「勝利の拳を握りしめ」「3Good」
男は絶対に負けられない勝負に勝ったので、ヒゲを伸ばし始めた。何故?
17年02月04日 14:16
【ウミガメのスープ】 [苔色]
【ウミガメのスープ】 [苔色]
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どうしてそんな事をしてみようと思ったのかは記憶にない。
大方、歯でも磨いている最中で片手が暇だったんだろうな。
洗面所に立って、鏡に向かってじゃんけんしてみたんだよ。
一回目はあいこだった。ここまでは良いんだ。当然だ。
鏡とじゃんけんするのに、勝ちも負けもある訳が無い。
絶対に、絶対に負けられないし、勝てないはずなんだ。
……はずだったんだ。
二回目。鏡に向かってじゃんけんぽんとやった。
俺はグーを出した。で、相手はチョキを出した。
一瞬、やったぜとか思ったわけ。勝った、って。
だけど次の瞬間何かおかしい事に気づいたんだ。
気づいちゃったらもう、自分の出した手から視線を動かせなくなってさ。
鏡に写ってる自分の顔を見るために視線を上げようなんて思えなかった。
何故かは分からないけどさ、見てしまったら猛烈にやばい気がしたんだ。
目をつぶって、無我夢中であちこちぶつけながら洗面所から逃げ出した。
そのまま自室の布団に潜り込んで、朝までガタガタ震えてたよ。
おい、笑うなよ。床屋でしか髭を剃らないのは何故なんだって、お前が訊いたんだろ。
あれ以来、鏡が怖いんだよ。その後特に変わったことは起こってないが、それでもさ。
ああ、俺の勘違いだったらいいと思うよ。実際そうかもしれない。
時間経ったから、鏡見ながら仕度するぐらいは平気になったしな。
それでも未だに、鏡に映る自分に刃物を持たせる勇気はないんだ。
あいつが出したの、チョキだったし。
【一行解説】
鏡とじゃんけんして勝ったので、怖くて自分でヒゲを剃れなくなった。
大方、歯でも磨いている最中で片手が暇だったんだろうな。
洗面所に立って、鏡に向かってじゃんけんしてみたんだよ。
一回目はあいこだった。ここまでは良いんだ。当然だ。
鏡とじゃんけんするのに、勝ちも負けもある訳が無い。
絶対に、絶対に負けられないし、勝てないはずなんだ。
……はずだったんだ。
二回目。鏡に向かってじゃんけんぽんとやった。
俺はグーを出した。で、相手はチョキを出した。
一瞬、やったぜとか思ったわけ。勝った、って。
だけど次の瞬間何かおかしい事に気づいたんだ。
気づいちゃったらもう、自分の出した手から視線を動かせなくなってさ。
鏡に写ってる自分の顔を見るために視線を上げようなんて思えなかった。
何故かは分からないけどさ、見てしまったら猛烈にやばい気がしたんだ。
目をつぶって、無我夢中であちこちぶつけながら洗面所から逃げ出した。
そのまま自室の布団に潜り込んで、朝までガタガタ震えてたよ。
おい、笑うなよ。床屋でしか髭を剃らないのは何故なんだって、お前が訊いたんだろ。
あれ以来、鏡が怖いんだよ。その後特に変わったことは起こってないが、それでもさ。
ああ、俺の勘違いだったらいいと思うよ。実際そうかもしれない。
時間経ったから、鏡見ながら仕度するぐらいは平気になったしな。
それでも未だに、鏡に映る自分に刃物を持たせる勇気はないんだ。
あいつが出したの、チョキだったし。
【一行解説】
鏡とじゃんけんして勝ったので、怖くて自分でヒゲを剃れなくなった。
「毒殺と冤罪」「3Good」
ある女の部屋で、男の死体が発見された。男の死因は、どうやら毒物によるものらしい。女は警察に逮捕されたが、やがて#red#「男は殺されたのではなく、実は自殺だったのではないか」#/red#という疑いが強まった。このことは一部マスコミでも報じられたが、警察が女を釈放することはなく、それを非難する者もいなかった。何故だろう?
