「「この橋わたるべからず」」「2ブックマーク」
とんちきで有名なスキンヘッドの破戒僧、千休。
何を言ってものらりくらりとかわす厄介者の彼に対して、殿様が難題をふっかけた。
それは、近くに一つしかない長さ十間(約18メートル)の橋の両側に「この橋わたるべからず」という看板を立てたうえで、橋の反対側へ物を届けさせるというもの。
もちろん、他の誰かの手を借りてはいけないし、船を使ったり、他の橋を使ったり、橋の下を通ってもいけない。
初めは誰もが「無理だろう」と思っていたが、千休はどうどうと、しかも#red#素っ裸というおまけつき#/red#で、その要件を済ませてみせたのである。
町人たちは彼を称賛し、殿様も何も文句を言えなかった。
はてさて、彼はどのような方法をとったのだろう?
何を言ってものらりくらりとかわす厄介者の彼に対して、殿様が難題をふっかけた。
それは、近くに一つしかない長さ十間(約18メートル)の橋の両側に「この橋わたるべからず」という看板を立てたうえで、橋の反対側へ物を届けさせるというもの。
もちろん、他の誰かの手を借りてはいけないし、船を使ったり、他の橋を使ったり、橋の下を通ってもいけない。
初めは誰もが「無理だろう」と思っていたが、千休はどうどうと、しかも#red#素っ裸というおまけつき#/red#で、その要件を済ませてみせたのである。
町人たちは彼を称賛し、殿様も何も文句を言えなかった。
はてさて、彼はどのような方法をとったのだろう?
17年04月01日 17:00
【ウミガメのスープ】 [[規制]おじさん]
【ウミガメのスープ】 [[規制]おじさん]
解説を見る
洪水が起きるまで待ち、水が橋の上まで増えたのを見計らってから、裸になって橋の上を泳いで渡った。
問題の橋が架けられているのは、ある時期になると氾濫することで有名な川だった。
千休はそろそろ大雨の時期だと考え、殿様にお題を出された後、少し時間が欲しいと頼んだのだ。
そして目論み通りに川が氾濫したので、千休は船の上に避難した町人たちに宣言してから邪魔な服を脱ぎ、川を泳いで渡ったのである。
とんちきさもさることながら、町人たちが最も称賛したのは、荒れた川を平気で泳ぎ切る千休の体力だった。
千休「最後に物を言うのは体力だって、『走れメロス』で言ってただろ?」
問題の橋が架けられているのは、ある時期になると氾濫することで有名な川だった。
千休はそろそろ大雨の時期だと考え、殿様にお題を出された後、少し時間が欲しいと頼んだのだ。
そして目論み通りに川が氾濫したので、千休は船の上に避難した町人たちに宣言してから邪魔な服を脱ぎ、川を泳いで渡ったのである。
とんちきさもさることながら、町人たちが最も称賛したのは、荒れた川を平気で泳ぎ切る千休の体力だった。
千休「最後に物を言うのは体力だって、『走れメロス』で言ってただろ?」
「(36)清原深養父 「そういえば、今日は確か新月…」」「2ブックマーク」
和尚さんは笑いながら、小坊主に言いました。
「今は夏じゃから、夜が明けるのが早すぎて、月はきっとまだ沈みきっていないじゃろう。
沈んでしまう前に、その月を捕まえ、ここに持ってきておくれ」
小坊主は月など持ってこれるはずがありません。
しかし数刻後、和尚さんは大変喜びました。
なぜだろう?
************************************
この問題は、以下の和歌に着想を得ています。
「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ」(『古今集』夏・166)
「今は夏じゃから、夜が明けるのが早すぎて、月はきっとまだ沈みきっていないじゃろう。
沈んでしまう前に、その月を捕まえ、ここに持ってきておくれ」
小坊主は月など持ってこれるはずがありません。
しかし数刻後、和尚さんは大変喜びました。
なぜだろう?
