動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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Watch paint dry「1ブックマーク」
彼は塀の塗り替えをしていた。

しかし、一番目立つはずの正面の塀は塗らず、裏手の塀を綺麗に塗っていた。
そして、塗った後で彼は自分の手でその塀を汚した。

何故、そんなことをしたのか?
12年09月15日 00:40
【ウミガメのスープ】 [(棒)]



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彼が塗り替えていたのは、自分の重機工場の周囲を囲う高い塀だった。

そもそも、塗り替えの必要が生じたのは、付近で頻発する落書きが原因だった。
どうやら、少年たちがグループを作り、縄張り争いのように自分のグループのマークを落書きしたり、
他のグループのマークを消して、上書きしたりを繰り返しているようだった。
彼の工場は、その陣取り合戦の激戦区にあったため、周囲の塀は彼らのマークで埋め尽くされてしまっていた。

特に困ったのは、工場の正面にある大玄関の周りの落書きだった。
殆どの客がここを通るため、このままでは工場のイメージに影響する。

そこで彼は、裏手以外の塀の塗装を落書きごと落し、地味な灰色の下地をむき出しにした。
更に、川の土手沿いにある裏手の壁だけを、綺麗な白で塗り直した。

そして、最後の仕上げに白い塀の中央に、少年グループのマークを見様見真似で大きく描き入れた。
別にどのグループのマークでもよかったが、とりあえず一番多く見かけるものにしておいた。

数日もしないうちに、彼が用意した白いキャンバスで、激しい落書き合戦が始まった。
マークを描く者にしてみれば、建物の裏手でも目立てばそれで良いらしく、
川沿いの白く大きな塀は恰好の標的であり、
地味な色の塀に落書きするために、わざわざ正面に回る者はいなかった。

一方で、彼にしてみれば裏手に落書きがあっても、仕事への影響は少ない。
工場に来る客は、表の大玄関から大型車で乗り付けるため、土手側には誰も来ないからだ。

こうして、客から目につく場所の落書きを一掃するという、彼の目論見は見事に成功した。

その地域で最も大規模な少年グループに、
『自分たちのマークを勝手に使った人間』
として、敵意を向けられるようになったことを除けば。


それは呪いに似て「1ブックマーク」
愛する女を手放さないために
母を欺き続けた男
願いは叶い、男は後悔した
なぜ?
14年01月28日 14:42
【ウミガメのスープ】 [アマレット]

No.3の回答ミスw プエルさん、ごめんなさい(^^;)




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休日の昼下がり、父はぼーっとテレビを見ていた
『お雛さまを早く片付けないと嫁に行き遅れる』

そうか、ヒナもその内、嫁に行ってしまうんだな
3歳になる娘(ヒナ)を眺めて、父の心は揺れた。。。

3月3日 雛祭り
その日から父のささやかな抵抗が始まった
「なぁ、母さん。ヒナも喜んでいるようだし、
 片付けは明日でいいんじゃないか」

翌日
「明日、写真が趣味の友達が来るから、今日は
 そのまま置いといてくれ」

翌々日
「こんな雨の日に片付けたら、カビが生えるぞ」

翌々々日
「昨日雨だったし、今日も曇りだから、もう少し
 待った方がいいんじゃないか」

翌々々々日
「そんなに急がなくても、週末になったら片付け
 しておくよ」

翌々々々々日
「母さん、片付けといたからね~」
 お雛様はこっそり父の自室へw

・・・40年後
「俺が悪かった、、、そろそろ嫁に行ってくれ!」
ヒナ「行けるものなら、行ってるわよ(怒)!!!!」
BLACK JACK「1ブックマーク」
オレと奴はガキの頃から
いつまでも相棒でいような
そんなことを言い合う仲だった。

が、ある時オレが漫画にカブレて刃物の扱い方に興味を持ち、
動物を捕まえてきては切り刻み、何処を切れば人は死ぬのか?そんな事を考え始めた頃から
奴とは疎遠になり、最終的には奴はオレと手を切りオレの元を去っていった。

その後、裏世界では殺し屋として名を馳せるようになった頃
奴はオレの前に現れた。もう一度手を握りたいのだという。

都合のいいことを・・
そう思いつつ、オレはその申し出を断った。

なぜ?
14年01月28日 01:13
【ウミガメのスープ】 [Ratter]

Day After Solved に投下した「Jack the Ripper」の表裏一体作です。




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スラム街で育ったオレと奴はガキの頃から、有名なワルガキコンビで
「いつまでも相棒でいような」
そんなことを言い合う仲だった。

だが、ある時から道は分かれ始めた。
根が真面目な奴は、「俺は医者になる」なんて言い出した。

たしかに奴は頭はいい。もしかしたら医者となるだけの才はあるのかもしれない。
だが・・医者になるには医学部に行く必要がある。
その金をどうするのか問いただしてみれば
【正しいことをしていれば必ず神様が助けてくれる】
だそうだ。まったく、都合のいいことばかり言ってやがる。

