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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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ある西の裁判「1ブックマーク」
星の美しいある夜。

エステルは夫が自分を置いて逃げたのを見て喜んだ。

数日のうちにエステルは死んだ。彼女は最期まで、彼の名前を口にしていた。

何故?

 

* * * * * * * * * *

 

要知識といえば要知識かもしれませんが、諸説あり&創作で補っている節あり。ほぼ一般常識の範疇かと思います。要知識風味程度だと思ってお気軽にお召し上がり下さい。なお、嘘はありません。

初出題なのであれこれ拙いとは思いますがお付き合いいただけたら嬉しいです。
16年01月06日 20:42
【ウミガメのスープ】 [ふぃず]



解説を見る
■SS的解説

 

時は中世。

 

「お逃げ下さい、旦那様」

「しかし……!」

「旦那様」

 

エステルは哀愁をその目に飼いながらも、ぴしゃりと言った。

 

「私の処刑に貴方がいらしたらどうなるか……わからないとは、仰いませんよね」

 

疑問ではなく断定でなされたその言葉は、彼を捕らえて余所見すらも許さない。

エステルが殺されるそこに彼が赴くこと。それは明らかに、彼の死を意味していた。

 

その判決を下されて泣けば。

 

“同胞だ、人に非ず!”

 

涙を堪えれば。

 

“血も涙も無い、人に非ず!”

 

……教会は、民は、ただ残酷だ。

 

「大丈夫です……ジェズュ様も仰いましたわ。少し眠るだけだと。夢を見ない眠りに就くだけにございます。ご縁があれば、いつか、必ず」

 

カトリックの村。最後のプロテスタント信者は、そう笑って、夫の背中を押す。

彼は少しためらいながら、着の身着のまま、ただ真っ直ぐに、走った。

 

「……どうぞ、ご無事で」

 

その背中に彼女が微笑んだことをここに綴ってしまうことは、彼女を焚刑に処す者の声よりも愚かだろう。

 

 

 

#b#「それではこれより、エステル=フォシェロンの、魔女裁判を開廷する!」#/b#

 

 

 

――もう遠くまでお逃げなりましたか?――

 

――……世界よどうかお願いだから、私を#red#最後#/red#の、魔女にして――

 

 

■地の文の解説

魔女狩り全盛期。カトリック信者の多いある村では、プロテスタント信者が魔女として狩られていた(ヒュー・トレヴァ=ローパーらの説)。村でプロテスタント信者はもうエステルひとり。彼女はただ、夫のことが気がかりだった。

夫は別の遠い土地の出身で、カトリック信者であった。エステルがプロテスタント信者なのを承知で結婚し、エステルの信教の自由を奪うことは無かった。

カトリック信者であるもののプロテスタントのエステルを許容している彼のことを教会は良く思っておらず、エステルを処刑した後、適当な理由を付けて夫も処刑するつもりであった。

それを勘付いていたエステルは、夜のうちにこっそりと夫を逃がした。

数日後、彼女は魔女と判決を下され、全てを受け入れた。そして真の愛を貫き、炎の中、夫を心配し名前を呼び続けたという――。

 

■Key

魔女狩り 夫に危害が及ぶことが無いように逃がした 死の間際でも夫を(心配していた/愛していた)
【お残しはいけません】「1ブックマーク」
女が『小ネギがたべられないかも』というので

男は『ヒヨコが見える様ににしたらいい』と言った

いったい、どういうことだろうか?


※お題提供
#red#かも#/red#(SNCさん)
#red#小ネギ・ヒヨコ#/red#(松神さん)
です。どうもありがとうございます
15年12月31日 17:21
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]



解説を見る
『お父さん、マイファーザー。小ネギが小さ過ぎて#red#お箸で取れないよう#/red#
これじゃ【小ネギが食べられないかも……】』

『娘よ娘、それならば#red#お皿の底のヒヨコさんが見える様に、小ネギを端によせてごらん#/red#それなら、まとまった小ネギが掴めないかい?』

『おー、とれたー。ありがとうダディ。』

『呼び方を統一しなさい』

殺人はコーヒーブレイクに「1ブックマーク」
???『推理に息詰まった時にはコーヒーでも飲んで落ち着きましょう。ただし、そのコーヒーが人生最後の一息になる人もいるようで……』

