「双子の謎」「1ブックマーク」
ミホとシホ。二人は顔から、体型、髪型、声、しぐさ、何から何までそっくりな、ときどき親でさえ間違えるほど似ている双子だ。
彼女たちは今年、海亀大学へ入学した。そのあまりにもそっくりな二人は学内でもちょっとした噂になった。
同じく今年入学してきたカメオ。噂を聞いてぜひとも友達になりたいと思っていた。
実はカメオ、さりげなく彼女たちを観察するうちに、ある違いがあることに気づいたのだ。
彼女たちの一人が食堂にいるときに、カメオは確信を持って声をかけてみた。
「ねえ、君はミホちゃんでしょ?」
「うん、そうだけど……」
「ああ、やっぱり!」
後日、彼女たちの一人が図書館にいるときに、カメオは再び確信を持って声をかけてみた。
「ねえ、君はシホちゃんでしょ?」
「うん、そうだけど……」
「おお、やっぱり!」
それ以降も、何度か一人でいるところを名前を聞いて繰り返してみたが、彼女たちを間違えることなく的中した。
カメオは自分しか知らない見分け方があることに少々感動さえしていた。
ある日の昼ごろ、学生たちが自由にくつろぐラウンジスペースの一席に彼女たち二人が座っていた。
ちょうど通りかかったカメオは二人を見つけ近寄り、自信満々に聞いた。
「君がミホちゃんで、君がシホちゃんでしょ?」
すると、二人は顔を見合わせ笑いだした。
「それハズレ」
「残念でした」
「私はシホで」
「私はミホよ」
「え、そんな、ちゃんと見分けられていたはずなのに」
「学生証、見る?」
「どうぞ確認して」
二人が出した学生証は確かにカメオが指摘した名前とは逆だった。
いったい、なぜカメオは間違えたのでしょう?
彼女たちは今年、海亀大学へ入学した。そのあまりにもそっくりな二人は学内でもちょっとした噂になった。
同じく今年入学してきたカメオ。噂を聞いてぜひとも友達になりたいと思っていた。
実はカメオ、さりげなく彼女たちを観察するうちに、ある違いがあることに気づいたのだ。
彼女たちの一人が食堂にいるときに、カメオは確信を持って声をかけてみた。
「ねえ、君はミホちゃんでしょ?」
「うん、そうだけど……」
「ああ、やっぱり!」
後日、彼女たちの一人が図書館にいるときに、カメオは再び確信を持って声をかけてみた。
「ねえ、君はシホちゃんでしょ?」
「うん、そうだけど……」
「おお、やっぱり!」
それ以降も、何度か一人でいるところを名前を聞いて繰り返してみたが、彼女たちを間違えることなく的中した。
カメオは自分しか知らない見分け方があることに少々感動さえしていた。
ある日の昼ごろ、学生たちが自由にくつろぐラウンジスペースの一席に彼女たち二人が座っていた。
ちょうど通りかかったカメオは二人を見つけ近寄り、自信満々に聞いた。
「君がミホちゃんで、君がシホちゃんでしょ?」
すると、二人は顔を見合わせ笑いだした。
「それハズレ」
「残念でした」
「私はシホで」
「私はミホよ」
「え、そんな、ちゃんと見分けられていたはずなのに」
「学生証、見る?」
「どうぞ確認して」
二人が出した学生証は確かにカメオが指摘した名前とは逆だった。
いったい、なぜカメオは間違えたのでしょう?
13年03月13日 16:52
【ウミガメのスープ】 [+チック]
【ウミガメのスープ】 [+チック]

投票ありがとうございます!
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カメオは二人を間違えたことが不思議でならなかった。
「あなた、私たちのこと、右利きか左利きで判断していたでしょう?」
「でも、それは間違ってるの。私たちって、実はどっちも両利きなの」
それを聞いたカメオは心底驚かされた。
「今だって、ご飯を食べてるシホちゃんは、左手で箸を持っていて、ノートに書き込んでるミホちゃんは、右手でシャーペンを持っているじゃないか」
「お箸は左手で」
「ペンは右手よ」
「両利きだから」
「区別してるの」
これでカメオの仮説は完全に崩れた。ミホちゃんが左利きで、シホちゃん右利きではなかったのか。
では、これまでどうして間違わなかったのだろう?
