「少女はごはん原理主義」「2ブックマーク」
少女には憧れのひとがいました。
隣町の男子校に通う青年です。
毎朝の登校中、少女は青年とすれ違うのですが、それは彼女の密かな楽しみであったのです。
さて、ある朝のこと。少女は寝坊してしまいました。
このままでは青年に会えないと、少女は急いで身支度を済ませます。
ふと食卓を見てみると、朝食のパンとおにぎりが並んでいました。
少女はハテナと首をかしげ、そのパンをくわえて家を飛び出しました。
そして玄関を出てすぐの所にある角を曲がったとき――
どぉんっ
少女は青年とぶつかりました。
少女にとって思いがけない幸運でした。
かくして少女は思ったのです。
(おにぎりにしておけばよかった......)
少女はなぜそのように思ったのでしょう。
隣町の男子校に通う青年です。
毎朝の登校中、少女は青年とすれ違うのですが、それは彼女の密かな楽しみであったのです。
さて、ある朝のこと。少女は寝坊してしまいました。
このままでは青年に会えないと、少女は急いで身支度を済ませます。
ふと食卓を見てみると、朝食のパンとおにぎりが並んでいました。
少女はハテナと首をかしげ、そのパンをくわえて家を飛び出しました。
そして玄関を出てすぐの所にある角を曲がったとき――
どぉんっ
少女は青年とぶつかりました。
少女にとって思いがけない幸運でした。
かくして少女は思ったのです。
(おにぎりにしておけばよかった......)
少女はなぜそのように思ったのでしょう。
17年07月18日 00:39
【ウミガメのスープ】 [野生のキャベツ]
【ウミガメのスープ】 [野生のキャベツ]
米ば食わんといかんばい
解説を見る
チュンチュン...
「ん......ぅーんよく寝た......ぁ?え、やばっ。#big5#寝坊したー!#/big5#」
少女は寝坊した。
「お母さん何で起こしてくれんと!?ってまだ寝とる」
まだまだ甘えん坊の少女はいつも母親に起こしてもらっていた。
しかしこの日は珍しく母親が寝坊してしまっていた。
「お母さんも寝坊することあるんやけん、あんたも自分で起きれるようにならんと」
「あーはいはいはい」
少女は急いでいた。
登校中に意中の青年とすれ違う時間はいつも決まっていた。
急がなければその時間に間に合わなかった。
身支度を済ませた少女は食卓に目を留める。
(あれ?)
食卓にはパンとおにぎりが並んで置いてあった。
(いっつも朝はパンしか食べんのに。何でおにぎりがあるとやろ)
少女の朝食はいつもパンと決まっていた。
なのでそのおにぎりの存在は少女の頭をしばし悩ませる。
が、おにぎりについて哲学する時間と頭脳のない少女はとりあえずパンをくわえて家を飛び出した。
「行ってきまーす!」
玄関を出てすぐのことである。
少女は#big5#「どぉんっ」#/big5#と何かにぶつかった。
「あ痛ーっ!」
「君、大丈夫かい?」
「ん......む?」
目を開けた少女の目の前にいたのは意中の彼そのひとであった。
初めて言葉を交わす二人。
青年の制服についてしまったパン屑を恥ずかしそうに拭う少女。
照れくさそうにそれを見下ろす青年。
少女も青年を見上げ、二人は見つめ合う。
二人の間に流れる甘酸っぱい緊張――と、その時である。
#big5#「あんたお弁当忘れとるよ!」#/big5#
突然の母親の声に少女は困惑した。
どうやら追いかけてきたらしい。
母親は手に昭和チックな風呂敷をぶらさげしきりに「オベントー!」とロボットのように繰り返している。
少女が風呂敷を受け取り中を確認してみると、先ほど食卓にあったおにぎりが入っていた。
「お母さん寝坊したやろ?やけんちゃんとしたお弁当作れんかったとよ。ごめんねー。」
少女はようやく合点がいった。
「あ......僕はこれで......」
引きつった顔で去る青年。
満面の笑みを湛える母親の仁王立ち。
少女の手には昭和チックな風呂敷とおにぎり。
三者の間に流れる混沌とした緊張――。
かくして少女は思った。
#b#(あの時おにぎりを選んでいれば、お母さんに二人の世界を邪魔されずに済んだのに......)#/b#
※要約解説
少女は青年とぶつかり少女漫画的邂逅を果たしたが、そこにオカンが追いかけてきた!