だが奴は本気なようだ。だんだんと奴は周りの連中との付き合いも悪くなり、
周りからの盗みの誘いやギャングの抗争などには顔を出さなくなった。

当然そんなことをすれば、周りから浮く。まして、ここは掃溜めのようなところだ
真面目な人生を歩もうとしている奴など煙たいだけの存在でしか無い。
周りの連中は、最初はヤツをからかうだけであったが、それはだんだんとエスカレートしていった。
子供の喧嘩と言うなかれ。此処はスラム。
ちょっとした事で刃物を出す奴もいればサタデーナイトスペシャル(低品質だが安価な小型拳銃)をとり出す奴はそこら中にいる。

俺はそんな連中をやつから遠ざけるために必死だった。
そんな時だった。ゴミ山から拾ってきた落ちていたサバイバルナイフとその傍らに捨ててあった日本の漫画。
その中で描かれるサムライブレードを振るう用心棒。それに憧れ刃物の扱いを学びだした。
対して体格がいいわけでもない俺は、どうやれば人を殺せるか?無力化させることができるか?
を必死で学んだ。奴を護衛してやるつもりだった。

そうしているうちに、俺はスラムでもそれなりに名の知られた存在になっていた。
そんな時、マフィアからスカウトが来た。
「汚れ仕事を専属でやらないか?」
というものだった。

俺はダメ元で「ヤツの学費を出してくれるなら従う」そう言ってみた。
ボスは、面白いことを言う奴がいる とでも思ったのだろう。
気前よく、出資をしてくれたよ。

こうして俺とヤツの道は完全に2つにわかれた。

その後。俺は裏世界では殺し屋として名を馳せるようになり、この街で忌み嫌われる存在となった。
そして奴は世界でも有数な外科医になり、この腐れた街の希望の星の存在となった。

そんなある日。俺はヘマを踏んだ。どうやら敵方の組織に居場所が割れていたらしい。
巨大な刃物をもった東洋人にいきなり切りつけられた。
いつも持ち歩いているあのサバイバルナイフが手元にあれば対処もできたのかもしれないが・・
その日に限ってそれは俺の懐にはなかった。

気がつけば切り落とされかけ、皮一枚つながっただけの右手を抱えていた。
目についた病院のドアを蹴り開けて駆け込む。

「なあ、先生よ。上手いことくっつけてくれや。
もう一度手を握れるようになりたい。銃が握れねーんじゃ仕事ができねーからな」

そう言って痛みで伏せていた顔を上げ、相手の顔をよく見ると・・・奴だった。

奴は少し俺の様子を確認した後こういった。
「切り口は鋭利ですね、これならくっつくとは思います。
あと・・覚えてますか?子供の頃私、アナタと友人だったんですよ。
手が治ったら、また握手しましょう。」

・・・呆れたもんだ。今や奴はこの街の希望の星、かたや俺はこの街を象徴する底辺の悪党だ。
そんな二人が握手・・だと・・?ダブロイド紙の連中に何を書かれるかわかったもんじゃありゃしねぇ。
それとも、まだ【正しいことをしていれば必ず神様が助けてくれる】とでも思っているのだろうか?

まったく・・都合のいいことを・・

だが、この俺の唯一の誇りに汚点をつける訳にはいかない。
俺はその申し出を断った。


※Day After Solved に投下した「Jack the Ripper」の表裏一体作です。
(もともとそのつもりで作ったわけではないのですが・・)
そのため、問題文に謎・矛盾成分が薄いです。申し訳ありません。
持ち込む男「1ブックマーク」
男は漫画化志望、今日も出版社に原稿を持ち込む。
「君の作品は話に起伏がないし、結末も何とかならないのか?」
イライラしてくる男。
「おち付け・・・・そんなにイライラするなら漫画家目指すなんて止めろ!」
そう言って原稿を突っ返された。

出版社を出て途方に暮れる男。そこへ先ほどの編集者がやって来た。
「さっきは悪かった。君の作品を求めている編集者がいる。今から彼にその作品を読ませてやってくれないか?」
と、別の出版社に勤める編集者を紹介された。

男は編集者の言うとおりに一目散にその出版社へ向かった。
そして紹介してもらった編集者に作品を見せると
「素晴らしい。これこそ我々が求めていた作品だ!」と担当者はべた褒め。すぐに掲載された。

そして読者はその作品を一様に喜んだ。中には切り取って持ち歩くものさえいた。
しかし桜が咲くとその作品は捨てられた。
一体何故?
14年01月23日 23:46
【ウミガメのスープ】 [tsuna]

ガンバレ受験生




解説を見る
出版社とは通信教育の大手出版者。
そこで男の作品は「オチのない漫画」→「落ちない漫画」として掲載された。
受験生のお守り代わりとなった。
桜が咲いたら(合格したら)ただただ、つまらない漫画。
それはもうゴミなので捨てました。

※オチていないで滑ってないです。
新幹線に乗るべきではない男「1ブックマーク」
新幹線に乗った時は必ず、悲しそうな顔をしながら隣に座っている人の足を踏みつけるという男がいる。