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この問題は、以下の和歌に着想を得ています。
「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ」(『古今集』夏・166)
16年10月29日 17:52
【ウミガメのスープ】 [愛莉@京都LOVE]
【ウミガメのスープ】 [愛莉@京都LOVE]
解説を見る
この寺の和尚さんは、とうに齢80を越え、視力が大変衰えていました。
まだ眼が遠くまでよく見えていた頃、和尚さんは月を見るのが好きだったそうです。
もう先が長くないことを悟った和尚さんは、少し我が儘を言ってみることにしました。
「おぬしが知る通り、わしはもう遠くのものがよぉ見えん。
しかしな、今一度だけ、あの月を見てみたいんじゃ…」
和尚さんとて、本気で言ったわけではありません。
しかし、常に厳格な和尚さんが冗談を言うなど聞いたこともない小坊主は、寂しそうに笑う和尚さんを見て、願いを叶えてあげようと思い立ちます。
当然、本物の月を取ってくることはできません。
小坊主は一生懸命考え、お寺の裏に月見草がたくさん生えていることを思い出しました。
あまり外を出歩かなくなった和尚さんは、その存在を知りません。
数刻後、夜も深まった頃、小坊主は和尚さんに報告しました。
「おっしょさま、おっしょさま。
少しだけ、散歩をいたしましょう!」
小坊主があまりに何度も言うので、和尚さんは渋々ついていくことにしました。
連れられて行ってみると、そこには大量の月見草が風に揺られてたたずんでいました。
遠くはよく見えませんが、どうやらかなり向こうの方まで続いているようです。
「これは…なんと素晴らしい……」
「おっしょさま、申し訳ないです。
おっしょさまに言われた通り、月を取りに行ったのですが、手にした途端に花に変わってしまったのです。
ですが、あんまりに綺麗なので、おっしょさまにお見せしたかったのです」
満足げに笑う小坊主の粋なはからいを受けて、和尚さんもとても嬉しそうに、山吹色の月見草を愛でていたそうな。
「はてさて、今日は新月だったはずだが…
どうやって捕まえてきたのやら…」
[要約]
和尚さんは目が悪く、月を見られるだけの視力はない。
それを分かっていた小坊主は、代わりに手近で見られる「月」見草を見せてあげた。
めでたし、めでたし。
まだ眼が遠くまでよく見えていた頃、和尚さんは月を見るのが好きだったそうです。
もう先が長くないことを悟った和尚さんは、少し我が儘を言ってみることにしました。
「おぬしが知る通り、わしはもう遠くのものがよぉ見えん。
しかしな、今一度だけ、あの月を見てみたいんじゃ…」
和尚さんとて、本気で言ったわけではありません。
しかし、常に厳格な和尚さんが冗談を言うなど聞いたこともない小坊主は、寂しそうに笑う和尚さんを見て、願いを叶えてあげようと思い立ちます。
当然、本物の月を取ってくることはできません。
小坊主は一生懸命考え、お寺の裏に月見草がたくさん生えていることを思い出しました。
あまり外を出歩かなくなった和尚さんは、その存在を知りません。
数刻後、夜も深まった頃、小坊主は和尚さんに報告しました。
「おっしょさま、おっしょさま。
少しだけ、散歩をいたしましょう!」
小坊主があまりに何度も言うので、和尚さんは渋々ついていくことにしました。
連れられて行ってみると、そこには大量の月見草が風に揺られてたたずんでいました。
遠くはよく見えませんが、どうやらかなり向こうの方まで続いているようです。
「これは…なんと素晴らしい……」
「おっしょさま、申し訳ないです。
おっしょさまに言われた通り、月を取りに行ったのですが、手にした途端に花に変わってしまったのです。
ですが、あんまりに綺麗なので、おっしょさまにお見せしたかったのです」
満足げに笑う小坊主の粋なはからいを受けて、和尚さんもとても嬉しそうに、山吹色の月見草を愛でていたそうな。
「はてさて、今日は新月だったはずだが…
どうやって捕まえてきたのやら…」
[要約]
和尚さんは目が悪く、月を見られるだけの視力はない。
それを分かっていた小坊主は、代わりに手近で見られる「月」見草を見せてあげた。
めでたし、めでたし。
「依頼の代償は大きいから」「2ブックマーク」
カメコは人の少ない平日の昼過ぎ、お気に入りの人形を手に持って1人で遊んでいた。
そんなカメコの様子を見た1人の中年男性がカメコに声をかけ、お金を渡してカメコに頼み事をしようとしたが、
カメコは断ってその場を立ち去った。
何故でしょうか?
そんなカメコの様子を見た1人の中年男性がカメコに声をかけ、お金を渡してカメコに頼み事をしようとしたが、
カメコは断ってその場を立ち去った。
何故でしょうか?
16年09月10日 19:21
【ウミガメのスープ】 [まさあさ]
【ウミガメのスープ】 [まさあさ]
解説を見る
カメコは1人でゲームセンターに来ていた。
平日の方が景品を取りやすいし、1人で来た方が集中できていいのだ。
その日はお目当てのキャラクターの景品が取れやすかったので没頭していた所、それを見ていた中年男性に声をかけられた。
「すみません、クレーンゲーム得意なんですか?私の娘がこのキャラクターが好きで、私もさっきから何度も挑戦したのですが1000円以上使っても取れなくて…。もしよろしければこの500円玉を使ってあの景品を取ってもらえませんか?」とお願いされた。
しかしカメコは人がいるとプレッシャーで上手く取れないのと、貰ったお金で全く取れなかったのに見ず知らずの人のお金を使うのも申し訳なかったので、
「さっき1回で2つ取れた景品があるので1つあげます!娘さん喜ぶと良いですね!」と言ってその場を去ったのでした。
