「光と闇 light & darkness」「2ブックマーク」
その男はある時から
出掛ける時に部屋の電気を付け、
帰宅した時に部屋の電気を消す。
少しばかりの期待を持って。
2ヵ月ほど過ぎたころ、男は1連の行動に
期待通りの結果と期待外れの結果を得て、
少し負けた気がしながら、
家を引っ越した。
「ある時」何があったのか。
男は何がしたかったのか。
……或いは何故「ああ」しなかったのか。
出掛ける時に部屋の電気を付け、
帰宅した時に部屋の電気を消す。
少しばかりの期待を持って。
2ヵ月ほど過ぎたころ、男は1連の行動に
期待通りの結果と期待外れの結果を得て、
少し負けた気がしながら、
家を引っ越した。
「ある時」何があったのか。
男は何がしたかったのか。
……或いは何故「ああ」しなかったのか。
15年01月25日 13:44
【ウミガメのスープ】 [春雨]
【ウミガメのスープ】 [春雨]
解説を見る
ある時、パソコンをしていた男は顔をしかめた。
3つの蛍光灯でワンセットの部屋の電気の内
1つの蛍光灯が切れかかって点滅していた。
――取り替えなきゃな……。
すぐにそう思ったが実際の所行動には移さなかった。
あと2か月ほどで引っ越す事が決まっていた。
少しばかり我慢すれば良いかとなったのである。
――非常に鬱陶しい、ああ鬱陶しい。
点滅する電灯という物は思いの外耐えがたく、
次第に部屋の電気を付けずに過ごすようになった。
しかし電気を付けたい事もしばしば、そこで思いついた。
点滅する蛍光灯を外してしまおう、と。
だがカバーを外すだけでもドライバーや工具が要るらしい、
結局面倒さが勝ってしまったのだった。
そしてまた思いついた。
切れかかっているから点滅しているのであって、
切れてしまえば、切れるようにしてしまえば良いと。
出掛ける時付けっぱなしにしてみたり、
パチパチとオンオフしてみたりもした。
あくまで切れれば良いな、程度の期待ではあったが。
そうして遂に点滅していた蛍光灯は息を引き取り、
……新たに1つ点滅する蛍光灯が産声をあげたのだった。
少し負けた気がしながら男は引っ越した。
3つの蛍光灯でワンセットの部屋の電気の内
1つの蛍光灯が切れかかって点滅していた。
――取り替えなきゃな……。
すぐにそう思ったが実際の所行動には移さなかった。
あと2か月ほどで引っ越す事が決まっていた。
少しばかり我慢すれば良いかとなったのである。
――非常に鬱陶しい、ああ鬱陶しい。
点滅する電灯という物は思いの外耐えがたく、
次第に部屋の電気を付けずに過ごすようになった。
しかし電気を付けたい事もしばしば、そこで思いついた。
点滅する蛍光灯を外してしまおう、と。
だがカバーを外すだけでもドライバーや工具が要るらしい、
結局面倒さが勝ってしまったのだった。
そしてまた思いついた。
切れかかっているから点滅しているのであって、
切れてしまえば、切れるようにしてしまえば良いと。
出掛ける時付けっぱなしにしてみたり、
パチパチとオンオフしてみたりもした。
あくまで切れれば良いな、程度の期待ではあったが。
そうして遂に点滅していた蛍光灯は息を引き取り、
……新たに1つ点滅する蛍光灯が産声をあげたのだった。
少し負けた気がしながら男は引っ越した。
「【無茶振り三題噺17-1】素敵な女性キャサリン・スミス 」「2ブックマーク」
猫背の独身男オリバー・オーンはこの世の何より、お金が大好き。
「金さえあれば結婚なんて一生しなくていい!」
と声高らかに公言していた彼だが、あるとき新聞の広告欄にこんな広告を掲載した。
『キャサリン・スミスのようにキャベツを素敵に扱う女性と是非とも結婚したい』
一体オリバーは、何故このような広告を掲載したのだろうか?
