「ブラックサンタ」「2Good」
クリスマスの夜。
男はサンタクロースに欲しいものをお願いして眠りについた。
翌朝、お願いしたものが枕元にあるのを確認すると
男はひどく落胆した。
一体何故だろうか?
男はサンタクロースに欲しいものをお願いして眠りについた。
翌朝、お願いしたものが枕元にあるのを確認すると
男はひどく落胆した。
一体何故だろうか?
12年12月28日 13:16
【ウミガメのスープ】 [なさ]
【ウミガメのスープ】 [なさ]
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「サンタさんサンタさん、髪の毛がほしいです。おやすみなさい。」
そういって眠りにつく会社員亀田(36)。独身。
彼の最近の悩みは薄毛だ。
最近は寝起きの枕元によく抜け毛が落ちている。
残りの髪の毛ももはや風前のともし灯である。
そんな彼のささやかな願いごとだったが、もちろんサンタのおじさんが聞き届けるはずもなく
翌朝枕元を確認すると、頭から抜け落ちた髪の毛がいつも通りに散らばっていた。
そういって眠りにつく会社員亀田(36)。独身。
彼の最近の悩みは薄毛だ。
最近は寝起きの枕元によく抜け毛が落ちている。
残りの髪の毛ももはや風前のともし灯である。
そんな彼のささやかな願いごとだったが、もちろんサンタのおじさんが聞き届けるはずもなく
翌朝枕元を確認すると、頭から抜け落ちた髪の毛がいつも通りに散らばっていた。
「ウミガメのスープ」「2Good」
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
10年02月10日 00:00
【ウミガメのスープ】 [上杉@管理人]
【ウミガメのスープ】 [上杉@管理人]

すべてはここから始まった。
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男は船に乗っていた。
ある日、男の乗る船が遭難してしまった。
数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが、漂流の憂き目に。
食料に瀕した一行は、体力のない者から死んでいく。
やがて、生き残っているものは、生きるために死体の肉を食べ始めるが
一人の男はコレを固辞。当然、その男はみるみる衰弱していく。
見かねた他のものが、「これは海がめのスープだから」と偽り
男にスープを飲ませ、救難まで生き延びさせた。
しかし、レストランで明らかに味の違う
この 「本物の海がめのスープ」に直面し
そのすべてを悟り、死に至る。
ある日、男の乗る船が遭難してしまった。
数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが、漂流の憂き目に。
食料に瀕した一行は、体力のない者から死んでいく。
やがて、生き残っているものは、生きるために死体の肉を食べ始めるが
一人の男はコレを固辞。当然、その男はみるみる衰弱していく。
見かねた他のものが、「これは海がめのスープだから」と偽り
男にスープを飲ませ、救難まで生き延びさせた。
しかし、レストランで明らかに味の違う
この 「本物の海がめのスープ」に直面し
そのすべてを悟り、死に至る。
「「雑誌の付録」」「2Good」
その雑誌は、今月は特別付録つきだった。
Aさんは、今までその雑誌を買ったことはなかったが、
付録がついているのを見て、その日初めて買って帰った。
しかし、Aさんはその付録を一度も使うことがなかった。
なぜだろう?
Aさんは、今までその雑誌を買ったことはなかったが、
付録がついているのを見て、その日初めて買って帰った。
しかし、Aさんはその付録を一度も使うことがなかった。
なぜだろう?
12年10月06日 20:29
【ウミガメのスープ】 [yan]
【ウミガメのスープ】 [yan]
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Aさんはその雑誌で連載しているコラムの愛読者だったが、
それ以外に読む物がなかったので、いつも立ち読みで済ませていた。
だが今月は付録を固定するため、雑誌にビニール紐が掛けられている
「ちくしょう、”今週のおふわ”のコラムが読めねーじゃねーか!」
毎月楽しみにしているコラムを読まないわけにはいかないので雑誌を
買っていったが、全く興味のなかった付録は封を切ることもなかった。
それ以外に読む物がなかったので、いつも立ち読みで済ませていた。
だが今月は付録を固定するため、雑誌にビニール紐が掛けられている
「ちくしょう、”今週のおふわ”のコラムが読めねーじゃねーか!」
毎月楽しみにしているコラムを読まないわけにはいかないので雑誌を
買っていったが、全く興味のなかった付録は封を切ることもなかった。
「理由は長ければいいというわけでもないから」「2Good」
「正しい時刻」「2Good」
私は腕時計に目をやった。
十五分ほど遅れているようである。
(今、正しい時刻に合わせれば、奴を殺せるかもしれない)
どういうことかわかるかい?