16年09月16日 18:12
【ウミガメのスープ】 [az]
【ウミガメのスープ】 [az]
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女は、博物館から#b#ミイラ#/b#を盗み出した窃盗犯。ナントカという文明のナンタラという王のミイラが好きで好きでたまらないという女は、ついにそんな大それたことをやってのけたのだ。しかし、女は防犯カメラにばっちり姿を捉えられていたので、家宅捜索の結果盗んだミイラを発見され、あっさりお縄となった。
ナンタラという王は当時の王朝の権力争いに巻き込まれて毒によって暗殺された、というのが今までの通説だったが、最近ある学者が改めて調査したところ、今まで見落とされていた古文書に王が実は自ら命を絶ったことを仄めかす記述があることがわかった。通説を覆す発見は一部マスコミでも報じられたが、当然、だからと言って女の#b#窃盗罪#/b#が変わるわけではない。
ナンタラという王は当時の王朝の権力争いに巻き込まれて毒によって暗殺された、というのが今までの通説だったが、最近ある学者が改めて調査したところ、今まで見落とされていた古文書に王が実は自ら命を絶ったことを仄めかす記述があることがわかった。通説を覆す発見は一部マスコミでも報じられたが、当然、だからと言って女の#b#窃盗罪#/b#が変わるわけではない。
「カメオ伝説」「3Good」
カメオはある日、天の声を聞いた。
天はなにやら助けを求めているようだ。
カメオは求められるまま言われたとおりにした。
すると周りの大人たちは笑い始めた。
一体なぜ?
天はなにやら助けを求めているようだ。
カメオは求められるまま言われたとおりにした。
すると周りの大人たちは笑い始めた。
一体なぜ?
14年01月15日 21:03
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
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カメオ(3歳)お母さんと一緒にスーパーで買い物をしていると
天井のスピーカーから『レジ応援お願いします。』のアナウンスが流れてきた。
カメオ(・ω・)? 「がぁんばって~」っと言われた通りに『応援』を始めた。
母と店員さんが吹き出した。
天井のスピーカーから『レジ応援お願いします。』のアナウンスが流れてきた。
カメオ(・ω・)? 「がぁんばって~」っと言われた通りに『応援』を始めた。
母と店員さんが吹き出した。
「新説・カメゼルとラテーテル」「3Good」
飢饉で食べる物が少なくなったため、子供のカメゼルとラテーテルを捨てるために一緒に森に行った継母。
カメゼルとラテーテルが気が付くと、一緒にいたはずの父親も継母もどこにもいない。目印が無ければどこをどう歩けばいいのか分からない迷いの森で、二人は迷ってしまった。
カメゼルはこんな時にとパンを通り道に撒いていたが、当然それらは小鳥や小動物が食べてしまっている。
しかし、こんな状況にも拘わらず、#red#カメゼルとラテーテルは自分の家に戻ることが出来た#/red#。
一体何故?
カメゼルとラテーテルが気が付くと、一緒にいたはずの父親も継母もどこにもいない。目印が無ければどこをどう歩けばいいのか分からない迷いの森で、二人は迷ってしまった。
カメゼルはこんな時にとパンを通り道に撒いていたが、当然それらは小鳥や小動物が食べてしまっている。
しかし、こんな状況にも拘わらず、#red#カメゼルとラテーテルは自分の家に戻ることが出来た#/red#。
一体何故?
16年01月23日 01:09
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
公募落ちました(´・_・)
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カメゼルは、継母が二人を森に捨てようとしていることを知っていた。
前回は庭にあった綺麗な小石をばら撒くことで、何とか家に戻ることが出来た。
しかし、今回はそんな余裕はない。仕方なく、渡されたパンをばら撒いたのだが……
「……なんだか騒がしいな。一体なんだろう?」
ふと振り返ると、#red#そこには苦しんでバタバタしている小鳥の姿が#/red#。その小鳥はすぐに死んでしまった。
「カメゼル、どうしたんだい?」
「え、ああ、なんだか見慣れない動物がいたな、と思って」
その後も、通り道にパンを撒いていると、時々#red#ギャーギャーと動物が苦しむ声が聞こえてくる#/red#。
「……今日はなんだか騒がしいわね。何か嫌な予感がするわ」