平日の方が景品を取りやすいし、1人で来た方が集中できていいのだ。
その日はお目当てのキャラクターの景品が取れやすかったので没頭していた所、それを見ていた中年男性に声をかけられた。
「すみません、クレーンゲーム得意なんですか?私の娘がこのキャラクターが好きで、私もさっきから何度も挑戦したのですが1000円以上使っても取れなくて…。もしよろしければこの500円玉を使ってあの景品を取ってもらえませんか?」とお願いされた。
しかしカメコは人がいるとプレッシャーで上手く取れないのと、貰ったお金で全く取れなかったのに見ず知らずの人のお金を使うのも申し訳なかったので、
「さっき1回で2つ取れた景品があるので1つあげます!娘さん喜ぶと良いですね!」と言ってその場を去ったのでした。
「恨みは水に流して」「2ブックマーク」
ある夏の日、お店のトイレを借りたカメオは、用を足し始めた瞬間に紙がないことに気付いた。
しばらく打開策を考えたが良い案が出ない。(この間も別のモノは出つつけているのだが、これは問題とは関係ない)
事態は悪化していく一方である。(長時間便座に座ると痔態が悪化していくのだが、これも問題とは関係ない)
近くに誰か来てくれたら、助けてくれと言えるのだが……誰も来ない。
流石にお店に響くほど大声で叫ぶのは憚られる。
背に腹は代えられぬと、カメオは拭かないまま外へ出たのだが、
カメオは紙を切らしていた店を恨むことはなかったという。
いったい何故だろう。
しばらく打開策を考えたが良い案が出ない。(この間も別のモノは出つつけているのだが、これは問題とは関係ない)
事態は悪化していく一方である。(長時間便座に座ると痔態が悪化していくのだが、これも問題とは関係ない)
近くに誰か来てくれたら、助けてくれと言えるのだが……誰も来ない。
流石にお店に響くほど大声で叫ぶのは憚られる。
背に腹は代えられぬと、カメオは拭かないまま外へ出たのだが、
カメオは紙を切らしていた店を恨むことはなかったという。
いったい何故だろう。
16年07月30日 10:00
【ウミガメのスープ】 [白紙]
【ウミガメのスープ】 [白紙]
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カメオが入った店に強盗殺人犯が表れて暴れている。
しかし、紙がなかったためにトイレにいたカメオは、犯人に見つかることなく窓ガラスをこじ開けて外に脱出することができ、無事に助けを呼ぶことができた。
もしもすぐにトイレから出ていれば、カメオも人質あるいは犠牲者になっていただろう。
「ふふ…ウンがついてる!」
しかし、紙がなかったためにトイレにいたカメオは、犯人に見つかることなく窓ガラスをこじ開けて外に脱出することができ、無事に助けを呼ぶことができた。
もしもすぐにトイレから出ていれば、カメオも人質あるいは犠牲者になっていただろう。
「ふふ…ウンがついてる!」
「ヒーローは殺人犯」「2ブックマーク」
この街ではよく殺人事件が起こる。
今日もまた、若い女性が殺された。
警察の捜査と精神科医の診断によって、ある男が犯人として逮捕された。男も自白し、罪を認めた。
だが数日後、男は釈放された。
それどころか、男は大勢の人から感謝され、英雄として讃えられ、国民的ヒーローとなった。
一体なぜ?
今日もまた、若い女性が殺された。
警察の捜査と精神科医の診断によって、ある男が犯人として逮捕された。男も自白し、罪を認めた。
だが数日後、男は釈放された。
それどころか、男は大勢の人から感謝され、英雄として讃えられ、国民的ヒーローとなった。
一体なぜ?
16年06月10日 00:12
【ウミガメのスープ】 [ふわふわころっけ]
【ウミガメのスープ】 [ふわふわころっけ]
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女性を殺したのは精神科医である。
過去の殺人事件も精神科医の犯行であった。
精神科医は、計画的に殺人を繰り返し、その度に現場のそばにいた適当な人間を専門的な精神技術で洗脳して、自分が殺人犯だと思い込ませ、証拠も警察を欺くよう偽装し、罪をなすりつけていた。
今回逮捕された男は探偵である。過去の事件を調べた結果、精神科医が怪しいと睨み、わざと殺人現場のそばに現れ、洗脳されたフリをして逮捕されたのだ。
その時こっそり録音した音声により、精神科医が連続殺人事件の犯人である証拠を上げ、逮捕へ至らせた。
過去に冤罪で逮捕された人々も開放した。
こうして男は真犯人を突き止めたことで、遺族や冤罪から開放された人々から賞賛され、その功績を讃えられ、ヒーローとなったのだ。
ちなみに、殺されたとされる女の人は探偵の仲間で、本当は血糊などの道具で死んだ振りをしてたので死んでません。
過去の殺人事件も精神科医の犯行であった。
精神科医は、計画的に殺人を繰り返し、その度に現場のそばにいた適当な人間を専門的な精神技術で洗脳して、自分が殺人犯だと思い込ませ、証拠も警察を欺くよう偽装し、罪をなすりつけていた。
今回逮捕された男は探偵である。過去の事件を調べた結果、精神科医が怪しいと睨み、わざと殺人現場のそばに現れ、洗脳されたフリをして逮捕されたのだ。
その時こっそり録音した音声により、精神科医が連続殺人事件の犯人である証拠を上げ、逮捕へ至らせた。
過去に冤罪で逮捕された人々も開放した。
こうして男は真犯人を突き止めたことで、遺族や冤罪から開放された人々から賞賛され、その功績を讃えられ、ヒーローとなったのだ。
ちなみに、殺されたとされる女の人は探偵の仲間で、本当は血糊などの道具で死んだ振りをしてたので死んでません。