~問題文の末尾につけよう~
--------------------------------
※この問題は「どく」「猫背」「キャベツ」
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』をご覧ください。
--------------------------------
過去問一覧:http://chat.kanichat.com/chat?roomid=SandaiBanashi
#red#この問題はラテシンボードで出題した物の再出題です。すみませんが解答をご存知の方はROMお願いします。 #/red#
「金さえあれば結婚なんて一生しなくていい!」
と声高らかに公言していた彼だが、あるとき新聞の広告欄にこんな広告を掲載した。
『キャサリン・スミスのようにキャベツを素敵に扱う女性と是非とも結婚したい』
一体オリバーは、何故このような広告を掲載したのだろうか?
~問題文の末尾につけよう~
--------------------------------
※この問題は「どく」「猫背」「キャベツ」
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』をご覧ください。
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過去問一覧:http://chat.kanichat.com/chat?roomid=SandaiBanashi
#red#この問題はラテシンボードで出題した物の再出題です。すみませんが解答をご存知の方はROMお願いします。 #/red#
15年01月12日 02:57
【ウミガメのスープ】 [オリオン]
【ウミガメのスープ】 [オリオン]
解説を見る
オリバー・オーンはベストセラー小説をいくつも執筆している、超大金持ちの小説家だ。
オリバーの国では数多くの独身女性が、財産目当てで彼と結婚したいと望んでいた。
そんな彼が
『キャサリン・スミスのようにキャベツを素敵に扱う女性と是非とも結婚したい』
なんて広告を載せたのだから、当然世間は大騒ぎ。
オリバーとの結婚を狙っている女性たちはもちろんのこと、老若男女問わずその国の誰もが、キャサリンが一体どんな女性なのか、そして彼女がどんな風にキャベツを扱うのかを知りたがった。
しかし、実はキャサリン・スミスというのはオリバー著の最新作『キャベツ畑でつかまえて』のヒロインの名前だったのだ。
キャサリンがどんな女性なのかを知るためには、当然お金を払って本を購入し、それを読む必要がある。
その結果として本は売れに売れまくり、オリバーは莫大な金額を儲けることができたのだった!
もちろんオリバーには相変わらず結婚する気など毛頭ない。
しかし【小説の宣伝】としてはあの新聞広告は大成功だと言えた。
◆ ◆ ◆
ちなみに、とある国の小説家さんの実話を元にした問題でした。
オリバーの国では数多くの独身女性が、財産目当てで彼と結婚したいと望んでいた。
そんな彼が
『キャサリン・スミスのようにキャベツを素敵に扱う女性と是非とも結婚したい』
なんて広告を載せたのだから、当然世間は大騒ぎ。
オリバーとの結婚を狙っている女性たちはもちろんのこと、老若男女問わずその国の誰もが、キャサリンが一体どんな女性なのか、そして彼女がどんな風にキャベツを扱うのかを知りたがった。
しかし、実はキャサリン・スミスというのはオリバー著の最新作『キャベツ畑でつかまえて』のヒロインの名前だったのだ。
キャサリンがどんな女性なのかを知るためには、当然お金を払って本を購入し、それを読む必要がある。
その結果として本は売れに売れまくり、オリバーは莫大な金額を儲けることができたのだった!
もちろんオリバーには相変わらず結婚する気など毛頭ない。
しかし【小説の宣伝】としてはあの新聞広告は大成功だと言えた。
◆ ◆ ◆
ちなみに、とある国の小説家さんの実話を元にした問題でした。
「【無茶振り三題噺17】消せない過去」「2ブックマーク」
あれから幾星霜・・・守衛が警護する大豪邸を手に入れた男は、
昔、お金に苦労した時代に書いてしまった書面を突き付けられていた。
猫背の女に、キャベツの葉を剥くようにそれらをばら撒かれて見せつけられ
「これは嘘だったの?」と笑う女に、
酷く昔の失言を掘り起こされた男は、なんとか取り返そうとしたが
決して渡さないと言い張る女に、その書類と共に燃やすしかないと心を決め、
女に感謝した。
どういうこと?