十五分ほど遅れているようである。
(今、正しい時刻に合わせれば、奴を殺せるかもしれない)
どういうことかわかるかい?
14年09月25日 19:22
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]

力作
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頭が痛い。こんな激痛は初めてだ。
おそらく、私はもうすぐ死ぬのだろう。
36年。短い生涯であった。
小さい頃、ちょっとした非行少年だった。
ある法務教官に世話になって以来、法曹を志すようになった。
親譲りで物覚えが悪く、法律関連の試験はことごとく落ちた。
結局、法曹は諦め高校教師になった。それでも、せめて少しでも法に近いところにいたいと、生徒指導を買って出た。
生徒たちは毎日のように問題を起こした。しかし皆、しっかり向き合うことで、考えを改めてくれた。
これで良かったのだ、と思っていた。
若者の非行を未然に防ぐことのできる位置で法秩序に貢献できるし、忙しい法曹では得られなかったであろう妻や娘との時間も作れる。
幸せだった。
あの日までは。
5歳になる娘のれいが殺された。
この近辺で起きている幼児連続殺人事件の被害者の一人になったのだ。
何故私の娘が。何故まっとうに生きてきた私がこんな目に。
憤りと悲しみは尽きなかった。
妻は耐えられなくなり、田舎に戻っていった。
しかし、私には悲しむより他にすべきことがあった。
れいの事件で、私は警察も見落としたささいな証拠から、犯人は私の教え子の中にいるらしいと気付いた。生徒数人に話を聞き、漆原が犯人だと確信した。
#b#漆原大吾#/b#。三年生。
学校イチの問題生徒で、何度も指導したことがある。万引きした店に一緒に謝りに行ったし、危ない連中のところに出入りしているのを見つけては引っ張り出した。漆原のことならだいたい把握している、つもりだった。
──あいつが。
私は漆原行きつけのバーで奴を見つけ、うちで飲まないかと誘った。奴は素直についてきた。
事件のことで水を向けると、私のことを舐めているのか、すぐに自供した。いや、むしろ自慢というべきか。
「俺すごくね? ケーサツ超警戒してんのに、裏かいて毎週一人ずつ殺ってんだぜ。こないだのガキはケッサクだったな。目ェ潰してやったら、見えねーから俺のこと父親だと勘違いしてやんの。『パパ助けて』とかうるせーから、ノドをぶっさしてやったぜ」
れいのことだ。すぐに思い至ったが、脳がその結論を拒否していた。
「漆原、自首しなさい。今なら……いや、もう取り返しはつかないが、君は償わなければいけない」
「はあ!? 自首!? するわけねーじゃん。何言ってんの? 誰も得しねーじゃん。いつもなあなあで済ませるてめえだから言ってんのに」
なあなあで……。生徒にとって私の指導はそんなものだったのか。
「ダメだ。先生も一緒に行く。自首しよう」
漆原の手を引いた。
「ざけんな」
漆原は反対の手で手近な置物を掴み、殴りかかってきた。私はとっさに、左手でそれを防ぐ。手首に当たり、激痛が走る。うつむいた私の後頭部に、次の打撃が。
そこで、記憶は途絶えている。
かろうじて目を開くと、床に投げ出された私の左手が見えた。#red#腕時計のガラスが割れて、針は動いていない#/red#。先ほどの衝撃で壊れてしまったらしい。
#red#23時45分#/red#。これが犯行時刻だ。漆原は逃げてしまったようだ。
と、壁の柱時計の鐘が24時を告げた。
#red#日付が変わった#/red#。
私は漆原のことならだいたい把握している。
#red#今日は、奴の18歳の誕生日#/red#だ。
瞬間、朦朧とした頭の中に、膨大な情報が流れ込んできた。
