだ。説明しようにも、聞く耳を持ってくれない。
肝心の恋人は、今は出かけていると言う。逃げ出したのだ。

恋人に裏切られた絶望感と、繰り返し侮辱された怒りで我を忘れた彼女は、
妻を近くにあった灰皿で殴り殺してしまう。

我に返った彼女は、何よりも逮捕されることを恐れた。
それは、愛人が正妻を殺した、という事件の構図が他人に知られたとき、
自分が信じていた幸せが、酷く醜悪なものにされてしまう気がしたからだった。

彼女は証拠を消そうと、家にあった灯油を室内に撒き、火をつけた。
火の手が広がる前に外に出ようとした彼女は、玄関であるものを見つける。

子供用のスニーカーだった。

息子もいる。その子は今、家の中にいる?
子供に罪は無い。今更の善意で、彼女は炎の広がる家の中で子供を探した。
数分もしないうちに、子供は見つかった。二階のクローゼットに隠れていたのだ。

女は、努めて優しげな笑顔で言った
「ボウヤ、ここは危ないの。一緒に逃げよ?」
「こっちに来ないで!僕も殺す気なんだろ!」

「・・・そう、見てたのね」

女はクローゼットの扉を閉め、近くの机を扉の前に置いて壁に閊えさせた。
内側から扉を開けることは、大人の力でも不可能だろう。
早く逃げなくては、自分も焼け死ぬ。この方が手っ取り早いと考えたのだ。

彼女は、炎を掻い潜りながら家を出た。
まだ、外から火の手が見えていなかったため、周囲に野次馬はおらず、誰にも見られていない。

「さて、これからどうしようか」

女は、煤だらけの服を叩きながら、逃げる方法を考えた。
しかし、長考の末に出した彼女の結論は、多くの矛盾を含んだものだった。

「ここで、あの人の帰りを待ってみようかな」

家は、徐々に外壁を伝い始めた火で、赤く染まっていった。
その門扉の脇で、彼女は恋人の帰りを静かに待った。