おにぎりは少女の弁当で、オカンはそれを届けに来たのだ。
おにぎりを選んでおけば二人の世界を邪魔されずに済んだのにと、少女は後悔した。
「ん......ぅーんよく寝た......ぁ?え、やばっ。#big5#寝坊したー!#/big5#」
少女は寝坊した。
「お母さん何で起こしてくれんと!?ってまだ寝とる」
まだまだ甘えん坊の少女はいつも母親に起こしてもらっていた。
しかしこの日は珍しく母親が寝坊してしまっていた。
「お母さんも寝坊することあるんやけん、あんたも自分で起きれるようにならんと」
「あーはいはいはい」
少女は急いでいた。
登校中に意中の青年とすれ違う時間はいつも決まっていた。
急がなければその時間に間に合わなかった。
身支度を済ませた少女は食卓に目を留める。
(あれ?)
食卓にはパンとおにぎりが並んで置いてあった。
(いっつも朝はパンしか食べんのに。何でおにぎりがあるとやろ)
少女の朝食はいつもパンと決まっていた。
なのでそのおにぎりの存在は少女の頭をしばし悩ませる。
が、おにぎりについて哲学する時間と頭脳のない少女はとりあえずパンをくわえて家を飛び出した。
「行ってきまーす!」
玄関を出てすぐのことである。
少女は#big5#「どぉんっ」#/big5#と何かにぶつかった。
「あ痛ーっ!」
「君、大丈夫かい?」
「ん......む?」
目を開けた少女の目の前にいたのは意中の彼そのひとであった。
初めて言葉を交わす二人。
青年の制服についてしまったパン屑を恥ずかしそうに拭う少女。
照れくさそうにそれを見下ろす青年。
少女も青年を見上げ、二人は見つめ合う。
二人の間に流れる甘酸っぱい緊張――と、その時である。
#big5#「あんたお弁当忘れとるよ!」#/big5#
突然の母親の声に少女は困惑した。
どうやら追いかけてきたらしい。
母親は手に昭和チックな風呂敷をぶらさげしきりに「オベントー!」とロボットのように繰り返している。
少女が風呂敷を受け取り中を確認してみると、先ほど食卓にあったおにぎりが入っていた。
「お母さん寝坊したやろ?やけんちゃんとしたお弁当作れんかったとよ。ごめんねー。」
少女はようやく合点がいった。
「あ......僕はこれで......」
引きつった顔で去る青年。
満面の笑みを湛える母親の仁王立ち。
少女の手には昭和チックな風呂敷とおにぎり。
三者の間に流れる混沌とした緊張――。
かくして少女は思った。
#b#(あの時おにぎりを選んでいれば、お母さんに二人の世界を邪魔されずに済んだのに......)#/b#
※要約解説
少女は青年とぶつかり少女漫画的邂逅を果たしたが、そこにオカンが追いかけてきた!
おにぎりは少女の弁当で、オカンはそれを届けに来たのだ。
おにぎりを選んでおけば二人の世界を邪魔されずに済んだのにと、少女は後悔した。
「涙の扉」「2ブックマーク」
カメコは、泣いた
ひとしきり、泣いた
目は真っ赤に腫れ、
涙は頬まで伝う
そんなカメコを慰めるように、
優しい風が、
カメコの顔を、
なぜ?
---
上の文章で明らかにすべきなのは?
ひとしきり、泣いた
目は真っ赤に腫れ、
涙は頬まで伝う
そんなカメコを慰めるように、
優しい風が、
カメコの顔を、
なぜ?
---
上の文章で明らかにすべきなのは?
