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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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儚い光「2ブックマーク」
カケルは手に持った線香花火に火をつけると、その手を激しく左右に振った。
何故そんなことをしたのだろう?
16年06月24日 21:31
【ウミガメのスープ】 [牛削り]



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津久井カケルが大学のミステリ愛好会に入ったのは、ミステリ好きだからではない。

彼が好んでいたのは純文学で、エンタメ性の強い推理小説などはむしろ軽蔑の対象だった。
森鴎外や志賀直哉を心の友としていた彼には、当然友達は少なかった。
そんな彼に話しかけてきたのは、語学の授業で隣に座ったクラスメイトの女子だった。
「津久井君、これ訳せる?」
クラスといっても、高校のクラスのような交流があるわけではない。カケルはその女子の名前を知らなかった。
「この時制は仮定の意味。訳すと、"私が一輪のバラだとしても、あなたは振り向かないだろう"」
「あ、そう訳すのか。津久井君、頭いいね。ありがとう」
彼女がまっすぐ自分の方を見てきたので、カケルは咄嗟に目を逸らした。

彼女の名前を知ったのは、それから一週間以上も後だった。教師が彼女を当てたのを聞いて、カケルはすぐに、ノートの端にメモを取った。
「笠井さん」
下の名前はわからなかったが、彼はそれから心の中で何度もこの名前を呟くことになる。

「ねえ、カーとか、好き?」
ある日の授業終わり、笠井さんがそう話しかけてきた。
カケルは読んでいた文庫本を置いて、顔を上げた。
カー。車。カラス。
笠井さんのキラキラした目をまともに見てしまい、また本に目を落としながら、彼は考えた。
違う、車でもカラスでもない。この状況なら、ジョン・ディクスン・カー。アメリカの技巧派ミステリ作家だ。
読書家を自負するカケル、興味のないジャンルであっても、それくらいは知っていた。
「……『皇帝のかぎ煙草入れ』とか」
「おおー」
笠井さんの両手がカケルの肩を掴んだ。
「津久井君も、ミステリ好きだったんだ。いつも本読んでるから、好きなんじゃないかと思ってたんだよね。ねえ、一緒にミステリ愛好会、入らない?」

というわけである。


津久井カケルのキャンパスライフはその日から、バイブルと呼ばれるミステリの古典を読み漁ることだけに費やされた。もともと活字を読むのは得意なカケル、数ヶ月で、他の部員に引けを取らないミステリの知識を獲得していた。

親譲りの人見知りで、自分から人に話しかけることができないカケル。笠井さんとも、おしゃべりできるのは彼女の方から話しかけてくれた時だけだった。今では笠井さんをも凌ぐくらいの知識量を持っているが、そんなわずかな時間では、話したいことの十分の一も話せなかった。

そのまま、4年生になった。
サークル活動の最後を飾る、夏合宿。
合宿とはいっても、みんなで避暑地に宿泊してひたすら飲んだり読んだりするだけのお気軽な小旅行だ。
カケルは本を読みながら、笠井さんと話した時間のすべてを思い出していた。きっと合計しても2時間に満たないほどの思い出は、彼の中で何度も何度も、クリアな映像で再生された。
この合宿が終わったら、みんな、バラバラになる。笠井さんとはきっと二度と話すこともないだろう。
線香花火みたいだと、彼は思った。

「花火やろう」
誰かが言った。合宿最終日の夜だった。
みんなで海辺に集まって、持ち寄った手持ち花火に火をつけた。
カケルはちらりと横を見た。花火を持って目を輝かせている笠井さんがいた。#red#彼女は視線に気づいたのか、カケルに向かって微笑んだ。カケルはすぐ目を逸らした。#/red#

たくさんあった花火も残り少なくなった。最後に#red#みんなで線香花火#/red#をすることになった。
「最後まで落とさなかったやつが優勝な」
輪になって、一斉に火をつけた。

細かく震える火の玉を見て、カケルはさっきの連想を思い出した。
咄嗟に、線香花火を持った右手を素早く左右に振った。
#red#落ちていく火の玉#/red#を見届けると、彼は顔を上げて、見回した。
#red#その目はすぐに、笠井さんの姿を見つけた。#/red#
彼女は一心不乱に線香花火の先を見つめていた。

仄かに照らされる彼女の顔は、美しかった。
手元の火は弱々しく震え、今にも落ちてしまいそうである。

彼はいつになく強く願った。



その儚い光よ、どうかもう少しだけ。




#big5#【要約解説】#/big5#
#b#カケルはみんなで線香花火をしていた。#/b#
#b#視線に気付かれず片想いの女性の顔を見つめるために、#/b#
#b#彼女の花火が終わらないうちに自分のを振って終わらせた。#/b#
もしもし?「2ブックマーク」
携帯電話。今や超多機能となり、どんなことが出来るのか全ては把握していないという人も多いのでは?

というかむしろ、通話機能は全然使っていなく、電話って名前は一体・・?
という状態のひとも居るかもしれない。

カメオもまた、そんな人間の一人だ。
通話機能は全然使っていないし把握していない機能もいっぱいある。
それでもまあ便利に使わせてもらっているのだが・・

先日、旅先で携帯を使っていると、今まで気にしていなかった機能に気づき、

「作った人すげーなぁ。」

そう思ったそうだ。

さて、その機能とは?