--------------------------------
※この問題は【17-1】どく・猫背・キャベツ【17-2】嘘・えいが・星霜
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、掲示板『ラテシンチャットルーム』の『無茶振り三題噺』をご覧ください。
過去問一覧:http://chat.kanichat.com/chat?roomid=SandaiBanashi
昔、お金に苦労した時代に書いてしまった書面を突き付けられていた。
猫背の女に、キャベツの葉を剥くようにそれらをばら撒かれて見せつけられ
「これは嘘だったの?」と笑う女に、
酷く昔の失言を掘り起こされた男は、なんとか取り返そうとしたが
決して渡さないと言い張る女に、その書類と共に燃やすしかないと心を決め、
女に感謝した。
どういうこと?
--------------------------------
※この問題は【17-1】どく・猫背・キャベツ【17-2】嘘・えいが・星霜
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、掲示板『ラテシンチャットルーム』の『無茶振り三題噺』をご覧ください。
過去問一覧:http://chat.kanichat.com/chat?roomid=SandaiBanashi
15年01月18日 22:45
【ウミガメのスープ】 [さしゃ]
【ウミガメのスープ】 [さしゃ]
解説を見る
「そ、それは・・・。まだ持っていたのか・・・。」
事業に成功し、今でこそ何不自由なく豪勢な暮らしをしている男。
しかし、その幼少期は親の抱える借金の為に、貧しい暮らしを強いられていた。
昼夜を問わず働く両親に、贈るべきプレゼントを買うお金もなかった男は
お金がなくても喜んでもらえて役に立てるプレゼント、を一生懸命考えた。
「2じかんかたたたきけん。いつでもつかえるよ。」
「肩たたきけん。ゆうこうきげん・ずっと。」
「肩叩き券。有効期限なし」
毎年同じ母の日のプレゼントは、数年で10枚以上になった。
しかし、母は一度としてそれを使うことはなかった。
男は、歳を取り猫背になった母が、今もその肩叩き券を大事に持っていることを知り、
照れ臭さから、取り返そうとしたが、
「これは、私のお棺に入れてもらうのよ。」と笑う母を前にして、
自分すら忘れていたちっぽけなプレゼントを何十年も大事にしてくれていた想いに
改めて感謝し、苦労した分、豊かに余生を過ごしてもらいたいと心から願った。
孝行のしたい時分に親はなし。
そんな後悔をしなくて済むように・・・。
事業に成功し、今でこそ何不自由なく豪勢な暮らしをしている男。
しかし、その幼少期は親の抱える借金の為に、貧しい暮らしを強いられていた。
昼夜を問わず働く両親に、贈るべきプレゼントを買うお金もなかった男は
お金がなくても喜んでもらえて役に立てるプレゼント、を一生懸命考えた。
「2じかんかたたたきけん。いつでもつかえるよ。」
「肩たたきけん。ゆうこうきげん・ずっと。」
「肩叩き券。有効期限なし」
毎年同じ母の日のプレゼントは、数年で10枚以上になった。
しかし、母は一度としてそれを使うことはなかった。
男は、歳を取り猫背になった母が、今もその肩叩き券を大事に持っていることを知り、
照れ臭さから、取り返そうとしたが、
「これは、私のお棺に入れてもらうのよ。」と笑う母を前にして、
自分すら忘れていたちっぽけなプレゼントを何十年も大事にしてくれていた想いに
改めて感謝し、苦労した分、豊かに余生を過ごしてもらいたいと心から願った。
孝行のしたい時分に親はなし。
そんな後悔をしなくて済むように・・・。
「私の好きな映画は?」「2ブックマーク」
「【さしゃさん1周年記念】愛はそこにあるのかい?」「2ブックマーク」
び
ーさんはさしゃこが大好き。
今日はホットケーキを焼いた。
「いつもと同じ味~。」
と嬉しそうに言うさしゃこの感想を聞いて、びーさんは思わず怒鳴りつけた。
さしゃこ、悪くないよー。どうして?