そう言いながらも、継母は森の奥へ奥へと進んでいく。
しばらくすると、継母は一息つけるところでカメゼルとラテーテルに小枝を集めるよう指示した。たき火をするためらしい。
しかし、カメゼルとラテーテルが一通り小枝を集めると、一緒に来ていた父親も継母もどこかに行ってしまった。
「お兄ちゃん、お腹すいたよぉ。お母さんにもらったパン、食べようよぉ」
「……これはダメだ、#red#毒が入ってる#/red#」
「え、どうして?」
「多分、お母さんが僕たちを殺すために、パンに毒を入れたんだ。迷って、お腹が減ったらこのパンを食べて、すぐに死ぬように」
「そんな、ウソだよ!」
「嘘じゃないよ。ほら、こっち来て」
「え、なに、お兄ちゃん……ひぃ!」
カメゼルがラテーテルをとある場所に案内すると、そこには#red#ばら撒いたパンを食べて死んだ小さな動物の死体があった#/red#。
「……僕は帰り道の目印に、パンをばら撒いたんだ。でも、それを食べた小鳥がすぐに死んじゃった。このパンには毒が入ってる。だから、食べちゃだめだよ」
「でも、でも、だったらどうすればいいの? 私、狩りとかできないよ?」
「大丈夫だよ。さっきパンをばら撒いたって言っただろう?」
「うん。それがどうしたの?」
「……動物には気の毒だけど、そのパンを食べた動物は、きっと死んでいる。ということは、#red#動物の死体がある場所をたどれば、きっと家にたどり着く#/red#はずだよ」
「そっか……でも、私、怖いよぉ……」
「大丈夫、僕が付いているから。ほら、暗くならないうちに、早くいこう」
こうしてカメゼルとラテーテルは、動物の死体を目印に、家にたどり着いたとさ。
「お、おお、カメゼル、無事だったのか! 心配したよ!」
「ただいま、お父さん。あ、これ、お母さんが作ったパン、とても美味しかったんだけど、食べきれなくて。お父さんにあげる」
「おおそうかい、カメゼルはやさしいねぇ」
そういうと、パンを父親に渡すカメゼル。すると、カメゼルの声に驚いたのか、奥から継母が大慌てでやってきた。
「な、か、カメゼル、どうやって……そのパンは……あなた、食べちゃだめ!」
「え、これかい? うん、とても美味しいパンだ……う、うぐぐぐ……」
「あ、あなたぁぁぁぁ!」
父親は、パンを口にして間もなく死んでしまった。
「あーあ、お母さんが作ったパンで、お父さんが死んじゃった」
「か、カメゼル、あなた、そのパンに毒が入っていることを知って……」
「どうせ、お父さんには教えていなかったんでしょ? お父さん、教えちゃったら毒が入っていないパンと変えちゃうかもしれないからね。でもよかったじゃない。家族が多いと、食料が足りないんでしょ? 一人減ったから、これで足りるよね?」
「いや……いや……」
「それとも……」
カメゼルは、近くにあったナイフを継母に向ける。
「 も う 一 人 減 っ た 方 が 安 心 か な ? 」
疲れて寝ているラテーテルは、この夜何が起こったのかを知らない。
#b#要約:継母から渡されたパンには即効性の毒が入っており、それを食べた動物が死んだため、その死体を目印にして家にたどり着いた。#/b#
前回は庭にあった綺麗な小石をばら撒くことで、何とか家に戻ることが出来た。
しかし、今回はそんな余裕はない。仕方なく、渡されたパンをばら撒いたのだが……
「……なんだか騒がしいな。一体なんだろう?」
ふと振り返ると、#red#そこには苦しんでバタバタしている小鳥の姿が#/red#。その小鳥はすぐに死んでしまった。
「カメゼル、どうしたんだい?」
「え、ああ、なんだか見慣れない動物がいたな、と思って」
その後も、通り道にパンを撒いていると、時々#red#ギャーギャーと動物が苦しむ声が聞こえてくる#/red#。
「……今日はなんだか騒がしいわね。何か嫌な予感がするわ」
そう言いながらも、継母は森の奥へ奥へと進んでいく。
しばらくすると、継母は一息つけるところでカメゼルとラテーテルに小枝を集めるよう指示した。たき火をするためらしい。
しかし、カメゼルとラテーテルが一通り小枝を集めると、一緒に来ていた父親も継母もどこかに行ってしまった。
「お兄ちゃん、お腹すいたよぉ。お母さんにもらったパン、食べようよぉ」
「……これはダメだ、#red#毒が入ってる#/red#」
「え、どうして?」
「多分、お母さんが僕たちを殺すために、パンに毒を入れたんだ。迷って、お腹が減ったらこのパンを食べて、すぐに死ぬように」
「そんな、ウソだよ!」
「嘘じゃないよ。ほら、こっち来て」
「え、なに、お兄ちゃん……ひぃ!」
カメゼルがラテーテルをとある場所に案内すると、そこには#red#ばら撒いたパンを食べて死んだ小さな動物の死体があった#/red#。