"#b#刑法第199条#/b# 人を殺した者は、 #red#死刑#/red#又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。"
"#b#年齢計算ニ関スル法律第2項#/b# #red#加齢する時刻は誕生日前日午後12時#/red#とする。"
そして、"#b#少年法第51条#/b#……
凶器の置物は転がっている。漆原には指紋を拭う知恵はない。私の手帳には、漆原が犯人だという推理に至るまでの過程が事細かに記されている。
奴が捕まるのも時間の問題だろう。
もう一度腕時計を見る。23時45分。 #red#その時奴は、17歳#/red#。
"#b#少年法第51条第1項#/b# #red#罪を犯すとき18歳に満たない者に対しては、死刑をもつて処断すべきときは、無期刑を科する#/red#。"
つまり奴が捕まったとしても、#red#犯行時に17歳だったことが証明されれば死刑になることはありえない。#/red#
そのとき私は、自分の脳内に飛来したひとつの悪意に、身震いした。
思う。
#b#法とはなんだろう。#/b#
#b#私の信奉してきた、法とは。#/b#
知っているはずのことなのに、今はじめて、それを学んだような気がした。
#b#法とは、裁くべきものを裁き、守るべきものを守る、ためのものである。#/b#
あいつは、漆原はどちらだろうか。
私は数秒間、目を閉じた。
様々な光景が浮かんでは消えていく。
罪を犯した生徒、立ち直って卒業していった青年、愛する妻、そして愛していた娘。
こうして死の間際に意識が戻ったのは、法という神から与えられた試練なのかもしれない。
目を開く。
何も問うべきことなどない。
最期まで法に生きよう。
私はこの身に残ったすべての力で、腕時計の針を" #red#正しい時刻#/red#"に合わせた。
─────────────────────
#big5#簡#/big5#略解説
18歳の誕生日を目前に控えた少年に殴られた。
この時に腕時計が壊れ、犯行時刻で止まってしまう。
犯行時に18歳未満だった者は少年法により死刑にならないため、
腕時計の針を進め、犯人が18歳になってからの犯行に偽装した。
おそらく、私はもうすぐ死ぬのだろう。
36年。短い生涯であった。
小さい頃、ちょっとした非行少年だった。
ある法務教官に世話になって以来、法曹を志すようになった。
親譲りで物覚えが悪く、法律関連の試験はことごとく落ちた。
結局、法曹は諦め高校教師になった。それでも、せめて少しでも法に近いところにいたいと、生徒指導を買って出た。
生徒たちは毎日のように問題を起こした。しかし皆、しっかり向き合うことで、考えを改めてくれた。
これで良かったのだ、と思っていた。
若者の非行を未然に防ぐことのできる位置で法秩序に貢献できるし、忙しい法曹では得られなかったであろう妻や娘との時間も作れる。
幸せだった。
あの日までは。
5歳になる娘のれいが殺された。
この近辺で起きている幼児連続殺人事件の被害者の一人になったのだ。
何故私の娘が。何故まっとうに生きてきた私がこんな目に。
憤りと悲しみは尽きなかった。
妻は耐えられなくなり、田舎に戻っていった。
しかし、私には悲しむより他にすべきことがあった。
れいの事件で、私は警察も見落としたささいな証拠から、犯人は私の教え子の中にいるらしいと気付いた。生徒数人に話を聞き、漆原が犯人だと確信した。
#b#漆原大吾#/b#。三年生。
学校イチの問題生徒で、何度も指導したことがある。万引きした店に一緒に謝りに行ったし、危ない連中のところに出入りしているのを見つけては引っ張り出した。漆原のことならだいたい把握している、つもりだった。
──あいつが。
私は漆原行きつけのバーで奴を見つけ、うちで飲まないかと誘った。奴は素直についてきた。