*この問題は、さしゃさんの1周年記念です。
愛すればこそhttp://sui-hei.net/mondai/show/12403のリメイクです。
【参加テーマ:さしゃさんを褒め称えてください。】
ーさんはさしゃこが大好き。
今日はホットケーキを焼いた。
「いつもと同じ味~。」
と嬉しそうに言うさしゃこの感想を聞いて、びーさんは思わず怒鳴りつけた。
さしゃこ、悪くないよー。どうして?
*この問題は、さしゃさんの1周年記念です。
愛すればこそhttp://sui-hei.net/mondai/show/12403のリメイクです。
【参加テーマ:さしゃさんを褒め称えてください。】
14年11月21日 10:04
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
【ウミガメのスープ】 [ツォン]

394問目/さしゃさんのお祝い問題さしゃさん来たので本格的回答開始!
解説を見る
び
ーさんは料理が好き。
毎日いろんな料理をさしゃこに作ってあげる。
食べてもらって、おいしい、といってもらえるのがうれしかった。
ある朝、さしゃこの様子がおかしい。
明らかにフラフラしている。
そこで、ホットケーキを焼いた。
自分で粉からふるって、丁寧に焼き上げた。
さしゃこの分を先に焼いて食卓に出した。
続いて自分の分を焼き始める。
「味はどう?」
「うん、おいしいよ!いつもと同じ味~。」
食卓に一言。
「これよくたべれたね?」
「え?い、いつもと同じ味…だよ?」
「いやいやいや。ちょっとまって。砂糖と塩、わざと間違えたんだけど?」
「げっ!」
みると目がとろんとして顔が赤らんでいる。
おでこに手をあてる。
「おいおいおい、熱あるだろうが!これじゃ味もわからないはずだよ!早く病院いくよ!」
「うええええ、病院嫌い~」
「言ってる場合か!」
*味がわからなくなってるのって熱出してるからじゃん!何で言わないの!
繰り返しになりますが、さしゃこさん、昨日ですが一周年おめでとうございました!
今後とも出題者を恐怖におののかせていただけますようお願いいたしますw
..∧_∧
❤┓(*・ω・*)
┏━┛┗━〇〇┓┏┓
┗━┓┏━╋┛┗┛┗┓
┏━┛┗━┫┏┓┏┓┃
┃┏┓┏┓┃┗┛┣┛┃
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ーさんは料理が好き。
毎日いろんな料理をさしゃこに作ってあげる。
食べてもらって、おいしい、といってもらえるのがうれしかった。
ある朝、さしゃこの様子がおかしい。
明らかにフラフラしている。
そこで、ホットケーキを焼いた。
自分で粉からふるって、丁寧に焼き上げた。
さしゃこの分を先に焼いて食卓に出した。
続いて自分の分を焼き始める。
「味はどう?」
「うん、おいしいよ!いつもと同じ味~。」
食卓に一言。
「これよくたべれたね?」
「え?い、いつもと同じ味…だよ?」
「いやいやいや。ちょっとまって。砂糖と塩、わざと間違えたんだけど?」
「げっ!」
みると目がとろんとして顔が赤らんでいる。
おでこに手をあてる。
「おいおいおい、熱あるだろうが!これじゃ味もわからないはずだよ!早く病院いくよ!」
「うええええ、病院嫌い~」
「言ってる場合か!」
*味がわからなくなってるのって熱出してるからじゃん!何で言わないの!
繰り返しになりますが、さしゃこさん、昨日ですが一周年おめでとうございました!
今後とも出題者を恐怖におののかせていただけますようお願いいたしますw
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❤┓(*・ω・*)
┏━┛┗━〇〇┓┏┓
┗━┓┏━╋┛┗┛┗┓
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