※質問数制限なしです。
16年06月19日 20:59
【20の扉】 [Ratter]



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カメオは携帯電話の通話機能を使わない。
まあ、何故かと言うと、電話する友だちがいない からなのだが・・
それでもまあ、趣味の一人旅の際、

グーグルマップを見たり
乗り換え時間を調べたり
写真を撮ったり

などといろいろと便利に使っている。

で・・旅先、大仏さんを撮ろうとした際、
いままで気にしてなかった機能に気づいた。

それというのも・・いままで一人旅ばかりで
とっている写真は基本風景画。

誰も見ないSNSにアップするときなどのことを(無駄に)考え、
知らない人が写り込まないように気を使ったりしていたので知らなかった

携帯のカメラ【顔検知機能】があるのを知らなかったのだ。

今まで、風景を人の顔と誤認知したこともなかったし
フィギュアやポスター等を撮ったときも顔検知したことなかったのだが・・

いや・・大仏はちゃんと人の顔扱いされるのねぇ~
仏師?っつーのかね?作った人すげーなぁ

そう思ったのだっが。
ナゲット割って父ちゃん。「2ブックマーク」
子供は口が小さいので、父親がナゲットを割ってあげていたのだが、
子供が満腹だと言っても腹の中身を全部吐き出してギブアップと言っても、父親はナゲットを割るのをやめなかった。
何故?

――――――――――――――――――――――――――
※この問題はhttp://sui-hei.net/mondai/show/22057
よしろぎさん作「ナゲット割って父ちゃん!」の問題文をリサイクルさせていただきました
16年03月12日 15:01
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]

よしろぎさんの問題のリサイクルです※解説で名前が混同されてます。申し訳ございません




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※残りのナゲットを全て割って【食べたかのようにみせる為】


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あるファーストフードの【CM】の撮影風景



【子役】のデイビットに【美味しそうにナゲットを食べさせる】シーンの予定だったが監督のマイケルが納得しない為【リテイク(撮り直し)】が続いていた

デイビットも『もう食べられない』とギブアップ

撮影は難航していた



そこで【父親役】のジョンが提案する

#b#【細かく割ったナゲットを皿に置いて置くことで、さも子供が『食べた後』のシーンにみせるのはどうか】と#/b#


ジョン監督はこれを採用

#b#【食い散らかされ、散乱するナゲットの前で子供が満足そうにしている】#/b#というシーンが出来上がった

※ナゲットはその後スタッフが美味しくいただきました


「首をはねておしまい!」
ハートの女王が叫ぶと、トランプの兵士がアリスを取り囲んだ。
トランプ兵は沢山、アリスは一人。トランプ兵は武器を持っているけど、アリスは何も持ってない。
でも、アリスは無事にトランプ兵から逃れることができた。
いったいどうして? あ、一応言っておくけど、夢オチじゃないからね。
16年02月27日 23:09
【ウミガメのスープ】 [相須 楽斗]



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アリスは何か逃れる術はないかと周囲のトランプ兵達を食い入るように見た。迷い込んだ不思議の国なんて場所でくたばるわけにはいかない。すると、ある共通点に気が付いた。
此処にいるトランプ兵達は全て数字のカードだ。キング、ジョーカーがない。
アリスは仮説を立てた。彼らが女王の命令を聞いているのは、単純にクイーンがこの場で一番強いカードとされているからではないか?
トランプ兵達は各々の武器を持って接近してくる。猶予はそれほどない。アリスは一か八か賭けに出た。
「聞いてください。私はあなた達からみてイレギュラーな存在のはずです。謂わば上下関係に抗う者、ジョーカーです!私の命令を聞いてくれませんか?」
そう叫ぶと、トランプ兵達と女王は跪いた。
トランプゲームのどんなルールであろうと、万能かつ畏れられるれる性能のジョーカーならこの場をも逆転できる。読みが当たったアリスはほくそ笑んだ。

この状態なら逃げ出すことも可能だが、アリスは「いいこと」を思いついた。
「これから私はこの城を出て行くので、皆は新しい女王の座でも賭けて殺し合いをしててください」
いきなり殺しにかかる連中だ。これくらいが適当だろう。それに紙だから刷られてすぐに増えそうだし。
アリスは、紙が破ける音が止まなくなった城からゆっくりと出て行った。

要約:トランプ兵が数字カードしかいないことに気付き、自らをジョーカーとすることで女王の命令及びトランプ兵達を無力化させたから。
朝の事件「2ブックマーク」
朝、

彼女は自分の部屋で目を覚ました

そして布が赤く染まっているのを見て青ざめた

どうしてだろう
16年02月25日 19:25
【ウミガメのスープ】 [オイラー]



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彼女はけたたましいサイレンで目を覚ました

すると部屋のカーテンが赤く染まっているではないか
自宅の前に消防車、ということは私の家が今火事!?
慌ててカーテンを開けると向いの家だった

火のもとには気を付けよう・・・彼女は思った