「……僕は帰り道の目印に、パンをばら撒いたんだ。でも、それを食べた小鳥がすぐに死んじゃった。このパンには毒が入ってる。だから、食べちゃだめだよ」
「でも、でも、だったらどうすればいいの? 私、狩りとかできないよ?」
「大丈夫だよ。さっきパンをばら撒いたって言っただろう?」
「うん。それがどうしたの?」
「……動物には気の毒だけど、そのパンを食べた動物は、きっと死んでいる。ということは、#red#動物の死体がある場所をたどれば、きっと家にたどり着く#/red#はずだよ」
「そっか……でも、私、怖いよぉ……」
「大丈夫、僕が付いているから。ほら、暗くならないうちに、早くいこう」
こうしてカメゼルとラテーテルは、動物の死体を目印に、家にたどり着いたとさ。
「お、おお、カメゼル、無事だったのか! 心配したよ!」
「ただいま、お父さん。あ、これ、お母さんが作ったパン、とても美味しかったんだけど、食べきれなくて。お父さんにあげる」
「おおそうかい、カメゼルはやさしいねぇ」
そういうと、パンを父親に渡すカメゼル。すると、カメゼルの声に驚いたのか、奥から継母が大慌てでやってきた。
「な、か、カメゼル、どうやって……そのパンは……あなた、食べちゃだめ!」
「え、これかい? うん、とても美味しいパンだ……う、うぐぐぐ……」
「あ、あなたぁぁぁぁ!」
父親は、パンを口にして間もなく死んでしまった。
「あーあ、お母さんが作ったパンで、お父さんが死んじゃった」
「か、カメゼル、あなた、そのパンに毒が入っていることを知って……」
「どうせ、お父さんには教えていなかったんでしょ? お父さん、教えちゃったら毒が入っていないパンと変えちゃうかもしれないからね。でもよかったじゃない。家族が多いと、食料が足りないんでしょ? 一人減ったから、これで足りるよね?」
「いや……いや……」
「それとも……」
カメゼルは、近くにあったナイフを継母に向ける。
「 も う 一 人 減 っ た 方 が 安 心 か な ? 」
疲れて寝ているラテーテルは、この夜何が起こったのかを知らない。
#b#要約:継母から渡されたパンには即効性の毒が入っており、それを食べた動物が死んだため、その死体を目印にして家にたどり着いた。#/b#
「二択問題」「3Good」
「どちらが速いでしょう?」
という問いの下に、ウサギとカメの絵が描かれている。
問いかけられた少年が指差したのはカメであったが、出題者は「正解」と言った。
どういうことだろう?
という問いの下に、ウサギとカメの絵が描かれている。
問いかけられた少年が指差したのはカメであったが、出題者は「正解」と言った。
どういうことだろう?
15年06月26日 22:28
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
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「どちらが速いでしょう?」
という問いの下に描かれていたのは、以下の#red#二つの絵#/red#である。
#big5#(1)ウサギが俊足でカメを引き離している絵#/big5#
#big5#(2)午前五時を示す時計と起床する男の絵#/big5#
そう、これは#red#漢字テスト#/red#なのであった。
#red#(1)は「速い」#/red#、#red#(2)は「早い」#/red#である。
少年が指差したのは、(1)の絵。
人差し指がカメの方を向いてしまったのはたまたまである。
「よくできたね」
「えへへ」
大人でも使い分けに迷うことのある漢字。
迷いなく見極めた少年は、先生にたいそう褒められたとさ。
#big5#【解説の解説】#/big5#
速い……動作等にかかる時間が短い
早い……時期や時刻が前である
という具合に使い分けるのが正式である。
という問いの下に描かれていたのは、以下の#red#二つの絵#/red#である。
#big5#(1)ウサギが俊足でカメを引き離している絵#/big5#
#big5#(2)午前五時を示す時計と起床する男の絵#/big5#
そう、これは#red#漢字テスト#/red#なのであった。
#red#(1)は「速い」#/red#、#red#(2)は「早い」#/red#である。
少年が指差したのは、(1)の絵。
人差し指がカメの方を向いてしまったのはたまたまである。
「よくできたね」
「えへへ」
大人でも使い分けに迷うことのある漢字。
迷いなく見極めた少年は、先生にたいそう褒められたとさ。
#big5#【解説の解説】#/big5#
速い……動作等にかかる時間が短い
早い……時期や時刻が前である
という具合に使い分けるのが正式である。