17年09月23日 18:01
【新・形式】 [上3]
【新・形式】 [上3]
ご参加、ありがとうございました
解説を見る
対象の文章で明らかにすべきなのは「?」なので、
「?」に当てはまる文字を考える。
そんなカメコを慰めるように、
優しい風が、
カメコの顔を、
なぜる
とすれば、意味が通る。
したがって、『明らかにすべき?は「る」である』がFA。
【別解】
「た」でも意味が通る。
「?」に当てはまる文字を考える。
そんなカメコを慰めるように、
優しい風が、
カメコの顔を、
なぜる
とすれば、意味が通る。
したがって、『明らかにすべき?は「る」である』がFA。
【別解】
「た」でも意味が通る。
「妖怪カタッポナクシ」「2ブックマーク」
カメコは靴下を片方なくすことはあっても、
両方同時になくしたことはないと言う。
なぜか。
両方同時になくしたことはないと言う。
なぜか。
16年09月18日 00:21
【ウミガメのスープ】 [しらこポン酢]
【ウミガメのスープ】 [しらこポン酢]
解説を見る
両方なくしても、気づかないだけである。
「正午の死神」「2ブックマーク」
カメコは正午に目覚めると、
息子の死を悟った。
いったいなぜ?
息子の死を悟った。
いったいなぜ?
16年08月05日 23:08
【ウミガメのスープ】 [好太郎]
【ウミガメのスープ】 [好太郎]
解説を見る
誘拐犯から
「明日の午前9時にまた電話する。余計なことをしたら息子を殺す」
と電話があった。
気を張り詰めすぎて、疲労のピークに達しているカメコを心配した警察官は、
「奥さま、今は休まれてください。犯人から連絡がありましたら起こします」
と言い、カメコは睡眠薬を多めに服用させて、なんとか寝付かせた。
しかし、だれもカメコを起こすことはなかった。
「明日の午前9時にまた電話する。余計なことをしたら息子を殺す」
と電話があった。
気を張り詰めすぎて、疲労のピークに達しているカメコを心配した警察官は、
「奥さま、今は休まれてください。犯人から連絡がありましたら起こします」
と言い、カメコは睡眠薬を多めに服用させて、なんとか寝付かせた。
しかし、だれもカメコを起こすことはなかった。
「友との約束」「2ブックマーク」
俺は友人とある約束をしていた。
その約束はなかなか果たせなかったが、ある時ついに、その約束を果たした。
その直後、俺はその友人を撃ち殺した。
状況を説明してください。
その約束はなかなか果たせなかったが、ある時ついに、その約束を果たした。
その直後、俺はその友人を撃ち殺した。
状況を説明してください。
13年01月29日 23:29
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
と思ったら瞬殺されましたorz
解説を見る
俺とブラウンは親友であった。
ブラウンは留学で僕の国に来ていて、その時に一気に仲良くなった。
ブラウンは気のいいやつで、よく一緒につるんで遊んでいた。
そして時は流れ、ブラウンの留学期間が終わり、ブラウンは自国に帰ることとなった。
悲しむブラウンに俺は言った。
「なあに、ほんのわずかな別れだよ。離れていたって、俺たちは友達だろ?」
するとブラウンも笑みを浮かべて言った。
「ああ・・・そうだな! 俺たちは離れていたって友達だ。またいつか、どこかで必ず会おうぜ!」
「ああ! 約束だ!」
こうして俺たちは「どこかで必ず再会する」という約束をして、ブラウンは自国に帰って行った。
───だが、俺とブラウンの国どうしの仲が緊張状態となって、俺たちはなかなか再会することが出来なかった。
しばらくして、俺とブラウンの国どうしが、戦争を始めた。
それからまた少しして、俺は徴兵されることとなった。
戦場は地獄であった。
日々、生き残るのに必死であった。
いつ殺されてもおかしくない状況の中で、俺は神経を減りすらしつつあった。
ある日、白兵戦で敵兵と戦っていた。相手は草むらで姿が見えない。