一体男は何がしたいのだろう?
12年11月28日 21:27
【ウミガメのスープ】 [プエルトリコ野郎]

解決しました。※解説が無駄に長いので、見ただけで吐き気を催す恐れがあります。




解説を見る
僕は以前君だったはずの君と新幹線に乗って話をしていた。お互いに、会社から遠い場所に住んでいるので通勤する時は新幹線を使う。だから、何か思い出してくれるのではないかと思って、僕はいつも君の隣に座っていた。


東京…東京でございます…

「僕らはさ、足を踏んでしまったから仲良くなったんだよね。」
「…前も言ってましたね。」
「そうだったけ。」

ガタンガタン…新幹線が、揺れた。少しの間、沈黙が流れる。

「…何も思い出せません」
「そうかい。こんな感じだったかな…」

僕は隣にいた君の足を、期待しながら、軽く踏みつけた。だけど君は、なにが起きたか分からないような表情をしている。

「はは、やっぱそうか、覚えてない、よな…。」
「すみません…。」
「謝ることは、ないよ。何も君のせいじゃないんだからね」

そう、何も君のせいじゃない。全ては…



僕は最近、超有名企業に採用された。

僕は結構会社から遠いところに住んでいるので、新幹線通勤していた。結構長い時間乗っているが、それが結構気に入っている。新幹線に乗っている間というのは、なかなか悪くない時間だ。そこはとても、人為的に整理された空間で、サービスもあるし、常に変化し続ける窓の外の景色。そんななかで読書に集中するというのは悪くない時間だと思う。

ある時、僕が新幹線に乗ると隣にそれなりに僕の好みの女性が窓際に座っていた。ちらっと見ると、僕のつとめている会社の名前が書かれたパンフレットを持っている。どうやら僕のと同じ会社に向かっているようだ。僕は少しもぞもぞしながら、女性の隣に座った。なにを話しかけられているわけでもないのに、隣に好みの女性がいる。それだけで人見知りな僕は緊張してしまった。まぁいいとりあえず荷物を上に置いて…

(以下妄想中)

―もしそこから始まる何かがあれbいやあるわけないだろ新幹線で隣に座っている人がきれいな女性でたまたま会社が同じだったとしていったいなにが始まるというんdいやだって今日の占いで魚座1位だっtおまえは何意味不明なことをほざいてるんだ普段占いなんてみたこともない癖nいやいやいいだろ中年のおっさんだって純情な少年みたいに期待したい時だっtとかいってどうせおまえは嫌らしいことばかり考えているんd落ち着け、とりあえず今日の占いのラッキーポインt

「痛ッ!」
「へ…ああ゛!!」

あまりにぼーっとしていたせいで、荷物を置く際に間違えて足を踏んでしまったらしい。

「スンマセン!マジでスンマセン!いやホントちょっとぼーっとしていただけで決して中年おじさんの怪しい情欲があるわけではなくて」「あの…」「いやそのホントなんていうか賠償金ならいくらでも払うというかあつあつの鉄板の上でブリッジするというかタマネギを一個丸ごとかじって大泣きするんでするんで許してください!?」
「あ…あの…大丈夫ですよ、それくらい。」
「え、ああそうなんですか…すみません。」

僕は、隣が好みの女性だったからだろう、変な風に見られたくないと言うつまらない虚栄心からとんでもないパニックに陥って意味不明なことを言っていた。うるさくて周りの乗客の目を釘付けにしていたことに気付いた僕はそそくさと座った。

「なんか、おもしろい方ですね。ププッ…」
「え、あ、あぁ…」

僕赤くなれば、乗客笑い出す。恥ずかしすぎて、噴火寸前の火山のごとく真っ赤だった僕はすかさず話題を変えた。

「そんなことより、このパンフレットは、僕のつ、つ、努めている、会社ですね!HAHAHAHA!」
「え?そうなんですか?私この会社の面接を受けにきたんですよ。何か面接での絶対合格テクとかないですか?」
「に、日○経○新聞読んでるって言えばいいと思うよ!HAHAHAAHH!!」
「そうなんですか、ありがとうございます…。」



―そうやって、君は、新幹線を降りていった。その後君が僕と同じ部署に編入されて、僕に、採用されたのは日○経○新聞のおかげだと言ってくれた。それでそのときのことも話しながら、それから少しずつ仲良くなって、それで、それで…

「あの…どうかされましたか?」
「え!あぁ、大丈夫何でもないよ」
「私のせいで気分を悪くさせてるのでは…」
「とんでもない。つっこんできた車の方が悪いんだ。君が謝ることはない。」

やはり、そう簡単にはいかないか。

「もしまた新幹線に乗るときがあったら教えてくれ。何かここだったら思い出してくれるかもしれない。」
「あの…」
「じゃあね!」

そういうと、僕は、新幹線を降りていった。ここで降りない君は、一体どこで、降りるつもりなんだろう。