「何度か話しかけたけど、そのときには絶対間違わなかったでしょ?」
「そんなことはないよ」
「何回か間違ってたよ」
「え、それなのにどうして……」
「私たちね、間違えられるのってもう慣れてるから」
「間違って呼ばれても話を合わせるようにしてるの」
「そうだったのか…ああ、自分だけが知ってる違いを見つけたって思ってたのがバカみたいだ。なんか、変にずっと見てたのが恥ずかしいな。悪い思いさせちゃってごめんね」
「全然気にしてない、あなたのこと私たちもよく見てたから」
「普通の人はね、私たちが似てるなってそれだけで終わるの」
「でも、それだけ私たちを見てくれてたなんてうれしかった」
「私たちだけの秘密の見分け方こっそり教えてあげようか?」
「いいの?」
「「うん」」
二人の声が重なり、カメオは期待の眼差しを向けた。
「ミホじゃないほうがシホで」
「シホじゃないほうがミホよ」
そう言って笑う彼女たちにあぜんとしたカメオは、もうどちらがどちらなのか、まったく見分けがつかなくなっていたのでした。
「あなた、私たちのこと、右利きか左利きで判断していたでしょう?」
「でも、それは間違ってるの。私たちって、実はどっちも両利きなの」
それを聞いたカメオは心底驚かされた。
「今だって、ご飯を食べてるシホちゃんは、左手で箸を持っていて、ノートに書き込んでるミホちゃんは、右手でシャーペンを持っているじゃないか」
「お箸は左手で」
「ペンは右手よ」
「両利きだから」
「区別してるの」
これでカメオの仮説は完全に崩れた。ミホちゃんが左利きで、シホちゃん右利きではなかったのか。
では、これまでどうして間違わなかったのだろう?
「何度か話しかけたけど、そのときには絶対間違わなかったでしょ?」
「そんなことはないよ」
「何回か間違ってたよ」
「え、それなのにどうして……」
「私たちね、間違えられるのってもう慣れてるから」
「間違って呼ばれても話を合わせるようにしてるの」
「そうだったのか…ああ、自分だけが知ってる違いを見つけたって思ってたのがバカみたいだ。なんか、変にずっと見てたのが恥ずかしいな。悪い思いさせちゃってごめんね」
「全然気にしてない、あなたのこと私たちもよく見てたから」
「普通の人はね、私たちが似てるなってそれだけで終わるの」
「でも、それだけ私たちを見てくれてたなんてうれしかった」
「私たちだけの秘密の見分け方こっそり教えてあげようか?」
「いいの?」
「「うん」」
二人の声が重なり、カメオは期待の眼差しを向けた。
「ミホじゃないほうがシホで」
「シホじゃないほうがミホよ」
そう言って笑う彼女たちにあぜんとしたカメオは、もうどちらがどちらなのか、まったく見分けがつかなくなっていたのでした。
「ゴッドハンド」「1ブックマーク」
神の手を持つ男。
彼は周りからそう呼ばれていた。私と彼は子供を授かり、結婚する事になった。
そして、結婚式から数日後、彼はその能力を使ったが、私は怒った。
なぜ?
彼は周りからそう呼ばれていた。私と彼は子供を授かり、結婚する事になった。
そして、結婚式から数日後、彼はその能力を使ったが、私は怒った。
なぜ?
12年06月24日 23:41
【ウミガメのスープ】 [のの子]
【ウミガメのスープ】 [のの子]

ご参加ありがとうございました
解説を見る
彼は、元の写真に対し、再処理を行う画像加工・画像処理の専門のレタッチャーだった。
人気雑誌の表紙や企業広告、映画ポスターなどのフォトレタッチを手がける、その分野では「超」のつく売れっ子なのだ。
肌をキレイにするなんて朝飯前、白人を黒人に、少女を大人に、女性を男に、人間をゾンビにも変える彼の技術に回りは驚き、「神の手を持つ男」と呼ばれていた。
そんな彼との交際は順調で、ある日、私は彼の子を授かった。
彼もとっても喜んでくれて、その場でプロポーズ。
結婚式まで、とんとん拍子で運び、当日は幸せいっぱい、写真も沢山とった。
そんな新婚ホヤホヤの数日後、私が帰宅すると、玄関には先日の結婚式の写真が飾られてあった。
タキシード姿の彼にお姫様だっこをされたウエディングドレスの妊娠7ヶ月私。
・・・のはずが、モデルのようなキレイなくびれの細いウエスト。
さらに顔立ちも、心なしか目が大きくて鼻が高いような・・・
「あ、おかえり?それキレイにできたでしょ。」笑顔で話す彼。
「ばか!こんな風にされても全然嬉しくないよ!!!」
人気雑誌の表紙や企業広告、映画ポスターなどのフォトレタッチを手がける、その分野では「超」のつく売れっ子なのだ。
肌をキレイにするなんて朝飯前、白人を黒人に、少女を大人に、女性を男に、人間をゾンビにも変える彼の技術に回りは驚き、「神の手を持つ男」と呼ばれていた。