俺は殺されるのを覚悟で、ところ構わず銃を乱射した。
叫び声が聞こえ、辺りがしん、となる。
どうやら当たったようだ。
俺は胸をなでおろし、声がしたところを恐る恐る覗き込んだ。
───そこには、ブラウンが倒れていた。
「ブラウン!?」
俺はそう叫んでブラウンのところに近寄る。
ブラウンは痛みに顔を歪ませながら、あの時と変わらぬ笑みを浮かべた。
「よ、よお・・・なんとか死ぬ前に、心残りがなくなったな・・・」
「ブラウン、しっかりしろ、ブラウン!」
「おいおい・・・敵兵助けてどうすんだよ・・・」
ブラウンはもう虫の息であり、もう、手の施し用がなかった。
「ブラウン・・・ゴメン・・・!」
俺が謝ると、ブラウンは笑った。
「俺は嬉しいよ。最期に、お前との約束が果たせた・・・なあ、頼みがあるんだが」
「な、なんだ!?」
「俺を、楽にしてくれ・・・!」
それがどういう意味なのか、俺は即座に分かった。
「どうせなら、お前に殺されたい。俺は、お前の仲間をたくさん殺した。お前に殺されて、なんだか少しだけ自分が許せる気がするんだ・・・頼む・・・!」
俺は少し悩んだ結果、ブラウンの頭に銃弾を撃ち込んだ。
ブラウンの亡骸を横に、俺はしばらくの間泣き続けた。
撃つ瞬間、ブラウンが言った言葉が頭から離れなかった。
「お前の罪は、俺だけは許してやる。だから、絶対死ぬなよ!いいか、約束だからな・・・!」
俺はこの約束は絶対に守り続けてやろうと誓った。
ブラウンは留学で僕の国に来ていて、その時に一気に仲良くなった。
ブラウンは気のいいやつで、よく一緒につるんで遊んでいた。
そして時は流れ、ブラウンの留学期間が終わり、ブラウンは自国に帰ることとなった。
悲しむブラウンに俺は言った。
「なあに、ほんのわずかな別れだよ。離れていたって、俺たちは友達だろ?」
するとブラウンも笑みを浮かべて言った。
「ああ・・・そうだな! 俺たちは離れていたって友達だ。またいつか、どこかで必ず会おうぜ!」
「ああ! 約束だ!」
こうして俺たちは「どこかで必ず再会する」という約束をして、ブラウンは自国に帰って行った。
───だが、俺とブラウンの国どうしの仲が緊張状態となって、俺たちはなかなか再会することが出来なかった。
しばらくして、俺とブラウンの国どうしが、戦争を始めた。
それからまた少しして、俺は徴兵されることとなった。
戦場は地獄であった。
日々、生き残るのに必死であった。
いつ殺されてもおかしくない状況の中で、俺は神経を減りすらしつつあった。
ある日、白兵戦で敵兵と戦っていた。相手は草むらで姿が見えない。
俺は殺されるのを覚悟で、ところ構わず銃を乱射した。
叫び声が聞こえ、辺りがしん、となる。
どうやら当たったようだ。
俺は胸をなでおろし、声がしたところを恐る恐る覗き込んだ。
───そこには、ブラウンが倒れていた。
「ブラウン!?」
俺はそう叫んでブラウンのところに近寄る。
ブラウンは痛みに顔を歪ませながら、あの時と変わらぬ笑みを浮かべた。
「よ、よお・・・なんとか死ぬ前に、心残りがなくなったな・・・」
「ブラウン、しっかりしろ、ブラウン!」
「おいおい・・・敵兵助けてどうすんだよ・・・」
ブラウンはもう虫の息であり、もう、手の施し用がなかった。
「ブラウン・・・ゴメン・・・!」
俺が謝ると、ブラウンは笑った。
「俺は嬉しいよ。最期に、お前との約束が果たせた・・・なあ、頼みがあるんだが」
「な、なんだ!?」
「俺を、楽にしてくれ・・・!」
それがどういう意味なのか、俺は即座に分かった。
「どうせなら、お前に殺されたい。俺は、お前の仲間をたくさん殺した。お前に殺されて、なんだか少しだけ自分が許せる気がするんだ・・・頼む・・・!」
俺は少し悩んだ結果、ブラウンの頭に銃弾を撃ち込んだ。
ブラウンの亡骸を横に、俺はしばらくの間泣き続けた。
撃つ瞬間、ブラウンが言った言葉が頭から離れなかった。
「お前の罪は、俺だけは許してやる。だから、絶対死ぬなよ!いいか、約束だからな・・・!」
俺はこの約束は絶対に守り続けてやろうと誓った。