―――――――

夫は、妻の殺意に薄々気が付いていた。

だからこそ差し出されたコーヒーに、優しさでは無い何かを感じる

そこで夫は、妻が席を離れた間に妻のコーヒーと自分のコーヒーを入れ替えた

戻って来た妻がコーヒーを一口飲む……なんともないようだ。

夫は安心し、もう一度妻が席を離れた間にまたコーヒーを入れ替えた。

そして一口飲んだ後、夫は死んでしまった。


どういう事だろう。


15年04月30日 23:31
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]



解説を見る

妻が毒を仕込んだのはコーヒーカップのフチの部分
それも、コーヒーカップの取っ手が自分から見た時に『左側』に見える部分のフチにである。

自分が疑われている事も見越していた妻は、『左利きの夫が取っ手を持った時に口が着く所』にだけ毒を塗ることにしたのだ。

―――――

???『その頭の良さを、どうして夫婦の仲を温める為に使えなかったのでしょうか。残念です』
暗い森で立ち尽くして「1ブックマーク」
薄暗い森の中でもわかるくらい明るく染めた髪が
土に混じって乱れるのが、酷く哀れに感じた。

頭に土をかぶろうとも、彼女はもう意に介さない。
大人しく俺のされるがままになっている。

彼女で何人目だろう。
自分で殺した訳では無いとはいえ、
こんな事をするのは良心が痛む。

深く掘った穴の底に女を横たえて、土を被せる。
汗を拭い、心を殺して作業を続ける。

俺はあの男が怖い。
顔も名前も、本当の声も分からない。
知っているのは、機械を通した低い声と、
「ノックマン」という男の名乗る呼び名だけだ。

そろそろ作業も終わりという所で、電話が鳴る。
あの男だ。
今日は立て続けに作業を命じられている。
あの男は一体、何人殺すというのか。
疲労感からか、絶望からか、目の前が暗くなる。
汗が背中にへばりついて気分が悪い。

…若い女だろうか。髪を染めている。
薄暗い森の中でも分かるくらいに。

記憶が混乱してきているのだろうか。
この女を、もう何度も埋めているような気がする。

・【俺】は今、どういう状態にあるのだろう。
15年12月26日 22:08
【ウミガメのスープ】 [瓜頭]



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電話が鳴る。
あの男だ。

「ノックマンだ。埋めるものはこれから届ける。
 穴だけ先に掘っておけ」

恐ろしい。
今週だけで一体何人殺しているのか。

一通り作業を終えると、疲労感からか目の前が暗くなる。
汗が背中にへばりついて気分が悪い。
…いや、これは本当に汗か?
酷く寒い。後頭部がびっしょりと濡れている。
触ると、頭の感触が不自然だ。柔らかい。

振り向くと、男が笑顔で立っている。
手には金属の棒。不思議と痛みを感じなかった。
俺は頭を殴られたのか。殺される。
なんて間抜けだ。この穴は俺の穴か。
俺は悲鳴をあげ

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「顔の映像再生できました!」
偶然発見された遺体の、脳がある程度無事だった。
今の科学であれば記憶の映像再生処理が行えるほどに。

しかもその遺体が、脅迫されていたとはいえ
半ば共犯者だった事は、我々警察にとっては僥倖だった。
その記憶から連続殺人犯『ノックマン』に迫る事ができる。

遺体にとっては、何度も自身の死の状況を
思い出させられる拷問のように感じるかもしれないが。
…まぁ死んでいるので意識も何もないだろう。

「よし。良くやった。
 だがもう少し解像度があげられるかもな。
 もう一度遺体を埋める所から再生しよう」
「分かりました。試してみます」

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…明るい髪の色をした女性だ。
薄暗い森の中でもわかるくらい明るく染めている。

…どこかで見た事があるような気がする…。
平待遇「1ブックマーク」
私の同僚は電車通勤中には座席に座りたくないと言う。
何故?
15年11月16日 23:32
【ウミガメのスープ】 [tsuna]



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いつも満員電車で座れるはずがないのに、座れるということは、
今日祝日なんじゃないかとか1時間とか時間間違えてるんじゃないかとか、
色々考えてしまいとにかく落ち着かないのでいつも通り座れないほど混んでてほしいから