そんな彼との交際は順調で、ある日、私は彼の子を授かった。
彼もとっても喜んでくれて、その場でプロポーズ。
結婚式まで、とんとん拍子で運び、当日は幸せいっぱい、写真も沢山とった。
そんな新婚ホヤホヤの数日後、私が帰宅すると、玄関には先日の結婚式の写真が飾られてあった。
タキシード姿の彼にお姫様だっこをされたウエディングドレスの妊娠7ヶ月私。
・・・のはずが、モデルのようなキレイなくびれの細いウエスト。
さらに顔立ちも、心なしか目が大きくて鼻が高いような・・・
「あ、おかえり?それキレイにできたでしょ。」笑顔で話す彼。
「ばか!こんな風にされても全然嬉しくないよ!!!」
「ちょっと何言ってるか分かんないです」「1ブックマーク」
9歳の誕生日を迎えたコウは、父さんから誕生日プレゼントとして可愛らしい亀を買ってもらった。
誕生日の翌朝、コウは亀に餌をあげるためウキウキ気分でリビングに向かった。
リビングでは、父さんが亀と話をしていた。
何を話しているのか全く分からなかったので、話が終わった父さんに会話の内容を聞いてみた。
父さんは亀と話していた時と同じ言葉で説明したが、やっぱり意味不明だった。
父さんは「ああそうか」と先程の話を言い直し、そのお陰でコウもやっと理解できたが、父さんは少し残念そうだった。
状況を説明してください。
誕生日の翌朝、コウは亀に餌をあげるためウキウキ気分でリビングに向かった。
リビングでは、父さんが亀と話をしていた。
何を話しているのか全く分からなかったので、話が終わった父さんに会話の内容を聞いてみた。
父さんは亀と話していた時と同じ言葉で説明したが、やっぱり意味不明だった。
父さんは「ああそうか」と先程の話を言い直し、そのお陰でコウもやっと理解できたが、父さんは少し残念そうだった。
状況を説明してください。
12年10月10日 21:52
【ウミガメのスープ】 [コウCHA]
【ウミガメのスープ】 [コウCHA]

6問目。ご参加ありがとうございました!
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リビングで父さんと会話をしていた「亀」とは、コウの大好きな「カメおばあちゃん」のことで、父さんはカメおばあちゃんと「方言」で会話をしていた。
ただ、方言を余り理解できないコウには何を話しているのかさっぱり分からなかった。
父さんが会話の内容を共通語で言い直してくれたお陰で、コウもやっと理解できたが、
父さんは「方言が伝わらない時代になってきたなぁ云々・・・」と少し残念そうだった。
コウは残念がっている父さんをよそに、リビングに居たペットの亀に餌を与えた。
ただ、方言を余り理解できないコウには何を話しているのかさっぱり分からなかった。
父さんが会話の内容を共通語で言い直してくれたお陰で、コウもやっと理解できたが、
父さんは「方言が伝わらない時代になってきたなぁ云々・・・」と少し残念そうだった。
コウは残念がっている父さんをよそに、リビングに居たペットの亀に餌を与えた。
「クローバー」「1ブックマーク」
少女は四つ葉のクローバーをもらっても喜ばなかった。
なぜ?
なぜ?
17年03月30日 16:32
【ウミガメのスープ】 [桃子ちゃん]
【ウミガメのスープ】 [桃子ちゃん]
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少女がもらったのは四つ葉のクローバーではなく、三つ葉のクローバーに1つ葉っぱをくっつけただけの偽四つ葉だったから
それを少女はみぬいていたので喜ばなかった。
それを少女はみぬいていたので喜ばなかった。
「彼女の奇行」「1ブックマーク」
彼女は部屋の照明のONとOFFを繰り返している。
一体なぜそんなことをしているのだろうか。
一体なぜそんなことをしているのだろうか。
14年10月21日 19:05
【ウミガメのスープ】 [金田一]
【ウミガメのスープ】 [金田一]
解説を見る
彼女はマンションの一室に監禁されていた。
携帯電話は取り上げられてしまい、外部との通信手段はない。
途方に暮れていた彼女はふと部屋の照明を見て思いついた。これでモールス信号を送ればいいのではないか。
彼女は毎晩祈るような思いで、照明のON,OFFを繰り返した。
そしてついに向かいの建物に住む人が異変に気づき、彼女は無事に救出された。
携帯電話は取り上げられてしまい、外部との通信手段はない。
途方に暮れていた彼女はふと部屋の照明を見て思いついた。これでモールス信号を送ればいいのではないか。
彼女は毎晩祈るような思いで、照明のON,OFFを繰り返した。
そしてついに向かいの建物に住む人が異変に気づき、彼女は無事に救出された。