事件のことで水を向けると、私のことを舐めているのか、すぐに自供した。いや、むしろ自慢というべきか。
「俺すごくね? ケーサツ超警戒してんのに、裏かいて毎週一人ずつ殺ってんだぜ。こないだのガキはケッサクだったな。目ェ潰してやったら、見えねーから俺のこと父親だと勘違いしてやんの。『パパ助けて』とかうるせーから、ノドをぶっさしてやったぜ」
れいのことだ。すぐに思い至ったが、脳がその結論を拒否していた。
「漆原、自首しなさい。今なら……いや、もう取り返しはつかないが、君は償わなければいけない」
「はあ!? 自首!? するわけねーじゃん。何言ってんの? 誰も得しねーじゃん。いつもなあなあで済ませるてめえだから言ってんのに」
なあなあで……。生徒にとって私の指導はそんなものだったのか。
「ダメだ。先生も一緒に行く。自首しよう」
漆原の手を引いた。
「ざけんな」
漆原は反対の手で手近な置物を掴み、殴りかかってきた。私はとっさに、左手でそれを防ぐ。手首に当たり、激痛が走る。うつむいた私の後頭部に、次の打撃が。
そこで、記憶は途絶えている。
かろうじて目を開くと、床に投げ出された私の左手が見えた。#red#腕時計のガラスが割れて、針は動いていない#/red#。先ほどの衝撃で壊れてしまったらしい。
#red#23時45分#/red#。これが犯行時刻だ。漆原は逃げてしまったようだ。
と、壁の柱時計の鐘が24時を告げた。
#red#日付が変わった#/red#。
私は漆原のことならだいたい把握している。
#red#今日は、奴の18歳の誕生日#/red#だ。
瞬間、朦朧とした頭の中に、膨大な情報が流れ込んできた。
"#b#刑法第199条#/b# 人を殺した者は、 #red#死刑#/red#又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。"
"#b#年齢計算ニ関スル法律第2項#/b# #red#加齢する時刻は誕生日前日午後12時#/red#とする。"
そして、"#b#少年法第51条#/b#……
凶器の置物は転がっている。漆原には指紋を拭う知恵はない。私の手帳には、漆原が犯人だという推理に至るまでの過程が事細かに記されている。
奴が捕まるのも時間の問題だろう。
もう一度腕時計を見る。23時45分。 #red#その時奴は、17歳#/red#。
"#b#少年法第51条第1項#/b# #red#罪を犯すとき18歳に満たない者に対しては、死刑をもつて処断すべきときは、無期刑を科する#/red#。"
つまり奴が捕まったとしても、#red#犯行時に17歳だったことが証明されれば死刑になることはありえない。#/red#
そのとき私は、自分の脳内に飛来したひとつの悪意に、身震いした。
思う。
#b#法とはなんだろう。#/b#
#b#私の信奉してきた、法とは。#/b#
知っているはずのことなのに、今はじめて、それを学んだような気がした。
#b#法とは、裁くべきものを裁き、守るべきものを守る、ためのものである。#/b#
あいつは、漆原はどちらだろうか。
私は数秒間、目を閉じた。
様々な光景が浮かんでは消えていく。
罪を犯した生徒、立ち直って卒業していった青年、愛する妻、そして愛していた娘。
こうして死の間際に意識が戻ったのは、法という神から与えられた試練なのかもしれない。
目を開く。
何も問うべきことなどない。
最期まで法に生きよう。
私はこの身に残ったすべての力で、腕時計の針を" #red#正しい時刻#/red#"に合わせた。
─────────────────────
#big5#簡#/big5#略解説
18歳の誕生日を目前に控えた少年に殴られた。
この時に腕時計が壊れ、犯行時刻で止まってしまう。
犯行時に18歳未満だった者は少年法により死刑にならないため、
腕時計の針を進め、犯人が18歳になってからの犯行に偽装した。